JR日着29都府県踏破(新潟県〜鹿児島県) 乗車日 2013.11.30(土) ...ダイヤは乗車当時のダイヤです
ルール@JRの路線を利用して、日着でできるだけ多くの都道府県を踏破する。
A「踏破」の定義は、その県に属する駅を通過(停車、乗換を含む)した場合。駅がない県を通っただけの場合はカウント外
時刻はダイヤの時刻 ただし状況により実際の時刻を注記する。
(ダイヤ時刻はJR時刻表(2013年11月版)のもの)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

せまい日本 そんなに急いでどこへ行く

現在では北海道の「稚内」から「鹿児島中央」まで24時間以内で行くことができるし、 日着に拘っても「札幌」を朝出てその日のうちに「鹿児島中央」まで行ける。
この行程ではいずれも23都道府県を踏破する。

しかしこれでは、日本の都道府県のうちJRが走っていない沖縄県を除く46都道府県の半分に過ぎない。
ではもっと多くの県を通過するルートは作れないだろうか、ということで、今回はその行程にトライする。

なお、できるだけ多くの県を通過することに拘っているので、行程の長さには拘っていない。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

宮脇俊三氏はその著書の中で、新幹線は魔法の杖である、と述べておられる。
上に述べたように「札幌」から「鹿児島中央」まで日着できるのも、新幹線の恩恵に与るところが大きい。
しかし逆にいうと新幹線はあまりにも速く、「新青森」から「鹿児島中央」まで10時間しかかからない。
「新青森」を13:42に発車しても「鹿児島中央」に23:44に着く。

ということは、新幹線を使わない時間帯、特に0時から朝6時までの時間帯をいかに有効に使うかが踏破県数を増やす鍵になる。
必然的に夜行列車を使うわけだが、ここ何年かで国鉄時代から走っているいわゆるブルートレインの多くが廃止されてしまった。
残っている夜行列車も、例えば<カシオペア>は東北本線を縦断する列車だから、新幹線でぶっ飛ばせるルートを夜行列車で走るのは勿体無い。

あれこれ検討した結果、新潟県の最北部にあたる、羽越本線「村上」からスタートすることにした。
「村上」3:19発の<あけぼの>で北に向かう。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

村上(3:19)−秋田(6:38)  寝台特急あけぼの 上野発青森行 2021レ 24系(オハネフ24-12)
形式表示はすべてWikipediaに依る。

「村上」のホームで<あけぼの>を待つ。
羽越本線では週末に<きらきらうえつ>という観光列車を走らせている。 通常の駅名標と別に、両隣駅欄に<きらきらうえつ>の停車駅を記載した模擬駅名標も設置されていたのでそれを撮影した。

この日は日本海側に強風注意報が発令されていた。
羽越本線の事故以来、<あけぼの>は強風でたびたび運休になる。この数日前にも運休になっていた。
お客の少ない平日は強風警報発令の恐れがある程度でも運休しているような気がするが、 さすがに週末は注意報のレベルでは運休しないようだ。列車は定刻にやってきた。

8号車のゴロンとシートに入る。この日のチケットは10/31に発券してもらったが、係員曰く「最後の一席」と言っていた。
週末にはやはり需要があるのだと思う。乗車してみても実際に他の空席は2席しかなかった。
加えて11月早々に<あけぼの>が2014年春のダイヤ改正から廃止になる見込みと新聞報道されたから、今後お別れ乗車が増えるだろう。
ゴロンとシートというのは設備は寝台車だが浴衣、枕、掛け布団、シーツが準備されていなくて、 一人用の寝台がそのまま一席の指定席として発券され、一人用の寝台を一人で寝転がって使用できる席だ。
運賃と通常の指定席特急料金だけで使用でき、寝台料金が不要のため人気がある。 通常のゴロンとシート車両と別にレディス専用のゴロンとシート車両もあるくらいだ。

さて乗車したはいいが、1時間も乗らないうちに隣の山形県に入る。どこかで駅名標を撮影しなければならない。
5:00に到着する「酒田」で2分停まるのでそこで撮影するべく、携帯のアラーム振動をセットして横になった。

