自転車用語 (続き22)自転車探険!

バーエンドブレーキレバー (bar end brake lever)

概要
  ハンドル端に付けるブレーキレバーリーチが調節できる形もある。
用途
  ブルホーンハンドル並びにトライアスロンバイク及びタイムトライアルバイクベースバーなどに使われる。
バー内径
  取付できるハンドルの内径は19.6〜20.6mmなど。
材質
  レバー材質はアルミ合金又は炭素繊維強化樹脂(俗にいうカーボン)など。
質量
  一例は78g。
メーカー
  Profile DesignSoma FabricationsTektroTrek Bicycle Corporation(Bontrager) 、など。

カーブドフォーク (curved fork)

  ブレードが前方へ曲がっている曲がりフォークのこと。真直ぐなフォークはストレートフォークという。

ヒドゥンニップル (hidden nipple)

  リムタイヤ側においてスポークに付けるニップル
外から見えないのでヒドゥン(隠れ)ニップルという。
内部ニップル(インターナルニップル)とも言う。
空気抵抗を減らすことを意図しており、エアロホイールに使われることがある。
一般のニップルでもディープリムにおいては空気抵抗は小さい。
リムのスポーク穴は小さくなる。
問題点は、ホイール組みが容易でなく、ニップルが外に出ていないので、タイヤを付けた状態で保全ができないこと。
後でスポーク張力を調整するには、タイヤ及びチューブを外す必要がある。
ニップルを回すにはそれ用のニップル回しが必要。

シングルバテッドスポーク (single butted spoke)

  片端段付きスポークのこと。

片バテッド管 (single butted tube)

  管の一端のみ肉厚を厚くした管。一例は、厚い部分の肉厚は0.8mmそれ以外は0.5mm。厚い部分と薄い部分はテーパーでつないでいる。フレーム立管(シートチューブ)などに使われる。 その際、厚い側がボトムブラケットシェルと結合する。そして薄い側にサドル支柱(シートポスト)が入る。なお、両端の肉厚を厚くした管は両バテッド管(ダブルバテッド管)と呼ばれる。

ピッチ径 (pitch circle diameter)

  ピッチ円直径(PCD)の略語。

プレーンチューブ (plain tube、plain-gauge tube)

  プレーン管。管長に渡って肉厚が等しい管。管端においては中間部より肉厚が厚い管(バテッド管)と区別するための用語。価格は相対的に安い。

トライバイク (tri bike)

  トライアスロンバイク(トライアスロン車)の略語。

ヘッド角 (head angle、head tube angle)

定義
  頭管(ヘッドチューブ)中心線が路面(水平線)となす角度(右図)。キャスター角と等しい。頭管角ともいう。頭管が垂直線となす角度はレイク角と言う。
実例
  ロードバイクは71°〜76°、マウンテンバイクは67°〜74°そしてトライアスロンバイクは75°〜79°。 地面の突起の大きいオフロードを走るマウンテンバイクは、小さいヘッド角を必要とする。
ヘッド角の影響
  ヘッド角はトレイルフロントセンターホイールベース及びつま先接触に影響する。
ホイールベースは、ヘッド角が大きく(きつく)なると短くなり、小さく(緩やかに)なると長くなる。
ヘッド角を小さくすると前輪が前方に移動するので、つま先接触を回避できる。
ヘッド角と衝撃
  ヘッド角を73°〜75°にすると、路面からくる衝撃荷重の向きは操縦管の軸方向となる。従って、クラウンにおいてフォークブレードに働く曲げ応力は最小となる。
ヘッド角が72°より小さいと疲労でフォークは前方に折れ、75°より大きいと後方に折れる傾向がある。
シート角との関係
  シート角(立管角)とヘッド角の関係を右上図に示す。グラフの縦軸にヘッド角そして横軸にシート角を取って、各社の寸法図のデータを打点したもの。 ヘッド角はシート角とほぼ等しいが、シート角より6°ほど小さいものもある。斜めの直線はシート角Sとヘッド角Hの具体的な関係を示す。 例えば、緑色の斜め線H=Sの上にある点はヘッド角がシート角と等しい自転車であることを示す。 また、H=S−3の斜め線の上にある点は、ヘッド角Hがシート角Sより3°小さいことを示す。
歴史
  ヘッド角の起源は、路面の凹凸などからくる衝撃を緩和しようとしてフォークを傾けるために頭管を傾けたもの。
   参考資料  「フォーク及びトレイル

