用語辞典

2008.11.24 更新

採点方法全般 ジャンプ関連 スピン関連
ステップ関連 技術その他
その他
!(判定)
2008年度以降、プロトコルや競技中ジャッジの操作する端末(タッチパネル)上で、フルッツリップに付く。
+COMBO
コンボ扱い参照。
+SEQ
ジャンプシークエンスシークエンス扱い参照。
Assistant Technical Specialist
テクニカルスペシャリスト参照。
Choreography
振付け参照。
Deduction
減点のこと。またその合計。
Downgraded jump
ダウングレード参照。
Extended lift
ダンスリフトにおいて、持ち上げている時間の制限を超えたもの。レベルを上げようと無理をするカップルは後を絶たず、それ故しばしば起こる。
e(判定)
2007年度以降、プロトコルや競技中ジャッジの操作する端末(タッチパネル)上で、フルッツリップに付く。「e」はedgeの頭文字。
GOE
Grade of Execution の略。(1)ジャッジが各エレメンツに対して行う7段階評価(-3,-2,-1,0,1,2,3)を指す場合と、(2)それを点数に換算・平均して求めた値を指す場合とがある。プロトコルのGOE欄は後者。
現在の採点方法の特徴の1つは、審判を分業制にして、ジャッジは演技中このGOEで表される演技の質を重点的に見るようになったことである。なお、ジャッジの評価は形式的なものなので、実際に点数にどの程度反映されるかは、エレメンツの種類や回転数・レベルによって異なる。
Interpretation
曲の解釈参照。
Invalid element
無効要素参照。
Judge
ジャッジ参照。
Linking Footwork/Movements
要素のつなぎ参照。
PCS
(Total) Program Component Score (factored) の略。構成点係数をかけて調整された点数の合計。総構成点。または、単に構成点。
Performance/Execution
演技力参照。
Referee
レフェリー参照。
Skating Skills
スケート技術参照。
Technical Controller
テクニカルコントローラー参照。
Technical Specialist
テクニカルスペシャリスト参照。
TES
Total Element Score の略。要素点の総合計。総要素点。
Timing
タイミング参照。
Transitions
要素のつなぎ参照。
TSS
Total Segment Score の略。TES + PCS - Deduction の合計。その競技での総得点。
wrong edge
ルッツフリップの踏み切りにおける間違ったエッジ。フルッツリップ参照。
仰向け
upside down position。キャメルスピンにおける難しいバリエーションの1つで、上体をひねって体の正面を天井の方へ向けたもの。
アクセル
Axel Paulsen(ノルウェー)の編み出したジャンプで、踏み切りのエッジは左足(右回りは右足)のフォアアウト。このジャンプだけが前向き踏み切りなので、実際の回転数は1回転半、2回転半、・・・と他のジャンプに比べて半回転ずつ多い。半回転で終わったものはワルツジャンプと言うが、アクセルを跳ぼうとしていた場合は、1回転に満たないアクセル(0点)として記録される。
アクセルシット
axel sit spin。アクセルジャンプと同じように踏み切り、反対の足で着氷してシットスピンに入るもの。足換えフライングシット
アクセルラッソー
Axel Lasso。ラッソーリフトの1つで、女性が男性の横からアクセルジャンプを跳ぶようにして踏み切るもの。ごく一部のペアが披露している、女性が男性の股下を後ろから前へくぐり抜けざまに踏み切るものもここに含める。
足換え
change of foot。スピンやスパイラルシークエンスで滑っている足を換えること。 スピン(ペアのソロスピンを含む)での足換えは、レベルが上がるのではなく、足換えスピンという別の要素として扱う。ペアスピンダンススピンで足換えを行うと、それぞれコンビネーションスピンとなる。
アシスタントテクニカルスペシャリスト
Assistant Technical Specialist。テクニカルスペシャリスト参照。
アプライト
Upright Spin。スピンの基本姿勢の1つで、軸足が真っ直ぐに伸びているもののうち、キャメルでないもの。特に、演技の最後によく見られる回転の速いものは、スクラッチと言う。 コンビネーションスピンではレイバックを含む。難しいバリエーションには、キャッチフットビールマン、フリーレッグを横に持ち上げるY字、前に持ち上げるI字、軸足を伸ばしたまま上体を下に倒したAラインなどがある。
アラビアン
Arabian。キャメルスピンの入りに近い動作で、右足はトウで氷面を蹴り、振り回した後はスピンを始めずに再びトウを着く。この後、同じ動作を繰り返したり、氷面を蹴った右足を高く振り上げてバタフライにしたり、普通にキャメルスピンに入ったりする。 トウで蹴るのは左足がバックインからフォアアウトへのスリーターンをする時で、右足を振り回している間に左足はフォアアウトからバックインのスリーをする。ここで右足を下ろさなければキャメルスピンになる。なお、右回りは左右逆。
イーグル
eagle。スプレッドイーグルのこと。
イナバウア
スプレッドイーグルの変形で、進行方向側のひざを曲げ、もう片足は後ろに引いて伸ばした姿勢をとるもの。多くの場合、上体を後ろへ反らせている。名称は Ina Bauer(旧西ドイツ)が編み出したことによる。
違反要素
illegal elements/movements。バックフリップや女性の手足を持って振り回すものなど、エキシビションで見られるアクロバティックな演技は競技で禁止されている。他に、ペアのリフトで男性が3回転半以上したり、アイスダンスのリフトで頭より高く持ち上げるたり、リフトされている人が逆さまでスプリットをとるなど、エレメンツの基本的な要求から外れるものもいけない。 また、氷面に横たわったり両膝を着いたりする動作、オリジナルダンスで半回転、フリーダンスで1回転を超えるジャンプもいけない。違反すればそれぞれ2点の減点
イベントレフェリー
Event Referee。2003年度だけ配置された審判で、現在のレフェリー。別に任命されるジャッジズコーディネーターをレフェリーとも言ったためにこの名称となった。それまでジャッジが各々行っていた評価の一部を技術専門審判として分業したので、その調整役かと思われるが、競技中は手持ち無沙汰だったか。
イリュージョン
illusion。ウィンドミル参照。
インタープリテーション
曲の解釈参照。
ウィンドミル
windmill。キャメルスピンにおけるバリエーションの1つで、上体からフリーレッグが一直線のまま斜めに回転しているもの。イリュージョンとも言う。かつては難しいバリエーションの1つに数えられたが、2005年度以降その対象から外れたためスピンとしては少なくなり、代わってステップシークエンスなどで単発で行われることが多くなった。
ウェルバランス(プログラム)
well-balanced (program)。各種目フリーに設けられているエレメンツの数に関する制限。シニア男子のジャンプ要素は8つまで、そのうちジャンプコンビネーションジャンプシークエンスは3つまで、など。 これらを超えて行っても、追加要素となり得点は入らない。逆に、アイスダンスでは減点される。現在の採点方法ではとにかくエレメンツをこなして点を稼がないと不利になるので、実質的には必須要素に相当か。
ウォーレイ
walley。ループと似たようなジャンプだが、踏み切りのエッジは右足のバックイン(右回はいずれも左足)。実質1回転だが、ハーフループと同じく記録には残らない。ただし、反対の足のトウを着いて跳ぶトウウォーレイ toe-walley はトウループとして判定する。
エクステンディドリフト
Extended lift参照。
エッジ
