FANTASY FULL OF WETTON

JOHN WETTON
『WELCOME TO HEAVEN』

04/09/05 Updated !!


ジョン・ウェットン 『ウェルカム・トゥ・ヘヴン (WELCOME TO HEAVEN)』 (CD, MICP-10207, Japan) 2000/12/16

1. ハート・オヴ・ダークネス Heart of Darkness (Wetton/Vallance) 4:52
John Wetton
(vocals, bass, guitar, Hammond organ, piano, synth), Jim Vallance (drums, guitar, keyboards), John Mitchell (guitar)
まず壮大なシンセとハモンドにビックリされられ、John Wettonのヴォーカルが聞こえてきてホッとする。何となくJohn PayneのASIAのような、SURVIVORのような曲だ。

2. セイ・イット・エイント・ソー Say it Ain't So (Wetton/Vallance) 3:54
John Wetton
(vocals, bass, guitar, Hammond organ, piano, synth), Jim Vallance (drums, guitar, keyboards), John Mitchell (guitar)
ASIAタイプのライトタッチナンバー。ちょっと PHENOMENAっぽい気もする。参加メンバーは前曲と同じで、Canadaで録音。

3. ノー・オーディナリー・ミラクル No Ordinary Miracle (Wetton/Peterik) 4:50
John Wetton
(vocals, 12-string guitar, bass, keaboards), Jim Peterik (guitar, keyboards), John Mitchell (guitar), Martin Orford (keyboards), Tod Sucherman (drums)
ex.SURVIVORのJim Peterik、STYXのTod Suchermanを迎えたいかにもなアメリカンロッカバラード。お馴染みMartin Orfordも参加。Chicagoで録音。

4. ホエア・ドゥ・ウィー・ゴー・フロム・ヒア? Where Do We Go from Here (Wetton/Vallance) 3:19
John Wetton
(vocals, bass, guitar, Hammond organ, piano, synth), Jim Vallance (drums, guitar, keyboards), John Mitchell (guitar)
冒頭2曲と同メンバーで録音された曲で、大陸的なロックナンバー。おろおろ..

5. エスケイプ E-Scape (Fripp/Wetton/McDonald) 4:09
John Wetton
(keaboards), Robert Fripp (soundscape guitar), Ian McDonald (alto flute)
KING CRIMSONの『RED』以来となる Robert Fripp, Ian McDonald, John Wettonの共演によるインストゥルメンタル・チューン。実際には Robert Frippが1998年に録音したSoundscapeに Wetton/McDonald が後から音を被せたらしい。Ian McDonaldのフルートの音色が良い。

6. アナザー・トゥイスト・オヴ・ザ・ナイフ Another Twist of the Knife (Wetton/Wagner) 4:31
John Wetton
(vovals), Dick Wagner (guitars), Greg Bisonette (drums)
ex.David Lee Roth Bandの Greg Bisonette、ex.Alice Cooper Bandの Dick Wagner が参加したロックナンバー。すっかりアメリカンナイズされちゃって。LA録音。

7. サイレントリー Silently (Wetton/Savigar) 3:44
John Wetton
(vocals,bass), Martin Orford (keyboards,program), Steve Christey (drums), Gary Chandler (guitars), Beate Neumeyer (chorus)
Rod Stewart BandのKevin SavigarとJohn Wettonが共作したミディアム・ロッカ。お馴染みMartin OrfordとSteve Christeyが参加。Ensland録音。

8. ビフォア・ユア・アイズ Before Your Eyes (Wetton/Young) 2:54
John Wetton
(vocal, nylon-string guitar), John Young (keyboards, program), Martin Orford (flute)
QANGOにも参加したJohn Youngとの共作で、そのJohn YoungとMartin Orfordがそれぞれキーボードとフルートで応戦しているとっても牧歌的な作品。Ensland録音。

9. セカンド・ベスト Second Best (Wetton/Shiffrin/Cassidy) 4:00
John Wetton
(vocal, rikenbaker bass), Guy Roche (keyboards), Ron Komie (guitars), Sue Shiffrin and David Cassidy (harmony vocals)
ASIAの『THEN AND NOW』のアウトテイクかと思わせる Wetton/Shiffrin/Cassidy による作品で、演奏メンバーも『THEN AND NOW』の時と同じだし、LA録音なのも同じだし、やはりアウトテイク? 実際には『VOICE MAIL』の時にも録音されたらしいが... 曲は HEARTの"Alone"っぽい。

10. リアル・ワールド Real World (Wetton/Starr) 2:37
John Wetton
(vocals,12-string guitar), Steve Hackett (harmonica)
なんとex.THE BEATLESのRingo StarrとJohn Wettonが共作した作品で、John Wettonのアコギをバックに、ex.GENESISのSteve Hackettが印象的なハーモニカを聴かせてくれる。