山形県に入って、「あつみ温泉」から停車駅が増えてくる。時々列車の振動で目を覚ました。
「酒田」では無事に駅名標を撮影できた。列車はなおも北に進む。
もちろんこの季節、外はまだ暗い。

6時20分頃におはよう放送が入った。車内も点灯された。1分ほど遅れているとのことだが、まあ順調に走っているということで安心する。
線路脇に少しばかり雪がある。昨日は雪だったらしい。少しずつ明るくなってきたが空は曇っている。
6時を過ぎているというのに街にほとんど動くものがない。車も人も動いていない。土曜の朝はこんなものなのだろうか。 「秋田」に到着。ここでは4分停車する。
先頭の機関車についているヘッドマークを撮影する人、テールサインを撮影する人、車両サイドの行先幕を撮影する人と様々だ。
自分も撮影に飛び回った。

新潟県(1)、山形県(2)、秋田県(3)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

ここからは秋田新幹線で一挙に関東まで南下する。北海道と青森県に行かないことになるが、 どうしても両県に行く都合のよい列車が見つからなかった。
このまま<あけぼの>で青森県まで行くのでは、1県に掛かる所要時間が長すぎる。
それならばさっさと新幹線で南下して、もっと乗継効率の良い県に行くほうが良い。
なお今回の行程では、JR東日本のエリア内は<大人の休日倶楽部パス>で乗り回っている。
JRの列車が4日間乗り放題で指定席券も6回まで購入できるので、今回のような新幹線をフル活用するような行程には打って付けだ。

乗継列車の発車まで34分あるが、この日最長の待ち時間だった。
この間に改札外のNEWDAYSで朝食の弁当と飲み物を買った。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

秋田(7:12)−大宮(10:42)  秋田新幹線スーパーこまち8号 秋田発東京行 3008M E6系(E627-16)

乗車したのは2013年3月にデビューしたE6系電車で<スーパーこまち>の愛称が与えられている。
この時刻の列車は2013年9月末から<スーパーこまち>になった。従来のE3系<こまち>は2014年春で運用を終えるとのこと。
「秋田」を7両編成で発車する。 秋田新幹線は「大曲」で進行方向を変えるので、「大曲」まではその先の進行方向に合わせてシートが逆向きに設置されている。
また、大曲までは秋田新幹線と在来線の奥羽本線の線路が併走している。 一見複線のようだが実はそれぞれに単線として運行しているとのこと。 ただ奥羽本線の線路は自分の席と逆側だったので線路を見ることはできなかった。

「大曲」までの区間は山は雪をかぶっているものの田んぼの雪は縞模様に残っている程度だった。 それが奥羽本線と別れて山間部に入っていくにつれて雪が深くなってきた。「角館」では実際に雪が降っていた。
「大曲」から乗ってきた人の中にはデッキで立っている人がいる。
秋田新幹線は全車指定席だが、「秋田」−「盛岡」の間は自由席特急料金と同じ値引き額の特定特急料金でも利用できる。 しかし席が指定されないので指定席券を持った人が来ると立たなければならない。 それくらいなら最初から立っていこう、と考えているらしい。

県境の仙岩トンネルを抜け、信号場で下りの<こまち95号>とすれ違った。

岩手県側の山を下る。「雫石」では雪がかなり減り、「盛岡」に着く頃にはほとんどなくなった。

「盛岡」で<はやぶさ>8号と併結する。
ここからは新幹線最長の17両編成で運転する。
下り線に<はやぶさ1号>がやってくるところだった。

「盛岡」からはスピードが上がる。この区間を<スーパーこまち>は最高速度300km/hで運転するとのこと。
しかし乗った限りでは、かつて<500系のぞみ>で行っていたような300km/h運転時のモニター案内はなかった。
まあ確かにE5系は320km/hで運転されているのだから、300km/hでわざわざ案内することもないのかもしれない。

「くりこま高原」からは宮城県。「仙台」はさすがに東北最大の都市だけあり、 かなり早くから市街地に入った。街の西の丘に観音像が見える。仙台大観音という身の丈92mの観音像で、 身の丈56mの東京湾観音の倍近くある。遠くから見ているから分からないがそばで見るとすごいんだろう。
この像は1991年に落成したそうだが、自分はそれから何度か仙台市に行っているが初めて気づいた。

