構成点の基準(シングル・ペア共通/2003年度)

2004.1.4

採点基準に用いられる典型的な言葉は下のようになっています。

(新)10.00満点
10:exceptional
9:superior
8:very good
7:good
6:above average
5:average
4:fair,reasonable
3:basic
2:weak
1:poor
<1:very poor

とても優れている
優れている
とても良い
良い
中の上
中くらい
まずまず
基本的
弱い
劣っている
とても劣っている
(旧)6.0満点
6:faultless,perfect

5:very good
4:good


3:mediocre


2:poor
1:very poor

スケート技術

(a)全体的なスケーティングの質: 無理のない方法で氷上を移動する能力
(b)多方向へのスケーティング: 時計回り、反時計回り、前向き、後ろ向き、すべての方向へスケートする能力
(c)スピードとパワー: リンクの至るところを効率よく動き続ける能力
(d)エッジのクリーンさと確実さ: 直線でない確かなカーブを描き続ける能力
(e)滑りと流れ: リンクの至るところを動く能力。圧力による氷とブレードとの相互作用という物理的性質を高める。氷上を滑った主な成果

<1 ・とても劣ったスケーティング - 押し進む能率が悪かったり難があり、トゥで押したり、こすったりしている。ターンは両足。スケートの方向はほとんど一つで、フォアかバックの一方のみ。プログラム全体でスピードが遅い。
・プログラム全体で流れがない、滑りがない。ブレードで歩いたり、走ったりしている。
・両足のスケーティングのみ。
・フラットなスケート。
・全体でスケートがきたない、ひどい雑音がする。
1 ・劣ったスケーティング - ほとんどで押し進む能率が悪かったり難があり、トゥで押したり、こすったりしている。ターンは両足。スケートの方向は主に一つで、ほとんどフォアかバックの一方のみ。プログラムの多くでスピードが遅い。ほとんどのステップ、エッジの質が劣っている。
・ぎこちない、プログラムの多くで歩いていて、ほとんど滑りがない。
・ほとんどが両足のスケーティング。
・主にフラットなスケート。
・スケートの雑音がする。
・ステップからステップへ移る際の多くで、エッジが浅い、ぐらぐらする。
2 ・弱いスケーティング - 押し進む能率が悪かったり、はっきりトゥで押したりするのが見られ、スピードを得るためのステップが(腰のくだけた)突き押し。フォア、バックの一方は充分だが、他方はそれ以下。ターンは主に一つの方向で、簡単なターン(スリー、モホーク)だけ使っている。ステップ、エッジのだいたいが弱い。
・スケートが弱く、流れがよく失われる。再び動き出すのがたいへん。滑りが弱い。
・ターンの間を除いて両足のスケーティング。
・エッジを使うのはときどき。
・エッジが浅い、ぐらぐらする、粗い。ブレードの上でバランスが欠けている。
3 ・ステップやエッジに関して基本的な能力 - 時おりトゥで押したりこすったりしながらも、簡単なターン(スリー、モホーク)を使って、両方向へ等しくスケート・ターンができている。
・どの方向へも基本的に流れ、滑りを維持している。
・ターンの間を除いてほとんど両足のスケーティング。