ロードクリアランス (road clearance)

  ペダルすき間 またはコーナリングクリアランスと同じ。

つま先すき間 (toe clearance)

  ペダル軸芯と前輪タイヤまたは前輪泥よけとの距離。トウクリアランスとも呼ぶ。 具体的には、ペダル軸芯のより直角前方に、(ハンドルを廻して)タイヤまたは泥よけを持ってきたとき、ペダル軸芯よりタイヤまたは泥よけまでの最短距離。
つま先すき間に関係する寸法は、前中距離(フロントセンタ)、タイヤ外径または泥よけ半径およびクランク長
  つま先すき間としては、つま先(トウ)がタイヤまたは泥よけに当たらない距離が必要。 特に、靴の中央をペダルの中央に乗せて漕ぐ人のいるシティ車では、十分なつま先すき間が必要。 つま先すき間は89mm以上のこと(JIS D9301、一般用自転車およびCPSCの16CFR Part1512)。
  つま先がタイヤまたは泥除けと接触することは、つま先接触(トウオーバーラップ)と呼ばれる。
   参考資料  「つま先すき間

クイックハブ (quick release hub)

  クイックリリースの付いたハブに対する和製英語。

リーチ (reach)

  •  ハンドルステム
      ステム長のこと。突出しともいう。リーチは、コクピット長及び乗車姿勢に影響する。
    ステムのリーチは、40〜150mm。

  •  ドロップハンドル
       ドロップハンドルの降下部が前に出ている距離。ハンドルの水平部芯から下がり部垂直芯までの水平距離。
    メーカーによって異なるが、ドロップハンドルのリーチは70〜125mm。

  •  キャリパーブレーキ
      キャリパーブレーキのキャリパー(ブレーキアーム)の有効長。
    フレームにブレーキを固定するボルト芯からブレーキシュー中心線までの垂直距離。
    キャリパーブレーキのリーチは39〜108mm。
    泥よけが無くタイヤの細い(高さの低い)ロードレーサーは短いリーチのブレーキが使用できる。
    シューのボルトを付けるボルト穴は長穴になっており、リーチは、10〜(15)mm調節できる。アーチサイズとも言う。

  •  ブレーキレバー
      ブレーキのレバーとハンドルの距離。
    リーチはリーチ調整ねじ で調整できる。
    リーチの短いレバーはショートリーチレバーと呼ばれる。

ポンド (pound、lb)

  昔の英米の質量の単位。記号は lb。1 lb = 0.453592 kg。

袋ナット (cap nut、crown nut、acorn nut)

 ねじの呼び     全高H     ナット幅S   ナット高さh 
M5 7.5
M6 9.5 10
M8 12.5 13 6.5
M10 15.5 17
M12 18.5 19 10
概要
  ねじが途中までしか切ってない(貫通していない)六角ナットで、頭は半球状となっている。 袋ナットを使うとボルト端のねじが隠れるため、引っ掛かりが無くかつ美感も良い。工具としては、スパナなどを使う。
規格・寸法
  規格はJIS B1183(六角袋ナット)。 ねじの呼びはM4からM20まであるが、そのうちM5〜M12の主要寸法[mm]を右表に示す。
使用例
  キャリパーブレーキを固定するナット及び車輪のハブ軸つめに固定するナットなどとして使うことがある。

フラットタイヤ (flat tire)

  チューブパンクして空気が抜けて平坦になったタイヤ
2012年ツール・ド・フランスでTony Martinが乗った自転車(Specialized)はガラスの破片でパンク(右図)してフラットタイヤになった。
踏面が非常に薄いタイヤを使っていた。

ヒドゥンセット (Hiddenset)

  カンパニョーロねじ無しヘッドセットの商標。 軸受が頭管の内部上下に隠れている(ヒドゥン)という意味。1、1-1/8および1-1/8TTC(高キャップ)の3種類がある。 頭管内部はヒドゥンセット用に加工する必要がある。他社の内部ヘッドセットと互換性はない。調整方法はねじ無しヘッドセットと同じ。

フォーク肩 (crown)

