ながしま事務所通信
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第5号 平成17年11月 発行
〜 知らなくてもなんとかなるかもしれないけど、知ってたらきっと役立つ情報をお届けします 〜
コラム:当職が感じたことを徒然なるままに綴ります
  鍵職人になりたかった

 鍵職人(ロックスミス)はその卓越した技術と経験で、開かなくなった金庫等の鍵を解錠します
 法律で金庫の鍵は開けられないけど、「人の心の鍵」は開けられる?

 私はかつて、金庫や防犯設備を中心に扱う商社の営業マンでした(「○マヒラ」といえば金融機関にお勤めの方ならご存じかも)。その会社を辞めたとき、次の職業としてまず考えたのが「鍵職人」でした。営業マン時代に仲良くなった鍵職人の仕事に対する姿勢とその人柄に尊敬と憧れを抱き、「僕もこんな職人になりたい!」と思ったのです。結局、その職人さんに弟子入りを断られ、全く畑違いの司法書士を目指すことにしたのですが、今でも鍵職人に対する憧れは心の片隅に残っています。
 司法書士が相談業務を行う際、「お客様の心の鍵を開く」ということが最初の作業になります。せっかく相談に来ても「何から話せばいいのか?」「具体的に何を依頼すればいいのか?」全くわからず、緊張して何を聞いても答えない相談者と出会うことが多々あります。そんな相談者に対しては、「緊張をほぐすために世間話をし、その世間話から相談者が本当に言いたいこと・聞きたいことを抽出し、法律知識に基づく解決策をわかりやすく提供する」といった作業を繰り返すことになります。この作業を繰り返すことで相談者が心の扉を開いてくれるのです。
 鍵職人にはなれなかった。でも、司法書士という職業に就いた以上、悩みを抱える人たちの心の扉を開く
「心の鍵職人」でありたいと私は常々考えています。
 登記・法律の問題に限らず、何か悩みがあるときは是非一度相談に来てください。当事務所は扉の鍵を開けてお待ちしています。(初回相談はどんな相談でも無料です)
 解説:登記・相続・裁判等司法書士に関連の深い事項を解説していきます
 相続・相続登記の基礎知識
 人が亡くなれば「相続」が発生します。「縁起でもない」と言われるかもしれませんが、自分や自分の家族が亡くなったときにその財産が誰のもとへ行くのか?不動産登記の手続はどうすればいいのか?知っておいて損はありません。

§1 相続されるものは? 
 相続というと土地や預貯金等のプラスの財産を思い浮かべますが、マイナスの財産、すなわち借金も相続されます。また、目に見えるものだけでなく、特許権や家賃の請求権といった権利も相続の対象となります。

§2 莫大な借金があったらどうするの?
 プラスの財産よりマイナスの財産が多い場合、亡くなった父親の借金を相続人たる息子は支払い続けなければ行けないのか?答えは「ノー」です。そのような場合には以下のような手続が用意されています。
1.相続放棄 … すべての相続を放棄することにより、借金も財産も一切相続しないものとすることが可能です。
2.限定承認 … プラスの財産の範囲内で借金の責任を負うことも可能です。(ただし相続人全員で手続することが必要

    (注)相続放棄も限定承認も原則、相続が発生したことを知った時から3カ月以内に家庭裁判所に対して申立する必要があります

§3 相続人と相続分
 民法では誰がどの割合で財産を相続するかを詳しく定めています。(民法で定められた相続分を「法定相続分」といいます。次ページで事例をあげて説明します)この法定相続分と異なる割合で相続を発生させるためには、生前に「遺言」をしておく必要があります。遺言は自筆の証書を作成してすることも可能ですが、死後のトラブルを回避するために当事務所では「公正証書遺言」(公証役場で2人の証人の立ち会いのもとで作成してもらう遺言)をお勧めしています。               次ページ(裏面)へつづく
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<法定相続分事例>
Ex.1 妻子のいる夫が死亡した場合
   配偶者である妻は1/2
   子供は残り1/2を均等に分ける(1/4ずつ)
    (子供が1人なら1/2 ・ 3人なら1/6)
Ex.2 夫婦だけで子供がいない場合(夫の父母は存命)
   配偶者である妻は2/3
   父母は残り1/3を均等に分ける(1/6ずつ)
    (父母の片方がなくなっている場合は1/3)
Ex.3 夫婦だけで子供がいない場合(夫の父母はすでに死亡)
   配偶者である妻は3/4
   兄弟は残り1/4を均等に分ける(1/8ずつ)
    (兄弟が1人なら1/4 ・ 3人なら1/12)
 以上が法定相続分です。
 家族関係が複雑な場合は当事務所へお問い合わせ下さい
  Ex.2で更に養親がいる場合 → 実親と養親は平等に均等割
  Ex.3で母のみを同じくする兄弟がいる場合
               → 両親を同じくする兄弟の半分の相続分 等


(注)誰が何を相続するかは相続人の話し合い(遺産分割協議)によって
   自由にに決めることができます
  Ex.1で、遺産分割協議が成立すれば夫名義の不動産の全部を
  法定相続分1/4しか持たない長男が相続することも可能です
    →この事例における相続登記の手続は次項で   

§3 不動産の相続登記の手続
    〜 Ex.1の事例において長男が不動産の全てを遺産分割協議により相続する場合
  必要書類 
 1.死亡した夫の除籍謄本(出生から死亡まで連続したもの)  2.相続人全員(妻・長女・長男)の戸籍謄本(現在のもの)・印鑑証明書
 
3.不動産を取得する者(長男)の住民票              4.不動産の固定資産評価証明書
※ 事案によっては、夫の住民票除票、不動産を取得する以外の相続人(妻・長女)の本籍付住民票等他の書類が必要となる場合もあります
※ 印鑑証明書以外の書類は司法書士が職権で取り寄せることもできます。

 これらの書類の準備ができたら、司法書士が書類(遺産分割協議書等)を作成します。その書類に相続人が署名し実印を押印してください。
  → 書類を司法書士に渡せば1週間ほどで登記が完了します


 一般の方にとって、相続は非常に煩雑で大変な手続です。相続が発生したら専門家(司法書士・弁護士・税理士)のアドバイスを受けることをお勧めします。当事務所では必要に応じて弁護士・税理士の紹介も致します。

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発 行
司法書士・行政書士長島合同事務所

司法書士 長 島  潤


〒444-0823 岡崎市上地三丁目52番地7
スプリームギャラリー 2階
TEL 0564(52)3236  FAX 0564(52)3229
当事務所では 毎週水曜日土曜日
「無料 登記・相続 相談会」を実施しています(予約制)
(登記・相続以外の相談(訴訟・債務整理等)にも応じます)

当職への質問・業務依頼・相談予約は電話又はメールでお願いします
TEL : 0564(52)3236
mail : junnagashima666@ybb.ne.jp


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