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2004年ドラフトニュース    広島東洋カープ

2004.10.7        広島 今秋ドラフトで国学院大の右腕・梅津獲りへ
投手不足に悩む広島が今秋のドラフトで、国学院大の右腕、
梅津智弘投手(4年)の獲得に乗り出すことが6日、分かった。梅津はアンダースロー
から繰り出すスライダー、シュート、シンカーの多彩な変化球が武器。東都リーグ2部
で通算22勝(6日現在)を記録している。渡辺スカウトは「真っすぐがナチュラルに変
化するタイプ。将来性が豊かで楽しみな投手」と高評価。広島は、1巡目で秋田商・佐
藤剛士投手(3年)の指名を決定しており、以下は投手、捕手のバッテリーを中心に6
〜7人を指名する予定。



2004.9.26    九州東海大・松岡が勝負かける
春秋連覇がプロへの通行手形だ。九州東海大のドラフト候補
右腕、松岡健一(4年=東海大二)が、来月6日に開幕する九州地区大学野球選手
権(鹿児島・国分市営球場など)で、プロ入りへ猛アピールする。今春は、準々決勝で
全国2連覇を目指した日本文理大を5安打完封。チームを7季ぶりの優勝に導いた。
全日本選手権(神宮)でも自己最速の148キロをマーク。中日が獲得を目指す北九
大・中田賢一(4年=八幡)に投げ勝ち、ドラフト候補に名乗り上げた。再び中田と投
げ合った18日の練習試合には、巨人、西武など7球団のスカウトが集結。広島が指
名候補者にリストアップした。「チャンスは逃したくない。とにかく勝ち続けていくしかな
い」と松岡。プロへの扉を開く大学最後の戦いに負けは許されない。




2004.9.19    Cスカウト会議
広島は広島球場内の球団事務所でスカウト会議を開き、今秋ドラ
フトで投手と捕手の6、7選手を獲得する方針を固めた。1巡目指名は当初の予定通
り秋田商・佐藤剛士投手(18)で、3巡目以降は関西外大・森跳二投手(22)、中部
商・金城宰之左投手(18)、青学大・加藤領健捕手(22)らをリストアップ。
 

広島球場内でスカウト会議を開き、秋田商・佐藤剛士投手(1
8)を1巡目で指名することを再確認。九州東海大・松岡健一投手(22)、青学大・加
藤領健捕手(22)ら、バッテリーを中心に、指名候補をリストアップした。
 

広島は18日、広島市内の球団事務所でスカウト会議を開き、
今秋のドラフトで秋田商3年の佐藤剛士投手=185センチ、85キロ、右投げ右打ち
を1巡目指名することを決めた。佐藤は今春センバツで8強進出。夏の秋田大会は
MAX150キロを記録して優勝。甲子園では済美に初戦敗退したが、広島の評価は
不変だった。3巡目以降で強肩の青学大・加藤領健捕手=174センチ、88キロ、右
投げ右打ち、九州東海大・松岡健一投手=181センチ、80キロ、右投げ右打ち、関
西外大・森跳二投手=184センチ、83キロ、右投げ右打ち、中部商・金城宰之左投
手=184センチ、85キロ、左投げ左打ち=を指名する方針。指名人数は6〜8人の
予定。
 

広島は18日、広島市内の球団事務所でスカウト会議を行い、
今秋のドラフト方針を固めた。1巡目では、秋田商の佐藤剛士投手(3年=右投げ右
打ち)の指名を確認。村上スカウト部長は「1年生のころから調査を継続してきている。
何としても獲得したい選手」と改めて高い評価を示した。全体では6〜7人の指名とな
る予定。他に青学大・加藤領健捕手(4年=右右)、九州東海大・松岡健一投手(4年
=右右)、関西外大・森跳二投手(4年=右両)、中部商・金城宰之左投手(3年=左
左)らがリストアップされた。球界再編問題の影響に関して同部長は「こういう状況だ
から、早めに決めておかないと」と話した。




2004.9.19    広島、スカウト会議で「秋田商・佐藤1位」を確認
広島は18日、広島市中区の球団事務所でスカウト会議を行
い、今秋ドラフトでこれまで通り秋田商・佐藤剛士投手(3年)を1巡目指名することを
確認した。3巡目以下は中部商の金城宰之左投手(3年)=1メートル86、83キロ、
左投左打=、青学大の加藤領健捕手(4年)=1メートル74、88キロ、右投右打=の
ほか、九州東海大の松岡健一投手(4年)=1メートル81、80キロ、右投右打=、関
西外大の森跳二投手(4年)=1メートル84、83キロ、右投右打=を流動的に指名す
る方針。村上スカウト部長は「なんとしても佐藤は獲りたい。指名人数は6、7人で、バ
ッテリーになる」と説明した。 