(Bonus Tracks)
11. ラヴ・イズ Love Is (Wetton/Peterik) 4:28
John Wetton
(vocals, 12-string guitar, bass, keaboards), Jim Peterik (guitar, keyboards), Tod Sucherman (drums)
いかにもSURVIVORっぽいロック。Jim Peterikって素晴らしいソングライターなんですよね。

12. スペース・アンド・タイム Space and Time (Wetton/Peterik) 4:20
John Wetton
(vocals, 12-string guitar, bass, keaboards), Jim Peterik (guitar, keyboards), Tod Sucherman (drums)
『VOICE MAIL』収録曲のリメイク・バージョン。オリジナルよりしっとりした感じ。

Recorded in 1996 - 2000
Produced by John Wetton

John Wettonの、『VOICE MAIL』(1994年)、『ARKANGEL』(1997年)に次ぐ'90s Wettonのスタジオ・アルバム3部作を締めくくる作品。今までと同様、多くのミュージシャンを起用し、1996年から2000年9月までかけて地道に録音され続けてきた楽曲群とはいえ、決して散漫な構成で綴られたような印象はなく、カチッとまとまった整合感が感じられるアルバムだと思う。

『VOICE MAIL』ほどメリハリが効いた明朗さがなく、『ARKANGEL』ほど重厚でもなく、アメリカンナイズされたASIAっぽい作品となった。3分間のポップワールドが大好きな John Wettonの原点回帰か?


John Wetton 『SINISTER』 (CD, GEPCD 1029) 2001/02/26

1. Heart of Darkness (Wetton/Vallance) 4:51
2. Say it Ain't So (Wetton/Vallance) 3:56
3. No Ordinary Miracle (Wetton/Peterik)4:52
4. Where Do We Go from Here (Wetton/Vallance) 3:20
5. E-Scape (Fripp/Wetton/McDonald) 4:08
6. Another Twist of the Knife (Wetton/Wagner) 4:31
7. Silently (Wetton/Savigar) 3:54
8. Before Your Eyes (Wetton/Young) 2:55
9. Second Best (Wetton/Shiffrin/Cassidy) 4:00
10. Real World (Wetton/Starr) 2:40

日本盤『WELCOME TO HEAVEN』より遅れること2ヶ月、『WELCOME TO HEAVEN』をリミックスし、更にジャケ&タイトル替えして発表されたヨーロッパ盤。ボートラはなし。明らかに日本盤と違うリミックス状態に愕然とさせられる。なんか音がヘペレケ。う〜ん...聴き込んでいくうちにリミックス効果により楽曲が向上したような曲も何曲か見受けられているのが判りますけど。『SINISTER』のオフィシャル・リリースに先駆けて、2001年1月に数公演やったショートツアーでは、会場ですでに売られていた。

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国内盤(Welcom To Heaven,以下WTH)と輸入盤(Sinister)を比べてみると、1-2-4-7-8-10の曲がミックス違いや再録ヴァージョンですね。

WTHのHeart Of Darkness(1)とSay It Ain't So(2)を初めて聴いたときは、ボーカルが遠くて、ジョンが風呂場の中で歌っているかのような印象でしたね。

一部のファンがリリース直後、ゲストブックなどで指摘したのが功を奏したのか、約1ヶ月後に発売された海外盤Sinisterではボーカルパートが録り直されました。

ジョンの声が好きな人には、こちら(Sinister)をオススメします。でもボーカルが前面に出た反面、曲のダイナミックさが失われたのも事実で、コーラスパートの薄っぺらさに不満があるというファンもいますね。(特に1曲目)

4曲目の「Whwre Do We Go From Here?」は、イントロの出だしが異なる程度で、音的にはあとは大きな違いがありません。

7曲目は「Silently」では出だしが大きく違いますね。WTHではジョンの声からスタートしますが、Sinisterではシンセでフェードインした後、ジョンが歌い出します。それと愛息Dylan君の母親であるBeateが「Silently♪」と唄うコーラス部分で、WTHでは最後まで彼女の声が聞こえますが、Sinisterでは2回目以降はジョンの声しか聞こえません。意図的に彼女の声を削除したものなのかどうか、よくわかりませんが…。

8曲目の「Before Your Eyes」では中間部のフルート・ソロ部分が、Sinisterでは奥に引っ込んでしまいました。WTHでははっきりと聞こえるMartin Orfordのフルート・ソロは、これはこれで哀愁漂う名演だと思うんですけどね…。

10曲目の「Real World」はご存知リンゴ・スターとの共作です。Steve Hackettによるエンディングのハーモニカの消えぐあいが、微妙に違いますね。

以上、JWFC会員のYさんが会報(VOL26)に投稿した関連記事を一部、参考にさせていただきました。 (yamad@/submaster 2002/11/17)


US盤となる予定だった『WELCOME TO HELL』は発売されず。US盤には日本盤とは別のボートラが1曲収録される予定で、QANGOのライヴでも演奏していたBob Dylanの"All Along The Watchtower"のスタジオテイク、もしくは、Johnが1人で録音したインストゥルメンタル "Dye" になる予定だった。


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