<スーパーこまち8号>はこの後は「大宮」まで停まらない。 途中の福島県、栃木県の駅は車内モニターで駅の通過案内を撮影することにしていた。
しかし自分はその後はしばらく眠っていたらしい。 景色を眺めていたら駅を通過したので慌ててモニターを撮影したら「新白河」だった。 「福島」も「郡山」も知らない。危なかった。

進行方向右手に那須連山が見えている。トンネルを抜けて山を下ると栃木県だ。
平地に降りてくる途中に、東北新幹線から富士山が見える再遠望地点がある。
関東平野は快晴で、富士山が見えるかもしれない、と期待しながら景色を見る。このために敢えてD席を予約したのだ。
トンネルを抜けるとちょうど右手から東北自動車道が寄ってくる場所で、場所の特定は出来たが残念ながら富士山は見えなかった。

それでも「宇都宮」を過ぎたあたりから雪をかぶった富士山が見えた。
ただ写真にはおそらく写らないだろう。
隣席の学生に教えてあげたいが、どうも受験に上京しているようで、先程から参考書を開いて勉強中だ。
受験なら逆に縁起が良いとも思ったが、まあ勉強の邪魔をするのは良くないだろう。

列車はさらに南下を続けいったん茨城県に入る。 東北新幹線は茨城県に駅がないが、東北本線には「古河」駅がある。
行程の計画を組みながらどうにかして茨城県を行程に組み入れられないかあれこれと検討したが、 茨城県を入れるとどうしてもどこかの県を諦めなければならない。
結局茨城県を諦め、その代わりに古河駅付近の写真を撮影することにした。
幸い古河駅前には<アプリ古河>という住居と店舗の複合高層ビルがあり、遠くからでも目に付く。

利根川を渡るとすぐに埼玉県に入る。富士山が大きくなってきた。

このまま南下したのでは関東北部に行けないので、乗換のために「大宮」で下車した。

岩手県(4)、宮城県(5)、福島県(6)、栃木県(7)、埼玉県(8)、(茨城県−番外)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

新幹線は速い。そのスピードを最大限利用すべく北陸新幹線を使って長野県まで行く。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

大宮(10:50)−軽井沢(11:27) 北陸新幹線あさま515号 東京発長野行 515E E2系(E223-10)

乗車時間は40分足らずなので自由席にしたが座れた。席を選べるくらいだったので富士山を見たいと西窓のE席にする。
関東地方は快晴で、窓から差す日が暑いくらいだ。

新幹線の両脇に埼玉新交通(ニューシャトル)が走っている。

列車は山に向かって走る。右側車窓に見えている雪をかぶった山々は上越国境らしい。
左正面には雪を頂いた浅間山が見えている。

「高崎」で上越新幹線と分かれる。ここからは初乗りだ。線路は市街地を避けて迂回し、 「安中榛名」を通過する。
モニターの案内表示を撮影しようとしたが、モニターとシャッターとのタイミングが合わないと非常に視辛い。
何とか読めるレベルの写真しか撮れなかった。

列車は碓氷峠の登りに掛かる。この区間は新幹線としては珍しい30‰の急勾配があるそうだ。
この区間の地図を見ると、新幹線はいくらかでも勾配を緩和するために大きく北に迂回している。
20年近く前に当時の会社の同僚と霧積温泉から鼻曲山に登ったが、<碓氷峠トンネル>はちょうど鼻曲山の直下を通っている。

トンネルの中で県境を通過して「軽井沢」に到着した。
長野県は広いが、新幹線を使えば「軽井沢」は首都圏から比較的近い。

群馬県(9)、長野県(10)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

「軽井沢」駅は新幹線が出来た時にリニューアルされている。自分が前回来たのは鼻曲山に登山した時だからもちろん新駅は初めて。
駅の南口はアウトレットモールができて新しくなっているが、駅の北口側には以前の面影が少しあった。

