自転車用語 (続き21)自転車探険!

スターラチェット (star ratchet、star ratchet freewheel)

概要
  後輪ハブフリーホイール用のラチェットの一種。 駆動方向に回すと鋸歯がかみ合いトルクを伝達する。逆方向に回ると鋸歯が滑る(独特のラチェット音が出る)。
機構
  環状円板の表面全体に断面が鋸歯状の鋸歯がある一対の円板(スターラチェット)を、ばねで押し合わせたラチェット。
円板の外周にはフリーハブボディからハブへトルクを伝達するスプラインが付いている。
1個はフリーハブボディに組み入れ、もう1個はハブに組み入れ、合体させる。
歯数
  18歯又は36歯など。18歯の形は20°そして36歯の形は10°の回転で噛み合う。
用途
  大きな伝達力を必要とするタンデム用に作ったが、ロードバイク用及びマウンテンバイク用などもある。
メーカー
  DT Swiss 、など。

ウイングナット (wing nut)

  指で回せるように、翼(ウイング)を付けたナット。一般には蝶ナットと呼ばれる。

バイシクルモトクロス (bicycle motocross、BMX)

概要
  オートバイのモトクロスを自転車で行う競技。若すぎてオートバイには乗れない若者が始めた。
装備
  BMXヘルメットひじガード及びひざガードを着用する。
歴史
   競技は1970年に米国において始まった。1974年から組織的な競技として行われるようになった。
1993年からUCIが管理するようになった。
2008年の夏季オリンピックの競技に加えられた。
競技場
   多くのBMX競技はジャンプを行う起伏のある距離300〜400mのオフロード走路で行われる。
右写真は1995年フランス。
バイク
   BMXバイクには変速機はなく、タイヤは主に20型と小さい。
ジャンプおよびウイリーなどに耐えるよう、軽さと対衝撃性を持たせた設計となっている。
映画
   スピルバーグ監督の映画「E.T.」においては、BMXバイクに前かごを付けて空を飛んだ。

サドル痛 (saddle soreness、saddle sore、saddle pain)

  長距離走行において、サドルによりお尻が痛くなること。サドル痛対策は:
1. 形状および寸法(特にサドル幅)などが自分に合ったサドルを選定する。
2. 痛くなる前に、サドルからお尻を浮かせることを繰り返し血流を回復させ続ける。
3. 人によっては、サドル前部(鼻)を少し(1°〜3°)下げると痛みが軽減されることがある。下げすぎると前に滑る。標準は水平。
4. サイクルショーツを着用する。中央に縫い目がないことが望ましい。一般のパンツを着用していると、その縁取りがお尻を圧迫することがある。
5. 走行速度が影響する。早く走る場合は、ペダルを力強く押すので体重の大きな割合をペダルで受けることとなり、お尻(サドル)の荷重が減少する。
     また、前傾姿勢を取るので、手(ハンドル)で支持する荷重が大きくなり、お尻の荷重が減少する。一般に、体重はサドル、ハンドルおよびペダルで分担している。
6. サスペンションサドル支柱(サスペンションシートポスト)を使う。ただし、やや重くなる他、脚力のごく一部が吸収される。また、人によっては効果がない。
7. ショーツとお尻の間の潤滑剤として、サドル接触部のショーツ内側に軟膏またはシャミークリームを塗る。
8. ハンドルを下げる。

ロープロファイル (low profile)

  高さが低いかまたは厚さが薄いこと。プロファイルは、外形、側面または断面のこと。次のようなロープロファイルの部品がある。

アナトミックサドル (anatomic saddle)

  解剖学的サドル。真偽はともかく、サドルに乗るお尻の部分が骨格を含めて解剖学的にどのような構造になっているかという解剖学的配慮をしたサドルと言う意味で使われる。会陰(えいん)を圧迫しないよう、サドル後部の中央に谷を設けその両側の丘部に弾性詰物を入れたサドルに対して、米国のAvocet社(1977年設立)が解剖学的サドルと名づけたのが始まり。 その後、サドルに詰物を入れておしりと解剖学的に適合するようにしたサドルという意味合いで使われることもある。なお、サドル製造会社として最も歴史が長いのは、イタリアのSelle Italia社(1897年設立)。

サイクル(cycle)

  一般には周期のことであるが、自転車の意味でも使われる。

上死点 (top dead center、TDC)

