走行方法自転車探険!

スタート ストップ ペダル回転数 変速 ブレーキかけ コーナリング 立ち漕ぎ 集団走行 ドラフティング

  スタート

  自転車を始動(スタート)させる、一般的な方法は次の通り。
    1. サドル前の上管(トップチューブ)をまたいで立ち、ブレーキをかけておく。
    2. 足でペダルを逆回転させ、前方の水平から上30゜(時計の2時)の位置に持って来て、足をペダルに乗せる。
    3. ブレーキを解放してペダルを踏むと、走り出すと同時にお尻が上がりサドルに乗る。
    4. 他方のペダルが上死点に来たとき、対応する足をペダルに乗せる。

  ストップ

  自転車を停止(ストップ)させる、一般的な方法は次の通り。
    1. 1つのペダル上に下死点で立ち、ブレーキを掛けて身体をサドル前方へ移す。
    2. 自転車を横に少し傾け、他方の足を路面に着ける。
    3. 足とペダルを前方の水平から上30゜(時計の2時)のスタート位置に上げる。
   注1: 停止前に変速機は始動のギア比に下げておく。高いギア比でも始動できるが、加速性は良くない。
   注2: サドル高さが高くない場合は、サドルに着座した状態で、路面に足先を着いても良い。BB高さが高い場合は、足先が路面に付かないことが多い。

  ペダル回転数

  ペダル低速回転(60rpm以下)そして高ギア比で走ると、見かけ上はすいすいと走っているように見える。しかし、これは効率の悪い走り方で、ペダル回転数70rpm前後で走ると効率が高い。
   参考資料  「ペダル回転数の意味

  変速

  ペダル回転数が一定となるよう、走行負荷に応じて変速機で速度を変えて走る。大小にかかわらず上り坂および向かい風などで走行負荷が増す場合は、ペダル回転数は変えない(下げない)で、ギア比を下げることにより速度を下げて負荷に対応する。変速は事後に行うのではなく、(これから坂道になるなどを)予測して事前に行う。
  普通の走行においては、中間スプロケットを使い、後ディレイラーで後輪スプロケットを変えて変速する。中間スプロケット(2段)で対応できない場合に、1段または3段のスプロケットを使う。そのため、走行時間の90%前後は、中間スプロケットを使うことになる。
  次の理由により、前ディレイラー(クランクスプロケット)は主要な変速を行うのに使い、後デイレイラー(後輪スプロケット)は細かな変速を行うのに使う。
  • 前スプロケットは歯数差が大きいため、歯数差が小さい後スプロケットほど変速(チェーン移動)が迅速かつ容易でないこと。
  • 後スプロケットは歯数差が小さいので、歯数比(速度)の微調整が出来ること。
  前ディレイラーで変速した場合はギア比に大きな落差をもたらすので、後ディレイラーで微調整する必要がある。
  チェーンのたすき掛けおよび極端な斜め掛けは避けたほうが良い。
   参考資料  「多段ギア比計算器

  ブレーキかけ

  ブレーキをかけた時、走っている自転車と人は慣性があるため、停止するまでにある距離を走る。自転車質量は体重に比べて小さいので、人の慣性が支配的。ブレーキをかけてから停止するまでの最小距離を制動距離と言う。制動距離で停止できれば、そのブレーキは効きがよく、かつブレーキ操作が良い。
  ブレーキをかけると、人の慣性によって、前輪の接地点を支点にして、後輪は持ち上がろうとして路面との摩擦力が低下するので、後輪は滑りやすい。後輪が滑らないよう、後輪のブレーキ力は前輪に比べて弱くするのが、ブレーキかけのこつ。具体的には、後輪のブレーキ力は前輪の30%とするのが1つの目安。ただし、その値は条件によって変わる。
   参考資料  「制動距離 計算器」 、  「前後輪ブレーキ力比 計算器」 、 「前輪と後輪のブレーキの効きの違い

  コーナリング

  曲線路(カーブ)を走ることまたは曲がることをコーナリングという。コーナリングでは、次の3点に気をつける。
  • コーナリングでは自転車が傾いており、その状態でブレーキをかけると不安定になり危険なこともあるので、手前の直線部で速度を落とす。
  • ペダルが路面にあたらないよう、傾いた側のペダルは上げる。
  • 曲がっている時に、ペダルを漕がない。

  立ち漕ぎ

  急な短い坂を上る時、坂の途中で加速する時又はスプリント時に、サドルから腰を浮かせてペダルに体重をかける走法を立ち漕ぎ(ダンシング)という。ペダルにかけた体重がつりあうよう、自転車は踏み込むペダルと反対方向に傾ける(振る)。自転車は左右に振るが、ダンシング(踊り)とも言われるからと言っても、体は振ってはならない。

  集団走行

  集団走行においては、ドラフティングによって空気抵抗を減らすために、また道路を占拠しないよう一直線になって走るのが一般的。路上のこの仮想線をペースラインという。集団でペースラインを走るときには、次の事項に注意する。
  • 等速で走る。
  • ドラフティング効果を利用する場合は、前車との間隔を1m前後の短車間距離で走る。近いほど空気抵抗は小さい。
  • 前車の後輪は見ない。前車の人の背中から前方を見る。
  • ブレーキはできるだけ使わない。上半身を上げて空気抵抗で減速する。ブレーキをかけるときは、合図をして後輪のみ緩やかにかける。
  • 先頭車は原則としてブレーキをかけない。
  • 加速は緩やかに行う。
  • 万一、前輪が前車の後輪に接触した場合は、ハンドルは接触する方向に切る。離そうとすると転倒する可能性がある。

  ドラフティング

  風圧(空気抵抗)を減らすために、前の自転車のすぐ後を走ることをドラフティングという。ドラフトは引くという意味。
走行が軽くなるので、前の自転車が引いているように感じたらしい。
  前の自転車との間隔は、技能に応じて0.3〜1mとするのが一般的。間隔が小さいほど空気抵抗は小さくなる。
4人で一直線(ペースライン)になって走る場合、2番目の人は15〜30%動力が少ない。3番目と4番目の人は20〜35%動力が少ない。
先頭の人も2〜3%動力が少なくなる。先頭の人もわずかながら動力が少なくなるのは、背後に発生する渦流が減少するため。
  トライアスロンは個人タイムトライアルと考えられているので、ドラフティング域に15秒以上入るとペナルティとなる。
一方、オリンピック自転車競技のチームスプリントはドラフティングを利用する。