LONELY JOURNEY
OF
ENGLAND COUNTRYSIDE


イングランド田園 独り旅

2000年 9月 8日 〜 9月 20日




前回の「南フランス独り旅」から4年目、
私は再び、ロンドン・ヒースロー空港の第3ターミナルに降り立ちました。


2000年 9月 8日 午前11時

関西空港をJAL421便で飛び立った私は、9時間の時差を逆戻りしながらシベリア大陸を横断し、予定どうり12時間のフライトを終えロンドンに到着することが出来ました。(ロンドンは、北緯52度=シベリアと同じ位の緯度にある)

途中の飛行機は、もちろんエコノミークラスを予約していたのですが、どういうわけか「エコノミークラスは満席ですからファーストクラスの席にご案内いたします。旅行券はエコノミークラスのままで宜しいですから。」と案内され、「願っても無い事!」と座席を移りました。ファーストクラスは、さすがに料金が3〜4倍高いだけあって、座席のスペースもゆったりと広く、食事や飲み物も豪華なものでした。すっかりリッチな気分に浸り、お陰で身体の疲れも少なく、楽しいフライトが出来ました。

 到着後、最初の目的地「オックスフォード」に向かうべく、重いリュックを背負い、手にはバックを下げて、空港の長い通路を尋ね求めながら、バス・ステーションを目指して歩きました。  ロンドンは冷たい小雨の降る天気でしたが、やっとの思いで「オックスフォード直行」のバスの座席に座った時には「ほっ」とする思いでした。

バスは小雨に煙る田園地帯を西に向けて走ること約2時間程で「オックスフォード」に到着しました。時間は既に6時を過ぎていました。雨の上がったオックスフォードの街をタクシーは、予約しておいた、街の南はずれにある小さなホテル「ファルコン・プライベ−トホテル」に私を運んでくれました。「ツインの部屋」しか予約できなかったので、私はその部屋を1人で占領し、イングランド第1夜の夢を結びました

              

 宿は、ホテルと言っても、英国特有の「B&B(ベッド&ブレックファースト)」で朝食付き宿泊施設(日本の民宿のようなもの)、部屋数もシングル・ダブル・ツイン合わせて12室:普通の古い住宅をホテル風に改造したもので家族経営:それ故、家庭的雰囲気の宿でした。

 「ツインの部屋」は、充分過ぎるほどの広さで、清潔なベッド・シャワーにトイレ付き、気持ちの良い部屋に大満足でした。その為、「宿泊料」は割高で、55ポンド(約8000円)でした。シングルなら30ポンド(約4800円)です。

朝食も量的にも質的にも満足できるもので、日本のビジネスホテルより居心地は格段に良いものでした。イギリスの宿の朝食は「フールイングリッシュ・ブレックファースト」を提供してくれる所が殆どですが、宿によっては「コンチネンタル・ブレックファースト」の”パンとコーヒー”位の簡単な宿もあります。

【 フールイングリッシュ・ブレックファースト 】の内容の一例をあげると、
 ☆ 先ずは「フレッシュジュース」、これは、「グレープ・オレンジ・トマト」等でそれに「新鮮なミルク」が好きなだけ採ることが出来ます。
 ☆ 「パン」は薄切りでパリッと焼いた「トースト」(ホワイトとブラウンの2種類)好きな方を選べます。時には「テーブルパン」の丸い物も置かれています。いずれにしても、イギリスのパンは旨い。勿論「バター・ジャム・トマト」等も揃えて添えてあります。
 ☆ 他に「シリアルス」といって「コーンフレーク」等の穀物フレークやオートミル等も準備してあります。
 ☆ 「メインディシュ」は、「フライドベーコン・ソーセイジ・スモークドサーモン等」から好きな物を、更に卵料理として「フライドエッグ(目玉焼き)・スクランブルエッグ・ボイルドエッグ等」は好みで選べます。
 ☆ 「野菜類」は「マッシュルーム・トマト・ブロッコリー等」バラエティに富んでいます。
 ☆ 「デザート」は、「コーヒー・紅茶・ヨーグルト・フルーツ類」等がついて、満腹になる事受け合いです。  

           

2000年 9月 9日 土曜日
翌日、私はレンタカーを一週間借りる為、日本で予約していた街の北にある「ハーツ・レンタカー」と言う世界的な「レンタカー会社」の営業所に朝から出かけました。

バスに乗るのも面倒なので、”歩いてもたいした事はなかろう”と思い街の中心を抜けて、歩き始めました。 ところがその遠い事、遠い事。行けども行けども「レンタカー会社」らしきものがありません。”道を間違えたのではなかろうか?”と不安になり、遂に途中何人もの人に道を尋ねながら約1時間かかって、やっと目的の「レンタカー会社」にたどり着きました。

 そこで「契約の手続き」を済ませ、車を借りる事が出来ました。借りた車は、未だ新しい「イタリアのフィアット・ブラバ80SX」日本では余り見られない車でした。しかも「オートマティック車」ではなく「マニュアルシフト車」です。(英国では「オートマティック車」は、10台に1台の割合もありません。)

然し、昭和25年(1950年)に免許取得以来の「オールド・ドライバー」の私としては”昔取った杵柄”「マニュアル・シフト車」にも慣れたもの。 早速来た道を、街の賑やかな場所を通ってホテルの駐車場まで運転して、無事帰り着きました。

            

さて、翌、9月10日 日曜日の朝・・・
今度の旅の一番の目的地である「コッツ・ウォールド」(オックスフォードから更に60Km程西にいった所)に向かって出発の為”車のエンジンを始動させよう”と思ったら、エンジンがかからない。 困ってしまい、ホテルの女主人に助けを求めました。彼女はすぐにレンタカー会社に電話をしてくれ、レンタカー会社の手配したA.A.(日本のJAFと同じ組織)のサービスカーが、15分ぐらいで到着しました。
サービスマンはエンジンを数分間チェック、「バッテリーがフラット(上がっている)」と、自分のバッテリーにコードを繋ぎ簡単にエンジンを始動してくれました。 更に「エンジンを20分位ランニングすれば大丈夫」と料金も取らず立ち去りました。

”やれやれ、やっと出発できる”と思ったのも束の間、又次のトラブルです。バックにギアーが、どうしても入らない。車に備え付けの説明文はイタリア語と英語で、何の事かさっぱり解からない。 又女主人に助けを求めると、女主人は気軽に出てきて、運転席で説明文を見て、何やら納得したらしく、簡単にバックギアーにセット! 私に解かり易くその操作法を教えてくれました。(ギアー・シフトレバーに特殊な仕掛けがあったのです。)   そして、ニッコリ笑って、
「That’s Ok! Have a nice trip」 (どうぞ、好い旅を)と言って送り出してくれました。

            

一路、目的地に向かうべく「国道A40号」に入ろうとしましたが、此処で又道に迷ってしまいました。が、親切な英国青年に先導して貰い、「国道A40号」に乗る事が出来ました。

広々とした国道を50マイル(時速80Km)の速さで、「遥かに拓けたイングランドの田園風景」を横目で眺めながら、「コッツウォールド」への分岐点「ノースリッチ」まで、快適なドライブを続けました。
「ノースリッチ」の交差点を右折し、今度は429号線を「ストラッドフォード・アポンエイポン」(シェークスピアの故郷)に向かい北上、「ストウ・オンザ・ウォールド」の街で左折、「B406号線」に入り、「オックスフォード」から2時間弱で、その日の宿泊予定地「ローワースウエル」という、小さな村のホテル(此処もB&B)「オールド・ファームハウス・ホテル」に無事到着しました。