
日本では、MacromediaのFlashやDirectorを用いて、一つのスイッチで利用できるソフトを作っているかたは結構おられるのですが、残念ながら、ソフトをWeb上で公開されているかたは少ないです。また、公開しても単体のソフトとしてではなく、オンラインのソフトとしてしか利用できないものもあります。
まだまだ上肢等に重度の障害をもった子供たちが、楽しめるゲームが少ない中で、海外に目をむけると、ここ数年、その数は非常に増えてきています。2004年からは、"One
Week-One Button"という、ゲーム作成コンテストまで開かれています。
そういったソフトには、Cause and Effect(スイッチを押す行為と画面上の変化の関係を理解するためのソフト)だけでなく、スキャンニングや巧みなスイッチ操作のスキルが必要なものまで、認知力や操作の巧緻性に応じたゲームがあります。
ここでは、そのなかで、比較的操作の簡単なものを紹介します。
注意 紹介したソフトウェアについては、各自の責任で利用してください。また、付属のReadmeなどをお読みになってから利用してください。
Priory Woods school
http://www.priorywoods.middlesbrough.sch.uk/resources/programres.htm
このサイトには、ほかにもいくつかの数の学習ソフトや、「Mr. Bumbleticker」という非常に単純なCause and Effect のソフトがあります。
また、「Switch / Touch Screen 'Videos'」(http://www.priorywoods.middlesbrough.sch.uk/resources/videos.htm)という、単純なCause and Effectのスライドやアニメ・ビデオがあります。テディベアや機関車トーマスあるいは、ポップ歌手が登場する作品もあります。(著作権や肖像権はクリアーしているようです。)

説明
サッカーのペナルティキックをするゲームです。5回ともゴールすると優勝カップがもらえます。Mac版もあります。
Flashで作成されています。オンライン版もあり。
操作法
最初の画面で、クリックすると説明の画面になります。次にボールを蹴るシンボルをクリックすると入力方法の選択画面が表示されます。
単に、クリックなどでボールをける方法と、3つのボールの位置をマウスなどで選択する方法、スキャンで選択する方法など子供の状況にあわせて3つの入力方法があります。
左クリックまたはSpaceキーを押すことで、ボールをけります。
スキャンの場合、ボールを蹴るシンボルに赤枠がきたとき、Spaceキーを押すと、ボールはゴールにはいります。
「t」を押すと、入力方法設定画面に戻ります。画面右上の「×」をクリックすると終了します。
また、Escキーを押すと、いつでも終了します。
One Week-One Button II
http://games.softpedia.com/get/Freeware-Games/Pierre-and-the-Fish.shtml
1つのボタンだけでプレイできるゲームを1週間で作成して、その出来を競うコンテストです。2005年のテーマは"COLLECTING"でした。34のゲームのエントリーがありました。
ただ、これらのソフトは上肢等の障害を考慮して製作されゲームではありません。

説明
第2回(2005年)のコンテストの作品の1位(最終決定はまだですが)になったものです。
ゲームは、海洋調査で潜水艦にのって、赤い小魚をできるだけたくさん捕まえていくというものです。
大きな魚に潜水艦が食べられると終わりです。
操作法
最初の画面で、Enterキーを押すとゲームがはじまります。
Spaceキーを押し続けると、潜水艦が上方に進み、離すと下方に進みます。
また、何度もSpaceキーを押すと、潜水艦の速度があがります。
終了はEscキーです。
ここで紹介したOne Week-One Buttonのゲームでの中では、ゲームの難度は低いです。
One Week-One Button IIの作品です。
説明
虫取り網で、蝶々を捕まえるゲームです。
石につまずいたら終わりです。
操作法
最初の画面で、「j」のキーを押すとゲームが始まります。
「j」のキーを押し続けると、子供が走るスピードが速くなります。そして、「j」のキーを離すと、子供は飛び上がります。
飛び上がった状態で、「j」のキーを押したり離したりすると、虫取り網が振られて、蝶々を捕まえることができます。
終了する場合は、必ずEscキーを押して終わってください。
これもOne Week-One Button IIの作品です。

説明
サンタが、クリスマスの前夜になくしたプレゼントを回収していくという設定のゲームです。
池に落ちたり、氷の出っ張りにぶつかったりしたら、終わりです。
操作法
Spaceキーを押すと、ゲームがはじまります。
以後、スペースキーを押すと、サンタは飛び上がります。池や氷を飛び越えて、プレゼントを集めながら進んでいきます。なお、3回まで、挑戦できます。
終了はEscキーです。
Arcess.com
http://www.arcess.com/
メールアドレスを登録すると、、ダウンロード先のURLとID及びパスワードを書いたメールが送られてきます。
このゲーム以外に「Brickout」というレンガ(積み木)崩しのゲームと、「Ruby Ridge」という、浮遊物を避けながら。階段などを登ったりしてルビーを集めていくゲームがあります。
2009年8月現在、シェアウェアになっています。7日間のお試し期間です。$15です。http://www.tucows.com/preview/248628