  ペダルが最上端に来た位置。死んだとは動かないという意味。最下端の位置は下死点と言う。上死点および下死点では、ペダルの上下の動きはゼロとなる。
  上死点および下死点においても、ペダルに力を伝達することが、高速走行にとって重要。
そのためには、靴の裏に付いた泥をこすって落とす要領で、上死点ではペダルを前方へ押し、下死点では後方へ引く。
  マウンテンバイクなどで泥道を走行する時は、上下死点でもペダルに力を加え、ペダルの全行程で均一に力を伝達しないとタイヤの滑り(スリップ)を起こす。

クロスレシオ (close ratio)

  クロウスレシオの紛らわしい誤発音。交差レシオ(クロスレシオ)は存在しない。

フックエッジリム (hook edge rim、hooked edge rim)

  リム壁内の両端(エッジ)に突起(フック)を設けたリム。 突起によってタイヤがリムより外れにくくしたもの。タイヤをより高圧にできる。1970年代に出現した。それまでは突起のない平リムが使われていた。

平リム (straight side rim)

  リムフランジの内面が平坦で円周端部に突起のないリム。WOタイヤ(クリンチャータイヤ)との組合せで使われる。
歴史の古いリムであるが、1970年代に内面端部に環状突起(フック)を設けたフックエッジリムが出現し、現在はフック付きが主流となっている。

タイムトライアル (time trial)

  あらかじめ決められた等時間間隔(1分間隔等)で、競技者が一人毎にスタートし、決められた区間距離を最短時間で走った者が優勝する競技。
トライアルは試験という意味。集団スタート(マススタート)と違って、他の競技者との駆け引き等が無く、純粋に速度を争う競技。
  公道で行われる競技と競技場で行われる競技がある。
20kmタイムトライアルの如く、区間距離を頭に冠して呼ぶ。
公道での区間距離は、主催者の設定区間によって決まる。
競技場では1000mまたは500mが一般的。
個人タイムトライアルおよび3,4名のチームで争うチームタイムトライアルがある。
競技者はタイムトライアリストと呼ばれる。
  自転車は、タイムトライアルバイクが使われる。 速度は45km/h(アマチュア)〜50km/h(プロ)。

グラニーギア (granny gear、granny ring)

  クランクスプロケットの中で、最も小さいスプロケットに対する、米国における俗語。グラニーは老婆のこと。

アーチワイヤー (transverse cable、straddle cable、crossover cable)

  カンチ(カンティ)ブレーキなどの中央引き(センタープル)ブレーキの左右のブレーキアームを、同時に引っ張る山形(取付時)のロープ。 必ずしもアーチ(半円)形にはなっていない。和製英語。三角ワイヤーとも言う。 アーチワイヤーの山形ロープの山頂部のちどりアンカーボルトブレーキレバーにつながっている主ロープを固定する。 アーチワイヤーとほぼ同じ機能のものとして、リンクワイヤーがある。
   参考資料  「アーチロープ最適角 計算器

トップノーマル (top normal、high normal)

  高ノーマルのこと。日本ではトップノーマルそして米国ではハイノーマルと言われる。

ポール (pawl)

  歯止め。爪形のレバーで、一端に支点があり他端(爪)は板ばねなどのばねにより押されて、爪車(ラチェット)の斜め歯に接線方向に接する。   爪車が一方向に回るとポールは斜め歯の上を滑るが、他方向に回るとポールが歯にかみ込むことにより、一方向のみに動きを伝達する。
  歯止め(ポール)は円周上に2〜4個配置されている。その機能はフリーホイールなどに使われる。


プライ (ply)

  層。タイヤの繊維層および炭素繊維強化樹脂炭素繊維層などがある。

ショーツ (short、bike short、bicycle short)