edge。スケート靴のブレードの底辺部分には溝があり(断面は ∩ のような感じになる)、実際に氷と接する先端それぞれがエッジである。両足でエッジは4つあり、どのエッジを使っているかを、滑っている方向(前向きor後向き)も含め、下のように記号で表すことも多い。スパイラルシークエンスではどのエッジで滑ったか(3秒キープできたか)が問題になる。
また、スピードスケート用と違ってブレードは前後に湾曲しており、氷と接しているのはごくわずかな長さである。エッジの総延長は両足合わせて約1メートルほどになるが、これらを使い分けて、スケーターは滑ったり、スピンをしたりしているのである。

左足 レフト右足 ライト
前向き滑り
フォア
レフトフォアアウト
LFO
レフトフォアイン
LFI
ライトフォアイン
RFI
ライトフォアアウト
RFO
後向き滑り
バック
レフトバックアウト
LBO
レフトバックイン
LBI
ライトバックイン
RBI
ライトバックアウト
RBO
アウトエッジインエッジインエッジアウトエッジ

演技時間
下の通り。オリジナルダンスはシーズンごとに課題と合わせて発表されるが、普通は2分20秒〜2分40秒。ジュニアのフリーダンスは2007年度から30秒、男子・女子・ペアのSPは2004年度から10秒、それぞれ長くなった。レフェリーがタイムキーパーに指示して計測させ、過不足があった場合は5秒ごとに1点の減点。 すなわち、5秒以内の過不足は減点1、5秒超10秒以内の過不足は減点2、・・・と続く。超過に関しては言わば、1点を支払って5秒の延長権を購入するということなので、そこまでして演技を延ばす必要があるのか(例えばスピンのレベルを1つ上げるために超えていいのかなど)は考えものである。
フリーやアイスダンスに関してルール上は、例えば女子シニアであれば4分という規定時間がまず明記され、補足として10秒の過不足はよい、という書き方になっている。ところが実際は、SPも含めて下表の上限一杯で演技が構成されることも多く、減点が適用されることはしばしば起こる。
シングル・ペアのフリーで基礎点が1.1倍される後半とは規定時間の半分を超えてからを指し、男子・ペアのシニアは2分15秒以降、ジュニアと女子のシニアは2分以降、女子のジュニアは1分45秒以降のことである。
なお、演技に当たっては、名前を呼ばれてから1分以内(2007年度までは2分以内)に始めないと棄権とみなされる。ただし2008年度以降、グループ最初の演技者がその直前のウォームアップ中に負傷して治療を要する場合、レフェリーはその演技者に対し、名前を呼ぶまでに3分間の追加の猶予を与えることができる。

シニアジュニア
男子SP
女子SP
ペアSP
2分50秒以内
男子FS
ペアFS
4分20秒〜4分40秒3分50秒〜4分10秒
女子FS3分50秒〜4分10秒3分20秒〜3分40秒
アイスダンスOD※2分20秒〜2分40秒
アイスダンスFD3分50秒〜4分10秒3分20秒〜3分40秒

演技力
プログラムコンポーネンツの1つで、身のこなしや動作(特にエレメンツ)の全般的な質・正確性などが評価される。Performance/Execution。PE。アイスダンスでは、2004年度以降(コンパルソリーダンスでは2003年度も) Performance、PF。
オーバーヘッドリフト
overhead lift。リフト参照。
カーブリフト
Curve Lift。ダンスリフトの1つで、カーブを描いて滑るもの。
回転不足
ジャンプスロージャンプ、またはツイストリフトにおいて、試みた回転数に足らずに着氷する、またはキャッチされるもの。 1/4回転までの不足なら容認されるが、1/4回転を超えるとダウングレードされ、仮に3回転を試みたとしても判定は2回転となり、基礎点もその分しか得られない。チート参照。
また、スピンで1つのポジションが認められる最少の回転数(2回転)に満たない場合にも使う。
カウンター
counter。ターンの1つで、初めのカーブと反対方向に回転し、ターン後は初めと反対のカーブに乗る(=エッジはインからイン、またはアウトからアウトとなる)もの。
技術専門審判
Technical panel。テクニカルコントローラーテクニカルスペシャリストアシスタントテクニカルスペシャリストの3人のこと。エレメンツと転倒判定を行う。
技術点
Technical Score。これは現在でも使うが、個々のエレメンツを採点していることを意味するためは総要素点という表現がベター。
基礎点
Base Value。各エレメンツに対し、回転数やレベルに応じてあらかじめ設定されている点数。ジャンプシークエンスは0.8倍、後半ジャンプ要素スロージャンプ(2005年度以降)、リフトツイストリフト(いずれも2008年度以降)は1.1倍する。ここからその出来具合によりGOEで加減される。
基本姿勢
basic position。スピン(ペアのソロスピンを含む)で、キャメルシットアプライトの3つのポジションのこと。中間姿勢参照。
キャッチフット
catch foot。レイバックスピン、アプライトスピンにおける難しいバリエーションの1つで、背後でフリーレッグのブレードをつかんだもの。これを頭の上にまで引き上げるとビールマンになる。ただし、上体が水平を保っていれば、キャメルのバリエーションと考える。
スパイラルシークエンスなどでも難しいバリエーションとして、レベルの上がる特徴の1つになっている。
キャノンボール
シットスピンにおける難しいバリエーションの1つで、フリーレッグを軸足のひざの上に載せてあぐらをかくようにし、上体を前に倒して小さくなったもの。昔の球状の砲弾(cannonball)のように見えることから来ている。
キャメル
Camel Spin。スピンの基本姿勢の1つで、フリーレッグは後方に、その膝が腰より高い位置にあるもの。ただし、レイバックビールマンアプライトとみなす。 バリエーションには、ドーナツ仰向けウィンドミルがある。
キャリー
carry。ペアで行われるリフトのような動作で、通常のリフトとは異なり回転を伴わない簡単なもの。ダンスリフトに近いのでそう呼ばれることもある。回数に制限はない。評価は要素のつなぎの中で行われる。
キャリーリフト
carry lift。ペアのリフト中に高く持ち上げたまま行われるキャリー動作。フリーで1度だけ許されている。
曲の解釈
プログラムコンポーネンツの1つで、音楽・リズムに合わせた動作(タイミング)や曲想・ニュアンスの表現などが評価される。Interpretation。IN。 アイスダンスでは、コンパルソリーダンスでタイミング(Timing)が別項目。オリジナルダンス・フリーダンスは Interpretation/Timing。
繰り返し
repetition。ザヤックルールシークエンス扱いコンボ扱い参照。
クロスフット
crossfoot spin。アプライトスピンにおける難しいバリエーションの1つで、クロスさせた両足に均等に体重を乗せているのも。スピンは通常片足で行うが、これだけは両足でスピンすることになる。
クロスロール
cross roll。ロールは進行方向に次の足を出して反対のカーブに乗るもの。初めの足のエッジと次の足のエッジは同じ(イン→イン、アウト→アウト)。ステップの1つとされるクロスロールは、このうち足をクロスさせるもので、エッジはアウト→アウト。プログレッシブシャッセ参照。
係数
factor。競技ごとプログラムコンポーネンツに定められているもの。各プログラムコンポーネンツは10点満点で採点するが、TESとバランスを取るため、またアイスダンスではプログラムコンポーネンツ間の重要度により、調整が行われる。
減点
狭義ではディダクション deduction を指し、レフェリーの判定する演技時間の過不足や音楽違反、追加要素違反要素、衣装・小道具違反、停止ダンスリフトの時間超過、 技術専門審判の判定する転倒(2004年度はこれもレフェリー)がこれに当たる。また一般に、エレメンツで大なり小なりのエラーがあった場合に、ジャッジGOE(1)を下げる意味でも使う。
構成点
プログラムコンポーネンツの、係数をかける前の点数(10点満点)。PCS参照。
後半
演技時間基礎点参照。
コーラー
Caller。テクニカルスペシャリストの別称。
コレオグラフィー
