「良い国日本の再興」 日本戦略の研究会(日戦略研)
  2006年01月第5週              npslq9@yahoo.co.jp


★ 表題: 野口英昭氏の他殺説を推理する
 060131          寄稿: 大城義夫 qtc44@teamgear.net


◇ ライブドア・グループのエイチ・エス証券副社長の野口英昭氏が、去る1月18日午後那覇市内で死亡されました。警察は、司法解剖を省略して「自殺」と断定しています。しかしながら、「他殺」を推定させる現場の状況証拠、及び背景が存在します。

◇ 野口氏は「投資事業組合」に深く関与していた人物であり、偽計取引のキーマンの一人とみられているだけに、大いなる「疑惑」があります。野口氏の死によって、恩恵(利得・秘密保持)を受ける人・組織・グループの存在を否定できません。

◇ 東京地検特捜部がライブドア・グループに対して、強制捜査(家宅捜索)を断行したのが1月16日のことです。野口氏は同17日夕刻以降、家族に連絡しないで、同18日羽田発8時台のANA121便に仮名(ニシムラノボル)で搭乗しています。10時50分頃那覇空港に到着、休息先の「カプセルイン沖縄」に一人で入ったのは11時半頃です。(この間の時間約40分)

◇ 「カプセルイン沖縄」は、那覇のメインストリート国際通りの東端・モノレール牧志駅から信号を二つ程、東(首里城)方向へ進み、安里三叉路の少し手前(牧志駅から徒歩3−4分程)に立地しています。那覇では最も有名なカプセルホテルです。空港からモノレールを利用すると、15分+4分+待ち時間(計20−30分)の距離です(タクシー利用でも、ほぼ同程度の時間です)。つまり、野口氏は、ほぼ直行する形で「カプセルイン沖縄」に至ったと推測されます。

◇ 野口氏は、スーツ・ワイシャツ姿で仮名と架空の住所(山崎四朗、福岡市八女2−4・・・)を書いてチェックインしたすぐ後に、近くの薬局で睡眠導入剤を購入し、酒類と睡眠導入剤を飲んでいたとされています。家宅捜索等による疲れ(睡眠不足等)を解消する意図が感じ取れます。誰かとの面談の予定があったとすれば、夕刻か夜の可能性が高いです。

◇ カプセルホテルは、相応の広さの部屋に複数/多数のカプセルベットが置かれていますが(列車の普通寝台車・船舶の洋2等寝台室類似)、野口氏が選んだ部屋は、小さい(3畳程度)ながらも鍵のかかる特別室であり、十分なプライバシーがあります。

◇ 前項の個室からの非常ベルが鳴ったのが、14時35分頃です(野口氏が薬局から個室に戻って約2時間半が経過)。救急隊が14時45分頃「カプセルイン沖縄」に到着した時点で、野口氏は血まみれながら、生存していたとされています。まもなく搬送した県立那覇病院において野口氏の死亡が確認されました。検死の結果では、腹部からの出血が死因とされています。

◇ 野口氏の傷は、左手首に5センチ、頸部に5センチが2カ所、腹部に7−8センチ、の計4カ所もあります。刺した後に引いた形跡があり、内蔵が露出するほど凄惨なものです。凶器と推測される刃渡り約10センチの包丁が、ベットの上に放置されていました。

◇ 野口氏は、ホテル提供のガウン型(ワンピース風)の寝間着を着用して仰向けに倒れていました。すぐ側に、不可解なサッカーシャツ(光沢のある縞模様の派手なもの)が血まみれで放置されていました。このシャツは、野口氏の遺族が、本人のものではないと発言したため、遺族へ返還されていないと聞いています。

◇ 沖縄には国立琉球大学があり、立派な医学部と法医学教室が存在します。大学による「司法解剖」をやっていれば、刺し傷が野口氏本人によるものか、暗殺者によるものか、詳細に判定できただけに、残念でなりません。


◇ 野口氏の死が自殺と仮定すれば、次のような条件が必要となります。

 1、航空機には包丁を持ち込めません。従って、那覇空港到着後「カプセルイン沖縄」に到着する間か、薬局に出向いた折りに、包丁とサッカーシャツを購入しなければなりません。

 2、酒類と睡眠導入剤を飲んで相当の時間が経過した後に、先ずサッカーシャツを着て、手首・頸部のいずれかを刺し、シャツを血まみれにする程出血させる必要があります。

 3、次いで、シャツを脱いでガウンに着替え、更に致命傷となるような深い刺し傷と引き傷(切り口が開いて内臓が露出する程)を腹部に与え、加えて、ベット横の非常ベル(形状がボタン窪み型で触れただけでは機能しない)を押すためには、戦国武将並の余裕と強烈な意志力が必要です。

 4、「カプセルイン沖縄」の従業員が駆けつけた時には、野口氏の意識は既に朦朧(殆どない?)となっていた筈です。野口氏に、ここまでの果敢な行動を期待するのは、到底無理ではありませんか。自殺する野口氏が、戦国武将並の難行を断行するとは、考え難いと言わざるを得ません。


◇ 反対に、「他殺」説を検証します。

 1、野口氏の死によって、恩恵(利得・秘密保持)を受ける人・組織・グループがあります。つまり、「投資事業組合」に裏金を投入し、ライブドアと繋がっていた「闇社会」の組織・集団にとっては、野口氏の口を事前に(東京地検特捜部から本格的な事情聴取・尋問を受ける前に)封じた方が好都合であります。