  クラウンと同じ。

胴角度 (trunk angle、torso angle)

  乗車姿勢において、胴(具体的には上腕の肩関節と大腿骨の骨盤関節を結ぶ直線)が水平線と作る角度。胴傾き角とも言う。 胴角度はロードレーサーでは25°〜35°、シティ車および小径車などでは35°〜90°そしてトライアスロンバイクおよびタイムトライアルバイクでは15°以下となる。 胴角度が小さいほど空気抵抗は小さい。また、ペダルにより大きな力を加えることができる。その反面、快適さ及び前方視認性は悪くなる。 タイムトライアルで54.7km/hの速度を出したZabriskie(右写真)の胴角度は7°であった。

マウンテンバイカー (mountain biker)

  マウンテンバイクに乗ってオフロードを走る人。集団走行(グループライド)することもある。 マウンテンバイクでオフロードを走ることは、マウンテンバイキングと言う。

スポーク角 (spoke angle)

  ハブスポーク穴から出した放射線とそのスポークの作る角度。スポーク角は0°(放射組)〜90°の範囲にあるが、標準は60°前後。
スポーク角はスポーク数およびスポーク交差数で決まる。

マウンテンバイキング (mountainbiking、mountain biking)

  マウンテンバイク(MTB)に乗ってオフロードを走ること。 1人で走る場合及び仲間で走る場合などがある。

























ディスクリム (disc rim)

  ディスクブレーキ用のリムリムブレーキは使えない。ディスクリムにはリムブレーキリムブレーキパッドの当たる広いリムフランジは必要なく、またリムの磨耗がないので、フランジを薄くすることができる。そのため、リムの軽量化を図れる。側面は左右平行な平面である必要はない。

エアーショック (air shock、air shock absorber)

  コイルばねの代わりに、圧縮空気をばねとして使った空気ばね緩衝器

クラウン (crown)

  フォーク肩。左右のフォークブレードの上端部。その上部中央に、操縦管が付く。ラグ式クラウンおよびユニクラウンがある。
多くのクロスバイクおよび一部のシティ車などはユニクラウンとなっている。
リジッドフォーククラウン及びサスペンションフォーククラウンがある。

サスシートポスト (suspension seatpost)

  サスペンション付きサドル支柱(シートポスト)。サスはサスペンションの略語。サスペンションシートポストとも言う。

HEリム (hooked edge rim、kook edged rim、hook edge rim)

  リム内側の両リムフランジ端円周に引っかかり(フック)を設けたリム。この突起で膨らんだクリンチャータイヤビードを引っ掛けて保持し、タイヤの離脱を防止すると同時にリムとタイヤの同芯性を確保する。リム端を厚くして、リムとしての強度およびリムブレーキに対する強度を上げる意図もある。
クリンチャーリムとも呼ばれる。マウンテンバイクの車輪のリムを呼ぶことがある。1970年代に出現するまでは、フックのない平リムが使われていた。

クラスター (cluster)

  後輪スプロケット群。6段、7段、8段、9段、10段及び11段などがある。クラスターは房、群れのこと。一般にはカセットスプロケットと呼ばれる。

ファニーバイク (funny bike)

  前輪後輪より小さく、そのためフレーム上管が前方に傾斜している自転車。
ハンドルブルホーンハンドルが一般的。単段及び多段(変速機付き)がある。
タイムトライアル用の自転車として使われたことがある。
標準のロードバイクで走るより空気抵抗が少ない。
速度だけを追求した乗車姿勢が取れるようにした自転車なので、サイクリングや旅行には向かない。このような外観の自転車はファニー(おかしな、変な)に見えたらしい。
単に変わった形の自転車をファニーバイクと呼ぶこともある。
  UCI は、自転車の定義として、「自転車は等しい直径の2つの車輪を持つ乗り物である。・・・・・」(1.3.006)としているので、UCI公認の競技には使えない。

テンションゲージ (tension guage)

  一般には張力計のこと。自転車用語としては、スポークの張力を測定するスポーク張力計のこと。

無段変速機 (continuously variable transmission、continuous variable transmission、CVT)

