THE FEW MFG ZERO CLUB
A-2 H.L.B.CORP
赤城
 
◆マテリアル ホースハイド ダークシールブラウン ◆ジッパー 戦前型タロン ◆ミックスリブ
◆定価 299,250円 THE FEW 2011/12モデル KINJIROバージョン

 アメリカの陸軍航空隊のA-2ジャケットに零戦のペイントだって!? それってどうなの?

 というのがこのジャケットを見た瞬間の、フライトジャケットファンの皆さんの一般的な感想だと思います。

 しかし、このジャケットのコンセプトは、実在したものの復刻とか 「こんなこともあったかもしれない」 という拡大解釈、空想の産物等ではないんです。

 THE FEWが今年からスタートさせた
「THE FEW ZERO CLUB」という新しいシリーズのメインアイテムなんですよ。

 本当はもっと華々しく新レーベルとしてたくさん企画していたのです、ゼロクラブジーンズ、ゼロクラブTeeなどなど・・・

 ただ、その企画をした直後にTHE FEWの本拠地であるニュージーランド・クライストチャーチで直下型地震がおき、クライストチャーチ市は壊滅的な打撃を受け、その後は日本においても東日本大震災に見舞われるという不幸が重なり、大幅に企画を縮小せざるを得ない状況となってしまったわけです。

 それでポツンとこのA-2が他のA-2たちと並んでいると「なんかヘンなA-2があるぞ」という不当な扱いを受けるような空気になってしまったのでした(苦笑

 こんなもんあり得ない!
 と決めつけるのはA-2ジャケットを単なる復刻品としての狭い視野で見てしまっていると考えてください。
 リアルマッコイズが誕生し、これぞ本物を超えるA-2だと世に問うてから早20年余、レプリカクロージングの世界も「いかにリアルに再現するか」ということに血道をあげる時代はとうに終わり、そのテイストを広く深く楽しむ時代に既に入っているのだと思います。

 これはジーンズもしかりで、現在の復刻系の製品を手にして、
「本物といかに違うか」ということを検証して悦に入る人は今や論外で、それらをいかに楽しみ、オタクっぽくではなくカッコ良く着こなせるかというステージに立っていたいものだと思います。

 さて、そうやって改めて今一度このA-2を見てみましょう。

 日本とアメリカという、憎み合い殺し合いをした国が、今や同盟国となって数十年、兄弟のように仲の良い国同士になっています。
 その平和ぶりをまさに象徴するような素晴らしいコラボレーションだとは思えないだろうか。

 東日本大震災によって、第二次大戦時以来の国家的危機を迎えている我が国ですが、あの頃を先輩たちが死に物狂いで乗り越えてきたように、わたしたちもまた日本を再生し、復興していかなければならない・・・

 我が国が乗り越えてきた苦難を思い、負けてなるものか、挫けないぞと、ぼくはこの誇らしげに描かれた赤城という漢字と零戦、そして日章旗を見て思ったのでした。

 以下、このカスタムを手掛けたウォーアートカラーズさんのサイトより転載した説明文です。


第二次大戦の日本を代表する戦闘機である三菱零式艦上戦闘機。そのゼロ戦をモチーフとしてTHE FEWが展開する“ゼロクラブ”カスタムジャケットがリリースされました。

ゼロ戦といえば緑色を連想する方も多いと思いますが、今回モチーフとしたのは真珠湾攻撃時の灰緑色。第二次攻撃隊制空隊の指揮官、進藤三郎大尉の搭乗機である零式艦上戦闘機21型です。“艦上”の名が示すとおり零戦は航空母艦を地としており、「赤城」は真珠湾攻撃時の空母「加賀」「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」の旗艦名です。

空母「赤城」の名を日本語特有の縦組みで日の丸と構成、シンプルながらインパクトのあるデザインとしています。アルファベットの横組みタイトルを見慣れた現在、新鮮ではないでしょうか。



 
ちなみにこのカスタムは、THE FEWのA-2,G-1系の全ての中からお好きなジャケットをチョイスしてオーダーできます。

 ぼくはこのカスタムが映えるのはやっぱり深みのあるシールブラウンだろうと思い、また、ベースとしてはずっと欲しいと思っていたH.L.B.をチョイスしました。去年お金がなくて我慢したのがやっと報われる思いです。

 THE FEWに関わる一員の特権として一番に作って頂きました(^^

 ぼく自身、本来は「アレンジより王道」という立場を明確にしてきたフライトジャケットファンの一人ではありますが、長年こういった衣類を楽しんできた中で、もうゴリゴリの復刻主義よりカッコよく楽しもう! という感覚が濃厚になってきました。

 例えばジェット・リンクにおいても禁断の(笑)加工ジーンズを製品化し、「色落ちの奴隷になるよりカッコよく楽しもうよ」と提案したのもそんな感覚の表れの一つです。

 せまく深くから、広く深くへ・・・

 このジャケットをTHE FEWの展示会で見た時は、ぼくはもう即悩殺でした。

 ゼロ戦クラブとしてゼロ戦をペイントしたA-2という企画に参画はしましたが、しかしこんなにカッコイイA-2は想定外でした。

 とはいえ、どこにでも気楽に着ていけるかといえばまだちょっと考えなければならない微妙さもあるのかもしれませんが(^^; この秋からぼくのメインA-2としてとことん着込んでみたいと思います。

 今やA-2のバックペイントモノは殆どプリントになってしまいましたが、依然としてオールハンドペイントという職人技を存分に楽しめる最高の贅沢、日本人としての誇りを持って楽しみたいと思います。

 

(2011.7.21)




 

碇と桜をデザインした大日本帝国海軍のマークをSQパッチ風にアレンジ。
本来、Z旗は国際信号旗ですが、日本では日露戦争の日本海海戦時に士気の高揚を図るためマストに掲げたことから以降の日本海軍では重要な艦隊戦時に掲揚しました。"Z"はアルファベットの最後であることから「決戦」「後がないから全力を尽くせ」のような意味合いで用いられました。

何故か妙にマッチする日章旗


以下は、初期型A-2として興味深い、H.L.B.の特徴です。




ネックフックは糸で縫いつけられています。


このシンプルなエポレットがクラシックで味わい深いです。








2011.7.21〜

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