2004.8.29    ホンダ橋本が日産を完封
ホンダ(狭山市)は橋本義隆投手(24=中大)の3安打完封で、日
産自動車(横須賀市)を3−0と退け、8年ぶりドーム白星を挙げた。無名の右腕、ホ
ンダの橋本が東京ドームで輝いた。日産自動車の最後の打者を投ゴロで自らアウト
に仕留めると、2万3000観衆から大きな拍手が沸き起こった。「うれしい。気持ちい
い」。緩んだほおから汗がしたたり落ちた。高校、大学を通じて全国大会出場経験は
ない。入社3年目で初めて踏んだドームのマウンドで、昨年の日本選手権を制した日
産自動車をわずか3安打、1四球の完封ショーだ。社会人入り後、筋力トレで体重5キ
ロ増、球種もスライダーとチェンジアップを新たに修得し、投球の幅を広げた。この日
は最速148キロ直球を封印し、球速は140キロ止まり。セットからの制球重視のスタ
イルが功を奏した。広島高山スカウトは「打者のタイミングを外すフォーク、チェンジア
ップがいい」と高評価。一躍、ドラフト候補にも浮上した。96年に入来(日本ハム)を擁
して優勝して以来、8年ぶり白星をもたらしたニューヒーローがチームを引っ張る。



2004.8.23    秋田商・佐藤プロ希望表明へ−みちのく球児の進路は
と全国高校野球選手権が22日閉幕し、高校球児の進路決定も
本格化する。ことしからプロ野球希望者に提出が義務付けられた「プロ志望届」の受
付が、選手権が終了後のきょう23日から、始まる。東北地区の球児で、春夏連続で
甲子園に出場した秋田商のエース右腕・佐藤剛士投手(3年)がプロ志望届を近日中
に提出することが明らかになり、たけなわの各大学野球部のセレクション参加などと
合わせ、球児の進路選択が注目される。深紅の大優勝旗が甲子園球場を1周し、全
国高校野球選手権が幕を閉じると、次の道選びが新たに始まる。早々に動き出すの
は、最速150キロの右の本格派として知られた秋田商・佐藤剛士投手だ。1メートル
85で83キロ。ベスト入りした春のセンバツ後に広島から「ドラフトの1巡で行くと公言
しています」と確約されてきた。夏は初戦(2回戦)で済美に敗れたが、そのゲームでも
ストレートが初回の144キロに始まり、八回に最速146キロをマークし、失点(11)に
も素材的な評価は何ら変わっていない。本人も進学を意識することはなく、「できるな
ら上で」と考えてきたし、家族も佐藤本人と同校の小野平監督に任せており、プロ希望
を明らかにすることに支障はない。高野連の規定では、自校が負けても高校選手権
終了後でなければ提出できず、東北(宮城)のように国体の出場が決まったチームは
国体終了後まで待たなければならないが、これもクリアしている。ただ一つ、9月に行
われるAAAの日本代表の一次候補に選ばれ、先へのずれ込みが考えられていたが、
二次選考でもれたことにより、書類提出に制約がなくなった。「春夏の甲子園出場で
人間的に育ってくれました。最終回に146キロのストレートを投げ込める高校生はそ
んなにはいませんし、どこが痛いといったことも聞いたことがありません。近々プロ志
望届けを出します」と小野平監督は佐藤の成長をこう表している。この佐藤と同じよう
にプロ志望届を出す方向にあるのは東北の主将、ダルビッシュ有投手(3年)と4番・
横田崇幸内野手(同)。ただしこちらは10月のさいたま国体後になりそうだ。その他で
プロ注目の選手も進学して野球を希望する者が多く、この夏休み中の各大学野球部
のセレクションを受けたり、秋田など進学校の部員は現在受験勉強に打ち込み、推薦
試験や一般受験から野球部の門をめざすことになる。 
 