概要
  ひざの上までの短いズボン。単数形はショートそして複数形はショーツであるが、日本では1着でもショーツと呼ばれる。ショートは短いという意味。
前にファスナーが付いている。
お店で試着する時は、直立ではなく自分の自転車走行時と同じ前傾姿勢をして見ることが大切。
汚れの目立たない黒色系よりも明るい色のものが交通安全上は望ましい。
種類
  体形などの違いにより男性用および女性用がある。ロード用及びオフロード用がある。
身体に密着する形(タイト、コンプレッション)およびゆったりした形(バギーショーツ)がある。
バギーは、空気抵抗が大きいから競技には使われない。肩から吊るすショーツはビブショーツと呼ぶ。
仕様
  (1) ショーツが脚でずり上がらないよう、グリッパーを付けた形及び下端を伸縮性の2重バンドにした形がある。
  (2) 高速での空気抵抗を減らすために、ディンプル(くぼみ)ができる織り方をしたものがある。
  (3) 水玉模様を付けた形がある。
成形
  多くは伸縮性を持つように織られている。4枚、6枚または8枚(パネル)の布を縫い合わせ立体成形したものが多い。枚数の多いほうが身体になじむ。
ハンガーで吊ると、4枚構成は平坦であるのに対し6枚または8枚構成(パネル)は曲線を描く。4枚は前傾の少ない乗車姿勢に向いている。
6枚は中間の傾斜の姿勢に向いている。8枚は大きな傾斜の姿勢に向いている。サドルと接触する股には縫い目のないのが一般的。
パッド
  お尻にパッドの入ったものが一般的。パッドの形状などはメーカーによって異なる。パッドには吸汗速乾性の繊維が使われる。
パッドの目的はクッションではなく湿気の放出のため。そのため、ブリーフははかないものとされている。
クッションとしてパッドを入れるのは邪道。
ポケット
   後(ヒップポケット)または/および前にポケットを付けた形もある。オフロード用は振動などで収容物が飛び出さないようファスナーを付けている。
寸法
  およその脚長は、短(80〜150mm)、中(150〜200mm)そして長(200〜250mm)。
  UCI規則(1.3.026)では、競技に使用するショーツはひざの上までなければならない。
素材
  素材はナイロンポリエステル、ポリウレタン、羊毛(ウール)またはこれらの混紡など。
メーカー
   デサントパールイズミモンベル2XUAero Tech DesignsAGUAlpinestarsArc'teryx equipmentAssosAussie Racing ApparelBellwether
Bicycle LineBlackbottoms Cycle WearBrooks SportsCanari CyclewearCastelliClif Bar & CompanyCraftDakineDe Marchi SportDe Soto Sport
Dude GirlEleven VeloEnduraFoskaFunkier BikeGiessegiGore & AssociatesHarlot ClothingHincapie SportswearHoss Technical GearIcebreaker
Intrepid ApparelJoneswaresKitsbowLuna SportMarmot MountainMt. Borah DesignsNemaNzo MarketingOakleyOptimumPOCPolaris ApparelPrimal WearRace Face Performance ProductsRapha RacingRoyal RacingScott SportsSerfasSombrioSportfulSuarezSugoiSurface
Tenn-OutdoorsTerry Precision CyclingTrashy CatTroy Lee DesignsVaude SportVeltec SportsVolerVOmaxZoic ClothingZoot Sports 、など。

おちょこ組み(dishing)

  おちょことなるようホイールを組むこと。一般に後輪はおちょこ組みとなっている。オフセット組 とも言われる。

パンタグラフ (pantograph)

  •  集電装置
       架線から電気を取り入れるために、電車の屋根に付けた集電装置。
  •   写図器
       平行四辺形のリンク機構によって、地図や図形などを希望の大きさに模写する器具。
  •  ディレイラー
       稀に、ディレイラー平行四辺形(四角形)リン機構の意味で使われることがあるが、電車のパンタグラフ(五角形)とは異なる。

フレームビルダー (frame builder、framebuilder)

  フレーム製作者またはフレーム製作会社のこと。製作者の場合は、素人(アマチュア)および専門家(プロ)がいる。 客の仕様に合わせて作るフレームは、注文フレームと言う。フレームの作り方には、溶接式、ラグ式、ラグ溶接併用式および一体構造(モノコック)式があり、 そして管の材質にはアルミ合金、クロモリ鋼およびCFRP(俗に言うカーボン)などがあって、製作者の得意分野がある。工具として、フレームジグを使う。
  フレームの作り方を4日間で教える民間の小さな専門学校(The Bicycle Academy)が英国にある。

折りたたみタイヤ (folding tire、folding tyre)

