血液検査ガイド

   血  球

  項  目     基 準 値     検査の目的・疑疾患等  
WBC(白血球数)




成人:3500〜9000/μL




*白血球の増減は好中球数の変動による
 詳しくは白血球分画と併用する
多:各種感染症、白血病、アレルギー性疾
  患 など
少:重い感染症、再生不良性貧血、悪性リ
  ンパ腫、アナフィラキシー・ショック など
RBC(赤血球数)


男:400〜570万/μL
女:370〜500万/μL

*貧血や多血症の指標
多:真性多血症、心肺疾患による多血
  脱水、ストレス、火傷など
少:貧血、白血病、血性貧血など
Ht(ヘマトクリット値)

男:40.0〜50.0%
女:34.0〜45.0%
*血液中に占める赤血球の割合
貧血、赤血球増加の有無などを判定する
指標
Hb(ヘモグロビン量)
血色素量
男:13.0〜17.5g/dL
女:11.5〜16.0g/dL
<酸素・二酸化炭素などの運搬能力>
高:多血症
低:貧血、肝硬変、リウマチ、腎不全など
MCV(赤血球恒数)
平均赤血球容積
<赤血球1個の平均容積>
86〜100fL
高:巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、
  溶血性貧血、出血 など
低:鉄欠乏性貧血、慢性出血(胃潰瘍、月
  経過多など)、サラセミア など





MCH(赤血球恒数)
平均赤血球
  ヘモグロビン量
<赤血球1個中の血色素量>
27〜35pg
MCHC(赤血球恒数)
平均赤血球
  ヘモグロビン濃度
<赤血球1個中の血色素量を
      百分率で表したもの>
31〜35%
網(状)赤血球数
レチクロ(Reticuro)
2〜27‰(プロミレ)

*骨髄の赤血球産生の指標
多:溶血性貧血、急性出血 など
少:貧血、再生不良性貧血、骨髄線維症など
PLT(血小板数)


15〜40万/μL


多:真性多血症、骨髄線維症、外傷、
  本態性血小板血症、出血、感染症 など
少:急性白血病、再生不良性貧血、敗血症、
  特発性血小板減少性紫斑病 など
Fg(フィブリノゲン量)


200〜400mg/dL


<血液凝固の第一因子>
多:感染症、悪性腫瘍、心筋梗塞、ショック
  ネフローゼ症候群 など
少:肝障害、大量出血、DIC など
ESR
赤血球沈降速度


男:2〜10mm/h
女:3〜15mm/h

進:炎症、感染症(細菌)、肝硬変、膠原病
  心筋梗塞、悪性腫瘍、多発性骨髄腫
  など
遅:赤血球増多症、DIC など

  白血球分画

  項  目     基 準 値     検査の目的・疑疾患等  
好中球(N)




40〜60%



増:感染症(細菌)、心筋梗塞、痛風発作、
  炎症性疾患(リウマチ他)、血液疾患、
  ストレス など
減:ウィルス感染、無顆粒球症、放射線、
  薬剤 など
リンパ球(Ly)



20〜40%


増:ウィルス感染症、リンパ性白血病、
  慢性感染症(結核、梅毒) など
減:悪性リンパ腫、自己免疫疾患、腎不全
  栄養失調、HIV感染、放射線 など
好酸球(Eo)

2〜5%

増:アレルギー性疾患、寄生虫疾患、
  内分泌疾患、悪性リンパ腫、腎疾患
  など 
単球(Mo)
3〜7%
増:急性・慢性感染症(結核、マラリア他)
  白血病、悪性リンパ腫 など
好塩基球(Ba)

0〜2%
増:白血病、真性多血症、インフルエンザ、
  糖尿病 など