・エッジを使ってカーブする時間は50%未満。
・エッジが少しぐらぐらする、粗い。
4 ・ステップやエッジに関してまずまずの能力 - 無理なく押し進む技術があり、両方向へ等しくスケート・ターンができている。トゥで押すことは最小限。プログラムのほとんどの時間でほどほどのスピードを維持できている。
・プログラムのほとんどで、ほどほどの流れと滑りを維持している。
・片足のスケーティングもしている。
・50%の時間でほどほどに静かなエッジ、ブレードの上でバランスが取れている。
5 ・ステップやエッジに関して平均的な能力 - 単純なプッシングをすることなくほどほどのスピードを維持でき、トゥで押すことやこすることはまれ。どの方向へも楽にスケートしている。簡単なターン、前から後ろ、またその逆をうまくやっている。
・プログラム全体を通して、ほどほどの流れと滑りを維持している。
・片足でも楽にスケートでき、ステップは片足でも両足でも楽にできている。
・50%以上の時間で、エッジをほどほどに使い、カーブを描いている。
6 ・平均以上のスケーティング能力 - どの方向へも正しく押し進む技術を示している。全体を通してスピードを保つことができる。一般的なステップやエッジを平均以上に使っている。複雑なターン(ブラケットやトゥイズルなど)を使ったりもする。
・平均以上の流れと滑りを維持している。
・片足でもとても楽にスケートできている。
・75%の時間で、強いエッジを主に使い、深いカーブを描いている。エッジを使うために体を正しく傾けている。
7 ・良いスケーティング能力 - 良いスケーティング技術を使って楽にスピードを出している。必要なところで楽に加速する能力を示している。一般的なステップやエッジをうまく使っている。簡単な方法と難しい方法でターンをしている。
・プログラムを通して良い流れ - 滑走力が高く、ほとんど無理なく流れを維持している。
・多くの時間で主に深いエッジとカーブを使っている。
・ブレードのバランスが良い。ディープエッジ特有の音を除いて静かなスケーティング。方向やエッジを換えるために体をうまく傾けている。
8 ・とても良いスケーティング能力 - とても良いスケーティング技術を使って楽にスピードを出している。最小限の力ですばやく楽に加速することができる。一般的なステップやエッジをとてもうまく使っている。(ロッカー、カウンター、チョクトーなど)複雑なターンを多く入れたスケーティング。
・プログラムを通してとても良い流れ - 滑走がとても良く、流れが持続している。
・ほとんどのエッジが深く安定している。いろいろなディープエッジを楽に使っている。
・エッジの質を換えるために体をとてもうまく傾けている。
9 ・優れたスケーティング能力 - 全体を通して無理なくスピードが出せ、バランスがよく、コントロールされた動きで、どの方向へのスケーティングも均等に優れている。リスクのあるターンをする時でも、すばやくエッジや方向を換える能力を示している。
・プログラムを通して無理なく優れた流れと滑走をしている。
・リスクの高いステップや動き、片足のステップや動きを入れている。プログラムを通して深く安定したエッジやカーブを使う能力を示している。
10 とても優れたスケーティングの質と能力 - すべてのスケーティング要素について優れている。

