ガ・ちんこ投稿塾々長 なんでもコラム


 (5/30日・65号)

 

板橋の親方は弁当は持ってこない人だった。
昼は蕎麦屋とラーメン屋を一日交代で。
でも、昼休みに入る時間は同じだった。
だいたい、11時20分頃に足場から降りてくる。
そして歩いて近所の蕎麦屋なりラーメン屋に出かける。

当時、一緒に仕事をしていた頃は、三鷹周辺に現場が集中していた。
だから現場が変わっても蕎麦屋とラーメン屋は変わらない。

「お〜〜い、準坊〜〜ぉ、早番に飯、行くぞ〜〜」

こんな調子だ。

親方は我々塗装屋みたいに汚い格好の人間は、
昼の混雑を避けて昼飯を食うってのを心がけていたようだ。
だから普通の客が店内に入ってくる頃には勘定を済ませて店を出る体制が整っていた。

「おい、準坊、午後は早番にやっつけて4時に上がるからな。」
「おい、準坊、明日は早番にやっつけて午後からパチンコ行くからな。」

要はあんまり仕事が好きじゃなかったんだろうなぁ。
しかし、親方の口癖の 『早番』。
何回も繰り返して言っているとおかしくなっちゃう。

『早番、早番、早番』

変なの。早番って。


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