さて、昼食の時間だが、売っているのは<峠の釜めし>とおにぎりやサンドイッチの類で普通の弁当を売っていない。
まあ一般の人はここまで来て普通の駅弁を買ったりしないだろう。
もちろん自分も<峠の釜めし>は好きだが、今回ばかりは食べた後の食器が荷物になることが困る。
昼食はしばらくお預けにして帰りの列車に乗り込んだ。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

軽井沢(11:42)−東京(12:52) 北陸新幹線あさま522号 長野発東京行 522E E2系(E226-312)

帰りは1時間乗るので指定席にした。
「安中榛名」の駅前にはJRが開発した分譲地があるが、新幹線からはよく見えなかった。
山々は紅葉の盛りだった。ただ、茶色い葉が多いためか、鮮やかさという点では今一歩だったように思う。

気温が上がり、富士山も見えなくなった。そのまま「東京」まで乗車する。
東京スカイツリーが見えたはずだが気づかなかった。

東京都(11)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

ここまで半日で11都県を踏破した。
ここからは西に向かうのだが、このまま真っ直ぐに東海道新幹線で進むと20時前に鹿児島県に着いてしまう。
4時間余裕があるわけで、その時間を利用して他の県に寄り道する。
どの県に寄り道するのかを決める判断基準はひとえに所要時間だけだ。

まずは東京都の隣の千葉県に行く。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

東京(13:03)−舞浜(13:16) 京葉線快速 東京発上総一ノ宮行 1325A E233系(クハE233-5002)

京葉線「舞浜」駅は「東京」から快速で13分と寄り道できる各県の中で最も近い。 「東京」から12.7kmというのは「新宿」より少し遠いくらいだ。
「舞浜」のそばにあるリゾート施設が東京の名を冠しているのも当然と言えよう。

先頭車両に乗った。電車は地下ホームから地上に駆け上がって東京湾岸を東に進む。進行方向右手には東京ゲートブリッジが見えている。
「新木場」に停車したあと荒川を渡る。その先の葛西臨海公園には太陽光発電のパネルが並べられていた。
旧江戸川を渡ると「舞浜」だ。

千葉県(12)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

折り返しの電車は3分後にやってくるのでそのままホームで待つ。
高架の線路がこの先の「新浦安」方面に左にカーブして続いている。かなり遠くからでも電車が来るのが見える。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

舞浜(13:19)−東京(13:32) 京葉線快速 蘇我発東京行 1238A E233系(クハE233-5005)

帰りは最後尾に乗車する。「新木場」でJEFのラッピング電車とすれ違った。 JR東日本がJEFのスポンサーであることから京葉線にはラッピング電車が走っている。
電車の背景に東京スカイツリーが立っている。

電車が右にカーブすると右手に夢の島総合運動場が見える。グラウンドで野球をやっていた。
「潮見」を過ぎると正面に越中島貨物駅と東京メトロの深川車両基地が見える。
越中島貨物駅と京葉線とは線路が繋がっているが、Wikipediaに拠れば保守用車両しか通らないとのこと。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

「東京」に戻ってきた。
利用している方はご存知のように、「東京」の京葉線ホームは山手線等と直角に、「東京」と「有楽町」との中間のような場所にある。
駅構内から出ずに他の路線のホームまで歩くには京葉線電車のできるだけ後ろに乗るのが良いので最後尾に乗ってきた。

余談になるが、山手線の「新橋」「品川」方面への通勤通学客には裏技があって、京葉線の先頭車両に乗り、 ホームから階段を上がったところにある京葉地下丸の内改札を出るとすぐ左に東京国際フォーラムの地下通路がある。
東京国際フォーラムの中を南に抜けるとそこに「有楽町」の改札口があるのだ。
いったん改札を出なければならないが、定期券を持っていれば問題ない。
歩く距離はほとんど変わらないが、一駅分先回りするので速くなる。この裏技はかなりの人が利用しているようだ。

ここからいよいよ東海道新幹線で西に向かう。乗る前に弁当を買った。ようやく昼食にありつける。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

東京(13:50)−名古屋(15:31) 東海道新幹線のぞみ113号 東京発広島行 113A N700系(783-44)

