規定

2006.6.4

重要と思われる部分のみ要約。その他ルール全般についてはこちら

SPに関して(310条第3項)

指定と異なる要素を行ったり、失敗したものを改めて行ったりしても、それらには点数は与えない。なおこれらは、他の必須要素の代わりでない限り、8つの要素うちの1つとはみなさない。

ジャンプ
シニア男子において、「c.ジャンプコンビネーション」として4回転を行う場合、ソロジャンプで再び4回転を行うことはできない。「a.アクセルジャンプ」として3Aを行う場合、ソロジャンプ、ジャンプコンビネーションで再び3Aを行うことはできない。

ジャンプコンビネーション
ジャンプコンビネーション自体は2つの同じジャンプで構成されてもよいが、ソロジャンプとは異なるものでなければならない。同じ場合、後に行われたものには点数を与えない。また、シニア男子において、「b.ステップからのジャンプ」として4回転を行う場合、ジャンプコンビネーションで再び4回転を行うことはできない。

スピン
フライングスピンを除いて、スピンをジャンプから始めることはできない。スピンの最後に行うアプライトは、3回転を超えない限り1つの姿勢とはみなさないし、そこでの回転数は要求されているものとしては数えない。スピンに入るところで転倒した場合、この転倒の直後に(時間調整のために)スピンやスピンのような動作をしてもよいが、このスピン・動作に対しては点数を与えない。

フライングスピン
着氷時の姿勢またはそのバリエーションで8回転以上すること。跳び上がる前に氷上で回転してはならない。シニアにおいては着氷時の姿勢は空中のものと異なってもよいが、ジュニアは空中姿勢・着氷時の姿勢とも指定されたものでなければならない。

(男子)足換えスピン
足換えは1度だけ、ステップするかジャンプするかして行い、それぞれの足で6回転以上すること。シニアにおいてはキャメル・シットどちらを選んでもよいが、ジュニアにおいては指定された姿勢のみ認められる。

(女子)レイバックまたはサイドウェイズリーニングスピン
基本的なレイバックまたはサイドウェイズリーニングであれば、どのようなポジションでもよい。起き上がってアプライトにならずに8回転以上すること。ただし、ビールマンポジションはとることができる。

スピンコンビネーション
足換えは1度だけ、ステップするかジャンプするかして行い、それぞれの足で6回転以上すること。姿勢変化を2度以上行い、3つの基本姿勢をすべてとること。足換えと姿勢変化は、同時に行っても、分けて行ってもよい。各姿勢が認められる最少の回転数は2回転である。不足した場合その姿勢は数えない。左右いずれかの足ですべての姿勢が2回転未満の場合、要求されているものと異なるためレベルはない(点数は与えない)。

ステップシークエンス
ジャンプのような動きは半回転を超えなければ行ってもよい。音楽に合わせるための短時間の停止も構わない。ステップやターンはシークエンス全体にバランスよく配されていなければならない。リンクのショートサイドから始め、もう一方のショートサイドへ直線的に進むもの(ストレートライン)、リンクの端から始め、リンクの幅の半分以上あるカーブを最低2つ描いて反対の端で終わるもの(サーペンタイン)、完全な円やリンクの幅を一杯に使った楕円を描くもの(サーキュラー)のいずれかを選択すること。

(女子)スパイラルシークエンス
リンクの端から始め、はっきりしたカーブを描いて反対の端で終わるもの(サーペンタイン)、または完全な円やリンクの幅を一杯に使った楕円を描くもの(サーキュラー)、(特記:2006年度追加)2つのサーキュラー、2つのサーペンタイン、サーキュラーとサーペンタインを組み合わせたもの、いずれかの形状で滑ること。スピードをつけるために押したり、つなぎのステップ(スプレッドイーグルやイナバウアなどの両足滑走のものを含む)やターン、小さなジャンプをシークエンスの間に行うのは構わない。そうした押し、ステップ、ターン、小さなジャンプを除いたところで、スパイラルポジションがとられていること。スパイラルポジションであれば、つまりフリーレッグが腰より高い位置にあれば、ひざやブレードを持つなどポジションに関する変形は自由である。3秒以上キープすれば、1つのスパイラルポジションに数えられる。足換えを最低1度行い、3つ以上のスパイラルポジションをとること。すべてのポジションが3秒未満の場合、あるいは足換えのない場合、要求されているものと異なるためレベルはない(点数は与えない)。3秒以上キープされたポジションが3つ未満の場合はレベル1。