説明
インベーダーゲームです。メニューのOptionsでインベーダの数や大きさを変えることができます。
また、2人ゲームもできます。その場合2人のゲームのそれぞれの条件を変えることができます。
ゲーム画面右下のLEVEL GAMESの部分をクリックすると、プレイヤーとインベーダの細かな設定ができます。
2人ゲームのときも、この部分でそれぞれのプレイヤーなどの条件を設定してやることができます。
なお、この設定はEscで一度メニューに戻って、再びゲームを始めるときに有効になるようです。
操作法
立ち上げると、メニュー画面がでますので、そこでクリックするか、任意のキーを押してください。ゲームがはじまります。
クリックまたはSpaceキーあるいはCtrlキーで砲弾を発射することができます。また、画面上のマウスの位置を変えてクリックする、あるいは左右の矢印キーで、砲台を移動することができます。
途中で終わる場合は、Escキーを押すとメニューに戻るので、Quitをクリックすると終了します。
ゲームパッドやジョイスティックも利用できます、Ctrl + Y で設定画面を表示し、ジョイスティック1にチェックを入れる必要があります。この場合、ゲームパッドの十字カーソルの左右で砲台が移動し、1のボタンで砲弾が発射します。
Brillsoft
http://www.brillsoft.com/Index_files/Page396.htm
このサイトには、他に「Jetstream Trader」「Rockets!」というフリーのゲームがあります。
説明
Cause and effect のソフトです。4つの遊びから構成されています。
左の画面は、そのうちの「Space Bouncers」の画面コピーです。
この他に、「Butterfly Meadew」「Lage Bouncer」「Pinball」という遊びがあります。
操作法
オープニングが始まったら、任意のキーを押してください。すると4つの遊びの選択画面になります。
また、この画面で「Quit」のボタンをクリックすると終了します。
各遊びの名前が書かれたボタンをクリックして、遊びに移るとあとは、任意のキーを押すことで、ボールなどが画面上に現れます。
なお、各遊びの終了は、Escキーを押すとできます。このとき、最初のメニュー画面にもどりますが、これもEscキーで終了します。
RJ Cooper & Associates
http://rjcooper.com/rj%27s-free-games/index.html
「Battle of the Gods」というゲームを同じサイトからダウンロードできます。Macromedia Directorで作成されたゲームです。Mac版もあります。
説明
上から植木鉢が落ちてきて、ホースで水をかけると花が咲くという楽しいゲームです。花を咲かせた植木鉢の個数が得点です。左クリックだけでできます。
落ちてくる速さも変更できます。
操作法
最初の画面で、植木鉢が落ちてくるスピードを設定することができます。また、ゲームの途中でも画面上の「Slower」「Faster」をクリックすることで、変更することもできます。
左クリックすると、ホースから水がでます。
手に、植木鉢があたると、ホースがなくなっていきます。3本まで使い切るとゲームオーバーです。
終了はEscキーを押してください。
Northern Grid for Learning
http://www.northerngrid.org/ngflwebsite/sen/Menu-L.htm
説明
このソフトは、星や矢印の形状に慣れ、Cause and Effectそしてスキャンについて理解し、スイッチをコントロールするスキルを修得ためのソフトです。htmlとFlashを使って、作成されています。
「Experiential」では形やその変化を見るだけ。「1 press 」から「5 press」では、それぞれの回数をクリック(あるいはSpacdキーを押す)して、画面上の変化を知るためのものです。最終的には「Targeting」や「Scanning」でスキャンについて学びます。
操作法
htmlのメニューから、子供の認知力に応じたものを選択して、利用します。色やアニメーションの長さなどを選択することができます。
なお、「activities」でクリックしたものは、薄暗くなって実行されません。また「activity order」は、「activities」のうち、明るく表示されているものを、最初から順(sequential)に、あるいはランダム(random)に実行します。
「Go」をクリックすると開始します。また、「M」で、右上の図のメニューに戻ります。このメニューを終了するには、「Alt + F4」かウィンドウの閉じるボタンをクリックしてください。
Simtech Publications
(2009年8月現在、このサイトはMarblesoft-Simtech Special Needs Software というサイトになって、デモ版をダウンロードできなくなりました。
)
http://www.marblesoft.com/products.php?group=2
この会社は、Single Switch Softwareを製作・販売しています。すぐれたソフトが多いことと、デモバージョンがあるので、ここで紹介します。
学習ソフトのデモは21個あります。重複障害の児童も充分楽しめるものがあります。デモ版では、ゲームそれ自体を3分間だけ利用できます。Mac OS X や以前のMac 用のバージョンもあります。
ここで、紹介した以外のもので、ほほえましい「Switch Kids」や、シューティングゲームの「Switch Arcade 」「 Frog & Fly」などもあります。
(※2009年8月時点で確認したところ、残念ながら、デモ版はなくなってしまいました。)