振付け参照。
コンビネーションスピン
Combination Spin または Spin Combination。シングルとペアのソロスピンで、2つ以上の基本姿勢が含まれるスピン。さらに足換えを行えば足換えコンビネーションスピンとなる。ペアスピンダンススピンでは、足換えのあるものがコンビネーションスピンである。
コンビネーションリフトリフト
Combination Lift。ダンスリフトの1つで、ステーショナリーリフトストレートラインリフトカーブリフトローテーショナルリフトのうち2つをつなげたもの。
コンボ扱い
資料室でよく用いている表現だが、これは繰り返しの項にあった 「A repeated triple or quadruple solo jump, not included into a jump combination or jump sequence, will be considered as a part of a not successfully executed jump combination and counted as a jump combination with only one jump executed.」から来ている。 つまり、ソロジャンプを、1つのジャンプだけが行われたジャンプコンビネーションとみなすこと。プロトコルには「+COMBO」と記されている。基礎点は、第2ジャンプの分を取り損ねただけでソロジャンプと変わりない。しかし、2006年度の変更により、シークエンス扱いとなった。
上の文はフリーでの話だが、ショートでもコンビネーションを予定していたが転倒などしたためにできなかった(あるいは、2つめを跳んだけれども間に余計なものが入ってコンビネーションとは認められなかった)という場合に、やはりコンビネーションとみなされ「+COMBO」と記される。以前の採点方法では、転倒したとしても、起きて次のジャンプを跳んでおかなければ減点された。それがもはやコンビネーションと言える代物でなくても。
サーキュラーステップ
Circular Step Sequence。ステップシークエンスの1つで、リンクの幅を一杯に使った円状に進むもの。アイスダンスでは時計回り・反時計回りを区別する。
サーペンタインステップ
Serpentine Step Sequence。ステップシークエンスの1つで、大きく蛇行しながら3つの半円をつなげた形に進むもの。最初と最後の半円は同じ方向、真ん中のはそれらと逆の方向になるが、アイスダンスでは最初と最後の半円が時計回りか・反時計回りかを区別する
サーペンタインリフト
Serpentine Lift。ダンスリフトの1つで、S字に2つのカーブを滑るもの。カーブリフト2つからなるコンビネーションリフトリフトに相当する。
再開
fresh start。停止参照。
サイドウェイズ(リーニング)
sideways leaning spin。レイバックと似たようなスピンで、上体を横へ倒したもの。判定はレイバックに含まれる。
ザヤックルール
ジャンプの重複を制限し、より多くの種類を跳ぶよう促す規則。シングルのフリーで3回転以上のジャンプは同じ種類を3度以上跳んではならず、2度跳ぶことが許されるのも2種類まで。また、2度跳ぶ種類については、それぞれで少なくとも1度はジャンプコンビネーションジャンプシークエンスに含まれていなければならない。 ただし、同じ跳び方でも3回転と4回転は別の種類とみなし、またダウングレードの場合には下げる前の回転数で判断する。
この名称は、1982年の世界選手権で優勝したElaine Zayak(アメリカ)に由来する通称で、ルールは繰り返しの項にある。彼女はその試合で3回転を6度跳んだのだが、そのうち4度がトウループだった。
現在の採点方法では一部緩和され、同じ種類のジャンプを2度とも単独で行った(コンビネーションやシークエンスにできなかた)としても、ウェルバランスの範囲内であれば2つめがシークエンスとみなされ(シークエンス扱い、2005年度まではコンボ扱い)、得点が与えられる。 この場合、プロトコルには「+SEQ」(「+COMBO」)と記されている。なお、この制限を越えるものは追加要素となり、点数が与えられない。
  (ブログよりケーススタディ)2005-12-25 採点ミス? 2005-12-30 観戦レポ:全日本・男子
サルコウ
Ulrich Salchow(スウェーデン)の編み出したジャンプで、踏み切りのエッジは左足のバックイン。トウループのように両足で跳ぶ者も見られるが、右足を振り上げて片足で跳ぶのが基本。なお、右回りは左右逆。
暫定的採点方法
Interim Judging System。基本的には旧6.0点満点の採点方法で、(1)結果に使うジャッジを抽選すること、(2)採点主のジャッジを匿名にすること、の2つだけ取り入れたもの。2003年度だけ、新採点方法が完成するまでの「つなぎ」として実施された。
シークエンス扱い
コンボ扱いから一部変更。同じ種類のジャンプを2度とも単独で行うとザヤックルールに抵触するが、ウェルバランスの範囲内であれば、2つめをただ1つのジャンプで構成されたジャンプシークエンスとみなし、得点が与えられる。 プロトコルには「+SEQ」と記される。基礎点はコンボ扱いの時より下がる。
2007年度からは、ジャンプシークエンスの解釈の範囲が狭まったためシークエンスとみなすことができなくなったものや、あるいは転倒などのために別々のジャンプ要素として判定されてきたもの、そうした一連のジャンプが同様に「初めのジャンプ+SEQ」として扱われ、後のジャンプを無視するようになった。
姿勢変化
change of position。1つの基本姿勢から別の基本姿勢に移ること。1つの基本姿勢のバリエーションを重ねてもコンビネーションスピンとはならない。
シット
Sit Spin。スピンの基本姿勢の1つで、軸足を曲げたもの。フリーレッグは前に伸ばすのが基本的。2007年度から中間姿勢という概念が導入されたことで判定が厳しくなった。尻の最下部が膝の最上部を越えない高さまでしゃがみこまないと、シットではなく中間姿勢だとみなされ、レベルに影響する。 2006年はこれよりも少し緩く、膝の角度が90度以内であればシット(90度を超えればアプライト)と扱われた。2005年度以前には明確な基準がない。 名前の付いているバリエーションキャノンボールぐらいだが、他にも、上体を前に倒したもの、肩のラインが垂直になるぐらい上体をひねったもの、フリーレッグを横や軸足の後ろに持ってきたものなどが、難しいバリエーションとなる。
指定の要素
2003年度の概念で、アイスダンスの必須要素のうち注文がつく、いくつかのもの。任意の要素と区別して基礎点が設定されていた。
ジャッジ
Judge。技術専門審判判定に続いてGOE(1)を評価することと、プログラムコンポーネンツの採点をすることが仕事。
ジャッジスコア
プロトコル参照。
ジャッジズコーディネーター
Judges Coordinator。2003年度だけ配置された審判で、現在のレフェリー
シャッセ
chasse。ステップの1つで、その場で、滑っていた足の横に次の足を置いて踏みかえるもの。フリーになった足は進行方向に出すなどする。プログレッシブ参照。
ジャンプ
フィギュアスケートのジャンプはひねりを伴い、その回転数(整数)が大きいほど難しく点数も高い。記録として残るのは、アクセルルッツフリップループサルコウトウループの6種類。 これらは踏み切りのエッジと、反対の足のトウを突くか否かで区別され、着氷のエッジはいずれも右足(右回りは左足)のバックアウトになる。
記録には残らないが、他にハーフループウォーレイワルツジャンプスプリットジャンプマズルカなどがある。
後ろ向き踏み切りから左回り、右足バックアウトで着氷のジャンプを整理すると、次の通りになる。

左足右足
トウを突かないトウレスルッツサルコウウォーレイループ
トウを突くルッツフリップトウウォーレイトウループ
アウトエッジインエッジインエッジアウトエッジ

