
自分の乗っているタウンエースは初年度登録が平成3年3月。自分はちょうど一年落ちでこれを入手し、すでに12年乗っている。このところあまり乗らなくなったので距離は出ないが、通算で12万5千キロの走行距離になる。
二番目の子供ができたときにツーリングワゴンでは狭くなってこれに買い換えたのだが、すでに子供が三人、さらに年寄りやら親戚やら乗せることも少なくないためにこのクルマは重宝している。
また、いわゆる「アタリ」だったのだろうかほとんど故障も無く費用がかからない。雪道に行くことが多いので凍結防止剤のために下回りが腐食しやすく、マフラーはほぼ二年に一度の割で交換するようだが、いまだに燃費はよく、高速では11km/Lはでる。2t近い巨漢にしては悪くは無いだろう。
だが、ディーゼルエンジンのために東京都は一割税金が高い。さらに平成16年7月以降は車検が取れなくなるということだった。
二月の初めにトヨタ東京カローラにオイル交換に出し、ひと月後となった車検の見積をしてもらった。
さすがに10数年たちガタが来ているためかかなりの高額になった。明細を検討すると「フロントガラスの傷のリペア」「ナンバープレートの傷のリペア」など数年前からあった傷の修復代なども入っている。「東京は最近安全基準が厳しいんですよ」
ディーラーはメーカーと表裏一体のため、法律スレスレとかウラ技的なことを表立って言うことは立場上できないため、車検もきちんとした手入れと手続きをしなくてはならないために高くなるのは仕方の無いことだろう。
セールスマンとの関係もあり、このクルマの車検はいままでずっとディーラーに頼んできた。結果もたいへんによく費用対効果は満足のいくものであったので継続してきたのだった。
こんどは考えてしまった。高い費用をかけてこのクルマの車検を通してもあと二年の寿命か。これから10年は子供三人が続々と進学していく次期となり百万単位のカネなど用意できない。
なんとかこのクルマで少なくとも2010年までは持ってもらいたい。トヨタ車でしかもディーゼル車ならそれぐらいは持つはずである。
あと数年乗るのだったら「多摩」ナンバーのままではダメだ。新潟の両親のうちは地面が広く車庫証明を取るのにはまったく問題の無いはずだ。ちょっと詳しい人に相談してみよう・・・・
ディーラーとは別にほかの車の修理や車検を頼む町の修理屋さんと付き合いがある。
そこの会長さんに相談を持ちかけた。「このクルマを新潟ナンバーにしてしばらく車検を通るようにしたいのですが、どういった手続きをしたらよいでしょうか。」直球をぶつけたが、丁寧に教えてくれた。
名義変更には「新所有者の車庫証明」と「旧所有者の譲渡証明」があればいいのだ、あとは手続きのときに当人同士がいなくてはならないのだがそういうわけにもいかないので「委任状」と「印鑑証明」をとっておかなくてはならないでしょう。ということだった。
けっこう簡単な手続のようだ。これなら自分で新潟の陸運事務所に行って手続きをしてみてもいいな。これからの人生のいい勉強にもなることだ。
実際若いころにはオートバイの名義変更など自分で多摩の陸運事務所にいっておこなっているのだが、四輪となるとそう簡単にできるものとは思っていなかったのである。
「とりあえずはまず、車庫証明を取ることです。それからまた打合せをしましょう。」ということで、新潟の父に連絡をして車庫証明を取ってもらう。
80を過ぎた両親に地元の警察にいってもらい、手続きをしてもらうのだ。田舎の警察のこととてお年寄りにたいへん親切に手続きの説明をしてくれたといっていた。
申請から一週間ほどで証明書が下りるといっていた。その日を首を長くして待つのであった。
こちらではとりあえず書類に不備さえなければ間違いなく証明が下りるということで、こちらでそろえる書類を作った。
市役所にいき印鑑証明を取った。あと、絶対にとるまいとおもっていた「住基カード」であるが、向こうにいって何か書類が必要となったときにあると便利かなと思い、ついに申請して発行してもらってしまった。これでワタクシの背番号が国に入ってしまった。
修理屋さんにいき「委任状」「譲渡証明」をもらってくる。「あとはこれに書き込めば書類はそろいですかね。」といって一応そろえたものをみせる。
「車検証」と「印鑑証明」の住所が異なっている。そういやクルマを買ってから一回引っ越している。もちろん新たに車庫証明を取り直しているわけではない。「住民票」を取ってくると現住所の以前直近の住所が載っていてこれで大丈夫ということとなった。
「委任状」「譲渡証明」に必要事項を書き込み、確認してもらう。新潟では「車庫証明」が発行されたという。
よし、これで必要書類がそろった。金曜日をいちにち休んで新潟に行くことにする。前日の晩には新潟のうちにはいって書類を確認しておかないといけない。
その週は書類をそろえたりするのもあって仕事をするのにも気はそぞろであったが、なんとか木曜日までに一週間分の仕事をしてつじつまをあわせ、夕方より新潟に向けて出発するのだった。
天気予報は幸いいい天気のようだ。降雪が無ければなんてことはない。東京ではこの週は春の陽気だったのである・・・・