概要
  クランク軸と後輪ハブ軸の回転比が連続的に(無段階に)変えられる変速機
実例
  2007年に実用化されたものとしては、米国の Fallbrook Technologies社がヌビンチ(NuVinci )と名づけている方式がある。
その他の方式
  有段のスプロケットや歯車(ギア)を使わず、金属ベルトとプーリの組合せなどにより無段に変速する方式があるが実用化されていない。

ショック (shock absorber)

  ショックアブソーバー(緩衝器)の略語。

リアフォーク (rear fork)

  後フォークのこと。
後輪を保持するフレームチェーンステイおよびシートステイのこと。
チェーンステイのみ又はチェーンステイとシートステイが一体となった特殊な自転車(リカンベントなど)の後輪フォークに対して使われる。
右図の折りたたみ自転車においては、シートステイがなく、幅広のチェーンステイのみが後輪ハブ軸を支持しており後フォーク(リアフォーク)と称している。

ピット (pit、racing pit)

  競技コースに付設されていて、自転車の修理などができる場所(ステーション)。
右図はピットの一例。
ピットは窪みのこと。



デュアルスラローム (dual slalom、dual slalom racing)

  スキーの同名の競技を参考にして作られた自転車競技。人工の下り坂にコースを示す2列に並んだ旗の付いたポールの間を、マウンテンバイクで互い違いに(ジグザグに)通り抜ける短距離競技。 並列の2つの同じコース(赤および青の旗)があり、競技者2人毎に同時に下り時間を争う。
2人はコースを替え、2回の合計時間が短いものが勝ち残る。
最後の2人が残るまで、勝者同士が競技を行う。
コースにはバンクの付いたカーブおよび路肩、隆起、ジャンプなどの障害物がある。
時間を短くするために、できるだけポールの近くを通って遠回りしないようにする。

フォークブレード (fork blade)

概要
  フォーク本体のことで、クラウンつめの間の部分。
単にブレードとも言う。ブレードは刀身のこと。管で作られている。
種類
  断面形状は楕円及び長方形がある。
曲がりブレード及び真直ぐブレードがある。
曲がりブレードの曲がりの始点は、メーカーによって異なり、ブレードの上から1/3〜2/3の位置。
長さ
  フォーク長さはブレード長さで表わされる。
ブレード曲げ機
  右端図は、曲がりブレードを作るために金属製ブレードを曲げるための、油圧式のブレード曲げ機械。
機械中央部に水平にブレードを固定する。機械の上部左側は制御盤。その右は油圧シリンダー。
下部中央には角形の油圧タンクに載った油圧ポンプがある。
油圧ポンプと油圧シリンダーは、油圧制御器を介して油圧ホースで連結している。油圧シリンダーがブレードを押して曲げる。

股下寸法 (inseam length、inside leg length)

  股下と床の距離。股下高さとも言う。
フレームサイズおよびサドル高さに関係する。
股下寸法は例えば次のようにして測る。両足を150cmほど離して、背を壁に接して立つ。
90°の角のある本などを股に挟み、その1辺は壁に接することによって、本の上端と床との水平を確保する。
股まで押し上げた本の上端と床の距離を測る。
身長にもよるが、脚長は股下寸法より50mm前後長い。

リムストリップ (rim strip)

  リムテープのこと。ストリップは細長い切れのこと。

チームスプリント (team sprint)

  自転車競技場において反対側からスタートする3名構成の2チームがトラック(自転車競技場)を3周して争う。
1周ごとに先頭の選手がチームから離れ、最後の1人がゴールした時間を争う。
横1列でスタートするが、風圧を避けるためにスタート後はペースラインに並び2番目および3番目の選手はドラフティング域に入る。
  オリンピックスプリントとも呼ばれる。2004年アテネ五輪において、日本男子チームは銀メダルを獲得した(750m:44.246秒)。
なお、金メダルはドイツチーム(43.980秒)。1mを約0.06秒で走る。

アヘッドセット (Aheadset)

  株式会社ヨシガイ(商標はダイヤコンペ)のねじ無しヘッドセット(1990年代に出現)の名称であった。一般名は、ヘッドセット

ディレイラー (英derailer、仏derailleur)