要素のつなぎ

(a)要素をつなぐステップの難しさと質: 氷上を流れるためにスケーティングステップに変化をつける。ほとんどでクロスオーバーを使ったプログラムは減点されるべき
(b)要素をつなぐステップの創造性と独創性: 要素への入りとしてイーグル、バウア、スパイラルなどのスケート技術を使う。スピードや流れを得たり保ったりするクロスオーバーだけではなく、プログラムの音楽的ハイライトを高めるようなステップ要素を使う
(c)要素の出入りの独創性や難しさ: 音楽的ハイライトとプログラムをつなぐために、クロスオーバーとは違ったステップ・要素を使う

<1 ・つなぎのステップや動きはない。要素をつなぐのはクロスカットのみ。
・プログラムにあるのは、基本的なジャンプ・スピン・ステップシークエンスだけで、特別なものがない。
・入り方や出方は基本的なもののみ。準備・終わりの動作の間がすべてで長い。
1 ・つなぎのステップや動きはほとんどない。要素をつなぐのは主にクロスカットに頼っている。
・プログラムの内容を高めるために、一つの要素としては数えられないが、1つ2つの要素(スプレッドイーグル、イナバウアなど)を行っている。しかし、満足にはできていない。
・入り方や出方は基本的なもののみ。準備・終わりの動作の間が多くで長い。
2 ・簡単なつなぎのステップや動きを使っているが、ほとんどの要素に入る前はクロスカット。
・プログラムの内容を高めるために、一つの要素としては数えられないが、1つ2つの要素をまずまず行っている。
・入り方や出方は基本的なもののみ。準備・終わりの動作の間が長いものがある。
3 ・プログラムの50%未満で簡単なつなぎのステップや動きが使われている。難しい要素に入る前はクロスカット。
・プログラムの内容を高めるために、一つの要素としては数えられないが、いくつかの要素をまずまず行っている。
・入り方や出方は基本的なもののみ。準備・終わりの動作の間は短く、まずまず行っている。
4 ・プログラムの50%で簡単なつなぎのステップや動きが使われている。いくつかの難しい要素に入る前はクロスカット。
・プログラムの内容を高めるために、一つの要素としては数えられないが、いくつかの要素をまあまあうまく行っている。
・基本的な入り方や出方が50%以上、変化があるのは50%未満。
5 ・プログラムの50%以上で要素をつなぐためにステップや動きが使われている。特に難しい要素に入る前以外はクロスカットを使うのは最小限。
・一つの要素としては数えられないが、よく知られた要素、1つの創造的な要素をまあまあうまく行っている。
・基本的な入り方や出方は50%未満、50%以上は変化がある。
6 ・プログラムの75%でつなぎのステップや動きが使われ、調和している。クロスカットを使うのは最小限。
・一つの要素としては数えられないが、よく知られた要素、2つの創造的な要素をうまく行っている。
・1つ2つの要素でユニークな入り方や出方をし、75%で変化がある。
7 ・面白く変化のあるつなぎのステップをプログラムの多くで入れ、表現力を高めたり、要素の難しさを高めている。
・一つの要素としては数えられないが、よく知られた要素、創造的な要素、面白い要素をいくつか取り入れ、それらをうまく行っている。(例えば、ロシアンスプリットジャンプ、逆方向のスピン)
・すべての要素で、面白い変化のある入り方や、とても短く基本的な入り方、またはうまい出方をしている。
8 ・独創的で、面白く、変化のある、リスクの高いつなぎのステップや動きをプログラムを通して入れ、表現力を高めたり、要素の難しさを高めている。
・一つの要素としては数えられないが、よく知られた要素、創造的な要素、面白い要素をいくつか取り入れ、それらをとてもうまく行っている。
・要素はきまって、独創的で難しい出入りや姿勢、動きにより、その要素の難しさを高めている。
9 ・動きとステップの独創的で創造的なコンビネーションにより、一つの動きが次の動きへ自動的に楽に流れている。
・一つの要素としては数えられないが、よく知られた要素、変化のある要素、独創的な要素を多く取り入れ、それらをとてもうまく行い、プログラムにある要素の創造性と難しさを高めている。
・要素でうまく独創的な出入りをすることで、孤立したつなぎによってプログラムを複雑な細かいものにするだけでなく、一つの要素を次の要素につなげている。
10 とても優れたつなぎの技術 - すべてのつなぎの技術要素について優れている。

演技力

(a)身のこなし: 氷上を移動しながら体を保つ方法
(b)スタイル: スケートの質の特徴、音楽によって喚起される独特の表現方法
(c)姿勢: 音楽のフレーズによって喚起される様式に応じた、視覚的に満足がいくような体の動き
(d)スピードの変化: 足さばきの速さではなく動きの強さにより、選んだ音楽に応じて動きに変化をつける能力
フリーでは、(技術要素であれば-3に相当するような)転倒などの大きなエラーはそれぞれ0.5の減点。すなわち、得点の最高はエラーの数による