FSに関して(320条第2項)

要素が上記ウェルバランスを超えて行われた場合、初めの制限数分にのみ点数が与えられる。

ジャンプコンビネーション・シークエンス
コンビネーションまたはシークエンスは3度まで行うことができる。ジャンプコンビネーションのうち1度は3つのジャンプで構成してよい。他は2つのジャンプで構成される。ジャンプとジャンプの間にスリーターンをしたとしても、フリーフットが氷に触れることなく片足で行われていれば、この要素をコンビネーション(ただしエラーではある)と認める。しかし、ターンの際にフリーフットが氷に触れてしまえば、この要素はシークエンスとなる。

ジャンプシークエンス
ジャンプシークエンスはいくつのジャンプで構成してもよいが、集計するのは基礎点の高い2つ分だけ(353条第1項)。ジャンプとジャンプは、配点表にないジャンプによってリズミカルにつなげられていること。2つまでのスリーやモホークは認められるが、ストロークやクロスオーバーが入ってはいけない。ただ1つのジャンプと配点表にないジャンプで構成されたものは、ソロジャンプとみなす。アクセルジャンプが、ステップやターン、ホップ、マズルカ、その他配点表にないジャンプ以外の直後に行われた場合、それを別個のジャンプとみなす。

繰り返し
3回転以上のジャンプは同じ種類を3度以上跳んではならず、2度跳ぶことが許されるのも2種類までで、そのうち少なくとも1度はジャンプコンビネーションかジャンプシークエンスに含まれていなければならない。ただし、同じ跳び方でも3回転と4回転は別の種類とみなす。同じ種類のジャンプを2度とも単独で行った場合は、上記ウェルバランスの範囲内であれば、2つめをただ1つのジャンプで構成された(特記:2006年度変更)シークエンスコンビネーションとみなす。その際、3つのコンビネーション・シークエンスが既に行われていた場合は、そのジャンプに点数を与えないが、ジャンプ要素の1つとは数える。

スピン
要求された回転数を行うこと。すなわち、フライングスピンと単一姿勢のスピンでは6回転、スピンコンビネーションでは10回転。不足はジャッジがGOEで反映させる。ただし、3回転に満たないものは、スピンではなく単なるスケートの一動作とみなす。これら要求された最小限の回転数についてのカウントは、スピンに入ってから出るまでの行われる。スピンコンビネーションで足換えは任意である。各姿勢が認められる最少の回転数は2回転であるが、最後に行うアプライトに関しては3回転を超えない限り1つの姿勢とはみなさない。すべての姿勢が2回転未満のスピンコンビネーションは、要求されているものと異なるためレベルはない。1つの姿勢のみが2回転以上あり、その他すべての姿勢が2回転未満のスピンコンビネーションはレベル1。スピンに入るところで転倒した場合、この転倒の直後に(時間調整のために)スピンやスピンのような動作をしてもよいが、このスピン・動作に対しては点数を与えない。

ステップシークエンス
どの種類のステップシークエンスを行うかについての選択は、まったく自由である。ジャンプが含まれてもよい。ただし、それと分かるようリンクを一杯に使って行うこと。ステップやターンはシークエンス全体にバランスよく配されていなければならない。

(女子)スパイラルシークエンス
(特記:2006年度変更)リンクを一杯に使ったものであれば、どんな形状でもよい。リンクの端から始め、はっきりしたカーブを描いて反対の端で終わるもの(サーペンタイン)、または完全な円やリンクの幅を一杯に使った楕円を描くもの(サーキュラー)、サーキュラーとサーペンタインを組み合わせたもの、いずれかの形状で滑ること。スピードをつけるために押したり、つなぎのステップ(スプレッドイーグルやイナバウアなどの両足滑走のものを含む)やターン、小さなジャンプをシークエンスの間に行うのは構わない。そうした押し、ステップ、ターン、小さなジャンプを除いたところで、スパイラルポジションがとられていること。スパイラルポジションであれば、つまりフリーレッグが腰より高い位置にあれば、ひざやブレードを持つなどポジションに関する変形は自由である。3秒以上キープすれば、1つのスパイラルポジションに数えられる。2つ以上のスパイラルポジションをとること。すべてのポジションが3秒未満の場合、要求されているものと異なるためレベルはない(点数は与えない)。3秒以上キープされたポジションが2つ未満の場合はレベル1。

ムーヴズインザフィールド
プログラムに含まれてもよい。評価は「要素のつなぎ」の中で行われる。

集計方法に関して(353条第1項)