★佐藤 剛士(さとう・つよし) 
 1986(昭和61)年5月16日、秋田市生まれの18歳。上新城小4で野球を始め、
投手一筋。上新城中3年時にエースとして県大会準優勝。今春センバツ8強。夏の秋
田県大会で150キロをマークし「、甲子園では146キロ。家族は父・徳司さん(46)=
会社員、母・庸子さん(41)、次妹・育子さん(16)、末妹・瞳さん(12)。1メートル85、
85キロ、右投げ右打ち。



2004.8.13    広島 こまっちゃう〜 "恋人"佐藤の乱調
秋田新幹線と呼ばれた剛腕がさびついたように、おかしか
った。秋田商・佐藤剛士投手(3年)の大乱調に、ネット裏のスカウト陣が首をかしげた。
「2勝したセンバツとは投げ方が違う。腕がトップの位置をつくれないまま投げるから、
振り切れず、ボールに伸びがない」と横浜・宮本スカウト。ラストの8回にこの日最速の
146`をマークしたが、ボールは全体的に高く、済美打線に打ち込まれた。広島は超
目玉の東北・ダルビッシュには見向きをせず、佐藤一直線できた。秋田市駐在の近
藤スカウトは秋田商・小野平監督(55)が能代商時代の監督を務めていた時代の教
え子で、密着マークを続けてきた。ドラフト1巡目で指名する方針を年明けに発表し、
他球団をけん制した。ただ、11失点の初戦敗退に、他球団のスカウトから「いまさら
方向転換もできず、大変だろうね」と広島に同情する声まで上がった。合併&球界再
編の影響で「縮小ドラフト」になると、高校生の指名が激減し、トップ級でないと指名さ
れないといわれている。「ドラフトで確実に指名される高校生はダルビッシュ、涌井(横
浜)、そして佐藤の3人しかいない」とオリックス・熊野スカウト。トップ3に入るほど、佐
藤の評価は高かった。「オリックスと近鉄も一時は熱心だったが、球団合併で後退し
た格好」とは東北地区担当の中日・山本スカウト。佐藤争奪戦は広島が圧倒的にリー
ドし、近藤スカウトは「終盤でも球威が落ちない」とほれ込んでいた。"青田買い"段階
でのスカウト活動は大成功したのだが、ここまでくると "恋人"の選手が不振に陥って
もリセットボタンが押しづらい。



2004.8.8    「52発男」岩本、初戦で涙 11球団スカウトが熱視線
広島の怪物が初戦で散った。高校通算52発、最速143キロ
と投打でプロに注目される広島商・岩本の最初で最後の夏舞台が終わった。「これで
終わりという感じがしません。あまり実感が沸かなくて…」投げては初回に自身のケン
制が暴投となり、失点につながるなど9回8安打3失点。打っては初回一死二、三塁
の場面で敬遠されるなど3打数1安打だった。プロ入りも視野に入れている怪物には、
この日も11球団が熱視線。電光掲示板の最速は139キロ止まりも、広島のスピード
ガンは143キロを表示。広島・宮本スカウトは「打つほうも、投げるほうもまだまだ伸
びる。面白い」と評価した。 


2004.6.29    広島、今秋ドラフト青学大・加藤獲りへ
今秋ドラフトで青学大の加藤領健捕手(4年=PL学園)の獲得を目指していることが28日、分かった。遠投110メートルの強肩を誇り、キャッチング、フィールディング、インサイドワークと3拍子そろっている。広島渡辺スカウトは「PL学園時代から捕手ひと筋で野球をよく知っている。将来的には十分に1軍で先発できる素材」と高く評価している。チーム内では主将を務めるなどリーダーシップもあり、日米大学野球選手権(大分など)と世界大学選手権(台湾)の全日本メンバーにも選ばれている。広島は1巡目で秋田商の185センチ右腕、佐藤剛士投手(3年)を指名予定のため、3巡目以降での獲得を目指すことになる。

広島 青学大・加藤獲得へ
今秋ドラフトで青学大・加藤領建捕手(22)の獲得を狙っていることが28日、分かった。加藤はPL学園3年夏の甲子園でベスト16。青学大では主将を務め、堅実な守備と勝負強い打撃が持ち味。渡辺スカウトは「リーダーシップがあるし、守備も打撃もまとまりがある」と評価した。広島は秋田商・佐藤剛士投手(18)の1巡目指名を明言しており、加藤は4巡目以降での獲得を目指す。


