" ドーラを知る人は愛の意味を知っている"   
                                                                          

  ここに初めて、文学巨匠フランツ・カフカの最期を看取った女性の驚くべき話がある。 こ の、人の心を捉える
  文芸探偵話の中で、キャシー・ディアマントは、カフカの心を魅了し、彼の 文学の情熱を何十年もの間生かして
  きた、驚くべき女性を明らかにする。カフカが死ぬ一年前、彼にを両親を離れてベルリンで彼女と一緒に暮らす
  よう促したのは、シオニストの夢を追い、ポーランドのハシド派の家族から逃げ出した、自主性のある人間、
  ドーラ・ディアマントだった。彼の要望道り、多くの書類を焼却したことを、多くの人が評価(又は非難)する
  が、彼女はゲシュタポに没収された、他の多くの文書を持ち続けた。それは未だに取り戻されていない。カフカ
  の後のドーラの人生は―ベルリンでの売れないアジプロ女優としての日々から、一九三〇年代のモスクワ滞在ま
  で、戦時中のイギリスへの非難から、初めての感情的な、新生国家イスラエルへの訪問まで―二十世紀ヨーロッ
  パの文化と政治の歴史を見ることができる、プリズムを提供してくれる。

   今まで非公開だったコミンテルンとゲシュタポの公記録保管所からの資料と、最近発 見されたドーラのノートや
  日記を含む原資料とインタビューに基づき、カフカの最期の恋人は、ヴェラ・ナボコフやノーラ・ジョイスのよう
  に、彼女自身並外れた女性だった、文学の「妻」の人生を浮き彫りにする。(本内表紙より)