踏み切り時には、通常のスケーティングよりはるかに大きい荷重がエッジを通して氷面に加えられる。その際、特にアクセルとループの場合であるが、跳び上がる前にスリップ(さらには転倒)してしまっても、ジャンプを試みたとみなし、必須要素やウェルバランスのうち1枠を消化する。
ジャンプコンビネーション
jump combination。ジャンプを着氷したその足で次のジャンプを踏み切らなければならないので、2つめ以降は普通トウループループ。逆回転のルッツも理論上は可能。 シングルのフリーでは3つのジャンプから成るものを1度だけ行ってもよいが、それ以外(ショート、ペアも)は2つのジャンプから成るものしかできない。基礎点は含まれるジャンプの基礎点の和、GOE((1)→点数の対応)は基礎点の最も高いものに従う。
間に2つのスリーターンが入った場合、フリーフット(=左足、右回りは右足)が氷に触れるか、着いたとしても体重移動が無ければ依然としてコンビネーションだが、体重移動があればステップと同等なのでシークエンスとなる(2006年度以前のフリーでは、フリーフットが氷に触れた場合もシークエンス)。また、ステップアウトも参照。
プロトコルのエレメンツに「+COMBO」が付いているのは、コンボ扱いとされたところ。
ジャンプシークエンス
jump sequence。ジャンプとジャンプの間に行えるのは、ハーフループマズルカなど配点表にないジャンプやホップのみ。2006年度以前は、スリーまたはモホークも合わせて2つ以内(1回転以内)であれば入れても構わなかった。 間にストロークが入るなど、これらに反した場合は別々のジャンプ要素と判定される。また、ジャンプコンビネーションを予定していたけれど先のジャンプでステップアウトしてしまった場合なども含まれ、コンビネーションの崩れという位置付けにある(2007年度からはステップアウト直後のジャンプは無効)。
基礎点は高い「2つ分」の合計から0.8倍される。3つ以上のジャンプで構成しても構わないが、集計対象は高い2つ分。ハーフループでつながれたものはコンビネーション相当の価値があると思われるが、第1ジャンプ・第2ジャンプとも同じように8掛けの基礎点しかない。なお、プロトコルにはエレメンツに「+SEQ」が付いている。
ジャンプ要素
jump element。記録に残る6種類のジャンプと、ジャンプコンビネーションジャンプシークエンスのこと。コンビネーション・シークエンスはそれ全体を1つとしてとらえる。ウェルバランスで規制されているのは、ジャンプの数ではなく、このジャンプ要素の数。
シュートザダック
shoot-the-duck。ムーヴズインザフィールドの1つで、シットスピンのように片足を前に伸ばしてしゃがんだ姿勢をキープしたまま滑るもの。アイスダンスのリフトではレベルの上がる特徴の1つになっている。
シンクロナイズドツイズル
Synchronized Twizzles または sequential twizzles。アイスダンスで2人が同時にツイズルを行うもの。通常、2つのツイズルを続けて行い、それで1セット。 間に入れてよいステップは、オリジナルダンスのミッドラインステップの中で行うものが1つまで、フリーダンスが3つまで。ツイズルシークエンスとかツイズルセットなどとも言う。2人の回転数が異なる場合は、少ない方で判定される。
新採点方法
New Judging System。2004ISU総会の、採点方法に関する議案の初めの方に「The “NEW JUDGING SYSTEM (NJS)”, that if accepted by the 2004 Congress will become the “ISU Judging System” 〜」という表現があり、 その結果できた特別規定も「The ISU JUDGING SYSTEM that was accepted by the 2004 Congress 〜」から始まる。もはや「新」ではない。
スケーティングスキル
スケート技術参照。
スケート技術
プログラムコンポーネンツの1つで、全体的なスケーティングの質やスピードとその変化、使われるテクニックの多様性などが評価される。スケーティングスキル。Skating Skills。SS。
ステーショナリーリフト
Stationary Lift。ダンスリフトの1つで、その場で静止しているもの。
ステップ
step。足を踏みかえる動作。モホークチョクトートウステップシャッセプログレッシブクロスロールチェンジエッジなど。 ストロークなど両足の接氷時間が長いものはステップではない。
ステップアウト
step out。ジャンプスロージャンプの着氷でバランスを崩し、ポーズをとる間もなく回転方向へ次の足を踏み出してしまうこと。GOE(1)は2段階下げられてしまう。 直後にジャンプが行われた場合、全体をジャンプシークエンスとしていたが、2007年度からはステップアウト後のジャンプは無視され、シークエンス扱いとされるようになった。
ステップインラッソー
Step in Lasso。ラッソーリフトの1つで、男性が後向き、女性は前に(男性の方に)向かって左足(右回りは右足)を踏み込んでテイクオフするもの。
ステップシークエンス
Step Sequence。多くのステップターンを入れつつ、リンクの幅を一杯に使って滑る一連のエレメンツ。ステップ・ターンの方法はいくつもあり、その組合せは無限大だが、滑るコースにより、ストレートラインサーキュラーサーペンタインの3つに大きく分類される。
ストレートラインステップ
Straight Line Step Sequence。ステップシークエンスの1つで、ショートサイドから始め、もう一方のショートサイドへ直線的に進むもの。アイスダンスでは、中央を進むミッドラインステップと、対角線を進むダイアゴナルステップを区別する。
ストレートラインリフト
Straight Line Lift。ダンスリフトの1つで、直線的に滑るもの。
ストローク
stroke。スピードを出すために氷を押して進むこと。ステップには当たらない。次の足を反対の足に交差させて踏み出すものをクロスストローク(クロスオーバー)、交差させないものをオープンストロークと言う。
スパイラル
spiral。ムーヴズインザフィールドの1つで、片足を腰より高い位置にキープしながら滑るもの。複数のスパイラルを続けて行うスパイラルシークエンスは女子の必須要素。足の上げ方は様々で、バレエのアラベスクのように上体は起きている方が美しく見えると思うが、足を高く上げようとするため前につんのめった姿勢になることも多い。
スパイラルシークエンス
Spiral Sequence。スパイラルをいくつか続けて行うもの。各ポジションは3秒キープしないと認められない。なお、以前は Spiral Step Sequence と言ったが、2006年のルール変更で表現が改められた。
スプリット
split。両足を大きく広げること。スパイラルシークエンスツイストリフトダンスリフトなどでレベルの上がる特徴の1つになっている。ただしダンスリフトで、これを逆さまで行うのは2005年度以降違反要素。それが無効(0点)になった上に、減点までされる。
スプリットジャンプ
split jump。フリップのように踏み切って半回転し、左足を前に、右足を後ろに大きく開いてから、左足のフォアインで着氷するジャンプ(右回りは左右逆)。バレエジャンプとも。
スプレッドイーグル
spread eagle。ムーヴズインザフィールドの1つで、両足のトウを外側に大きく開いて横に滑るもの。開く角度によって、前向きのカーブ、直線、後向きのカーブと滑る軌跡はさまざま。アイスダンスのリフトではレベルの上がる特徴の1つになっている。単にイーグルと言うことが多い。
スリー
three。ターンの1つで、初めのカーブの方向に回転し、ターン後も同じカーブに乗る(=エッジはインからアウト、またはアウトからインとなる)もの。基本的な動作なので、ステップシークエンス以外のところで片足ターンをする場合、大抵がこれ。
スロージャンプ
throw jump。ペアで、男性が女性を放り投げるようにして女性のジャンプをアシストするもの。ジャンプの種類を前か後ろにつけて、ループスロー、スローサルコウなどと言う。
総構成点
PCSのこと。
総要素点