2004.6.16    広島が秋田商・佐藤投手の上位指名確認
16日、広島球場内の球団事務所で前日に引き続いてスカウト会議を開き、今秋のドラフト会議で秋田商の佐藤剛士投手を上位指名することを確認した。今年は捕手を含めたバッテリーに指名を絞る方針。次回の会議は夏の高校野球甲子園大会後に開く。

秋田商・佐藤を1巡目指名へ
広島は16日、広島市内の球団事務所でスカウト会議を行い、今秋のドラフトで秋田商の本格派右腕・佐藤剛士投手(3年)を1巡目指名する方針を固めた。年頭から上位候補にリストアップしてきたが、球団首脳はあらためて「伸びる余地がたくさんある楽しみな投手。(他球団と)競合しても指名する」と評価。今後も密着マークを続ける。また、指名人数について、オリックスと近鉄の合併問題により支配下選手枠が広がる可能性もあり、流動的に進めることを確認した。


2004.4.25    大松 原さんに並ぶ3戦連発
東海大が開幕3連勝。今秋ドラフト候補の主砲・大松尚逸(しょういつ、金沢)がチーム記録に並ぶ3試合連続アーチを放ち、打ち勝った。日体大は投打に1年生が活躍し、昨秋Vの城西大に先勝した。偉大なる先輩、原さんに並ぶ一発だ。8回2死一塁。大松は帝京大の左腕・上地のスライダーを振り切った。打球は右翼ポール左に弾丸ライナーで一直線。チーム記録としては、78年秋の原辰徳(元巨人、スポーツ報知評論家)ら4人がマークした3試合連続に並ぶアーチ。72年秋に明学大・森山正義、96年春に帝京大・里崎智也(現ロッテ)が成し遂げたリーグ記録、4試合連続に王手をかけた。 苦難のオフだった。昨年11月、オーバーワークから左ひざを故障。手術を余儀なくされた。退院後は3か月間練習を止められ、バットを振れない焦りに襲われた。だが、気持ちを切り替えウエートトレに没頭。災い転じて福となし、強じんな上半身がさらに強い打球を生み出した。 ネット裏では巨人、横浜、広島、近鉄、ロッテのスカウトが目を見張った。「明日ですか? 狙います」4試合連続を宣言した大松。自らのバットで、東海大に通算50度目のVを引き寄せる。


2004.4.10    阪神、横浜、広島、日本ハムがこの日も藤田一也内野手を視察
関西学生野球春季リーグは10日、皇子山球場(大津市)で立命―京大、関学―近大の各1回戦を行い、立命と近大が先勝した。近大は、ドラフト候補の藤田一也内野手(4年=鳴門一)が2安打2得点と活躍。学生最後の春の開幕戦は、反省と逆転勝ちの喜びの半分半分で終わった。打っては2安打が同点、逆転につながった藤田だが、1点リードの9回、先頭打者の打球をファンブル。1死三塁のピンチにつながった。「大事なところだったのに」と藤田は細身の体をさらに小さくしながら、無失点で切り抜けてくれた三木田に感謝した。 ただ遊撃手としてのプロの評価は、抜群に高い。阪神、横浜、広島、日本ハムがこの日も視察。阪神畑山スカウトが「プロでも確実にショートを守れる」と語れば、横浜宮本スカウトも「守りは今でもプロレベルで通用する。センスがいい選手なので、打つ方も対応できるようになるでしょう」と絶賛した。早大・田中浩康(4年=尽誠学園)とともに、プロ注目の内野手が大学球界をわかせる春が始まった。


2004.4.4    中部大・鈴木MAX145` ネット裏にスカウトずら〜りプロ10球団
バックネット裏のスタンドに、スピードガンを持った男たちがズラリと並んだ。中日、ヤクルト、ロッテ・・・。巨人、阪神を除く計10球団のスカウトが、中部大・鈴木の投球を追う。今秋ドラフトの上位指名候補の開幕戦を見逃すわけにはいかなかった。身長188a。横手投げから繰り出される速球は、この日、最速145`を記録した。1、2回は完ぺき。愛大の3番・岩田のバットを折った。だが、3回に不運な内野安打から味方の失策で失点。5回には先頭打者を四球で歩かせ、拙守も絡んで一挙3失点。「調子自体は悪くなかった。でも、5回のフォアボールはいけないし、味方のエラーは帳消しにしてあげないと・・・」鈴木はミスから崩れた自分を責めた。まだ荒削りだが、素材としては魅力たっぷり。中日の中田スカウト部長は「スピードはまだ出るし、腕の振りもいい」と高い評価をした上で「まだフォームが一定していないが(ドラフトの)自由枠の候補になる」。今後も徹底マークする方針を明かした。プロで自分の力を試したい。ただ、その前にリーグ戦を制し、神宮で投げるという目標が鈴木にはある。「いいピッチャーというのはスピードじゃない。トータルです。精神的にも強くならないといけません」この春、誰もが認める ”いいピッチャー”になってみせる。