概要
  外装変速機とも言う。ディ(de)は分離・外すの意味。railはレールで、ディレイラー(derailer)は脱線器のこと。
自転車の場合は、変速機に於いてチェーンを1つのスプロケットから別のスプロケットに移動させる機構をディレイラーと言う。
種類
  ロードバイク用及びマウンテンバイク用がある。
  クランクのスプロケット(チェーンリングとも言う)のチェーンを移動させるのが前ディレイラーそして後輪ハブのスプロケット(カセットスプロケットとも言う)のチェーンを移動させるのが後ディレイラー。   電動のディレイラーとしてDi2及びEPSがある。
伝動効率
  メーカー・型式及びたすき掛けの有無によって異なり、87〜97%。
メーカー
  シマノAcros SportAD-U EngineeringCampagnoloSampson SportsSRAMSun RaceTiso 、など。
   参考資料    「変速機

ヒルクライム (hill climb)

  丘上り。丘や山を自転車で上ること。ロードバイクで舗装路を上る場合およびマウンテンバイクオフロードを上る場合がある。

わん (outer ring、outer race、cup)

  自転車用軸受外輪。軸力と推力を同時に受けられるように、お椀の形状をしている。深溝玉軸受は、1つの軸受で左右の推力を受けられる、いわば両わん形。 それに対し、自転車の玉軸受は、左方への推力は左わんで受け、右方への推力は右わんで受ける、片わん(分担)形でアンギュラ玉軸受に近い。 ボトムブラケットには、ポトムブラケットシェルの外にわんを付ける形(右図)がある。 頭管(ヘッドチューブ)の軸受においては、上わんで上方推力を受け下わんで下方推力を受ける方式(玉押し調整式、輪行形)および上わん、下わん共に上方への推力を受ける方式(わん調整式、ロード形)がある。

パスハンティング (ride over pass、pass hunting)

  自転車による「峠越え」に対する和製英語。
パスはマウンテンパス()のこと。
フランスにはパスハンターのクラブClub des Cent Colsがあり
規則(Rules)を設けている。



小スプロケット (small sprocket)

  クランクスプロケットの中で、内側にある小さい(歯数の少ない)スプロケット。
2段構成の歯数はロードバイクでは34〜44T、マウンテンバイク(MTB)では22T。
3段構成の歯数は、ロードバイクでは24〜30T、マウンテンバイクでは22T〜26T。
2段構成の小スプロケットの歯数は大スプロケットより、ロードバイクでは11〜14T少なく、マウンテンバイクでは10T少ない。 3段構成の小スプロケットの歯数は中間スプロケットより、ロードバイクでは9〜12T少なく、マウンテンバイクでは10T少ない。

ステム長 (stem length)

  ハンドルステムの中心線からクランプ(ハンドルをつかんでいる部分)芯までの距離。突出しと同じ。リーチともいう。
市販ステムのステム長の分布を右図に示す。50〜150mmの間に分布しており、ステム長100mm前後のステムが多い。
ステム長はコクピット長に影響する。垂直方向の長さは、ステム高さと呼ばれる。

緩衝器 (shock absorber)

概要
  マウンテンバイクフレームなどに付けて地面からの衝撃を吸収する装置。
原理
  衝撃が加わった時は、ばね及びシリンダーの中のピストンで受け、その動きで作動油を小さな穴を通して高速で押し出し、流体の摩擦熱で衝撃のエネルギーを熱に変えて吸収する。
負の側面
  オートバイのような動力を持つ乗り物では問題にならないが、人力を動力とする自転車では、重さの増加や走行動力の吸収といった負の側面がある。ただし、人力を必要としない丘下りでは問題はない。
メーカー
  DVO SuspensionElka SuspensionFoes RacingFox Racing ShoxSR SuntourX-Fusion 、など。

ブレーキワイヤー(brake cable)

  ブレーキケーブルのこと。針金(ワイヤー)ではなく、ロープでできている。

コード (cord)

  タイヤの本体(骨格)で繊維層で出来ている。タイヤの受ける荷重、衝撃およびタイヤ圧力に耐える役割を持っている。層(プライ)数は2〜5層であるが3層が多い。 繊維の材質としてはナイロンが多いがポリエステルおよびケブラー(アラミド)も使われる。チューブラータイヤ(丸タイヤ)には木綿および絹(シルクタイヤ)も使われる。
ケブラーおよび木綿は耐パンク性が良好。木綿は転がり抵抗が比較的小さい。ケプラーは損失が大きいため転がり抵抗が大きくなる。繊維の本数は30〜220 TPI 。 本数が多いほど強度および耐パンク性が向上する他、ゴムを薄く出来るので軽くなると同時に柔軟性が出る。柔軟性があると、転がり変形によるエネルギー損失が少ないので、転がり抵抗が小さくなる。軽いタイヤはゴムの厚みが薄いので磨耗によるタイヤ寿命は短い。繊維を構成する糸の太さは120 デニール前後が多い。