  タイヤの鋼ビードの代わりにケブラー(アラミド繊維)を使って折り曲げられるようにしたタイヤ。折りたたんで小さく出来るので、保管および予備品としての持運びに便利。 アラミド繊維は鋼ビードより伸びが大きいので、ビード長はやや短く作られており、タイヤに空気を入れたときに最適長となる。
  鋼ビードのクリンチャータイヤも環状の3重かさねとして折りたたむことができる(写真)が、アラミド繊維ビードのようには小さくならない。
  鋼ビードのタイヤを折りたたむには、まずタイヤを8の字とする。8の字の上の丸の直径は元のタイヤの1/3とする。次に8の字の下の丸を2つのループとし、上の丸と重ねれば3重折となる。 ゴムであるタイヤは、大きな応力の加わった点で酸化が進み硬くなって劣化するから、鋼ビードのタイヤを折りたたんだ状態で保存するのは好ましくない。

コースティング (coasting)

  下り坂などで、ペダルを漕がずに重力または惰性(慣性)により走ること。

タイヤライナー (tire liner)

概要
  蚊刺しパンクを防止するために、タイヤ内面に敷きチューブを保護する帯。
材質
  ゴムより針が貫通しにくいポリエチレンまたはポリウレタンなど。
寸法
  厚さは中央よりも端部が薄くなっている形が多い。幅はタイヤ幅に応じて各種ある。
質量
  一例は、20g(ロードバイク用)〜40g(マウンテンバイク用)。軽量形はこれらより約5g軽い。
試験
  耐パンク試験は試験機でタイヤライナーを押して穴が開く荷重を調べることによって行う。試験方法としてはASTM D4833などがある。
メーカー
  Cal SpringsMr.Tuffy LinersSkye SupplySpinSkinsWarwick Mills 、など。

レースタイヤ (race tire)

  競技タイヤ。競技用に使うタイヤ。競技のために次の様な条件を満たしているタイヤ。
1) 転がり抵抗が小さいこと。
2) 軽い(質量が小さい)こと。190〜260グラムが一般的。
3) 曲がり(コーナリング)での路面との摩擦力が大きいこと。
4) 空気抵抗が小さいこと。
  これらを満たすタイヤとして、主に700x21C〜25Cのチューブラータイヤスリックタイヤが使われる。チューブは転がり抵抗が小さくなるラテックスチューブが使われる。

胴長 (trunk length)

  胴の長さ。次のいずれかの方法で胴長を測ることができる。
(1) 骨盤および背中を壁につけて、足を伸ばして床に座り、床と肩(腕の上部)の距離(高さ)を測る。
(2) 足を伸ばして床に座り、肩に本を乗せ床と本の距離を測る。左右の肩を測り平均する。
胴長はコクピット長との関係で乗車姿勢に影響する。

ディレイラーワイヤー (derailleur cable)

  ディレイラーケーブルのこと。ワイヤー(針金)でなく、ロープ(ケーブル)でできている。

マッドタイヤ (mud tire)

  泥道を走るためのブロックタイヤマウンテンバイク用およびサイクロクロス用(700C)などがある。一例は、泥(マッド)がタイヤに詰まりにくくするため、突起間の空間を大きくしたものなど。 中にはタイヤ幅を狭くして軟らかくない(硬い)路面までタイヤを沈ませるものもある。

クリティカルパワー (critical power)

  臨界動力。自転車以外の運動では長時間続けることのできる動力をクリティカルパワーと呼ぶことがある。
  自転車走行ではタイムトライアルで所定時間走ったときの平均動力はクリティカルパワー(CP)と呼ばれる。 例えば、30分間走ったときの平均動力はCP30と呼ばれる。
動力は秒単位で変動しかつ走り始めよりも走り終わりが動力が低下するので平均値が使われる。臨界動力は主にパワー訓練のゾーン(区域)の指標として使われる。

車軸距離 (wheel base)

  前輪ハブ軸芯と後輪ハブ軸芯間の距離。ホイールベースまたは車軸間距離とも言う。

中空ピン (hollow pin)

  チェーンの軽量化のためにピンを中空にしたもの。
中空ピンを使ったチェーンは中空ピンチェーンと呼ばれることもある。


耐パンクタイヤ (anti puncture tire、puncture resistant tire)

  パンクを起こしにくくしたタイヤ。耐パンク性を向上させる方法としては次のようなものがある。なお、パンクをしないタイヤとしてはエアレスタイヤがある。
(1) トレッドを厚くする。
(2) トレッド材質(コンパウンド)を針が貫通しにくいものとする。
(3) コードの本数を多くする(例えば100TPI以上)。
(4) 繊維層の層数を多くする(例えば5層)。
(5) コード材質を針が貫通しにくいものとする。
(6) アラミド繊維製などの耐パンクベルト(PRB)を入れる。