2004.3.25    剛腕 秋田商・佐藤剛 8回11K 広島の1巡目候補が赤丸急上昇
降りしきる雨さえ楽しむように、剛腕がマウンドで躍った。7回1死まで無安打ピッチングを続けた秋田商・佐藤剛士投手(3年)だ。ダイナミックに投げ込む姿に、プロのスカウトの目が輝いた。「力強いね。高校生でこれだけ体の軸がしっかりしているとは・・・。まだまだ伸びる」と中日・中田スカウト部長。阪神・伊藤菊スカウト顧問は「ダルビッシュ(東北)と双へきじゃないか。将来は先発ローテーションを狙える素材」と超高校級の実力を認めた。185a、82`の長身から投げ下ろす速球は角度十分。高校入学時は、体重が70`に満たず、”ハリ金”型の長身投手だったが、その体は急速に大きくなった。雨で足もとは緩んでいたにもかかわらず、140`をコンスタントに記録し、この日の最速は142`。「スピードにこだわらず、自分の力を出し切ることだけ考えて投げた」と佐藤剛。23人目の打者だった鳴門工・猪森にスライダーを左前に運ばれて、ノーヒットノーランは逃したが、「気持ちよく投げることができただけで十分」と試合後は満足そうな顔だ。大差がついたため、9回はマウンドを譲ったが、8イニングで1安打、11奪三振の零封だ。広島が年明け早々にドラフト1巡目で佐藤剛を獲得する方針を公表している。秋田商・小野平監督(54)が能代商監督を務めていた時代の教え子が、広島・近藤スカウト。この師弟という太いパイプに加え、同スカウトは秋田県駐在で密着マークという地の利もある。現時点では広島が圧倒的に有利な立場にいるが、甲子園で快投を続ければ、巨人など他球団が指をくわえているわけがない。

佐藤“剛”速145`!1安打11K
第76回選抜高校野球大会第2日は24日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、第1試合は今秋のドラフト上位候補の秋田商(秋田)の佐藤剛投手が、対鳴門工(徳島)で8回を投げ1安打11奪三振と好投。第2試合では福岡工大城東(福岡)が、斑鳩(奈良)の拙守などで5点を奪い快勝。第3試合は拓大紅陵(千葉)の伊能英孝投手が一関一(岩手)に5安打完封勝利。千葉県勢では95年の銚子商以来、9年ぶりの勝ち星を挙げた。みちのくからまた新たなスターが生まれた。185センチの長身、秋田商の佐藤剛が無安打無得点を期待させる快投を演じた。大勝のため八回までで降板したが、8回を被安打1、11奪三振と完ぺきな内容。「ノーヒット?別に意識なかった。自分の力が出せてよかった」とうれしそうに笑った。雨でぬかるむマウンドにもかかわらず、球威は衰えなかった。直球は常時140キロ前後をマークし、MAXはスカウトのスピードガンで145キロ。さらに鋭いスライダーで三振の山を築き、七回一死まで無安打の投球を演じた。4強に終わった昨秋の東北大会後に取り組んだのがスタミナづくりだ。長靴を履き、約1時間積雪のグラウンドで短中距離を走り込んだ。「秋はなかったスタミナがついた」。同じ東北地方のダルビッシュ(東北)と比較されるが「意識しない」と言う。力では負けない自信がある。スカウト陣はその素材にくぎ付けだ。すでに今秋のドラフトで1巡目指名を決めている広島・近藤スカウトは「(獲得)競争にならないように願っている」とうれしい悲鳴。大リーグ・ブレーブスの大屋国際スカウトも「球威、体格と申し分ない」と絶賛した。昨年から導入された希望枠での出場校としては、初白星。秋田商としても春は24年ぶりの勝利だ。大型右腕が甲子園に旋風を巻き起こす。