ハイサイド (highside)

  旋回している方向と逆方向に自転車から投げ出されること。なお、旋回方向に投げ出されることは、ローサイドと呼ばれる。
  旋回時の旋回半径および走行速度で決まる自転車の傾き角より傾き角が小さいとハイサイドとなり、大きいとローサイドとなる。

座屈 (buckling)

  柱、棒または管などの細長い物体に、軸方向の圧縮荷重を加えた時、急に横方向にたわむ現象。座屈を起こす荷重は座屈荷重と呼ばれる。
  座屈現象を観察するには、30cmのプラスチック定規を机上に垂直に立て、上端を手で押す(圧縮荷重を加える)。
  軽量化のためにフレームを構成する管の肉厚を薄くするが、その限界の1つは座屈によって与えられる。 スポークは座屈を起こさないよう、初期張力を与える。

リム穴 (rim hole)

  リムに開いている穴で、バルブ穴およびスポーク穴がある。

リンクワイヤー (link wire)

  カンチ(カンティ)ブレーキに使われアーチワイヤーと同じ機能であるが、ブレーキレバーから来た主ロープちどりに固定せず、ちどりに代わるボタンを通して一方のブレーキアームに行く。ボタンからは他方のブレーキアームに行くロープが出ている。 このロープに所定長のコイルがかぶせてあり、このコイル長によりロープ長(従ってアーチ角)が決まるようになっている。
片側のロープ長は、63、73、82、93及び106mm。山形ロープともいう。リンクワイヤーはシマノ用語。

弾性 (elasticity)

  物体に力を加えると変形するが、力を取り去ると元の状態に戻る性質。

三輪リカンベント (recumbent trike、recumbent tricycle)

定義
  空気抵抗を減らすために、座に座り、後方へ傾いた背もたれにもたれて、 ペダルを漕ぐ三輪自転車。
更に空気抵抗を減らすため及び防雨のためにフェアリングを付けた形がある。
種類
  前輪が1輪のデルタトライク(おたまじゃくしトライク)および前輪が2輪のタドポールトライク(三角トライク)がある。
三輪リカンベントは二輪リカンベントに比べて、坂での発進が容易であるが保管に場所を取る。電動の三輪リカンベントがある。
ホイールベース
  各社の三輪リカンベントのホイールベースを打点したグラフを右図に示す。
黒点はおたまじゃくしトライクそして赤点は三角トライクである。おたまじゃくしが多いことが分かる。 おたまじゃくしトライクのホイールベースの平均は約1,020mmそして三角トライクのホイールベースの平均は約1,520mmである。 ただし、三角トライクはデータ数が少ないので全体の平均を表しているか不明。
幅・長さ
  おたまじゃくしの全幅の平均は約840mm(σ=50mm)そして全長の平均は約1,830mm(σ=75mm)である。
質量
  各社の三輪リカンベントの質量を打点したグラフを右上図に示す。黒点はおたまじゃくしトライクそして赤点は三角トライクである。おたまじゃくしトライクの質量の平均は約16kgである。三角トライクの質量の平均は約19kgである。
メーカー
  AnthroTechBrike InternationalCarbontrikesCatrikeFFR ElectricsHP VelotechnikInspired Cycle Engineering(ICE)JM recumbentsLoGo Trikes HPVs
MR ComponentsRedmount hpvRed Rim CyclesRotator Recumbent BicyclesRunAbout CyclesSherer USASidewinder CycleSteintrikesStites Design
Sun BicyclesTrailmateTrimuterTripendoTri-SledWindcheetahWizWheelz 、など。

トライク (trike)

  三輪車。三輪自転車。トライ(3)とバイクを合わせた造語。トライシクルとも呼ばれる。

ヘッドライト (head light、bike lamp)