≪Jimny倶楽部の山登りレポート≫

阿蘇高岳北尾根・鷲ヶ峰北稜


                   *アルバムはこちら


高岳北尾根を中心とする阿蘇の岩場は、九州における唯一の本格的岩場として
昭和の初期より近代登山の発展の場となり、数多くのアルピニストを育ててきた。
・・・・・(中略)・・・・・
もろい岩質のためか、現在ではクライマーの関心が、明るく岩のしっかりした宮崎県北部の岩場等に
移っている事は否めない。とはいえ阿蘇のアルペン的な風貌や独特な雰囲気には捨てがたい魅力がある。

                                        「日本登山体系」より

                                                  

【登った山】・・・・・・・阿蘇高岳北尾根・鷲ヶ峰北稜
【山 行 日】・・・・・・・2004年5月1日(土)
【天   候】・・・・・・・・晴れ(薄曇り)
【コ ー ス】・ ・・・・・・・仙酔峡→関門→1キレット→赤壁→北稜→鷲ヶ峰→高岳東峰→仙酔尾根
【メンバー】・・・・・・・・Jimny、mimimama、ビューティーそのこさん


 
久しぶりの阿蘇だ。
Jimny、mimimamaのおしどり夫婦(?)に、珍しく休みが合った「ビューティーそのこさん」が参加。
今日は少々手強い「北稜」だが、そのこさんなら問題ない。
なにせ、年に2,3回しか岩登りなんてしないのに、野岳のアンダーツウアンダー(5.11a)を
トップロープとはいえ、登ってしまうのだから・・・・・・
それに少々のことには動じないその性格も本ちゃん向きだ。

仙酔峡で一夜を明かし、準備を済ませて、いざ出発!
天候は、照られもせず降られもせず、いいコンディションだ。
関門の手前で、メット他装備を身に付ける。
1キレットまでは、落石に注意しながら登っていく。

1キレットからジャンダルムを越え、赤壁へ向かう。
赤壁の向うには、鷲ヶ峰の北壁が聳えている。

赤壁は、数年前に来た時よりも更に崩壊が進んでいるように見える。
 
赤壁を越えると、正面が今日登る「北稜ルート」だ。

日本登山体系には、「鷲ヶ峰北稜 V級 1時間 赤壁の延長線上にあり、手がかり豊富」
とだけ書かれてある。

たしかに手がかりは豊富だ。崩れさえしなければ・・・・・・・
ハーケンもところどころにある。ほとんど腐っているが・・・・・・

この岩のもろさと支点の危うさを考えれば、とてもV級とは思えない。
慎重に、ホールドが浮いていないか何度も確認しながら登っていく。
足はそっと置くようにし、ホールドは下に引かずに押さえつけるように持つ。

1ピッチ目はまずまず安心して登れる。
2ピッチ目は、壁も徐々に立ってくる。
ハングの下で大きく左に回りこむようになるので、ロープの流れも悪い。
ハーケンも5m間隔くらいではあるが、どれも腐っている。
岩の色と似ている錆びたハーケンを探しながら、ルートを見ていかなければならないので
ルートを外す恐れもありそうだ。

私も、今回、ハング下を上まで登り過ぎてしまい、クライムダウンをする羽目になった。
中間支点は5m下のぼろぼろのハーケンしかないというのに・・・・・・怖かったア〜〜
1ピッチ目、2ピッチ目と、ビレイポイントはあるにはあるのだが、
支点のボルト、ハーケンは古すぎるので、どのピッチでもハーケンを追加してビレイした。
但し、いずれのハーケンも回収してきましたので、ここを登る方はご注意下さい。

最後は、mimimamaさんがリード。
岩を越えるとブッシュとなり、一歩きで「鷲ヶ峰」のピークだ。
東には、根子岳の雄姿が見える。
北には、くじゅう連山が・・・・・・・

怖かったが、久々に緊張感のある時間だった。
登った達成感で鷲ヶ峰の「ワシ」も空に舞い上がりそうだ・・・・・・
私達と入れ違いに登ってきたパーティーがあった。
一言ニ言言葉を交わして、我々は先に向かう。
後でわかったが、いつも懇意にしている宮崎の水流渓人さんが所属する「西都山岳会」の
会長さん、川キョンさんたちパーティーだった。

さて、この先もまだまだ気を抜けない。
2キレットへの懸垂下降、ナイフリッジの通過。
両サイドは切れ落ちているのでここで落ちればアウトだ。
3人を1本のロープでアンザイレンして進んでいく。

要所要所ではスタカットとした。
そして、高岳東峰への近くに登りあがった。
緊張から開放されるこの瞬間がいい。

mimimamaさん、そのこさんとガッチリ握手を交わす。
やっぱ、阿蘇は登った後の充実感がいい。

西都山岳会のメンバーと合流し、
改めて挨拶を交わして、しばらく談笑する。

下山は、余韻を楽しみながら、仙酔尾根を下った。