THE FEW MFG 
AN-6552 MONARCH MFG


◆マテリアル ゴートスキン ◆ジッパー タロン サイズ42
◆THE FEW KINJIRO特注バージョン
 THE FEWのAN-6552といえば正規ラインナップではホースハイドかバダラッシィのみですが、元々の実物はゴートスキンです。
 そんなわけで、ホースハイドバージョンはAN-J-3Aを持っているので、本来のゴートスキンで作ってみました。

 本製品には無い、サンプルとして若干数あった肉厚なゴートスキンの原皮に悩殺されてのことでした。
 そもそもキズだらけで製品としては使えないというレベルのものでしたが、個人的には「寧ろいい味だ」と思えました。

 こうして仕上がったものをみると、6年前に購入したスタンダード別注のレインボーカントリーAN6552にソックリ(^^;
 レインボーカントリーの方はかなり固めで、6年間着込んでも依然ガシガシで、ゴートというよりホースハイドのような質感なんだけど、こちらは本当にしなやかで着心地としてはかなりいいです。
 正直、件のレインボーAN6552のゴートがぼくの中では過去最高の質感だったのですが、今回のこのゴートも甲乙つけ難い素晴らしさ!!
 さっそく今日から着込み開始しましたが心底気に入りました。

 さて、G-1の歴史については長年に渡って随所で説いてきましたので、今更ながらという感じは否めないのですが、こだわりクロージング倶楽部をこのページだけ初めて見た! という方もいらっしゃるかもしれないのでざっと触れさせて頂きます。

 G-1はUSNとUSMCのインターメディエイトゾーン用フライトジャケットとして1940年に誕生した「M-422」が元祖です。
 ウイリス&ガイガー社とモナーク社によって1940年にのみ、M-422が生産・納入され、1941年にはその後継となる「M-422A」が誕生、1943年までに数回生産・納入されています。
 1944年になるとAAFとの共通仕様としてAN6552・AN-J-3Aがスタートしました。
 ANと冠されたように、ARMYとNAVY共通ジャケットとしてスタートしたものの、実際にはAAFでは使用された例はなく、事実上の海軍ジャケット、M422Aの後継と考えるのが自然です。
 また、
AN6552とAN-J-3Aは違う名称なのが紛らわしいですが、同じタイプです。
 N6552がAN-J-3Aになったわけではなく、1947年までの間、この二つの名称がランダムに入れ替わって生産されています。
 KINJIRO王子とぴぴ王子みたいなものでしょうか・・・幕府。
 そして1947年に55J14が誕生、これより初めて「G-1」の名称が冠されます。
 1952年には7823、1961年には7823A、同年7823B、1964年に7823C、1967年に7823D、そして1971年よりの7823Eが最後になり、1977年までフライトジャケットとして支給されました。
 実は現在も支給されていますが、あくまでも象徴的なユニフォームの一つとしてであり、「実際のフライトには着用してはならない」と指示されているそうで、事実上フライトジャケットではなくなっています。
 それにしても、70年以上に渡って殆ど同じ仕様で支給され続けているジャケットで、その完成度の高さは圧倒的です。
 M-422は実在するものが本当に僅かで、長年フライトジャケットマニアとして楽しんできたぼくでも一度だけしか実物を見たことはないです。
 M-422Aとなるとけっこう目にする機会も多く、以降、ANJ3Aと6552、55J14、7823、7823A〜Eは製造数も多かったのでしょう、比較的実物を目にすることは可能です。

 ぼく自身、たくさん見てきましたし、手にもしてきましたが、本当に仕様が変わってなくて、マニアックな視点での微差を楽しむという世界です。

 ヤフーオークションという手段がある昨今、毎日程度のいいG-1の出物を探すのは楽しいと思いますので是非やってみてください。
 ぼくは今では積極的に集めるのはやめてしまったのですが、たまに仲間から「こういうのがあったけどどう?」と見せてもらい、買ってしまうことがあります。

 今回紹介しましたAN6552のようにレプリカを楽しむのももちろんアリですが、程度のいい実物を物色するのもG-1系の楽しみ方の一つだなあということで蛇足ながら提案させて頂きました。

 ※時系列の詳細については我々フライトジャケットマニアのバイブル「FULL GEAR」を参考にさせて頂きました。
 

(2014.10.29)


 



 


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