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石巻出身、マルちゃんの原型 / 考証 紅蜻蛉団
  
Descriptions
「マルちゃん」焼きそばの誕生秘話
異物との融合を目指した、石巻の物語

  
 今から約35年前。
 とある水産加工会社が、石巻地方で良く食卓に登る、独特の茶色いやきそばを商品化した。
 ところが、石巻以外の地域では、
 「色が悪い、見た目が良くない」
 と、存外の不評だった。
 そこで、クチナシの色素を使って白くしたのが、「東洋水産」とその
「マルちゃん焼きそば」だったのである…

 さて、年末も押し迫った週末。
 
天気があまりに良かったので、何だか今日は特別の日にしたかった。
 そこで、以前から目をつけていた「石巻焼きそば」を攻略する事にしました。

 今回の 蜻蛉団 は、独特の茶色い麺で注目されてきた、石巻の地をご案内します。  

 仙台に着き、仙石線に乗り換えようとすると、どーやら石巻は、「やきそばの街」ばかりか「漫画の国」としても盛り上がっているみたいなんですね。

「マンガッタンライナー」だっ 石巻駅構内の図 「マンガロード」にあるモニュメント

 それは何故かと言うと、あの石ノ森章太郎先生の生まれた土地だからなんです。
 (参照 : 石ノ森章太郎ふるさと記念館 )
 なので、石ノ森駅前…じゃなかった…石巻駅前から、石ノ森漫画館 に至るまでの道が「マンガロード」とゆうメイン通りになっている。
 で、著名なやきそば屋さんも、それに沿っている訳だ。
 まずは、震源地らしい「藤や食堂」から行きます。

「藤や食堂」外観 伝説の「石巻焼きそば」 「ま〜んてん」の味

■ 藤や食堂 (藤屋食堂でもいいそうです) 場所
 宮城県石巻市立町2-6-17
 Tel : 0225-93-4645
 定休日 : 不定休 11:00〜20:00

 店内に貼られてある切抜き記事なんかを見てみると…
 ・ 市内の某駄菓子屋が、古くなった麺をもう一度蒸して使ったところ、「香ばしい」と流行りだした
 ・ この2度蒸しが、結果的に「かんすい」と熱作用し、独特の茶色の麺になった
 ・ この麺は、地元では学校の給食に出る程馴染んでおり、逆にマルちゃん麺の白いのを不自然に感じる

 とゆー事らしい。

 な〜る程。
 では、早速パクついてみます。
 卓上のソースをお好みでかけるらしいんですが、まずはそのまま。
 おっ、意外としんなりしていて、甘いんですね。
 ソースをそのまま舐めてみましたが、フルーティな感じで、甘さが更に増すようです。
 実は、店主がワタシの様子をジックリ観察されていて、後でインタビューした時に
「ソースかけてなかったでしょ」とツッコマれました。

 そんな「石巻焼きそば」は、麺も独特なんですが、調理方法も他とは違うらしい。
 ただ焼くだけでなく、魚貝類の出汁を加えて、麺にフンワリ感と香りを持たせるのが特徴だと言う。
 そしてっ、冒頭のような「マルちゃん麺」の発祥秘話も聞く事ができた。
 なので、一般に「やきそば発祥地」と言われているみたいだ。
 ちなみに、玉子を乗っけてるところが多いが、これはごちそうのハレの日のオプションであって、普段からそーしているのではない。
 また、このソースは、
「ひよどりソース」とゆーのをメインにして、各店でアレンジしているのだと言う。
 藤や食堂では、日本橋の「たいめい軒」と同じブレンドをしているそうだ。

 ふ〜ん、個人的な主観では、出汁によるフンワリ感と言うより、単に柔らかいやきそばのようです。
 さて、腹ごなしに「石ノ森漫画館」を冷やかしたんですが…

漫画館外観 世界は009を必要としなくなったのか あの戦いは何だったのだろうか

 フム、敢えて言えば、石ノ森作品は、異物との融合がテーマなんじゃないかと言う気がしました。
 例えばそれは、昆虫と仮面ライダーだったり、機械とサイボーグだったり、忍者と猿飛びえっちゃんだったり…やきそばと石巻の茶色い麺だったり。
 あっ、最後のは関係なかったっけ。
 残り時間も僅か。加速装置でお隣の陸前赤井へ行ってみます。

三浦屋外観、ちょっと笑った チョーさんのMは三浦屋のM 物件確定

■ 三浦屋 場所
 宮城県東松島市大曲字寺沼2
 Tel : 0225-82-3424
 定休日 : 第1第3水曜日 11:00〜21:00

 震源地のもう一方の雄は、石巻からちょっと離れたところにある。
 ここの仙台…違ったっけ…先代の三浦栄さんは、出汁によるベッチョリ感を嫌ったようですね。
 何でも、モヤシによる水分だけで、蒸し焼きにするそうである。
 ふ〜ん、確かに歴史的意義とかを別にすれば、三浦屋さんの方が、単純に旨い。
 ただし、それだけにモヤシの量が凄いですね。
 周りを見ていたら、やきそばに「ハムエッグ」をトッピングするのがお決まりのようでした。
 発注後に気付いたので、写真は玉子のみとなってます。

 後がけするソースはウスター感のサラサラのもの。
 ちなみに、このお店で公式のソースというのが売っています。
 石巻の駅前のスーパーで、2度蒸し麺も買っていたので、ウチに帰って例のマルちゃんと比較してみる事にしました。

「かのまたや」が有名らしい マルちゃん麺との比較 確かにフンワリ感はある

 確かに独特の風味と言うか、香ばしい感覚はありますね。
 ただし、あまりソースを入れすぎると、全部がふっ飛ぶ。
 総じて、ソースの旨さ・甘さが強調されるようです。
 一方、マルちゃん麺にした以外、全てを同じ方法で作ったら、どんな味がするんでしょうか。

クチナシ色素とある 微妙な違いが分かるだろうか ロボコンはお手上げ

 見た目はさほど変わりないが、やっぱりマルちゃんはマルちゃんの味がする。
 (ガクッ、それが結論かいっ)
 ともあれ、日本の東側の著名な「やきそば」を、ある程度物件確定できたのは、何よりであった。
 ※ この間
@nifty:デイリーポータル Z でも紹介されましたっけ。
 今年は、反転して西日本を攻めるのみである。

 >> 参照 : やきそばアーカイブス…日本のやきそば MAP

  

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