先頭車に乗り込む。「名古屋」で降りるので3列通路側のC席に座った。「品川」から窓側のA席に人が来た。

先ほどの東北新幹線では停車駅で社内案内表示に駅名案内が出ていたのでそのつもりでいたら、N700系ではそういう表示をしないとみえる。
そのため「新横浜」で駅名表示を写せなかった。
「小田原」で車内モニターの撮影を試みたが、文字がドット抜けしてしまっていた。
文字を表示しながら横にずらせていく際に、少々ドット抜けしていても人間の目には分からないらしく、たぶんこれが節電になるのだろう。
しかしカメラで写すとドット抜けをはっきりと捉えてしまう。
正確なのも良し悪しだ。

東海道新幹線沿線ではこの時間帯でも富士山がはっきり見えている。富士川橋梁の付近で車内放送で案内があったくらいだ。

静岡県内の各駅でもなかなか駅名がうまく撮影できない。
最後までトライすれば一つくらいうまくいったのかもしれないが、3駅目の「静岡」で 諦めた。

満腹してうつらうつらしながら、「名古屋」に到着した。
ここでまたもや寄り道する。

神奈川県(13)、静岡県(14)、愛知県(15)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

「名古屋」での乗り換え時間は6分しかない。
駅名標の撮影は後回しにしてともかくまずは乗換える関西本線のホームに移動する。駅名標は列車に乗ってから撮影した。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

名古屋(15:37)−桑名(15:58) 関西本線快速みえ15号 2915D キハ75形(キハ75-6)

JR東海の誇る快速用気動車。4連で運行しているが満席で座れなかった。この日初めて立った。
近鉄の車庫やJR東海の車両区を横目に見ながら西に進む。あおなみ線を南に見送った。

そこから線路は単線になり、近鉄といったん別れた後に「春田」で運転停車して<みえ16号>とすれ違う。
単線区間がありながら「桑名」までの24kmを21分で走るのだから大したものだ。近鉄も急行で20分だがそちらは複線である。

「弥富」を過ぎて再び近鉄が近づくと木曽川を渡る。ここから三重県だ。 さらにその先で揖斐・長良川橋梁を渡ると「桑名」に到着。

三重県(16)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

「桑名」でかなりの下車があり、ホームから見ていると車内に残った人は全員座れていた。
「名古屋」−「桑名」はJRの方が近鉄より運賃が安く、所要時間も変わらないから優位に立っているようだ。
帰りの切符も予め購入済みなので改札を出ずにホームで折り返しの列車を待つ。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

桑名(16:10)−名古屋(16:33) 関西本線快速 2312M 313系1300番台(クモハ313-1315)

帰りは電車だった。2両編成で転換クロス。自分は座れたが「桑名」から乗ったうち何人かは座れなかった。
列車の真後ろから黄色い西日が射している。

先ほど走ってきた線路を逆にたどって「名古屋」に戻った。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

さらに西に向かう

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

名古屋(16:42)−京都(17:18) 東海道新幹線のぞみ223号 東京発新大阪行 223A N700系(783-30)

やはり先頭車に乗り込む。
周囲が次第に暗くなってきた。「岐阜羽島」ではまだ景色も見えたが、 関ヶ原を越えて「米原」に着く頃には山の稜線しか見えなくなった。
後は新幹線に身を委ねるだけ。30分と少しの乗車で「京都」に着いた。

岐阜県(17)、滋賀県(18)、京都府(19)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

「京都」で下車して最後の寄り道をすべく奈良線に乗換える
京都で何かイベントをやっていたのだろうか。構内には人がたくさんいて、整理の警備員も大勢駆り出されていた。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

京都(17:36)−奈良(18:25) 奈良線快速 京都発奈良行 3601M 221系(サハ220-32)

余談だが奈良線は厳密には「京都」−「木津」の路線であり、実は全区間が京都府内になる。
乗車した221系電車は転換クロスシートだった。ホームの隣には各駅停車の103系電車が停まっていた

一駅目の「東福寺」は京阪電鉄への乗換駅。ここにも人がぎっしりで警備員も出ていた

もう真っ暗なので寝ていくだけだ。
その間に列車は宇治川、木津川と寄り添う川を代えながら南下する。
「木津」から関西本線に合流して県境を越え、50分掛けて「奈良」に着いた。