TESのこと。
ソロジャンプ
solo jump。ジャンプコンビネーションでない単独のジャンプを指す場合と、ペアで2人が並んで同じジャンプを行うもの(サイドバイサイドジャンプ)を指す場合とがある。
ソロスピン
solo spin。ペアで2人が並んで同じスピンを行うもの。サイドバイサイドスピンとも言う。
ターン
turn。片足で向きを変える動作。スケートを回転させる方向と、前後でカーブの向きが変わるか否かで4種類(スリーブラケットロッカーカウンター)に分けられる。付録・ターンについても参照。 呼び方はこの通りだが、同じターンでもエッジの数だけ(左足か右足か、初めが前向きか後向きか、インかアウトかで8通り)ある。ターンとは少し違うが、シングル・ペアのステップシークエンスではツイズルループもこのグループに入れて考える。
ダイアゴナルステップ
Diagonal Step Sequence。アイスダンスのストレートラインステップの1つで、対角線を進むもの。
タイミング
プログラムコンポーネンツの1つで、コンパルソリーダンスにおいて音楽・リズムに合わせた動作が評価される。Timing。IN。
ダウングレード
downgrade。ジャンプスロージャンプツイストリフトにおいて、回転不足により、試みた回転数より少なく判定されること。 ここで言う「試みた」とは、プログラムコンテンツシートに記載したものや、その瞬間まで考えていたものではなく、実際の演技を見て判断する。つまり、明らかに3回転以上していれば4回転、明らかに2回転以上していれば3回転などとなる。 プロトコルには2006年度以降、試みたジャンプに「<」を付けた形で表記されている。それ以前は、ダウングレード後の回転数で表されていたため、初めからその回転数を試みたのか、あるいはダウングレードされてその回転数になったのか区別できなかった。
ダウングレードと判定された場合、ジャッジはGOEを下げるようガイドラインに示されている。そのため一部には二重減点との批判もあるけれど、これは陸上の高跳び系で言えば、ある高さをパスしてその上の高さですべて失敗すれば、パスせず着実に記録を残すよりも低い結果になるのと同じようなものである。
また、回転数が整数で表わされるため見落とされがちだが、角度に直せば3回転=1080度、4回転=1440度などとなり、例えば4回転ができたことのある(言わば自己ベスト1440度の)選手でも、そこに5%及ばないだけでダウングレードになる。走り幅跳びの8mジャンパーが常に7m60以上跳べるわけではないように、これを全く回避するのは難しく、現在の採点方法でダウングレードは日常茶飯事である。
このように中途半端な回転に対して厳しいのは、伝統的な技術に起因していると考えられる。つまり、ターンという技術が先にあり、このターンというものは、ちょうど180度回転して、その前後で同一円上を滑るのを良しとした。ジャンプはこのターンの延長線上にある技術なのだから、同様にその前後で一定のカーブを描くべきだ、というわけである。
ダンススピン
dance spin。アイスダンスで2人が組んでスピンするもの。通常、単にスピンと言う。ペアスピンに比べてホールドに若干の制限がある。足換えをするとコンビネーションスピンとなる。
ダンスリフト
dance lift。アイスダンスで行うリフトのこと。区別が必要でない限り、普通は単にリフトという。滑る軌跡によってステーショナリーリフトストレートラインリフトカーブリフトローテーショナルリフトコンビネーションリフトリフトサーペンタインリフトリバースローテーショナルリフトに分類される。初めの4つが制限時間の短いショートリフト(6秒、2004年度は5秒)、後の3つが制限時間の長いロングリフト(12秒、2006年度まで10秒)である。
レフェリーの指示でタイムキーパーが計測していて、制限時間を超えた場合(Extended lift)は1点の減点が適用される。
チート
cheat。ジャンプの空中での回転不足を氷上で巧みに回転することで補い、見るものを欺くこと。現在の採点方法では審判が分業制になり、回転不足に関しては専門の審判がVTRも使って厳密に判定するため、なかなか見逃してもらえない。 ただ、回転の成否は踏み切りのエッジと着氷のエッジのみが問題となるため、ルッツフリップトウループにおけるトウの突(着)き方に関しては放置されている。
チェンジエッジ
change of edge。滑っているエッジをインからアウト、またはアウトからインに乗り換えること。
特に問題になるのはスピンの最中のもので、レベルの上がる特徴の1つと決められているため、現在の採点方法になってから広く行われるようになった。 スピンは普通トウに近いところに重心を置いて、左足ならインの、右足ならのアウトのエッジを使って回るが(右回りなら左右逆)、重心をかかとの方へずらして、左足のアウトや右足のインで回るようにするのがそれ。 スケートが、つま先の方に体重をかければ後ろに、かかとの方にかければ前に加速することと、左側のエッジ(左のアウト・右のイン)を使えば左に、右を使えば右にカーブしながら進むこと、スピンが小さな円を描きながら滑っていること、この3つの基本を踏まえれば理解できるかと。 もっとも、チェンジエッジが行われると滑っている円が通常より大きくなるので、足元を見ていればすぐに見分けがつくし、逆に見分けのつかないようなものだと審判に認めてもらえるかも怪しいので、選手もそれなりに行うはずではある。1つの基本姿勢の間にイン・アウトそれぞれで2回転以上すれば認められる。
他ではスパイラルシークエンスでレベルの上がる特徴の1つになっている。ただし、前後のポジションが3秒ずつキープされていなければ認められない。 また、足換えはないけれどステップの1つ(片足ステップ)としても考えられ、この場合は、単に重心を移動させてエッジを乗り換えると言うより、スキーのターンのようにエッジを利かせることで、2つのはっきりとしたカーブを描くものを指す。
中間姿勢
スピンで、どの基本姿勢にも属さないあいまいな姿勢。2007年度から基本姿勢と区別して考えるようになった。1つの基本姿勢と中間姿勢からなるスピンは単一姿勢のスピンであり、コンビネーションスピンではない。
単一姿勢のスピンでは、中間姿勢でとった難しいバリエーションはレベルを上げる要件を満たさない。コンビネーションスピンでも認められるのは1つだけ。中間姿勢ばかりでどの基本姿勢も2回転に満たない場合はレベル0となる。
抽選
draw。集計に使うジャッジを選ぶこと。シニアGP、ISU選手権大会、オリンピックとその予選会では、すべてのジャッジの採点が有効なわけではない。各競技前に秘密に行われ、抽選結果が誰も分からないまま競技は進み、競技後も公表されない。当然のことながら、抽選次第で得点・順位は変わってくる。
チョクトー
choctaw。向きの変更を伴うステップの1つで、前後で異なるカーブに乗る(=エッジはインからアウト、またはアウトからインとなる)もの。ただし、ストロークに当たるものは含まない。
追加要素
additional element。またはextra element。必須要素以外の、あるいはザヤックルールウェルバランスなどの制限を超える、余分な要素。得点は入らないし、アイスダンスでは1点の減点もある。プロトコルでは、エレメンツに「*」が付いている。
ツイストリフト
Twist Lift。ペアで、男性が女性を頭の上に放り投げ、女性が空中で回転するもの。スプリットポジションに関しては、以前はショートで要求されていたが、現在はレベルに反映されるためこれを行うかどうかは任意。
ツイズル
twizzle。スピンのように片足で回転しながら移動するもの。移動しないとただのスピンになってしまう。シングル・ペアのステップシークエンスではターンの1種として考えるが、本来は連続ターン(スリーの連続)よりもさらにスムーズさが要求される難しいテクニック。
入り方はエッジの種類だけあり、アイスダンスではフォアorバック、インorアウトを区別する。左右を区別しないのは、ミラーの場合があるため。回転数が多いほど難しく、途中でスムーズさを欠いた場合はそこまでの回転数で判定する。シンクロナイズドツイズル参照。
