指導指令式、指導通信式

概要

まだ常用の非自動閉塞方式は残っています(連動、連査)が、それには軌道回路など自動閉塞に 近づくので、それより先に完全に手動の代用閉塞から紹介していきましょう。

解説

まずこの指導指令式や指導通信式を施行する時というのは、

などです。そして、この閉塞を実施する時は、赤い腕章をつけた指導者、指導通信式の時は 両駅を結ぶ電話機、指導指令式の時は列車が本線上にあるか確認する装置と無線など列車や駅に 指示する装置を用意します。ここから先は票券閉塞とほぼ同じで、列車に指導者が乗り込むか、 指導者が渡した指導券を持っていないと運転できません。どちらに列車を運転するかの打ち合わせは、 指導通信式の場合は各駅で閉塞の取り扱いをし、指導指令式の場合は全て運転指令から指示します。

また、どちらの場合でも共通ですが、複線の1線が使えなくて指導通信式や指導指令式にした場合、 自動閉塞の装置が動いていれば複線の時と同じ向きに進む列車は(指導券はいりますが)自動閉塞と 併用できます。

これは代用閉塞方式全般にいえることですが、人間の入るところが多く、ミスがなければ安全ですが、 やはり人間なので、さすがに常用は不可能でしょう。

規則からの引用

鉄道運転規則 第5章 第3節 第2款 指導通信式及び指導指令式

第130条(指導指令式又は指導通信式を施行する場合)
指導通信式又は指導指令式は、複線区間で1線が不通となつたとき又は 単線区間で常用閉そく方式(スタフ閉そく式を除く。)を施行することができないときに 施行するものとする。
第131条(指導通信式の条件)
指導通信式による閉そくは、閉そく区間の両端の停車場において、1閉そく区間につき1人の 指導者及び専用の電話機を選定して行わなければならない。
2 前項の停車場には、指導券を備えなければならない。
第132条(指導者の定め方)
前項第1条の指導者は、指導通信式を施行する閉塞区間の両端の停車場において打合せにより 定めなければならない。この場合において、当該指導者の職種及び氏名は当該停車場において 記録しておかなければならない。
2 指導者には、赤色の腕章を着けさせなければならない。
第133条(指導券の記入事項及び再使用の禁止)
指導券には、閉そく区間の両端の停車場名、発行の年月日及びこれを携帯させる列車の番号を 記入しなければならない。
2 列車の運転に使用した指導券は、他の列車に使用してはならない。
第134条(指導券を発行する場合)
指導券は、指導者がいる停車場でなければ発行してはならない。
2 指導券を発行する場合は、同一の閉そく区間で同一方向に2以上の列車を 引き続き運転するときに限るものとする。この場合において、先発する列車には指導券を携帯させ、 最後の列車には指導者を同乗させるものとする。
第135条(指導券の渡し方)
指導券は、当該閉そく区間の指導者が列車を運転する者に直接渡さなければならない。
第136条(指導者の同乗又は指導券の携帯)
指導通信式を施行する閉そく区間にあつては、当該閉そく区間の指導者が同乗するかまたは 当該閉そく区間の指導券を携帯しなければ列車を運転してはならない。
第137条(自動閉そく式または車内信号閉そく式との併用)
複線区間において1線が不通になり指導通信式を施行する場合には、複線運転の時と同一方向に運転する 列車に対しては、自動閉そく式又は車内信号閉そく式を併用することができる。
第138条(指導票を使用する場合)
指導通信式を施行しようとする場合において、指導者を使用することが困難な区間のある 線区については、あらかじめその区間を指定したときに限り、当該区間につき指導者の代わりに 指導票を使用することができる。
2 第120条の規定は、前項の規定により指導票を 使用する場合の指導券の授受について準用する。
第139条(準用)
第109条の規定は、指導通信式を施行する場合について準用する。
第140条(指導指令式の条件)
指導指令式による閉そくは、1閉そく区間につき1人の指導者を選定し、かつ、閉そく区間における 列車又は車両の有無を確認できる装置及び列車無線装置その他の当該閉そく区間に列車を進入させても 支障がないことを指示することが出できる装置を使用して行わなければならない。
第141条(指導者の定め方)
前条の指導者は、運転整理担当者が定めなければならない。この場合において、 当該運転整理担当者は、当該指導者の職種及び氏名を記録しなければならない。
第142条(準用)
第129条、第131条第2項第132条第2項及び 第133条から第138条の規定は、指導指令式を施行する場合について準用する。

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