秋田商・佐藤剛にスカウト集結
秋田商の佐藤剛士投手(3年)が8回1安打11奪三振の快投を見せ、鳴門工(徳島)に快勝した。7回1死までノーヒットノーランで、初回にはこの日の最速144キロを計測。東北(宮城)のダルビッシュ有投手(3年)が注目される中、居並ぶスカウト陣に「東北に佐藤あり」を印象づけた。秋田県勢センバツ初戦9連敗で止め、希望枠初勝利ももたらした。降りしきる雨を自慢の速球が切り裂いた。今大会からバックスクリーンに球速が表示される。1球ごとに日米15球団のスカウト、観衆1万1000人の目が表示を追った。初回。いきなりこの日最速の142キロを記録した。大会初の140キロ超えに球場がどよめく。スカウト陣のスピードガンは144キロを計測していた。佐藤剛の過去最速は昨年5月の練習試合で記録した147キロ。それでも試合前、小野平監督(54)に「スピードは見るな」と言われた。最後まで目の前の打者だけに集中した。132球。鳴門工打線を8回1安打に封じた。マウンドの堂々とした態度とは違い、試合後「球速は気にしませんでした。甲子園のマウンドは気持ちよかった」と、はにかむように話した。同じ東北勢のダルビッシュが大会NO・1投手として注目されている。佐藤剛は「意識していないし、話したこともありません」という。だがダルビッシュは同じ速球派として、佐藤剛のセンバツ出場を喜んだ。東北でNO・1を「意識」させるほどの存在だった力を甲子園で証明した。甲子園には忘れられない思いもある。02年夏。1年生だった佐藤剛はボールボーイとして先輩たちの試合を見つめた。結果は1−17で尽誠学園(香川)に大敗。夢の舞台を、三塁側のベンチ脇という一番近くから眺め、悔し涙を流した。「いつかはこのマウンドに立ちたい」。募る思いを胸に、練習を続けてきた。冬場は雪でグラウンドが使えない。そのハンディもあって秋田県勢は89年以来センバツ初戦9連敗中だった。佐藤剛は雪のグラウンドを長靴を履いて連日走り込んだ。下半身を強化し、昨秋に比べ体重は3キロ増えた。ユニホームの太もも部分がきつくなり、センバツ用はOからXOにサイズアップして臨んでいる。佐藤剛は次戦の甲府工(山梨)戦にも「いつも通り、自分の力を出し切るだけです」と闘志を燃やした。

○…秋田商・佐藤剛の好投にネット裏のマリナーズ、ブレーブス、メッツを含む日米15球団スカウト陣も絶賛した。すでに広島は今秋ドラフトで1位指名を表明しており、担当の近藤スカウトは「昨秋より下半身が安定して、ボールが低めに決まるようになった。まだ成長過程でこれからが楽しみ。黒田タイプ」とあらためて高評価した。巨人吉田編成部長は「直球もさることながら、大きく割れるカーブもいい。球をフィニッシュまで持っていられる」。阪神菊地スカウトは「体のバランス、腕の振りとも高校生トップクラス」。オリックス熊野スカウトは「広島と競合してもいいくらいの素材」と、一躍ドラフト上位候補に躍り出た。

秋田商・佐藤 8回零封&11K!
第76回選抜高校野球大会第2日は24日、甲子園球場で1回戦3試合を行った。第1試合では、希望枠で出場の秋田商(秋田)のエース佐藤剛士投手(3年)が鳴門工(徳島)打線を七回1死まで無安打に抑える快投で、打線も毎回の18安打で10点。10−0で勝ち、秋田県勢18年ぶりの勝利で県勢のセンバツ連敗を10で止めた。第2試合は福岡工大城東(福岡)が5―0で快勝、第3試合も拓大紅陵(千葉)の伊能英孝投手(3年)が21世紀枠の一関一(岩手)を6−0で完封した。1日3試合すべて完封試合となったのはセンバツでは31年ぶり。25日は1回戦3試合が行われる。寒さも、降りしきる雨も味方につけた。伸びるストレート、切れるスライダー。ダルビッシュだけじゃない。マウンドには、もう1人の「みちのくの怪腕」がいた。スタンドがざわめき出しても、佐藤剛は決してスコアボードの方を振り返らない。小野監督との約束があるのだ。「スピードにこだわらずに力を抜いて、チームのために投げる」。今大会から球速表示がスタート。スコアボードには140キロを超す数字が躍る。そして一昨年の準優勝校で強打の鳴門工の「H」のところは「0」のまま。なのに七回1死まで無安打投球の佐藤剛は「球速もノーヒットも気にはならなかった」と言った。七回1死。23人目の打者・猪森に104球目のスライダーを左前に運ばれ、記録が夢と消えてもペースは変わらない。8回を、その1安打だけで11奪三振。八回を投げ終えたところで「(佐々木)洋樹を投げさせるぞ」という小野監督の言葉にうなずいた。完封も必要ない。「チームが勝つことが優先。甲子園のマウンドは気持ちいい」。朴とつなエースはさりげなく言ったが、希望枠での出場に意地があった。昨秋の東北大会は準決勝敗退。それでも甲子園をあきらめず、冬場は雪のグラウンドを毎日1時間半、長靴を履いて走り続けた。それが寒さとぬかるむマウンドでの投球に生きた。スコアボードの表示はMAX142キロだが、ネット裏の広島のスピードガンは144キロを計測。広島・村上スカウト部長は「1巡目で獲れと言います」と今秋ドラフトでの1巡目指名を早くも公言し「何もかも素晴らしい。ダルビッシュより上だと思っている」と絶賛した。帽子のひさしの裏には先輩に書いてもらったという「狙え、完全試合」の文字。でも、記録などいらない。秋田県勢のセンバツ連敗を10で止めた佐藤剛が「希望の灯」をさらに大きくする。