ドリフト (drift)

  前方に走りながら横に滑ること。主に、オフロードマウンテンバイクで急に曲がる時に稀に起きることがある。
前後輪共に滑る場合はドリフトと言い、一輪にみが滑る場合はスライドと言って、区別することがある。

坐骨 (sit bone、hip bone、ischial tuberosity)

概要
  骨盤を形成する寛骨の後下部。左右一対からなり、座ったとき最下部になる。
図の赤色は坐骨の大まかな輪郭。この坐骨の左右の下部突起をサドルで支持する。
男女差
  個人差はあるが一般に女性の骨盤は中央部のへこみが男性より少なく、かつ胎児を育むために骨盤が大きい。
従って坐骨間隔(突起間隔)も男性より大きく、幅広のサドルを必要とする。
坐骨間隔の測り方
  椅子の上に板を置き、ダンボール紙を敷いてその上に座るとダンボール紙がへこんで突起の位置が分かる。およその坐骨間隔は75〜125mm。
乗車姿勢との関係
  坐骨を上から見るとハの字形をしているため、乗車姿勢を垂直姿勢から水平姿勢に傾けるにつれて、坐骨とサドルの接触点の間隔は狭まっていく。
そのため、トライアスロンバイクのような水平に近い乗車姿勢のサドルは相対的に幅の狭いサドルが許容できる。 シティ車などの直立に近い乗車姿勢のサドル幅の1つの目安は、サドルの左右のパッドの中央に坐骨が乗る寸法のサドルを選ぶこと。 このようにすると、サドル幅は坐骨間隔のほぼ2倍となる。
ロードバイクの乗車姿勢は、垂直乗車姿勢と水平乗車姿勢の間に位置する。ロードバイクのサドルと坐骨の接触点の間隔は、シティ車より小さくトライアスロンバイクより大きい。

ウイリー (wheelie)

  前輪を地面より持ち上げ、後輪だけで走る走行方法(曲乗り)。
後輪走行ともいう。
なお、英語では、ウイーリィと発音する。
後輪車軸上方に重心がくるようにすると安定する。
一般には、BMXバイクを使って行う。
BMXヘルメットを着用する。
ウイリーの記録の一つは、22kmの距離をを51分で走ったこと(左から3番目の図)。
ウイリーの練習をするための補助輪がある(右端図)。



動力計 (power meter、powermeter、cycle power meter、cycling power meter)

概要
  自転車部品に働いた力および速度(または回転数)などをセンサーで検出してハンドルまたはハンドルステムに付けた
ヘッドユニットに送り、力学の法則により動力をコンピューターで計算して表示する計器。早く走るための訓練などに使われる。
センサー
  ひずみゲージ及び磁歪(じわい)センサーなど。
プロトコール
  ほとんどがANT+
ソフト
  コンピュータが記憶したデータをパソコンに取り込んでグラフとして表示および解析するソフトもある。
  右図はグラフの一例で、横軸は距離そして縦軸は動力(緑色)、速度(水色)および高度(赤色)となっている。
  ソフトは動力計に付属しているものと独立のソフト会社(例えば、CyclingPeaks Software)が作って販売しているものがある。
メーカー
   パイオニアBrim BrothersLaser SpokeMetriGear(Garmin)Polar ElectroPower TapPower2maxSaris Cycling GroupQuarq Technology
Schoberer Rad MesstechnikStage CyclingVelocomp など。
   参考資料  「動力計

リムサイド (rim sidewall)

  リムブレーキブレーキパッドが当たるリム側壁を意味する和製英語。

ペースライン (pace line)