<1 ・体の線に払われる注意はない。姿勢が悪い。体が伸びていない。
・プログラムを通してスピードは単調。
1 ・体の線、姿勢、体の伸ばし方に払われる注意はほとんどない。意識は要素をすべて行うことにあり、その結果、構成は犠牲となっている。
・プログラムを通してスピードの変化は最小限。
2 ・形、姿勢、体の線に払われる注意は最小限。意識は主に要素をすべて行うことにある。
・スピードは、音楽ではなくスタミナに応じて変化している。
3 ・基本的な形、身のこなしはできているが、体の線に払われる注意は最小限。
・プログラムの一部で音楽に合わせてスピードに変化をつけている。
4 ・時おり、腕や頭、フリーレッグを使ってスタイルを示した身のこなしができている。
・技術的な欠点、ジャンプの際にフリーレッグが巻き付いているようなものなどがある。プログラムの50%で音楽に合わせてスピードに変化をつけている。
5 ・フリーレッグの伸ばし方やトゥのつき方、腕の位置、演技力を高めるための姿勢にいくらか注意が払われ、だいたい満足のいく身のこなしができている。
・プログラムの50%以上で音楽に合わせてスピードに変化をつけている。
6 ・フリーレッグの伸ばし方やトゥのつき方、腕の位置、演技力を高めるための姿勢に大きな注意が払われ、全体を通して満足のいく身のこなしができている。
・プログラムの75%で音楽に合わせ、中程度の範囲でスピードに変化をつけている。
7 ・プログラムの細部にまで適切な注意が払われ、身のこなしや表現様式が良く、振付けや表現を高めている。
・スピードは音楽の通りに変化をつけていて、スタミナに影響されない。
8 ・身のこなしや表現様式、体の線、体の伸ばし方がとても心地よく、全体の演技を高めている。
・スピードの変化がとても良い。音楽の変化に合わせてすばやく、楽に加速する能力を示している。
9 ・身のこなしや表現様式、姿勢、体の伸ばし方が優れていて、柔軟性や、振付けに合わせて体の動きをコントロールする能力を示している。
・プログラム全体のペースを流れるようにコントロールすることに優れ、音楽の要求にも無理なく合わせることができる。
10 とても優れた演技力 - すべての演技要素について優れ、どんな小さなエラーもない。

振付け

(a)調和のとれたプログラム構成: 選んだ音楽特有のフレーズを利用して、スケート技術とプログラムのハイライトを示す能力
(b)要素やステップ、動きの音楽との一致
(c)プログラムパターンの独創性や難しさ、多様さ: つなぎのステップや対称的な動きにより高められた技術要素を、氷面を利用して見せる能力
(d)ハイライトの分布: プログラム全体を通して音楽が組み立てられた結果、つなぎのステップ・要素、ジャンプ、スピンが表面全体に等しく配置されている
(e)空間と氷面の利用: リンク全体を覆いながら全身で音楽のフレーズを表現し強調しつつ、音楽のハイライトを強調するような技術要素とつなぎのステップ・要素両方を使う能力

