GOEの基準(2003年度)

2004.9.22

補注:要素の観点はいくつもありますので、下の表に挙げている例が即その評価になるわけではありません。規定のページ、技術点の(c)にあるように、ジャッジはまずプラス面の評価を行ってGOEを増やし、そこからマイナス面(エラー)の評価を行って(ミスの扱いも参照)GOEを減らしていきます。例えば、
助走が短い(ステップから入っている)、高さと距離、空中の姿勢も良いとなれば、この時点で「+1」まで評価が上がり、その後、着氷で片手を着く(-1)と「0」に、ステップアウト(-2)すれば「-1」に、転倒(-3)すれば「-2」になります。
また、入り方から着氷後の流れまで良く、プラス面での評価だけなら「+2」であっても、エッジが正しくないルッツであれば、結果は「0」程度になってしまいます。

ジャンプ

観点: (a)助走 (b)踏み切り (c)回転・空中姿勢 (d)着氷
転倒は演技点3段階の減で、演技点は最高でも-1

+3 ジャンプの観点すべてにおいて優れている。例えば、
・入り方が予期しないものや難しいもの
・とても高く、距離も長い
・前後の流れが力強い
・着氷時の体の伸ばし方が優れている
+2 ジャンプの観点すべてにおいて技術・表現が良いか、たいへん良い。そして、
・前後の流れに調和がとれている
+1 (BASE)に書いた観点のうち少なくとも3つにおいて技術が良い。または、
・(BASE)相当のジャンプで空中姿勢が変わったものであるか、または回転を遅らせている
・ジャンプ前の流れが良く、ジャンプ後の流れも十分
BASE ジャンプの観点すべてが十分に行われている。すなわち、
・平均的な長さの助走
・十分な高さと距離
・垂直にコントロールされた空中姿勢と、完全な回転
・クリーンな着氷
・前後の十分な流れ
-1 ジャンプの観点の1つにおいて小さな問題。例えば、
・片手をつく
・フリーレッグが氷に触れる
・長い助走
・フリップ・ルッツの踏み切りでエッジが少しだけ変わる
・悪い着氷(間違ったエッジやトゥで着氷するなど)
-2 (-1)に書いた小さな問題が2つか、またはジャンプの観点の1つにおいて大きな問題。例えば、
・踏み切りか着氷で少しのアンダーローテーション(1/4回転以下)
・フリップ・ルッツの踏み切りでエッジが変わる
・両手をつく
・ステップアウト
・両足着氷
-3 (-1)に書いた小さな問題が3つ以上か、または(-2)に書いた大きな問題が2つ以上。または、
・フリップ・ルッツの踏み切りでエッジがひどく変わる

ステップからのジャンプ

観点: (a)ステップを含めた助走 (b)踏み切り (c)回転・空中姿勢 (d)着氷
転倒は演技点3段階の減で、演技点は最高でも-1

+3 はっきりとした難しいステップから、ジャンプの(+3)に書いた優れたジャンプ
+2 はっきりとしたステップから、ジャンプの(+2)に書いたとても良いジャンプ
+1 はっきりとしたステップから、ジャンプの(+1)に書いた良いジャンプ
BASE 要求を満たす最小限のステップからの十分なジャンプ(ステップははっきりとしていて、リズムが保たれている)
-1 ジャンプの(-1)に書いた小さな問題が1つある。または、
・入りのステップ・動きが1つだけ
・ステップ・動きとジャンプとのあいだに少しの間がある(リズムが完全には保たれていない)
-2 ジャンプの(-1)に書いた小さな問題が2つあるか、または(-2)に書いた大きな問題が1つある。または、
・ステップ・動きとジャンプとのあいだに間がある(リズムが保たれていない)
-3 ジャンプの(-1)に書いた小さな問題が3つ以上あるか、または(-2)に書いた大きな問題が2つ以上ある。または、
・ジャンプへのステップがない

ジャンプコンビネーション、ジャンプシークエンス

観点: (a)助走 (b)踏み切り (c)回転 (d)着氷
  さらにジャンプコンビネーションでは
     (e)2つ目のジャンプへのつなぎ (f)踏み切り (g)回転 (h)2つ目のジャンプの着氷
     (i)3つ目のジャンプへのつなぎ (j)踏み切り (k)回転 (l)3つ目のジャンプの着氷
  ジャンプシークエンスでは
     (e)次のジャンプまでのつなぎ
転倒は演技点3段階の減で、演技点は最高でも-1

+3 観点すべてにおいて技術・表現の質が優れていて、ジャンプを通してスピードにロスが全くない。
+2 1つのジャンプが優れていて、他のジャンプも良い。または、観点すべてにおいてとても良い。
さらにジャンプを通してスピードに大きなロスがない。
+1 観点の多くで良い。または、ジャンプの1つがとても良く、他のジャンプも(BASE)は完全にできている。
さらにジャンプの間の流れに大きなロスがない。
BASE すべてのジャンプについてジャンプの(BASE)は完全にできていて、しかもリズミカル。
-1 観点の1つにおいてジャンプの(-1)に書いた小さな問題がある。または、
・ためらいがある
・ジャンプとジャンプの間に流れがない
・ジャンプとジャンプの間に片足のターンが入る
-2 観点の2つにおいて小さな問題、または観点の1つにおいてジャンプの(-2)に書いた大きな問題がある。または、
・2つ目以降のジャンプでの転倒
・シークエンスで、最後のジャンプでのステップアウト
・シークエンスで、前のジャンプのランディングから次のジャンプの入りの間に氷上で1回転以上
-3 観点の3つ以上において小さな問題か、観点の2つ以上において大きな問題がある。または、
・ショートプログラムで2つ目のジャンプがない