説明
Cause and Effect のソフトです。3つの遊び(「Flowers」「Fireworks,」「Line&Designs」)から構成されています。
左はオープニング画面です、以前のデモ版の場合、Win98では、ゲーム実行中の音楽が流れるのですが、Win2000・XPでは、音がでませんでしたが、現在はWin2000・XP版があり音がでます。
咲く花々が本当に美しく楽しいソフトです。
このソフトは、よく売れたのか続編として、「More Cause & Effect Sights & Sounds 」「Son
of Sights & Sounds」があります。
Directorで作成されているようです。
価格は30ドルです。
操作法
オープングの画面が終わったあと、メニュー画面が表示されます。メニュー画面で、「Flowers」「Fireworks,」「Line&Designs」のいずれかを選んでください。
操作はマウスの左ボタンあるいはSpaceキーを押すだけです。
メニューの「Settings」で、マウスの左ボタン(Spaceキー)を押している間(Momentary)、あるいは一度おしてから、次に押すまでの間(Timed)、押した後あと一定時間(Latching)、花が次々と咲くという設定に変更できます。
また、「Settings」からバックグラウンドの曲なども変更することができます。
実行画面からは、Ctrlキーを押すと、メニュー画面にもどります。
Escキーを押すと、終了します。

説明
上のソフトと同じSimtech Publicationsから販売されているゲームです。
4つの遊び(「Cause and Effect 」「Linear Scanning」「Cross Scanning」「Switch Wars」)があります。
左クリックあるいはSpaceキーをおして、ミサイルを発射し、宇宙船を爆破します。
右の画像はSwitch
Warsで宇宙船にミサイルを発射する場面です。
Directorで作成されているようです。
価格は30ドルです。
操作法
「Switch Wars」の場合、枠の中に宇宙船がはいったとき、左クリック(Spaceキー)してミサイルを発射し、宇宙船を爆破してください。
もし、枠内に入っていないとき、ミサイルを発射した場合、相手から打ち返され、自分の宇宙船が爆破されてしまいます。
メニューに戻るには、Ctrlキーを押してください。画面に警告ボックスが表示されたら、さらにCtrlキーを押すと、メニューに戻ります。
Escキーを押すと、終了します。
OneSwitch.org.uk
http://www.oneswitch.org.uk/2/switch-downloads.htm
このサイトには、70を超える一つのスイッチで利用できるフリーのソフトがあります。おそらく世界で一番多いと思います。
ただ、スイッチを押すタイミングや正確さが必要なものが多く、上肢等に重度の障害がある子供たちには、操作するのが、難しいです。
私も、まだ少数のゲームしか試していません。このWebページの読者のかたで試されて、面白かった、あるいはこれなら使えるというものがあれば、jalpsjまでお知らせいただければありがたいです。
なお、このサイトは、一応日本語で表示にできます。英語が苦手な人は試してみてください。
(左の画面は「Pang'd」より引用 このゲームはSpaceキーだけで操作できます。「Easy」を選べば比較的簡単)
チから入力できるの?まず、ゲームパッドやジョイスティックあるいは、マウスを外部スイッチをつなげるように改造してください(参照 コンピュータ入力機器)。 この場合、あくまでも自己責任で改造してください
。
自分でできない場合は、「できマウス。」(参照 できマウス。)などの製品を購入することをお勧めします。「できマウス。」の場合、わからないことがあれば、製作者に直接質問することもできますし、またメーリングリストで質問することも可能です。
次に、ソフトウェアとしては、ゲームパッドやジョイスティックの場合、「JoyToKey」を使えば、キーボード上のたいていのキーは、外部スイッチで入力できます。
また、マウスの場合は、製品付属のマウスドライバで任意のキーが設定できるものが多くなってきましたので、それをお使いください。たとえば、ロジクールの場合、MouseWare(参照 ロジクール)でSpaceキーをマウスの左ボタンなどに割り当てることができます。それ以外の場合は、X Wheel NT (参照 Absurd Technology Lab )などのソフトを利用することで、キー割り当てが可能です。
(右の図はMouseWareで、左ボタンをSpaceキーにわりあてた設定、ただし、中央のボタンを左クリックに割り当てている。)
JoyToKey
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se101657.html
OneSwitch,org.ukなど英国・アメリカ・中国などの海外のサイトでも紹介されています(英語版もあります。 参照 ELECTRACODE )。
ゲームパッドやジョイスティックあるいは、外部スイッチなどで、ゲームをする場合、非常に役立ちます。
このような、ジョイスティックなどの入力を、キーボードの入力に変換するソフトは、他にも(参照 リンク集)たくさんありますが、使いやすく機能も豊富なので、このソフトを使ってみることをお勧めします。
このソフトでできないことがあれば(たとえば、ドラッグ)他のソフトを利用したらと思います。