  ドラフティングによって空気抵抗を減らすために、複数の自転車が一直線になって走ること、またはその集団。
ペースラインで走るときに注意することは:
  • 等速で走る。突然の動きをしない。
  • 前車との間隔を0.3〜1m取って走る。近いほど空気抵抗は小さい。
  • 前車の後輪は見ない。前車の人の背中から前方を見る。
  • ブレーキはできるだけ使わない。上半身を上げて空気抵抗で減速する。ブレーキをかけるときは後輪のみ緩やかにかける。
  • 先頭車は原則としてブレーキをかけない。
  • 加速は緩やかに行う。
  • 口頭及び手信号を決めておき、必要に応じてリーダーから後方へ順次伝達していく。
  • 万一、前輪が前車の後輪に接触した場合は、ハンドルは接触する方向に切る。離そうとすると転倒する可能性がある。
      (例えば、右へ曲がる時は無意識ではあるが、まず体を右に傾けてハンドルを右に切っている。傾けずにハンドルだけ右に切ると、一瞬右に曲がるがすぐ直進状態を越して左へ走る。つまり、離そうとしてハンドルを切った方向と逆方向へ行く。これはフォークトレイルによって直線進行に戻ろうとするが、それを通り越して左へ行くため。しかし、次には直線走行へ戻る。なお、相手の後輪を前輪で横に押しても、それによって前車がふらつくことはない。)

コナウインド (Kona wind、Kona's wind)

  コナ風。トライアスロンなどが行われるハワイのコナ地方に吹く強い南西風。

ベロドローム (velodrome)

  競輪場のように、すりばち状の傾斜面を備えた競技場。
屋内競技場および屋外競技場がある。上から見ると長円形をしている。
トラック競技および競輪に使われる。
  水平路面で曲がるときには、自転車は傾く。
しかし、傾斜面を設けることにより、曲がっているにもかかわらず自転車は走路と垂直となるため、ハンドルを切らなくとも直進走行をしている状態で曲がった走路を走ることができる。
ベロドロームは仏語を語源とする英語。
  日本では自転車競技場と呼ばれている。
日本の屋内板張り競技場として、伊豆ベロドロームがある。
国外の例として、Velodrome courvert Roubaix 、などがある。









ひずみ (strain)

  物体に力を加えた時、その伸びの長さに対する割合。式にすると、 ひずみ = 伸び/長さ

シングルバテッド管 (single butted tube)

  片バテッド管。管の一端のみ肉厚を厚くした管。なお、両端の肉厚を厚くした管は両バテッド管(ダブルバテッド管)と呼ばれる。

サドル最大高さ (maximum saddle height)

  サドル支柱はめ合せ限界標識まで上げたときの、地面からサドル座面中央までの高さ。

チェーンステイ角度 (chainstay angle)

  •  (A) 水平と
       チェーンステイ中心線(ボトムブラケット芯と後輪ハブ軸芯を結ぶ線)が水平線となす角度 (右図のA)。

  •  (B) 立管と
       シマノの前ディレイラーの仕様では、立管(シートチューブ)中心線とチェーンステイのなす角度 (右図のB)。 すなわち、立管−チェーンステイ角度。
    チェーンはチェーンステイに沿って走るため、立管に固定する前ディレイラーのケージ(チェーン案内)とチェーンの位置関係が適切となるディレイラーを選ぶ。
    前ディレイラー仕様の立管−チェーンステイ角度はロードバイクで61°〜66°そしてマウンテンバイクで63°〜66°および66°〜69°となっている。
    マウンテンバイクはBB下がりが小さいため、チェーンステイ角は小さくなっている。立管とチェーンステイ間の角度は次式で求めることが出来る。
    立管とチェーンステイ間の角度(B) = シート角度 − チェーンステイ角度(A)
    参考資料  「チェーンステイ

スタンドオーバーハイト (standover height、stand over height)

  スタンドオーバー高さ。上管上面の地面からの高さ。上管高さと同じ。

ワイドリンク (wide link、wide pivot link)

  後ディレイラー平行四辺形の剛性を向上させるために、リンク(ピボット)を広幅(ワイド)にしたリンク機構。
変速時の変形を少なくして、変速性を良くする。




ドーピング (doping)

  競技能力を向上させるために薬品(特にWADAが禁じているもの)を使うこと。
フランスの国立反ドーピング機関AFLD(Agence Francaise de Lutte contre le Dopage)は、
2012年ツール・ド・フランス競技者から214件の血液及び尿のサンプルを採取した。
   日本アンチ・ドーピング機構 ホームページ



サドル高さ (saddle height)

