十二人の怒れる男

by たどん さん
十二人の怒れる男   1957’  米映画

     監督:シドニー・ルメット
     出演:ヘンリー・フォンダ
         リー・J・コッブ
         エド・ベグリー


言わずと知れた、裁判物の傑作だね。
父親殺しの罪で、裁かれる17歳の少年の有罪無罪を決定する十二人の陪審員たち。
米国の陪審員制度は、十二人全員の評決が一致しなければ審理差し戻しとなる(んだと思う)
その難しさと素晴らしさを、NY派ルメットが描ききるんだよ。

大部分を、たった一室で描く手腕は流石で、カメラワークの素晴らしさも手伝って、
飽きる事無く、たった1点「有罪か無罪か」について、ストーリーは絞りこまれてくんだ。

誰もが最初は、13人目の陪審員のスタンスで、この法廷劇に臨むと思うの。
H・フォンダ演じるNo8が飛び出しナイフを机に突きたてるまで(笑)
「たった一個の証拠品で、少年の生死を決めて良いのか?」
彼はこう言い出すんだ。
たどんなんか、その時もう既に心はNo8!
正義に向かって突き進む、鋭い真偽眼を持った勇気ある男No8(笑)
後はどう、11名を説得していくか・・・・・。

この用意された11名が、実に良くセレクトされていて、どこにでも居る男たち。
出来そうで出来ない、この設定を点描で描いて見せてくれるんだよ。
たどんは、2回目か3回目の時、おかげでNo7にさせてもらったんだ(笑)
「あ〜・・・早く帰りてぇ〜。試合が始まっちまうー」ってやってるJ・ウォーデン(だったと思う)
彼の気持ちもまたわかるようになってくる、ズルイ大人になった時にね(笑)
No7の気持ちもわかるし、No10の偏見の塊爺様の気持ちも理解できるんだ。

今?
今は最後まで「有罪だー!」って叫んでたNo3の気持ちも分るよ(笑)
それは、反抗期の子供を持った時。

視線を変えて、観なおしてみようよ。何度もね(笑)
そういう楽しみ方も、ひとつの映画の愛し方だと、たどんこの頃思うんだ。




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