ディープエッジ
deep edge。氷面とエッジの角度が小さく、滑っている軌跡が深いカーブになっている状態のこと。それなりのスケート技術がないと、さまざまな形で効果的に実現させることはできない。
停止
interruption。レフェリーは、転倒など選手自身の過失により演技が中断していると判断すると、タイムキーパーに指示して計測させ、シングル・ペアではそれが10秒を超えると1点、20秒を超えるとさらに1点、・・・、アイスダンスでは5秒を超えると1点、15秒を超えるとさらに1点の減点を適用する。
ただし、靴紐が解けたなどのトラブルや演技を続行できないぐらいの身体的ダメージがあった場合は、選手自身がレフェリーに申告することで、またはレフェリーの判断で、最大3分間(2006年度までは2分間)の中断が可能。この場合、中断したところから再開することになるが、それにあたってシングル・ペアでは2点の減点が適用される(2007年度まではアイスダンス同様減点無し)。
テクニカルコントローラー
Technical Controller。TC。3人いる技術専門審判の責任者で、判断が食い違う場合には意見を取りまとめ、また入力されたデータに誤りや特殊な事例がないかチェックし、確定させる。特殊な事例の1つは、ザヤックルールに関して、入力され記録に残るものとしてはOKでも試みたものがルールに抵触する場合(ダウングレード参照)で、これらは強制的に無効(0点)にしなければならない。
テクニカルスペシャリスト
Technical Specialist。TS。またはコーラー Caller。3人いる技術専門審判の1人で、エレメンツの種類を(あればそのレベルも合わせて)即座に判別し、宣言(コール)するのが主な仕事。俗に、どんなエレメンツを行ったかを具に見ていることから Spotter(監視人)とも呼ばれる。
また、技術専門審判の1人、アシスタントテクニカルスペシャリスト(ATS)は、選手が事前に提出したプログラムコンテンツシートを元に、次にどんなエレメンツが来るかTSに注意を促したり、TSの宣言に対して異議がある場合に、演技後確認を要求する意味で「レビュー」とコールしたりする。
有資格者の条件として、最低 national level の元スケーターという項目があり、有名な元選手がこれを務めていることは多い。
デススパイラル
Death Spiral。ペアで、男性が女性の手を持ってピボット(片足のひざを曲げ、トウを足元に突き刺すようにしてとる軸)をとり、女性を低い位置で旋回させるもの。女性が浮いてはいけない。男性のピボットが遠心力に負けてずれた場合は、そこまでの回転でレベル判定する。 女性の滑っているエッジにより4種類に分けることができ、下側の足で滑って足が開いている時はバックアウトかフォアアウト、上側の足で滑って足が交差している時はバックインかフォアインのデススパイラルである。なお、女性のポジションを一人でとることは不可能。
デスドロップ
death drop。フライングスピンレベルの上がる入り方の1つで、通常のフライングキャメルのような入り方からシットスピンに続けるもの。 高く水平な空中姿勢から、着氷時にはフリーレッグが伸び、上体が沈み込まない方が美しい。ジュニアのショートでは、シットスピンが指定された場合は空中でもシットポジションをとらなければならず、そのためこれは使えない。
転倒
fall。エレメンツでの転倒はジャッジGOE(1)の中で評価する。2004年度以降、これとは別に減点の対象にもなった。技術専門審判(2004年度はレフェリー)が判定する。 これには、胴体が氷に着いた正に転倒という場合だけでなく、両手で支えるなど、それをしなければ体重のかかり方からして転倒していたはずだという場合も含まれる。1人なら1点、ペア・アイスダンスで2人ともが転倒すると2点の減点になる(ペアの2点減点は2006年度以降)。
減点が適用される転倒の定義は改訂が繰り返されてきたが、最新(2006年度)の定義によると、「スケーターがコントロールを失って、ブレードではなく、体の一部(手、膝、背中、尻、腕など)で体重の大部分を支えている状態のこと」となっている。以前には、両足のブレードが離れなければ減点に当たらなかったこともある(2004年度)。
トウアクセル
toe axel。トウループを試みた際に、着いたトウがアクセルのように前を向いたもの。それ自体は問題とならないが、踏み切りのエッジが離氷前にスリップして横を向く(数10度分チートする)ことにつながり、結果として回転不足に陥ってしまう。
トウステップ
toe step。ステップの1つで、ブレードのつま先に近い部分を使うもの。トウピック(最も先端のギザギザ部分)を立てて進むのは、スケートの本質(skate=滑ること)から外れた動作なので乱用は禁物。
同点
総合得点が等しい場合は、フリーのTSSの高い方が上。また、各競技内での順位についてTSSが等しい場合は、SP・CDはTESが、FS・OD・FDはPCSの高い方が上。
トウラッソー
Toe Lasso。ラッソーリフトの1つで、男性が前向き、女性が後向きの体勢から、女性がフリップジャンプように踏み切るもの。
トウループ
Toeloop。ジャンプの1つで、踏み切りのエッジは右足のバックアウト、左足は後ろに引き、トウを着いて補助する。着いたトウがアクセルのように前を向くのは、トウアクセルと言って良くない。右足のバックアウトで踏み切るため、ジャンプコンビネーションの2つめ以降で使うことができる。なお、右回りは左右逆。 踏み切りのエッジがインのものはトウウォーレイと言うが(ウォーレイ参照)、判定はトウループとして行われる。
ドーナツ
doughnut spin。キャメルスピンにおける難しいバリエーションの1つで、頭とフリーレッグがつくぐらい体を反らせ、ブレードをつかんだ状態のもの。
トラベリング
travels または traveling spins。1か所で回れずに移動するスピン。その程度によりGOEが下げられる。
トランジション
要素のつなぎ参照。
任意の要素
2003年度の概念で、アイスダンスの必須要素のうち指定の要素以外のもの。リフトならリフトで基礎点は一律。難度を反映していないためか、その後は種類を細かく分けるようになった。
ハーフループ
half loop。ループと同じように踏み切り、着氷を反対の足のバックインで行う実質1回転のジャンプ。 ジャンプとしては記録に残らないが、足を踏み換えることができ、フリップサルコウへのジャンプシークエンスをすることができる。ただ、基礎点が0.8倍されるためあまり得ではない。
配点表
Scale of Values。SOV。エレメンツに定められた基礎点と各GOE(1)に対応する点数を記した表。技術専門審判ジャッジの判定がこれに従って集計される。
バタフライ
butterfly。前かがみの姿勢から、右足を後ろに大きく振り上げる反動を利用して左足で跳び上がり、空中で水平姿勢をとった後、右足で着氷するもの(右回りの場合は左右逆)。フライングスピンレベルの上がる入り方の1つになっていて、キャメルスピンにつなげるバタフライキャメル、シットスピンにつなげるバタフライシットとして主に行われる。 また、スピンでの足換えの方法としてもレベルの上がる特徴になっている。スピンに入るまでに何度も跳び上がったり、ステップシークエンスの中で単発で行われたりもする。
バックエントランス
back entrance。右足から始めるスピンのこと。チェンジエッジと同じくレベルの上がる特徴の1つと決められているため、現在の採点方法になってから数多く行われるようになった。バックアウトで2回転すれば認められる。 キャメルなら左足を後ろに振り上げて、シットアプライトは左足を残して上体のひねりで回転力を生む。なお、右回りなら左右はすべて逆。
パフォーマンス
演技力参照。
バリエーション
variation of position。スピンやスパイラルシークエンスダンスリフトなどで、標準的でないポジションをとるもの。難しいものはレベルの上がる特徴の1つとされている。 基本姿勢の種類や数が問題となるスピンでは、いずれの基本姿勢(または中間姿勢)に属するかを明らかにする必要がある。姿勢変化参照。