<1 ・プログラムは技術要素の集まりで、音楽と関係がない。音楽はBGM。
・プログラムパターンは主にバックかフォア、あるいは同じ方向の同心円。リンクのうち触れない部分が残る。
・すべての難しい要素は初めの方(プログラムの1/3)にある。
・すべての要素がフェンスに近い、あるいはリンクの同じ場所で行われている。プログラムの内容に高いところや低いところがなく、すべてが同じ高さ。
1 ・プログラムと音楽とがほとんど合っていない。
・劣ったプログラムパターン - 要素の組立てを優先し、レイアウトのバランスは犠牲となっている。
・難しいジャンプの多くを初めに行い、同じジャンプを繰り返す場合も初めの方の近いところで行っている。リンクへの配置についてはほとんど考慮されていない。
・多くの要素がフェンスに近い、あるいはリンクの同じ場所で行われている。プログラムの内容に高いところや低いところがなく、すべてが同じ高さ。
2 ・プログラムの内容と音楽とが合っているのは最小限。音楽は主にBGMとして使われ、ハイライトに合わせることはときどき。
・要素の配置やプログラムのパターンへの配慮は最小限。
・難しい要素の多くは初めの方(プログラムの1/3)にある。その他のハイライトの配置に関しては、ほとんど考慮されていない。
・要素のリンクへの配置に関して配慮は最小限。要素の多い部分、少ない部分がある。高さが同じ。
3 ・基本的に簡単な要素や動きだけは音楽と合っている。しかし、多くの要素では音楽がBGMになる。
・基本的な配置でリンクを大部分を覆い、形や方向に変化をつけているものもあるが、特に難しい要素では妥協がある。
・難しい要素はすべて前半にある。その他のハイライトは戦略として全体に配置されているが、それは必ずしも音楽と調和していない。
・要素は基本的な方法でリンクに配置されている。難しい要素は安心のためフェンスに近い。高いところから低いところまで、物理的な空間を振付けで使おうとしている。
4 ・プログラムはまずまず音楽と合っている。プログラムのハイライトと音楽のハイライトがまずまず合っている。しかし、難しい要素では音楽がBGMになる。
・50%の時間で、形や方向に変化をつけ、リンク全体をまずまず覆えている。
・難しい要素は前半にあるが、その他のハイライトは全体に配置されている。
・要素はまずまずの方法でリンクの50%に配置され、効果を上げている。高いところから低いところまでまずまず使って演じられている。
5 ・プログラムは初めから終わりまで音楽とだいたい調和し、強調している。ときどき音楽を無視したり、エラーのせいで構成への意識を失ったりしている。
・プログラムパターンがほどほどに難しく、面白い - 50%以上の時間で、創造的な形や方向が組み込まれている。
・プログラムを通して要素はだいたい良く配置されている。難しい要素は前半に配置されているが、創造的な要素、リスクのある要素が後半にもある。
・50%の時間で、要素の配置がほどほどに良い。高いところから低いところまでほどほどに使って振付け・音楽が計画され、プログラムにエネルギーと興奮を生んでいる。
6 ・プログラムが音楽とよく調和し、要素にエラーはあまりなく、バランスもよく、均一に配置されて音楽の特徴を表している。
・平均以上のプログラムパターン - プログラムの75%で、形や方向のコンビネーションが難しく、面白い。
・ハイライトの配置は平均以上で、アスリート性を示した面白い構造であり、振付けの原理が充分に守られている。
・75%の時間で、要素の配置が良い。高いところから低いところまで平均以上に使って振付け・音楽が計画され、ドラマやムード、緊張感を生んでいる。
7 ・プログラムを通し、選手と音楽とが一体となって「ストーリー」を表現している。プログラムの75%以上ではっきりしたテーマを描いている。
・良いプログラムパターン - 難しい、変化のある、創造的な構成をしている要素がいくつかあり、さらに多くの創造的な形がある。
・ハイライトの良い配置 - 要素の順序についてバランスの原理が守られ、面白く創造的な構成になっている。
・プログラム全体を通して要素の配置が良い。高いところから低いところまでうまく使って振付けをし、ドラマやムード、緊張感を生み、プログラムの部分部分をしっかりつないでいる。
8 ・プログラムを通し、選手と音楽とが創造的で独特の一体感を伴って「ストーリー」を表現している。プログラムの間じゅうテーマをはっきりと伝えている。
・とても良いプログラムパターン - プログラムを通し、パターンが他の構成要素と結びついて「ストーリー」やテーマを表現している。そしてプログラムのデザインがそれを語っている。
・ハイライトのとても良い配置 - 要素はバランス良く論理的な順序にあり、難しいジャンプと他の要素を結びつけることでユニークな振付けになっている。
・リンクをうまく使って要素を配置し、最大限の効果を得ている。リンクの中で手薄な部分も創造的な振付けによってカバーし、危機的な要素に運動量を加えている。
9 ・要素と音楽が複雑に入り組み、すばらしい記憶に残る演技をしている。選手はプログラムを通して、あるテーマの中にいるか、あるキャラクターになっている。
・プログラムパターンと独創的・創造的な内容、音楽とが複雑に入り組み、すばらしい記憶に残る演技で優れた振付け能力を示している。
・技術要素と振付けの見せ場の配置に優れ、リンクと時間を最大限に生かしている。
・プログラムの構成に優れ、選手の衝撃を最大にする機会をすべて使っている。リンク全体をうまく使い、要素構成の多くが難しかったり、驚くようなものになっている。高いところから低いところまですべてを使って振付けをし、テーマやムード、プログラムを強調している。
10 とても優れた振付け - すべての振付け要素について優れ、どんな小さなエラーもない。

