>> 作ってみんべぇ − 其 壱 「ダブルバズーカアンテナ」
何年か前の移動運用時のこと、そこでアイボールQSOした方がいて話の途中その方の使われているアンテナ(このときは”ダイポール”かと思ってた)のエレメントに使ってあるケーブルがやたらと太いなと思い何故かと聞いてみると、氏曰く「エレメントは同軸ケーブルなんです。”ダブルバスカー”とか、”ウイスキーバスカー”とかっていったカナ。私も以前に交信した方に聞いて作った物なんですヨ」と言われてたんです。「こういうアンテナもあるんだぁ」とこのときはそう思うだけで(この方には申し訳ない話)聞き流してしいたんです。でも、翌々日も同じトコへ行きましたらば、またまたその方に出くわしまして、「一昨日は上に上げてて見せられなかったんだけど
・・・」と現物をとりだして給電部の構造やらエレメントの終端処理はこうやるとか諸々聞かされたのでした。

2度も同じアンテナの話を聞かされ、「作らねばイケナイさだめなんかぁ?」と思ったわけではないのですが「構造も簡単(げ)だし、試しにつくってみっか」と材料をそろえ、作りはじめたのでした。
し・か・し・・・、各部の寸法の出し方とかの詳細な話を聞き逃し、非常にあいまいな記憶と大して無い知識で作ったんで最初の”一作目”は失敗作となったのでした。

一作目の「しくじり・・・」
話を聞いて帰った晩、手持ちの本とかには載ってないのでネットで検索をかけてみました。されどどこの検索エンジンで調べても結果は「一致する情報は見つかりません・・・、該当するページが見つかりません・・・」か、あとは無関係の結果が表示されるだけ。「”ダブルバスカー”とか、”ウイスキーバスカー”・・・」と聞いたのは間違いないのですが、この時はまさかこの名前自体が違うとは思いもしませんでした。その後も昔からの悪友とかに聞いてみたりしたのですが皆同じく「知らない〜」との答え。

「ええぃ、しょうがねい。」と勝手に作って”失敗〜!”ということになるのでした。

"一作目"の失敗はエレメントの同軸ケーブルの電気的長さを補う為に入れるべきIV線等をつけなかったことでした。
「1/4波長の電線か金属棒2本のそれぞれの端を同軸の心線側と網線側へつなげばアンテナにはなる・・・」程度の知識では、ここまでが限界でありました。(トホホ・・・)


気を取り直して2作目、3作目ェ・・・
"一作目"の失敗から数ヶ月後のこと、たまたま某雑誌の付録の中にこのアンテナの記述がありまして、ここでようやくまとも(げ)なモノを作ることができたのでした。
○使ったモノ
・同軸ケーブル(3D−2V)
・IV線
・自己融着テープ、ビニールテープ 各適量

その他、各接合部の補強部材、等々
○各部位の寸法
・全体長=1/2λの98%・・・※
・片側エレメント長
  同軸長=1/4λ×各同軸の波長短縮率   IV線長=(全体長÷2)−同軸長

※調整用にと3%上乗せしてます。
それから、IV線との接合部分とかエレメント終端の碍子などと結ぶ部分とかは、これとは別に余分にとりました。

ex.> 50メガ用で作るなら......
 ○全体長 3m×0.98=2.94m
 ○片側エレメント
  同軸長 1.5m×0.67=1.005m
  IV線長 (2.94m÷2)−1.005m=0.47m



○給電部のようす
左の絵は「三作目-7メガ用」でやった給電部のイメージです。

7メガ用ですと、エレメントの全長が20m超で3D−2Vで作ると結構な重さで、それに加えて、張ったときに左右両方のエレメントの端をロープとかで引っ張るわけですから接合部には相当な力がかかるだろうなと思い、以前に聞いた話に近い形でやってみました。
プリント基板を使う方法をうかがってたのですが、近所に売ってる店がなかったので、3ミリ厚のプラ板に0.3ミリ厚の銅板を凧糸で固定したものを台とし、そこへ各同軸を半田付けし
ました。各同軸も凧糸にてそれぞれ固定後更に接着剤にて固めました。

それから、今回のものにはバランはつけてません。エレメントの同軸は50オーム系をつかえばつける必要はないと伺ったものでつけなかったんですが、ただ、給電するケーブルもアンテナの一部になってしまうという心配もアりですが調べる方法も知りませんのでぇ・・・。まっ、最終的に電波が出て交信が出来ればそれでヨシとすべぇかと・・・。

”一作目”失敗作は「同軸だけで・・・」と言いましたが、この全長は本来の寸法よりもメチャ長いものでしたので、コイツを本来の長さに切ってIV線を半田付けするだけですみました。

出来上がったモノを早速近所の山の上で試してみました。ちょっと長めのナイロンロープをコイツに沿わせて張り、リグにつなげて、「いざっ!」とリグのスイッチを入れバンド内をくるりくるり・・・。休日ってこともあり移動局やらローカルラグチュウとかが聞こえてます。更に聞いているとEスポで山口県の局のCQが聞こえていたので調整をする前でしたが、コールすると運良く取ってもらえ、とりあえずアンテナとしては機能するってことが確認できました。寸法通りにやれば特に問題なくSWRも落ちるようです(小生の場合バンド内全て1.3以下、ただ落ちりゃイイってワケでもないんですが・・・)が、もし高いようであればエレメントのIV線の長さをかえるとか角度をかえてみれば良いと聞いていたので、それをやるつもりでしたが、特にやる必要もありませんでした。
ただし、エレメントは出来るだけ直線に近い状態に張らなければいけないようです。 それに、少々たるんだ張り方をしてもOKのようです。

蛇 足
作り方は他にも色々とあると思います。(各接合部のやり方とか、モロモロ)
各検索サイトでさがして頂くと製作例がかなりの数ひっかかってくるでしょうから、そちらを参考にされて下さい。(当然、そっちの方が絶対に良いデス!!)

あと、「基本形(?)」をながめていて思うこと・・・2つ。
1つ目は、電気的な長さを補う為に入れるIV線は同軸の心線で代用がきくんじゃなかろうかと。「HFとかでは数メートルの長さになるトコをどう被覆をひっぺがすんだ!デレ助!!」とかの怒鳴り声が聞こえてきそうな話でありますが・・・。
2つ目は、「アンテナは1/4λでも機能する」ってことからですが、「このダブルバズーカを半分にしてしまってホイップ、給電部にラジアル線をつければGPになるのでは?」ってことです。「これはアンテナの新種になる!ダブルの半分だから”シングル・バズーカ”なんちって」などと考えてましたが、所詮トーシロの浅知恵でございました。単に「バズーカ・アンテナ」として発表されておりました。ダブルバズーカ自体、半世紀以上も前に発表されたアンテナですからこれまで誰かしらが考えついて作っていてもおかしくなかったわけです。(^^;


   

とりあえず、バンド内のSWRはこの通り...





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