▼巨人・大森スカウト      今大会で3本の指に入るでしょう。スケールの大きさ、将来性、文句ない。

▼中日・山本スカウト      昨秋は10球に1球程度だったのが10球全部がいい球になった。空振りで三振が取れるのもいい。

▼横浜・荒井スカウト部長   球に角度があるし、こんな球を投げられたら打てないよ。将来性がある。

▼ダイエー・小川編成部長   体も大きいし、ボールに力がある。スケールの大きい投球をするね。

▼近鉄・山本スカウト      欠点らしい欠点はない。1巡目でいかなければ獲れない選手。

▼ロッテ・井辺スカウト      昨秋から順調に成長してきている。注目されることによってもっとレベルアップするでしょう。

▼ヤクルト・鳥原スカウト    スピードはまだ出るし下半身が安定してきたね。間違いなく1巡目で消える素材でしょ。


◆佐藤 剛士(さとう・つよし)
1986年(昭61)5月16日、秋田県生まれの17歳。上新城小4年で野球を始め投手一筋。上新城中3年時に秋田県大会準優勝。秋田商では1年春からベンチ入りし、昨秋から背番号1。家族は父・徳司さん(45)母・庸子さん(41)妹・育子さん(15)妹・瞳さん(10)。1メートル85、82キロ。右投げ右打ち。遠投98メートル、MAXは147キロ。握力は右50キロ、左43キロ。50メートル走7秒0。視力は左右とも2・0。好きなプロ野球選手はMAX157キロを誇るヤクルトの五十嵐亮。「秋田商OBのヤクルトの石川さんも尊敬しています」▽大食漢 1日5、6食は食べる。間食はおにぎりかパンで、スナック菓子は口にしない。 


2004.1.9    ダルビッシュのライバル佐藤獲りへ
広島が、昨夏の甲子園準V右腕・ダルビッシュ有投手(東北=2年)のライバル獲得に乗り出す。8日、広島市内の球団事務所で第1回のスカウト会議を行い、同投手とともに東北地方の両雄と評される本格派右腕・佐藤剛士投手(秋田商=2年)を1巡目候補にリストアップした。村上スカウト部長は「左右を問わず投手中心になる」とドラフト戦略を定めたうえで「佐藤君は全国の高校生でも屈指の投手」と評価。直球最速147キロを誇る佐藤には、球団首脳も「プロでの伸び率はダルビッシュより上」と可能性にほれ込んでおり、ダルビッシュ争奪戦をよそに、逸材・佐藤獲得へ全力を注いでいく。