  次の3種類(A〜C)のサドル高さがある。
  (A) BB芯からサドル上面までの立管に沿った高さ(長さ)。 人の出力およびペダリング効率を問題にするときに使う。
  (B) BB芯からサドル上面までの垂直高さ。
  (C) 地面からサドル上面までの垂直高さ。地面に足またはつま先が着くかを問題にするときに使う。
サドル高さの決め方
  ペダル下死点とし、足指の付け根のふくらみをペダル軸上にしたとき、ひざが少し曲がる高さとする。または、ペダルを下死点とし、かかとをペダル軸上にしたとき、ひざが伸びる高さとする(これにより足指の付け根のふくらみをペダル軸上にしたとき、ひざが少し曲がるようになる)。
  これは出力を重視した設定であるので、効率を重視する長距離走行およびこれらの高さが自分に合わない場合は、サドル高さを0〜10mm下げたほうが良い。
ペダルを漕いだとき、お尻が左右に振れるのは、サドルが高すぎるから。
サドル高さの調節
  立管上部のシートクランプのボルトまたはレバーを緩めて行う。 サドル支柱には、はめ合わせ限界標識が刻印されているので、その限界以上に支柱を立管より出さない(取付強度上)。   はめ合わせ限界標識を越えてサドル支柱を上げる必要のある場合は、股下寸法に対して、フレームサイズが小さいか又はサドル支柱が短い可能性がある。
可変
  走行中にレバー操作でサドル高さを変えることの出来る可変サドル支柱がある。

ギアディベロップメント (gear development)

  ペダル1回転で進む距離[m]。ディベロップメント(展開または進展)と同じ。

立管角 (seat tube angle、seat angle)

概要
  立管(シートチューブ)が水平地面となす角度(右図)。シート角とも呼ばれる。 立管角によって、サドルボトムブラケット芯、従ってペダルとの位置関係が決まる。 その関係は脚力が最も効率よくペダルに伝達される位置関係とする。
立管角の例
  72°〜78°。ロードバイクでは、73°が平均的な角度。73°を超えるときつい角度で、73°未満は緩やかな角度。
フレームサイズにもよるが、立管角が1°きつく(大きく)なると、ペダル位置は約10mm後方へ移動する。
逆に、立管角が1°ゆるく(小さく)なると、ペダル位置は約10mm前方へ移動する。
立管角を大きくすると上管長が短くなり、コクピット長も短くなり、小柄な人に向いたフレームとなる。
立管角の意味
  立管角の意味の1つは、次のようにすると体で理解できる。壁に背中及び足を接して立つ。両手を前に出し、上半身を45°ほど前に傾けて、乗車姿勢を取る。恐らく、前に倒れそうになる。 そこで、ひざを曲げ、お尻を壁に接して(支持はしない)、均衡が楽に取れるまで、足を十分に前に出す。このとき、お尻と足を結ぶ線がほぼサドル支柱及び立管に対応する。 このように、腕や胴はハンドルで支持しないほうが、手や肩などの痛みや疲れが少ない。
ペダルとの関係
  結合ペダルは、ペダルの戻り行程においても力をペダルに加えるので、サドルとペダルの水平距離が短い(立管角がきつい)方が、戻り行程での力の伝達効率が高い。
一方、平ペダルに対しては、立管角が緩やかな方が力の伝達効率は高い。

フットポンプ (foot pump)

  足で踏んでチューブに空気を入れる足踏み空気入れのこと。

楕円スプロケット (oval sprocket、ellipse sprocket)

概要
  楕円形のスプロケットに歯を配置したスプロケットでロード走行の他、坂登りおよび滑りやすいオフロード走行にも向いている。  純粋に楕円形であることは稀であるので、非円形スプロケットということが多い。
楕円チェーンリング及びオーバルチェーンリングとも言う。
特徴
 (1)ペダルに力を加えやすい押下げ行程では、楕円の長径でチェーンを引くので見かけのギア比が大きくなる。
1回転にわたってより均一に力を伝達できるので車輪の駆動力変動が少なくオフロードの地面で
タイヤが滑りにくい。
 (2)ペダルに力を加えにくい上下死点および下死点では、楕円の短径でチェーンを引くので見かけのギア比が小さくなる。
上下死点では見かけのギア比が小さくなるので、丸スプロケットでは止まる状態でも坂を登ることができる。
 (3)酸素消費量が減るというデータがある。
PCD
  スプロケットをクランクに取付けるねじ穴のPCDは、130mm及び135mmがある。シマノなどのクランクに取付け可能。
歯数
  52T、54T及び56Tなど。
クランクセット
  自社の楕円形のスプロケットを装着したクランクセットがある。
メーカー
  OsymetricRidea InternationalRotor Bike Components 、など。