スピン、スピンコンビネーション

観点: (a)ステップを含めた助走 (b)入り方 (c)回転 (d)出方
転倒は演技点3段階の減で、演技点は最高でも-1

+3 スピンの観点すべてにおいて技術・表現が優れている。例外的なポジションをとったり、スピードを上げてもいい。さらに、
・要求された以上の回転数を行う
フライングスピンにおいて
・空中での姿勢が素晴らしい
・高さがとても優れていて、着氷後の移動がない
足換えスピン、またはスピンコンビネーションにおいて
・ポジションや回転数のバランスがとれていて、全く移動しない、スピードも素晴らしい
+2 スピンの観点すべてにおいて技術・表現が良いか、たいへん良い。または、1つの観点において優れていて、他は良いかとても良い。さらに、
・要求された以上の回転数を行う
フライングスピンにおいて
・空中での姿勢がとても良い
・高さが良く、着氷後の移動がない
足換えスピン、またはスピンコンビネーションにおいて
・バランスがとれていて、要求されている以上の回転を行う
・回転軸がそろっていて、スピードも良い
+1 (BASE)に書いたスピンの観点のうち少なくとも3つにおいて技術・表現が良い。さらに、
フライングスピンにおいて
・空中での姿勢が良い
足換えスピン、またはスピンコンビネーションにおいて
・スピードや回転数のバランスがとれている
BASE スピンの観点すべてが十分に行われている。すなわち、
・出入りがコントロールされている
・姿勢がはっきりしている
・回転のスピードが十分でバランスもとれている
ただし、スピンは回転数やポジションの要求を満たしていること。つまり、
・ショートでは、普通のスピン・フライングスピンは8回転、コンビネーションはそれぞれの足で6回転
・フリーでは、普通のスピン・フライングスピンは6回転、足換えコンボは計10回転
-1 下の小さなエラーが1つある。
・姿勢が良くないか十分でない
・回転のスピードが十分でない(例えば減速する)
・少しの移動
・1回転以下の不足
・手足が氷に触れる(体重の移動はない)
フライングスピンにおいて
・踏み切り前に少し回転しているか、または空中の姿勢が十分でない
足換えスピン、またはスピンコンビネーションにおいて
・回転軸が少しずれている
-2 小さなエラーが2つか、下の大きなエラーが1つある。
・姿勢が悪い
・移動している
・1〜2回転の不足
・正しくないエッジ
・フリーフットが氷について体重が移動する
・ショートで、ポジションの数が要求を満たさない
フライングスピンにおいて
・踏み切り前に回転しているか、または空中の姿勢がとれていない
足換えスピン、またはスピンコンビネーションにおいて
・回転軸がずれている
-3 大きなエラーが2つ以上あるか、または、
・2回転以上の不足か、姿勢がとれていない
フライングスピンにおいて
・空中の姿勢がまずいか、間違っている、あるいは跳んでいない
足換えスピン、またはスピンコンビネーションにおいて
・回転軸が完全にずれているか、移動している

ステップ・スパイラルシークエンス

転倒は演技点3段階の減で、演技点は最高でも-1

+3 すべての観点において優れ、スケーティング能力を際立たせ、そしてプログラムの内容に欠かせないものである。
スパイラルシークエンスで
・スパイラルポジションが保たれている時間は70%以上
・柔軟性と体の線が素晴らしい
+2 (BASE)に書いた観点すべてにおいて良いか、とても良い。さらに
スパイラルシークエンスで
・はっきりと加速している
・スパイラルポジションが保たれている時間は60%以上
・柔軟性と体の線がとても良い
+1 (BASE)に書いた観点のうち3つにおいて良いか、とても良い。さらに
スパイラルシークエンスで
・ステップの間スピードが維持されるか加速している
・スパイラルポジションが保たれている時間は50%以上
・柔軟性と体の線が良い
BASE 種目ごとに要求されている最小限のステップが十分に行われている。すなわち、
・パターンの大きさと形が十分
・力強さと表現の焦点が十分
・スピードと流れが中程度
・全身が十分にコントロールされ正確なステップを刻む
スパイラルシークエンスで
・体の伸ばし方と柔軟性が十分
-1 下の小さなエラーが1つある。
・スロー、加速する力が欠けている
・パターンが小さい
・小さなスタンブル
・少しの逆戻り
・半回転以上のジャンプが含まれている
スパイラルシークエンスで
・スパイラルポジションを保った時間は50%
-2 (-1)に書いた小さなエラーが1つか、下の大きなエラーが1つある。
・不完全なパターン
・大きなスタンブル
・大きな逆戻り
スパイラルシークエンスで
・3つ未満のスパイラルポジション
・スパイラルポジションを保った時間は40〜50%
・足換えがない
・明かに減速している
-3 小さなエラーが3つ以上か、大きなエラーが2つ以上、または下のエラーの1つがある。
・ひどく減速する
スパイラルシークエンスで
・スパイラルポジションを保った時間は40%未満