判定
通常、技術専門審判が行うエレメンツの判定を指す。演技中は選手が演じたエレメンツの種類を(あればそのレベルも合わせて)即座に判別・宣言し、また必要に応じて演技後にVTRで確認をして最終的に確定される。この判定により、基礎点と、GOEの幅(GOE(1)→点数の対応)が決まるため、総得点に与える影響は小さくない。
ビールマン
従来は Denise Biellmann(スイス)の編み出したスピンで、フリーレッグを背後で頭の上まで引き上げたものを指した。アプライトスピンにおける難しいバリエーションの1つになっている。 レイバックから変化したものはレイバックの変形とみなし、それだけでコンビネーションスピンとはしない。現在の採点方法になってからは、スパイラルシークエンスダンススピンダンスリフトでも数多くこのポジションがとられている。
表現点
プログラムコンポーネンツに移行。
フライングキャメル
Flying Camel Spin。跳び上がってからキャメルスピンに入るフライングスピン。難しいバリエーションバタフライキャメルぐらいしかない。
「通常の」と言った場合は、右足(右回りは左足)を前に振り上げ、走り高跳びのベリーロールのような感じでまたぐもの。 その際、ほとんど跳んでいない低空のものはGOEで下げられる。以前は通常のものでもコンビネーションスピンレベルの上がる特徴の1つとされていたが、シングルでは2005年度以降その対象から外れた。ペアでは変わりなく、逆にショートでも認めらるようになったため、積極的に行われている。
フライングシット
Flying Sit Spin。跳び上がってからシットスピンに入るフライングスピンの総称。難しいバリエーションには、デスドロップバタフライ
また特に、アクセルジャンプと同じように踏み切って同じ足で着氷するものを指し、レベルの上がる入り方の1つになっている。着氷を別の足で行うのはアクセルシット
フライングスピン
flying spin。跳び上がってからスピンに入るもの。レベルの上がるバリエーションとしてはデスドロップバタフライ、踏み切りと着氷を同じ足で行うフライングシット。 他に、ループジャンプのようにバックから入って同じ足で踏み切り・着氷してスピンに入るのもある。
ブラケット
bracket。ターンの1つで、初めのカーブと反対方向に回転し、ターン後は同じカーブに乗る(=エッジはインからアウト、またはアウトからインとなる)もの。
振付け
プログラムコンポーネンツの1つで、プログラム構成の音楽との調和や動作・パターンの独創性、ハイライト(エレメンツ)分布のバランスなどが評価される。Choreography。CH。
フリップ
Flip。ジャンプの1つで、踏み切りのエッジは左足のバックイン、右足はトウピック(最も先端ののギザギザ部分)を突いて補助する。右回りは左右逆。サルコウと同じエッジを使い、これにトウを突いたものなので、トウサルコウという別称もある。
ルッツとの違いに関して、長らく、前向きのアプローチから直前に順回転のターン(向きの変更を伴うステップを含む)を入れればフリップだとの、本質を見誤った認識もあったため、ルッツのようにアウトエッジで踏み切られることが少なくないが、これは間違った跳び方(リップ)である。 同じ順回転のターンでもスリーロッカーかではターン後のエッジは全く逆になり、そのまま跳んでよいはずがない。向きの変更を伴うステップであるモホークチョクトーについても同様。 踏み切り時には通常のスケーティングよりはるかに大きい荷重がエッジを通して氷面に加えられるのだが、こうした踏み切りのエッジの誤りは、力を加え易い方へ偏りがちになることが原因の1つと考えられる。
フルッツ
flutz。ルッツを試みようとはしているものの、正しいエッジ(アウト)ではなく、フリップ同様インエッジで踏み切っているものの通称。リップも参照。これを技術専門審判に厳格に判定させた場合、特に女子では半分がルッツと認定されなくなるらしい。 そのためこのエラーについては、ザヤックルール等の影響を避けるため、プログラムコンテンツシートなどを参考に選手の意図をくんだ上で、ジャッジGOE(1)の中で評価することになっている。
実際はそれほど厳しくとがめられていなかったが、2007年度から特にひどいものに関しては、技術専門審判がそのエレメンツに「e」を示して(e判定)ジャッジにGOEをマイナスの範囲で出すよう強制し始めたのに加え、2008年度からは軽度のものに対しても、「」(attention:注意)を示してGOEを下げるよう促している。
2008年度現在での「e」と「!」の区別に関しては、全く違っていたり、間違っているエッジでの滑走が長いなどひどい場合Jump take off with wrong edge (long) は「e」、間違いがそれほど明らかでない場合や、間違っているエッジでの滑走が短い場合Jump take off with wrong edge (short) は「!」と定められている。
プログラムコンテンツシート
Program Content Sheet。各選手が競技前に提出するもので、予定しているエレメンツの種類と順番を記したもの。演技中に変更しても差し支えない。
プログラムコンポーネンツ
Program Component(s) (Score)。PCS。かつての表現点(Presentation)や芸術点(Artistic Impression) に相当するもの。 評価は一まとめではなく、スケート技術要素のつなぎ演技力振付け曲の解釈の5つに分けて行われ、ファイブコンポーネンツとも言われる。 アイスダンスでは項目の再編がたびたび行われるためややこしいが、基本的には上の5つとタイミングのうち3〜5つで構成される。採点は、ジャッジが0.25刻みで0.25〜10の範囲の数を形式的につける。
プログレッシブ
progressive。ステップの1つで、進行方向に次の足を出して同じカーブに乗るもの(を連続して行うこと)。ランとも言う。初めの足のエッジと次の足のエッジは異なる(イン⇔アウト)。クロスロールシャッセ参照。
プロトコル
protocol。または詳細、スコアなど。各競技後に発行される採点の詳細のこと。試合結果のサイトには通常、全競技終了後にPDFファイル(Judges Scores、またはDetailed Scores)としてアップされる。各試合のページへは、資料室の試合結果ページやスコア検索ページの大会名からリンクされているので使われたし。
ペアスピン
pair spin。ペアで2人が組んでスピンするもの。足換えをするとペアコンビネーションスピンとなる。
変形
バリエーションのこと。
ボーナス
Bonus。シングル・ペアのフリーにおいて、配点表に定められていない革新的なエレメンツに対し、ウェルバランスの範囲内で与えられる。技術専門審判判定し、その試合では種類や難しさに関わらず2.0点。アイスダンスにはない。その後の試合では、配点表に加えられて他のエレメンツと同等の扱いになる。
巻き足
ジャンプで左足のひざが外を向いて折れ曲がったもので、あまりよろしくない。極端なものは4の字状になる。アクセルサルコウトウループは踏み切りの際に両足が開く感じになるのでなりにくいが、 ルッツフリップループは左足が前、右足が後ろなので、そのまま回転するとちょうどねじれてしまうため、そうなりやすい。wrapped free leg on jumps。なお、右回りなら左右逆。
マズルカ
mazurka。トウループのように踏み切って半回転し、右足を前に、左足を後ろに開いてから、右足のフォアインで着氷するジャンプ(右回りは左右逆)。空中で右足を前に振る動作が特徴的で、スプリットジャンプとは両足の開き方が逆。ジャンプシークエンスのつなぎとして行うことができる
ミッドラインステップ
Midline Step Sequence。アイスダンスのストレートラインステップの1つで、中央を進むもの。特にオリジナルダンスでは、2人が離れて滑り、間にシンクロナイズドツイズルを含むものが必須要素。
ミラー
mirror。ペア・アイスダンスのステップシークエンスシンクロナイズドツイズルで、2人が対称的な動きをすること。単に並行的なものはシャドー shadow と言う。
