採点方法の概略

2007.12.23

下は全競技終了後Web上に公開される採点の詳細の一例です。
現場では印刷したものが各競技終了直後に配布されてもいます。
これを読み解けば、おおよその採点方法がわかるでしょう。

これらの詳細は、過去の国際大会ならこのサイト内の試合結果のページからたどれます。
国内大会は日本スケート連盟へ。

詳しいことは採点結果の見方に委ねるとして、ここでは採点の流れを説明します。

審判団は、レフェリー1人、技術専門審判3人、ジャッジ数人で構成されます。
ジャッジの数は大会によって異なりますが、最大で12人です。

まず、選手が特定の技(要素、エレメンツ)を行うと、技術専門審判がその技を見極めて判定します。
上の例では(1)に当たります。
要素には、ジャンプのように回転数で評価されるものもあれば、レベルとして評価されるものもあります。

続いてジャッジが、判定された技の出来具合(GOE)を-3、-2、-1、0、1、2、3の7段階で評価します。
上の例では(4)に当たります。この競技ではジャッジが12人いたので、評価も12人分、12列あります。
特にミスについては、ガイドラインで細かく指示されています。

特別な減点(ディダクション)については、転倒は技術専門審判が、その他はレフェリーが判定します。
上の例では(10)に当たります(右端はその合計)。

演技が終わった後、ジャッジは演技全体の評価(構成点)を10点満点で採点します。上の例では(8)に当たります。
(6)はその採点項目ですが、これは競技ごとに固定されています。

あとは(コンピューターが)集計するだけです。

各要素は、配点表で基礎点が定められています(ジャンプの場合)。
上の例では(2)に当たるもので、(1)要素→(2)基礎点 は自動的に決まります。

また、配点表に従って、各ジャッジの下した7段階評価を点数に換算します。
7段階評価(-3、-2、-1、0、1、2、3)がそのまま点数になるわけではないのです。

ここでもう1つ注意しなければならないのは、
大会によっては、すべてのジャッジの採点を集計するわけではない、ということです。
上の例では、左から1、3、7番目の採点をしたジャッジは、事前の抽選で「予備ジャッジ」となっていました。

上の例の1つ目の要素について、有効な9つの点数を低い方から並べると、
0、0、0、0、1、1、1、1、1となります。
このうち最高・最低を取り除き、残りを平均(小数第2位まで)したものが、(3)GOE です。
(2)基礎点+(3)GOE で、この要素の得点(5)が決まります。

8つ目の要素についてもやってみましょう。有効な9つの点数を低い方から並べると、
0、0、0、0.5、0.5、0.5、0.5、1、1となります。
このうち最高・最低を取り除き、残りを平均すると(3)になるでしょう。
また、(5)の一番下にあるのは、要素の総得点(TES)です。

(8)についてはそのまま、有効な分の最高・最低を取り除いて平均すると、(9)になります。
これに(7)の係数を掛けて5つを合計すると、(9)の一番下にある得点(PCS)になります。
(7)の係数は(6)の採点項目とともに、競技ごとに固定されています。

(5)TES +(9)PCS −(10)減点でこの競技の総得点(11)が決まります。