 2、「ANA」「カプセルイン沖縄」ともに「仮名」を活用しています。野口氏の沖縄行きは、正に隠密行動であります。誰かに面談する場合でも、密かに計画していた(或は、させられていた)と言わざるを得ません。

 3、野口氏は、「投資事業組合」に関する責任者でしょうが、真の指令官ではないとみています。つまり、東京地検特捜部等からの事情聴取に対する返答に窮することはあっても、家族や相応の資金を保有していることを勘案すれば、「自殺」までする必然性は極めて弱いです。

 4、「カプセルイン沖縄」のフロントを通らない非常階段は、事件当時開いていました。内部構造に詳しい人物が関与(実行・支援・幇助・黙認)していれば、防犯カメラを回避して、野口氏の部屋の前まで侵入可能です。オートロック方式で且つ外開き方式のため、暗殺者が脱出すれば、鍵がなくともドアが正常に締まります(施錠されます)。

 5、野口氏の部屋(特別室)は、個室であり外部(他の客)とは完全に隔離され、十分なプライバシーがあります。広さも大人二人(野口氏と暗殺者)が同時に入れます。暗殺者の侵入時期は、野口氏が薬局から個室へ戻る時・ドアを叩いて押し入った・事前に合い鍵を用意していた等の種々の形態が推測されます。

 6、上記のように、自殺を仮定した(前提とする)条件が成立する可能性は、極めて少ないです。サッカーシャツは、暗殺者が着ていて、刺して返り血を浴びた後に、脱ぎ捨てて放置したとみなす方が自然です。

 7、警察は、「カプセルイン沖縄」内には、人通りがあり部屋が狭い、内から施錠、盗まれた形跡無し、左手首にためらい傷あり、第三者の介入余地無し、等を根拠に「自殺」説を断定したと思われます。しかし、その根拠は、非常に脆弱なものです。県警の本音は、東京の厄介な事件に時間と人員を取られたくない、と言う人もあります。


◇ 私は、事件解明のための権力・権限を有しておりません。従って、発言を拒否する相手を問いつめることができません。闇(裏)カネが渦巻いているライブドア・グループの事件を、是非切り裂いて、闇社会(やくざ・政治・海外等)の蜘蛛の糸を解きほぐして頂きたく思います。

 (注) 本原稿を書くに際しまして、週間文春2006年2月2日号を、参考にさせて頂きました部分がございます。株式会社文芸春秋様に、厚く御礼申し上げます。





『読者の広場』―敬称略

★ 秋田禄次  件名: 野口英昭氏は殺された

 大城義夫氏の推理は、大筋で正しいと思います。その後、1月18日沖縄到着後の野口英昭氏に絡みつく人物の噂が絶えません。

 野口英昭氏に自殺動機あったとしても極めて希薄です。野口氏が居なくなれば(死ねば)得をする(事件を闇に葬る事が出来る)と、考えていた連中が非常に多いと考えられます。


★ 高瀬守人  件名: ライブドア関連の闇は深い

 滅茶苦茶な株式分割・投資事業組合や海外を噛ませた資金の不透明な流れ・複雑な粉飾決算・野口英昭氏の沖縄での変死・永田氏が騙された偽の送金依頼メールの配布等は、水面下の積極的な「ある意図」で画策されたと言わざるを得ません。

 ホリエモンという猿は、海外に基盤を持つ「猿回し」に操られて、自民党の幹部まで引き込んで派手に踊り、最後は捨てられたのです。キーマンの一人である野口英昭氏は、暗殺されたのでなければ辻褄が合いません。

 大城義夫氏による推理の骨子は、正しいと思います。「野口変死」と「ガセネタの送金メール」には、何処かに接点があります。

 でも、解明は不可能と思っています。その理由は、当初から海外のグループが深く関与し、周到な準備を重ねているからです。


★ 中 奈奈  件名: 野口氏は暗殺された

 あらゆる状況の判断からみて、野口氏が自殺したとする沖縄県警の判断は、信用出来ません。

 野口氏が居ては困るグループの存在が非常に確かです。大筋で大城氏の分析は正しいと言わざるを得ません。

 直接の下手人は暴力団かも知れませんが、背後で糸を引く黒幕が、全てのお膳立てをしています。


★ 比嘉重美  件名: 血まみれのサッカーシャツが他殺の決め手

 放置されていた血染めのサッカーシャツが、野口氏の他殺の証拠です。自殺する人が、死の直前にシャツを脱いで、ホテルのガウンに着替える余裕はありません。

 このシャツは遺族にも渡らず、沖縄県警にも残っていない、との事です。暗殺者のグループが、証拠を隠滅する為に密かに(誤魔化して)持ち去ったのです。

 沖縄出身の私には、空港からカプセルホテルまでの状況がよく分かります。付け狙っていた暗殺者(複数)が、ホテル側の隙を突いて(黙示の見逃しをさせて)、野口氏に襲いかかったのです。


★ 石田忠輔  件名: 検死の医師と沖縄県警がおかしい

 きちんとした司法解剖を実施していれば、自殺か他殺かの区別がつきます。沖縄県警の証拠保全が不十分です。行方不明となった「血染めのサッカーシャツ」が暗殺を明確にした筈です。

 慌てて火葬に付した事も不可解です。他殺と言わせたくない「圧力」が存在した言わざるを得ません。

 その後、偽の「堀江送金メール」を民主党の永田氏に提供した事は、問題点を分かり難くする「謀略」です。

 全体に、海外が深く絡んでいます。日本の情報・諜報力の弱さの隙を突かれました。

「読者の広場完」

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