曲の解釈

(a)音楽に合わせる楽な動きと確実さ: 曲のリズム、テンポ、勢いに応じて、効果的なストロークと滑りを通して音楽を表現する能力
(b)音楽のフレーズの表現: 技術要素やつなぎのステップ、体の動きによって、選んだ音楽特有の抑揚を表現
(c)音楽のスタイルと特徴の表現: 体やスケート技術を使ってムードを表現し、音楽に広がりを持たせる
(d)音楽のデザイン構成の想像力: プログラム全体を通して音楽の特徴を表現し続け、特にすべての技術要素が音楽原理(メロディ、ハーモニー、色、感じ、様式)によってつながっている
(e)要素やステップ、動きの音楽との一致

<1 ・基本的なスケーティングのところで奮闘し、音楽に合わせて動くことは不可能。
・スケーティングは音楽と完全にずれている。
・音楽のどの部分も使っていない。
・音楽を使ってテーマやストーリー、ムードを描写したり、観衆とつながったりしようとすることがない。
・音楽がスケーターとまったく合っていない。
・音楽のフレーズが聞こえている、理解している、使っているように見えない。
1 ・要素、つなぎのステップ、動きを、音楽に合わせて行おうとしていない。
・スケーティングを音楽に合わせることが劣っている。
・音楽にあるアクセントやニュアンスの使い方や合わせ方が劣っている。
・劣った音楽表現 - 音楽のテーマと一致した動きはときどきで、音楽について表現していない。
・音楽がスケーターにひどく合っていない。
・音楽のフレーズの使い方が劣っている - 音楽と調和していない。全体を通して、弱拍のところに強調があったり、音楽とスケーティングとの相互関係がなかったりする。
2 ・要素、つなぎのステップ、動きを、音楽に合わせて行うことがほとんどない。
・ステップや要素を音楽に合わせることへの注意は最小限。
・音楽にあるアクセントやニュアンスの使い方が弱く、動きが音楽の示しているものと一致するのはときどき。
・弱い音楽表現 - 音楽の一部では表現しているが、残りはしていない。使っているのは足と手・腕だけ。
・音楽がスケーターにあまり合っていない。
・音楽のフレーズの使い方が弱い - 音楽と調和していない。全体を通して、弱拍のところに強調があったりする。
3 ・プログラムを通して音楽を使うことがときどきある。しかし、多くの要素で準備のために、音楽に対する動きを止めている。
・基本的に、動きを音楽のテンポ・リズムに合わせようとしている。
・音楽にあるアクセントやニュアンスを基本的に使い、50%未満の時間で音楽に合わせたスケーティングをしている。
・基本的な音楽表現 - 音楽を感じるというよりは、むしろ幾分機械的な、指示に答えるような感じ。
・スケーターは音楽の50%未満で関連している。あるいは音楽がスケーターに合っている。
・音楽のフレーズの一部(強拍)を使ってはいるが、大部分、特に弱拍では調和していない。
4 ・プログラムを通して、スケーティングを演技に合わせることがまずまずできている。しかし、難しい要素では準備のために、音楽に対する動きを止めている。
・50%の時間で、要素や動きと音楽とがまずまず合っている。
・50%の時間で、音楽にあるアクセントやニュアンスをまずまず使い、曲想の表現を高めている。
・まずまずの音楽表現 - プログラムの50%未満で、音楽のテーマやムード、キャラクターを表現している。
・スケーターは音楽の大部分とだいたい関連している。
・プログラムの内容と音楽のフレーズとのまずまずの調和 - プログラムの50%で音楽のフレーズと調和してスケートしている。
5 ・プログラムを通して、スケーティングを演技に合わせることがほどほどにできている。特に難しい要素を行うために1、2度、演技に対する意識を失っている。