広島ドラ1候補に秋田商・佐藤  
広島は8日、広島市内の球団事務所でスカウト会議を開き、今秋のドラフトでMAX146キロの秋田商・佐藤剛士投手=185センチ、78キロ、右投げ右打ち=を、1巡目候補として獲得を目指すことを確認した。今ドラフトの高校生で最も注目されるダルビッシュ有投手(東北)より高く評価。秋田の本格派右腕の獲得に全力を傾ける。未来の広島のエース右腕候補は秋田にいた。年頭のスカウト会議で約150選手をリストアップ。その中で1巡目指名の最有力が秋田商・佐藤だ。村上スカウト部長は「今年は左右に関係なく補強は投手中心。一番は佐藤です。高校生では全国でも何本かの指に入る。ぜひ獲りたい逸材」と明言した。同投手はこれまで甲子園出場経験はないが、入学時から東北地区担当の近藤スカウトが密着マークを続けている。昨年の秋季高校野球秋田県大会で優勝、秋季東北大会は3位。今春のセンバツ出場は微妙な状況だが、東北大会でMAX146キロを記録した。変化球はカーブとスライダーでともに十分なキレがある。 他球団の評価はダルビッシュ有(東北)の方が高い。広島も昨年末の時点で同等の評価をしていたが、プロ入り後の成長などを総合的に考慮して、佐藤を上位に位置づけた。球団首脳の1人も「ダルビッシュより間違いなく伸びしろが大きい」と話す。将来を見越して肩、ひじに負担のかかるフォーク習得に取り組ませていない高校の方針にも好感触を抱いている。 また現時点では今年も自由獲得枠を使用しない可能性が高い。他球団の動向がまだ不透明なため、流動的だが、佐藤以下の上位指名候補に、地元の広陵・上本内野手、中部商(沖縄)の左腕・金城投手らを挙げた。


2004.1.8    広島がスカウト会議…D1巡目候補は秋田商高・佐藤
広島のスカウト会議が8日、広島市内の球団事務所で行われ、今年のドラフト戦略の方針が確認された。例年通りに地方の素材重視という独自路線を展開。1巡目候補も中央球界では無名に近い秋田商高の佐藤剛士投手(2年)=1メートル85、78キロ、右投げ右打ち=を筆頭にリストアップした。世間を騒がす候補に興味はない。他球団が自由獲得枠で一場(明大)、野間口(シダックス)らに注目する中、広島は素材重視の戦略を貫く。「投手中心になる。右左かまわず、生きのいい投手を狙っていく」 村上スカウト部長は今年の方針を明言。球団幹部が「自由枠は想定していない」と話すように、今年も1巡目で高校生を指名する方針だ。 筆頭候補にリストアップされている佐藤は140キロ台の直球に加え、変化球のキレもある右の本格派。「全国でも何本か(の指)に入る」(村上部長)と、同じ東北地方で、昨夏の甲子園の準優勝投手・ダルビッシュ(東北)以上の素材だと評価している。 東北担当の近藤スカウトが秋田在住ということもあって、昨年も仁部(TDK)を獲得するなど、秋田を中心に草の根的なスカウト活動を展開。落合(中日監督)、山田(前中日監督)、石井(西武二軍監督)などの大物を輩出した県だけに、逸材が出る土壌があると判断している。他にも佐々岡、川口(元広島)ら好投手を生んだ山陰地方にも興味を示すなど、地方路線を打ち出す広島。他球団とは一線を画した戦略で黄金期到来を目指す。 

広島スカウト会議、候補にダルビッシュら
広島は8日、広島球場内の球団事務所でスカウト会議を行い、今秋のドラフト会議では投手を中心に指名する方針を打ち出した。上位候補に高校生右腕の佐藤剛士投手(秋田・秋田商)、ダルビッシュ有投手(宮城・東北)が挙がったほか、左腕の金城宰之左投手(沖縄・中部商)、野手では上本博紀内野手(広島・広陵)も高く評価された。


2003.11.26    「来秋ドラ1」発見! 
 広島が来秋ドラフトの1巡目指名候補として、市立秋田商高のエース・佐藤剛士投手(2年)=185センチ、体重78キロ、右投げ右打ち=をリストアップしていることが24日、分かった。 佐藤投手は長身から投げ下ろす140キロ台後半の直球が持ち味の本格派右腕。その将来性は球界関係者の間で高く評価され、来秋ドラフトの目玉と評判の東北高・ダルビッシュ有投手と並ぶ逸材として注目を集めている。 秋田商は今秋の秋田県大会で優勝、東北地区大会では3位の成績。センバツ出場当確となる2位以内を逃したが、投手力を含めた守りの堅いチームにあてられる「希望枠」の有力候補と見られている。広島は東北地区担当の近藤スカウトが今秋の県大会、東北地区大会で同投手を徹底チェック。来秋ドラフトでの1巡目指名を視野に、今後も密着マークを続けていく方針だ。球界関係者が高校、大学、社会人を通じて豊作と見込んでいる来秋のドラフト。広島はまず「東北の剛腕」に熱い視線を注いでいく。