ムーヴズインザフィールド
Moves in the Field。スパイラルスプレッドイーグルイナバウアシュートザダックなどのように特定の姿勢をキープしたまま滑るもの。 エレメンツとしては判定されず、評価は要素のつなぎの中で行うことになっているが、プログラムのハイライトに相応しい長さと見栄えがあれば、プログラムコンポーネンツ全体を押し上げる効果があると思っていいかもしれない。
無効要素
Invalid element。追加要素違反要素のため、点数のないエレメンツ。プロトコルでは、エレメンツに「*」が付いている。点数はないものの、必須要素やウェルバランスのうち1枠を消化する。また、レベル1の最低条件に満たず、0点になってしまったものも、便宜的に含めて言う場合がある。
モホーク
mohawk。向きの変更を伴うステップの1つで、前後で同じカーブに乗る(=エッジはインからイン、またはアウトからアウトとなる)もの。ただし、ストロークに当たるものは含まない。
ユニゾン
unison。ペア・アイスダンスでの両者の調和。単に各動作が同時に行われるだけでなく、それらの質までが高い水準で一致していることが望まれる。評価はプログラムコンポーネンツ全体に影響する。
要素点
判定された各エレメンツの基礎点GOE(2)の和。
要素のつなぎ
プログラムコンポーネンツの1つで、エレメンツとエレメンツの間のステップや、エレメンツの入り方・出方などが評価される。 ステップシークエンス以外で行われたムーヴズインザフィールドや、ペアのキャリーも評価の対象。Transitions。TR。アイスダンスのオリジナルダンス・フリーダンスでは、2004年度以降 Linking Footwork/Movements、MO。
ラッソーリフト
Lasso Lift。グループ5のリフトアクセルラッソートウラッソーステップインラッソーリバースラッソーの4種類に分けられ、フリーでラッソーリフトを2つ行う場合は異なる種類のものでなければならない。
ラン(ランニングステップ)
run。running step。プログレッシブのこと。または、クロスストロークを重ねて進むこと。
ランキング
資料室ではスコアの自己ベストに基づく表を出しているが、一般には World Standings を指す。これは、あらかじめ各試合・順位に定められているポイントの合計によって決まる。試合は3つのカテゴリに分けられ、その分類と各試合のポイントはこちらを参照。 仮に1年で四大陸orヨーロッパ選手権、オリンピック、世界選手権を全勝しても、それ以外全く出ていなければ1200pts止まりなので、必ずしも強い選手が高くなるわけではない。現在のランキングは→www.isufs.org/ws/
リップ
lip。フリップを試みようとはしているものの、正しいエッジ(イン)ではなく、ルッツ同様アウトエッジで踏み切っているものの通称。評価についてはフルッツを参照。
リバースラッソー
Reverse Lasso。ラッソーリフトの1つで、男性・女性ともに後向きの体勢から持ち上げるもの。
リバースローテーショナルリフト
Reverse Rotational Lift。ダンスリフトの1つで、1つの方向に回転しながら移動し、続けて逆方向に回転しながら移動するもの。
リフト
lift。ペアで行うリフトはオーバーヘッドリフトとも言い、女性を男性の肩より高く持ち上げ、さらに回転する(男性1〜3回転半、女性2回転以上)。回転数が不足した場合は単にレベルなしで済むが、超えた場合は違反要素として減点2点。グループ分けについては、下を参照。ペアのリフトは持ち上げる際の支える位置と上げ方で分類する。また、女性が持ち上げられた後で手を離すことは難しく、これはグループ内のレベルに反映される。 一方、アイスダンスのリフトは高く上げないし、女性が男性を持ち上げることもできる。詳しくはダンスリフト参照。
グループ1 - アームピットホールド
男性の片手は女性のわき(armpit)を、女性の片手は男性の肩を持ち、もう片手は互いに握る。男性の腕は充分に伸びているのが良い。
グループ2 - ウェストホールド
男性の両手は女性の腰(waist)を、女性の両手は男性の手首や肩を持つ。男性は腕を伸ばし、女性は頭を上げ、背中をまっすぐにし、フリーレッグを伸ばしているのが良い。
グループ3 - ヒップリフト
男性の片手は女性の腰(hip)を、女性の片手は男性の肩を持ち、もう片手は互いに握る。特にスターリフトと呼ばれるものは、男性が横から女性を持ち上げ、女性は足を大きく開いたポジションをとるもので、女性が星のように見える。
グループ4 - ハンドトゥハンドリフト(プレスタイプ)
両手とも互いの手を持って、まっすぐ持ち上げる。両者が同じ方向を向いて行うものと、両者が向かい合って行うものとがある。
グループ5 - ハンドトゥハンドリフト(ラッソータイプ)
両手とも互いの手を持って、女性を投げ縄(lasso)のように回転しながら持ち上げるもの。
グループ6 - ハンドトゥハンドリフト(ワンハンドラッソー)
上の5と同じように持ち上げ、女性が上で片手を離すもの。2003年度までは、これが独立したグループとして扱われていた。現在はレベルに反映される。
ループ
Loop。ジャンプの1つで、踏み切りのエッジは右足のバックアウト。トウは使わない。Werner Rittberger(ドイツ)が編み出したので、ヨーロッパではリットベルガーと呼ばれることも多い。右足のバックアウトで踏み切るため、ジャンプコンビネーションの2つめ以降で使うことができる。なお、右回りはいずれも左足。 また、跳び上がらず、輪を描くような感じでクルッと回るものは、ターンの1つとみなされる。ループジャンプの踏み切りから着氷までの一連の動作もこのような感じになる。
ルッツ
Alois Lutz(オーストリア)の編み出したジャンプで、踏み切りのエッジは左足のバックアウト、右足はトウピック(最も先端のギザギザ部分)を突いて補助する。このジャンプだけが踏み切り前に左後方へ時計回りの流れに乗り、その遠心力に対抗して跳ばなければいけないため、比較的難しい。なお、右回りは左右逆。また、トウを突かずに跳ぶものはトウレスルッツ toeless Lutz と言う。
フリップとの違いに関して、長らく、踏み切る側の足での後ろ向きのアプローチから跳べばルッツだとの、本質を見誤った認識もあったため、フリップのようにインエッジで踏み切られることが少なくないが、これは間違った跳び方(フルッツ)である。 また、同じ後ろ向きのアプローチでも、バックインとバックアウトの2通りが考えられるが、元来はジャンプの前後ではっきり異なるカーブを描くことのできるバックアウトであった。だからと言って、バックアウトでアプローチすればルッツになるわけではなく、その後の踏み切りでアウトエッジを使うことこそが肝要なのである。
レイバック
Layback Spin。スピンの姿勢の1つで、軸足は真っ直ぐに、上体が後ろへ反っているもの。サイドウェイズも含む。コンビネーションスピンではすべてアプライトに含まれる。ただし、レイバックから変化したビールマンはレイバックの変形とみなし、それだけでコンビネーションスピンとはしない。
レフェリー
Referee。その種目すべての競技を統轄する審判。競技に先立って抽選の監督をし、演技に当たっては特に減点の判定をする。
レベル
level。ジャンプスロージャンプと異なり、エレメンツの難しさが単純に回転数で表せないものは、特別に定められた細かい基準に従って分類される。技術専門審判判定する。高いほど基礎点も高い。詳細は各種目の「要素のレベル」のページを参照。
ローテーショナルリフト
Rotational Lift。ダンスリフトの1つで、回転しながら移動するもの。
ロッカー
rocker。ターンの1つで、初めのカーブの方向に回転し、ターン後は初めと反対のカーブに乗る(=エッジはインからイン、またはアウトからアウトとなる)もの。
ロングエッジ
wrong edge参照。
ワルツジャンプ
waltz jump。アクセルと同じ踏み切り・着氷を行う半回転のジャンプ