2006年のルール変更で、アイスダンスに関する543条と統一される予定です。

  1. コンパルソリーダンスの各セクションと、ショートプログラム・フリースケーティング・オリジナルダンス・フリーダンスの各要素には、配点表に示した1つの基礎点がある。
  2. ジャッジは、各セクション・要素に対し、GOE(演技の質)を7段階で評価する。各段階には、配点表に示した+または−の点数が対応している。
  3. ジャッジ団としてのGOEは、最大9人の集計対象ジャッジが評価したGOE(演技の質)に対応する点数を、中間平均して求める。
  4. 中間平均は、最高最低を取り除き、残る最大7つの点数を平均して求める。
  5. この平均は、個々のセクション・要素に対する最終的なGOEである。ジャッジ団としてのGOEは、四捨五入して小数点以下2桁にする。
  6. 各セクション・要素に対する審判団としての点数は、そのセクション・要素の基礎点と中間平均したGOEとを足して求める。
  7. セクション・要素に対する審判団としての点数をすべて足して、技術点が求まる。
  8. シングル・ペアに関して: 
    1. ジャンプコンビネーションは1つの要素として評価する。基礎点は含まれるジャンプの基礎点を足して求め、GOEには最も難しいジャンプに対応する点数を適用する。
    2. ジャンプシークエンスは1つの要素として評価する。基礎点は高い2つのジャンプの基礎点の和に0.8をかけて求め、GOEには最も難しいジャンプに対応する点数を適用する。(2006年度追加)基礎点は四捨五入して小数点以下2桁にする。
    3. 追加要素や規定の数を超える要素は加算しない。最初の要素、あるいは許された数の要素だけが、集計に入れられる。
    4. 革新的な要素や動作、つなぎに対しては、2点の特別ボーナスが与えられる。このボーナスはプログラム中に1度だけ獲得できる。
    5. ボーナスを獲得すれば、審判団としての点数の総和に加えて、それが技術点となる。
    6. シングルのフリースケーティングでは、プログラムの後半に始めたジャンプ要素に対し、基礎点に特別な係数1.1をかける。これは、難しい要素をプログラム中にバランスよく配置させたことを評価するためである。(2005年度追加)ペアのフリースケーティングのスロージャンプとジャンプ要素も同様にする。(2006年度追加)基礎点は四捨五入して小数点以下2桁にする。

  9. アイスダンスに関して: コンビネーションリフトは1つの要素として評価する。基礎点は初めに行われた2つのリフトの基礎点の和に0.7をかけて求め、GOEには最も難しいリフトに対応する点数を適用する。(2006年度追加)基礎点は四捨五入して小数点以下2桁にする。
  10. (補注:明記されていませんでしたが、2005年度までの基礎点はすべて、四捨五入して小数点以下1桁にされていました。)

  11. ジャッジはまた、プログラムコンポーネンツに対して、0.25から10の範囲の、0.25きざみの点数(構成点)をつける。
  12. 各プログラムコンポーネンツに対するジャッジ団としての点数(構成点)は、最大9人の集計対象ジャッジが評価した点数(構成点)を、中間平均して求める。中間平均の方法は、上記 d. と同様。
  13. 各プログラムコンポーネンツに対するジャッジ団としての点数(構成点)に、次の係数をかける(シニア・ジュニア共通)。積は四捨五入して小数点以下2桁にし、合計する。この合計がPCS(総構成点)である。
     男子
    女子
    ペア
     SP:1.0
    SP:0.8
    SP:0.8
     FS:2.0
    FS:1.6
    FS:1.6
    アイスダンスに関しては、アイスダンスの「プログラムコンポーネンツの係数」を参照。
  14. シングル・ペアに関して: 減点を下の違反それぞれに適用する。
  15. アイスダンスに関して: 減点を下の違反それぞれに適用する。
  16. (2006年度変更)ここで言う転倒とは、スケーターがコントロールを失って、ブレードではなく、体の一部(手、膝、背中、尻、腕など)で体重の大部分を支えている状態のこと。
    (2005年度変更)ここで言う転倒とは、スケーターがコントロールを失って両足のブレードが氷面から離れるか、または、胴体の一部や両手、あるいは片手と片膝を氷面に着いて支えている状態のこと。
    (2004年度)ここで言う転倒とは、スケーターがコントロールを失って両足のブレードが氷面から離れ、一瞬でも動けなくなること。