・50%以上の時間で、プログラムの内容と音楽とがほどほどに合っている。
・50%以上の時間で、音楽にあるアクセントやニュアンスをほどほどに使い、曲想の表現を高めている。
・ほどほどの音楽表現 - プログラムの50%で、いろいろな方法を用いて音楽のテーマやムードを表現できている。
・スケーターは音楽の大部分とほどほどに関連している。
・プログラムの内容と音楽のフレーズとのほどほどの調和 - プログラムの50%以上で、音楽のフレーズと調和してスケートしている。
6 ・スケーティングを演技に合わせることができ、それによって音楽を強調している。
・要素や動きの大部分が音楽のテンポ・リズムと平均以上に調和している。プログラムの75%で、音楽に合わせてスケートしている。
・75%の時間で、音楽にあるアクセントやニュアンスを平均以上に使い、曲想の表現を高めている。
・平均以上の音楽表現 - プログラムの75%で、いろいろな方法を用いて音楽のテーマやムードを表現できている。
・プログラムの大部分で、音楽特有の感情を表現している。
・プログラムの内容と音楽のフレーズとの平均以上の調和 - プログラムの75%で、音楽のフレーズと調和してスケートしている。
7 ・音楽に合わせた動きを楽にしている。音楽のテンポが示すペースに合わせて楽なスケーティングをしている。
・プログラムすべてで音楽によく合わせている。
・体で自然にリズムをとり、音楽に合わせている。
・微妙な音楽をうまく使っている - 音楽に合わせて演じ、動きと曲想の表現を通してムードを創っている。
・良い音楽表現 - 顔の表情も含めて体全体を使い、キャラクターや音楽のテーマを伝えている。
・音楽を理解し、その価値を高めている。プログラムを通して音楽によって動きをつけている。
・プログラムすべてで音楽のフレーズと良く調和している。
8 ・音楽に合わせた動きを楽にしている。音楽のテンポが示すペース、緊張感、個性に合わせて楽なスケーティングをしている。
・プログラムの要素、動きを音楽にとてもよく合わせている。音楽のテンポ・リズムによって動きをつけている。全体を通して音楽を感じながら滑っている。
・微妙な音楽をとてもうまく使っている - 音楽全体を自在に扱っている。初めから終わりまでムードを創り続け、演技を高めている。
・とても良い音楽表現 - 体全体を使ってテーマ、ムード、音楽のストーリーを伝え、観衆を演技に引き付けている。
・音楽と完全に関連し、理解したことを正確にプログラムのテーマやムードとして描いている。
・プログラムすべてで音楽のフレーズととても良く調和している - プログラム全体を通して音楽を感じ、音楽に合わせた動きをし、テンポの早い遅いに合わせて体の動きを調整する能力がある。
9 ・音楽を使って優れたスケーティング能力を示し、自信にあふれた完璧なスケーティング技術で音楽を生き生きとさせている。
・ほとんどすべての動きが音楽のビートによって起こされ、それらが調和し、そして音楽の要求に正確に反映されている。
・音楽のアクセントやニュアンスの使い方に優れ、選手とプログラム内容、音楽が一体となり、演技全体を通してムードを創り続けている。
・優れた音楽表現 - 音楽とスケートを使って話をしたり、部分部分を一つにまとめ創造的で洗練された作品に仕上げたりして、長く記憶に残る演技をしている。
・音楽がスケートのスタイルと完璧に一致し、プログラムを通して選手の仕上げたものはテーマや音楽のムードを完全に描いている。
・ほとんどすべての動きが音楽のフレーズによって起こされ、それらが調和し、そして音楽の要求に正確に反映されている。
10 とても優れた曲の解釈 - 曲の解釈に関するすべての要素について優れ、どんな小さなエラーもない。