奈良県(20)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

このまま「京都」に引き返したのでは接続が悪くて今日中に鹿児島県まで行けない。
大阪府に向かうために関西本線の電車に乗換える。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

奈良(18:29)−大阪(19:24) 関西本線区間快速 奈良発大阪環状線行 493Y 221系(サハ220-56)

8両編成の前から2両目に乗る。その前の先頭車には誰も乗っていないように見えた。2両目の乗客が1人移っていった。

奈良盆地を南西に走り、「王寺」からは大和川の渓谷に沿って西に走っているはずだ。
何度も乗っており景色はよく知っているが何も見えない。知らなければ大和川に沿って走っていることなどわからないかもしれない。
この間に「河内堅上」から大阪府に入り、進行方向が北西に変わる。

「新今宮」から大阪環状線に入る。ここから各駅停車になる。「西九条」から梅田貨物線が分岐してゆく。
実は、今乗っている電車を「天王寺」で降りて<はるか>に乗り換えて梅田貨物線経由で「新大阪」に行っても、このあと予定している新幹線に間に合った。
特急料金は乗継割引で半額だし計画の際には惑った。昼間に乗り継げたら実行していたかもしれない。

大阪環状線を半周して「大阪」で下車した。 列車自体は大阪環状線をそのまま進み、もう一度「天王寺」まで行く。

大阪府(21)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

新幹線に乗り換えるために「新大阪」まで行く。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

大阪(19:30)−新大阪(19:33) 東海道本線新快速 播州赤穂発長浜 3318M 225系(モハ224-1)

再び新快速12連。前から6両目に乗ったらファーストナンバーだった。
座れなかったが、「大阪」から乗って座れることはほとんど無いし一駅だから別に構わない。
ここまで「京都」から大回りしたが、大阪近郊区間なので「京都」−「新大阪」の最短経路の運賃で乗車できる。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

ここまで21県を踏破した。
ここからは山陽・九州新幹線で一挙に鹿児島県まで行く。これが最後の列車になる。
ちょっと遅いが夕食時間なので弁当とお茶を購入した。結局3食すべて新幹線の中で食べたことになる。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

新大阪(19:59)−鹿児島中央(23:44) 山陽・九州新幹線みずほ609号 新大阪発鹿児島中央 609A N700系8000番台(781-8010)

8両編成の先頭車の自由席に乗車した。車両には10人くらいしか座っていない。土曜日の夜だからこんなものなのだろうか。
熊本県や鹿児島県まで行く人が多くいるとも思えないし、山陽区間だけなら<のぞみ>もいっぱい走っている。

<みずほ>自体には初めて乗るが、九州新幹線のN700系には山陽区間で何度か乗ったことがある。
新幹線で帰省する折に、新幹線同士を改札を出ずに乗り換える際には通しの特急券で乗り換えできるルールを利用して 途中で乗り換えたりした。

最初の停車駅は兵庫県に入って「新神戸」。 N700系は停車中に駅案内表示をモニターに流さないことがわかったので、駅に着く前の表示を撮影しておく。

「新神戸」でこの車両にも何人か乗ってきた。次は「岡山」だ。
岡山県出身者として、山陽新幹線が1972年に最初に「岡山」まで開業した際には誇らしい反面で面映くもあった。
もちろん国鉄の輸送体系においては「岡山」は山陰と四国への幹線と3方向へのローカル線を分岐する山陽本線随一の主要駅であり、 その点ではむしろ「広島」よりも重要な駅ではあったが、個人的には、やはり中国地方の中心都市は広島市であるという意識があったので 「広島」を差し置いて、という意識があったのだ。

その後、広島市、岡山市は共に政令指定都市となった。もちろん今でも中国地方の最大拠点は広島市だと思うが、 岡山市も、山陽本線沿線で二番手グループを形成していた姫路市、倉敷市、福山市などから一つ脱け出していると言えるだろう。

