…奥武蔵の山…
武甲山〜大持山 
 〜ぶこうさん ・ おおもちやま〜
  (1304m) (1294.1m) 



一の鳥居〜武甲山〜シラジクボ
〜小持山〜大持山〜妻坂峠
〜一の鳥居

   
平成23年5月9日(月)
 天気  晴れ 
メンバー  単独




大持山、小持山で、まだアカヤシオが見られると思いつつ、車を駆って、まずは

武甲山の表参道入口へ。

狛犬が見守る鳥居の奥が駐車場であり、6、7台の車が先に停まっていた。

案内板と登山箱が据えられ、そこを越してから橋を渡って林道を歩く。

マス釣場を越し、土道をコンクリート道にかえ、左側のシラジクボ、持山寺跡の標識

も通り越す。

車幅一台分の林道は、かなりの急傾斜。

路肩から誤ってはみ出たと思われる車が一台、沢の中にひっくり返っていた。

事故届も出して、日も浅いようである。


[十五丁目が登山道の入口]

間もなく、林道は左側に折れ、そこに分岐する右側の階段道が武甲山の

登山道である。

十五丁目の標石が目印だが、数字は先へ進むごとに順を追って増え、登山道が

屈折するところに立っていることが多い。

十五丁目から山頂間近まで鬱蒼とした杉林の中であり、展望もまず望めない。

だが、それでも雰囲気が悪くないのは、杉林の中がすっきりし、広々とした登山道も

大いに益しているようだ。

ほどなく、不動ノ滝に着いたが、ここでは飲料水を確保することができる。

三十一丁目の標石で登山道は緩やかになり、三十二丁目の標石から階段道を

登って、大杉の広場というところに着く。


[大杉の広場]

古いガイドブックにはこの場所の説明が無く、おそらく、後から命名して節目の

場所にしたのだろう。

ひと息を入れるのに格好の広場であり、また杉の大木を見て、なるほど参道と

納得。

20分後に階段コース、一般コースとの分岐に来たが、階段コースは立ち入り禁止

とのこと。

20数年前に一度、10数年前にも一度と、階段コースを歩いており、南面が崖で

ロープの張ってあった、丸太の急な階段道だった覚えがある。

一般コースを登り、右側の斜面を白い石で覆っているのが樹林越しで見え、これが

石灰石である。


[武甲山の山頂]

そのように見ていた矢先から足元でも石灰石を踏むようになり、間もなく右側に

トラバースして、四十七丁目を過ぎ、四十八丁目で正面に雑木が広がった。

この雑木を右側にしたトラバース道で、十字路に出る。

武甲山、橋立方面、シラジクボ、表参道を分けており、山頂は右側に見えている

御嶽神社の裏手である。

山頂から秩父市街が視野いっぱいに映るが、しかし、いの一番に気になるのは

真下で覗ける石灰石採掘現場の方だ。

写真を数枚撮り、引き返して来たのが先ほどの十字路。

武甲山の肩との表示があったようだが、ここからシラジクボへ向かって下る。


[シラジクボに向かって下る・カラマツの新緑に林床はバイケイソウ]

この下り坂、意外だったのは花が随所で見られること。

特に、ニリンソウ、スミレ、フデリンドウなどが多い。

シラジクボから小持山の登り返しで花は少なくなり、ニリンソウなどはまったく姿を

消し、スミレだけがかろうじて咲いていた。

登って行くに連れて樹木の葉も若葉から萌黄と移り変り、さらに登れば芽吹いたば

かり、と移ろう春を目の当たりにすることができる。

尾根は間もなく岩っぽくなり、ここに来て、すかさず登場するのがアカヤシオだ。

初めのうちは散り花の方が多かったが、小持山の山頂では、たわわにピンクの花

を付けていた。

子細に眺めれば花もしぼんで、明らかに最盛時は過ぎているが、まだ散らずに残っ

ていたとは期待もしていなかった。

[下っている間に振り仰いだ武甲山]

誰も居ない山頂で昼食を摂り、この先からしばし、アカヤシを堪能しながらの尾根

歩きである。

前後左右にアカヤシオを魅入りつつ、また武甲山など付近の山々を眺めながら歩く

が、しかし、この間の尾根は岩稜のコブが連続するので注意も必要だ。

立ち寄ることを楽しみにしていた南側の岩稜の展望台は、今日は数人のハイカー

が占拠。

狭いところに割り込めるはずも無く、後ろ髪を惹かれる思いで通り過ぎる。


[見ごろは過ぎたが、何とか見られるアカヤシオ]

[小持山から武甲山]

大持山に着いてもひと息もつかずに通り越し、標識にも記す大持山分岐まで下る。

この分岐で、新緑に染まっているウノタワ辺りを呆然と眺めながら、長い休憩を

決め込んだ。

ウノタワ方面のすぐ先でミツバツツジが咲いていたが、花の色の鮮やかさから

いつも気になる樹である。

さて、この先に進路を採るのが妻坂峠。

左側をヒノキ、右側を雑木にして下り、少し登り返してから雑木一色にかわる。

下り坂になり、この辺りでは青々としたバイケイソウが見られるところである。

登山道は右側に折れたが、ここまで下って来ると、雑木も一面に若葉が広がって

清々しい。

[大持山近辺での新緑に芽吹き]

登山道が左側に折れてから土嚢も敷いてある急坂を辿るようになり、スピードを殺

しながら下って、間もなくすれば妻坂峠に到着だ。

十字路になっている要所だが、これから先の下り坂は初めて歩く登山道。

行き先を標識に生川基点と記し、ここを下って、すばやく車を回収するという寸法

なわけだ。

手持ちの登山地図には道悪いとの表示だったが、新しいものは消されている。

雑木の淡い若葉からさらに進んだ緑の中を淡々と下って、車道に出た。

あとは、駐車場まで取るに足りない車道歩きを残すだけである。

[妻坂峠に向かって下る・この辺りは淡い新緑]

--コースタイム--
  一の鳥居 8:30  不動の滝 9:10  大杉の広場 9:45〜9:50
  大杉の広場 9:45〜9:50  御嶽神社 10:35
  武甲山 10:40〜10:45  武甲山の肩 10:50
  シラジクボ 11:15  小持山 12:05〜12:30
  大持山 13:10  大持山分岐 13:15〜13:25
  妻坂峠 14:05〜14:10  一の鳥居 14:40
                    −実動時間− 5時間15分
--参考地図・図書--
 
 「山と高原地図 奥武蔵・秩父 昭文社」

    





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