そういえば<みずほ>の途中駅はすべて政令指定都市である。

次は「広島」。「岡山」から35分しか掛からない。
山陽新幹線のこの区間が1975年に開業した際は速達列車で1時間だったから速くなったものだ。 ちなみに自分はちょうどこの年に修学旅行で「博多」まで山陽新幹線に乗っている。
「広島」では思ったより乗車があった。「博多」まで帰るのか、その先に行くのか、思いのほか九州とも結び付きが強い。

山口県には<みずほ>の停車駅はないので「新岩国」の通過時にモニターを撮影した。
駅名さえわかれば問題なし。

22時過ぎに<新関門トンネル>を抜けていよいよ九州入りだ。最初の停車駅は「小倉」
「博多」では500系<こだま>の「博多南」行が停まっていた。

実は自分は九州新幹線区間を乗るのは初めてだ。どうせなら明るいうちに乗りたかったが、それは明日のお楽しみとする。
何といってもまず、通過する「新鳥栖」の駅名標をちゃんと撮影する必要がある。
佐賀県で通るのは一駅だけだからここまで来て失敗すると取り返しがつかない。結果はご覧の通り。

九州新幹線では日、英、韓、中の4ヵ国語で放送がある。山陽区間は日、英の2ヵ国語だった。
中国語だけは駅名も中国語読みする。最初聞いていて分からなかった。実はそれがわかったのは翌日にアナウンスを聞いていた最中。
この列車は九州新幹線区間では途中停車駅が「熊本」1駅しかないので、 そもそも中国語がわからないこともあり、この部分が駅名をアナウンスしている、ということすら最初は聞き取れなかった。

「新八代」から先は先行開業区間で、海岸沿いに敷かれた在来線と離れて山の中を走っているはずだ。
もうここまで来れば後は遅れないように、ということだけ。
もちろん何の問題もなく、定刻に「鹿児島中央」に到着した。

これで29都府県踏破だ。長かった一日がようやく終わった。

兵庫県(22)、岡山県(23)、広島県(24)、山口県(25)、福岡県(26)、佐賀県(27)、熊本県(28)、鹿児島県(29)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

最初に述べたように、今回は行程の長さを追求していない。
その気になれば鹿児島本線、日豊本線、指宿枕崎線への最終列車がいずれも23:52発なのでそれに乗ればさらに1、2駅進めるが、 そこまでする気はなかった。
今夜の宿は「鹿児島中央」が最寄駅だ。

そもそも距離を求めるなら実は三重県と奈良県に行くのでなく「東京」から「岡山」まで一挙に走ってそこから四国に渡るという方法もあり、 「川之江」まで往復して香川県と愛媛県に行っても最終の<みずほ>に間に合う。もちろんその方が行程が長い。
瀬戸大橋を渡ることができるから昼間だったら実行したかもしれない。
今回実施しても西日本だからギリギリ明るかったかもしれないが。

繰り返しになるが、このような行程を企画した場合、日中は新幹線を乗り廻るとして、 新幹線の走っていない0時から6時までの時間帯をどう活用するかが鍵になる。
2012年の夏に東京都の高校生が24時間(日着ではない)でJRを利用して鉄道片道旅行3115.71km1を達成したとして 翌2013年にギネスブックに掲載されたが、この行程でも新幹線と夜行列車をいかにうまく利用するかがポイントになっている。
しかしこの高校生が利用した夜行急行<きたぐに>はその後に季節列車としても走らなくなったし、 今回自分が利用した<あけぼの>も2014年春に廃止されると観測されている。
この先も新幹線はあちらこちらで開業するだろうけれど、夜行列車が廃止されると逆に、 新幹線の走行タイムが6時〜24時に限定されることが変わらない限り、24時間、あるいは日着の記録が伸びることはなさそうに思える。

ちなみに、上記の高校生の踏破した都道府県数は29(+茨城県を新幹線で駅無し通過)で、今回の私の行程も都道府県数においては変わらない。

(以下12.27追記)

今回はJR路線だけを使ったが、民鉄を使った場合には茨城県の駅へも行くことができ、全部で30の都府県に行くことができることがわかった。
どなたか実施して旅行記に綴っていただけないだろうか。さすがにこれだけの工程を続けて乗るのは少し辛い。

2013.12.15公開、2014.9.12訂補



通過駅の写真の一覧へ
リストに戻る
トップページに戻る