ワシントン  (浦和レッズ、元東京ヴェルディ FW)

 

 

01年、コンフェデレーションズカップに出場した

元ブラジル代表ストライカー。

体はでかい。

でかいというより他の選手より2まわりほど大きい。

ちょっとやそっとのDFの削りには耐えられそうなゴツさを漂わせる。

 

 

しかし、ワシントンは昔生死を彷徨った経験のある選手だった。

 

 

2002年、ワシントンに悪夢が襲う。

心臓疾患を患ってしまったのだ。

選手生命は絶望。

選手生命というより、生と死の間を揺れ動くまでの重病にかかる。

そして実に3度の手術を行った。

奇跡的に一命はとりとめたものの、サッカーはもうプレー不可能。

医者からサッカー選手としての道は完全に閉ざされたと告げられた。

 

 

しかし、ワシントンは

苦しい、辛いリハビリを経て脅威のカムバックを飾る。

04年、ブラジル選手権で38試合出場。

そして、なんと34得点をあげる活躍。

 

 

38試合で34得点・・・・・・!

まさにその得点数もさることながら、

絶望と思われた心臓病からの奇跡的カムバック。

その背景が重なり、ブラジルで大注目を浴びることとなった。

 

 

そして、05年には日本の地に立つ。

加入クラブは東京ヴェルディ。

クラブは、エースナンバー9を渡した。

 

16歳のJ新人王森本。

ヴェルディ出身で、ヴェルディで育ち、ヴェルディを引っ張る若きストライカー平本。

 

彼ら両名の方に目を奪われ、

ワシントンはそこまで注目を浴びなかった。

 

 

38試合で34得点?

ブラジルでは活躍したらしいな。

で、Jでそのまま活躍すると思ってんの?

そんな甘くないよ。

 

 

05年期待するダークホース 東京V

というコラムでも、

「スター性のオーラ満点のワシントン。」

と、ごくごく軽〜く。

ごくごくさらっと触れただけで終わった。

 

だってまだ未見だし、

Jで通用するのか未知数だし。

 

 

 

で、開幕前の重要な注目試合となった

ゼロックススーパーカップのカードは

マリノスvsヴェルディ。

 

「開幕前どこまで両チームが仕上がってるのかな。」

そんぐらいのぬるさで行ってきました。

 

 

で、ワシントンがスタメン。

2−2で試合終了。

PK戦の末ヴェルディが勝利。

だったのだが・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・やばかったぁ。

 

 

 

 

やばすぎなんだってば。

なんなんだよアイツは。

ええ!?

 

ワ シ ン ト ン だよ ワ シ ン ト ン 

 

 

ありえない化け物を見てしまった。

なに、なんなのホントにアイツは。

開幕前だし、動き自体はまだ絞れてないわけよ。

まだまだ70%、いや、60%ぐらいだなといった感触だったわけよ。

 

そんなコンディションの中、2ゴール。

2ゴールですよアンタ。2ゴール。

 

しかも、ただのゴールじゃないんだってば。

 

 

 

最初ね、前半なんですけどDFからのロングフィードに

ワシントンが抜け出したわけですよ。

で、マークついてたのは中澤なんですよ。中澤。

そう、そんじょそこらのDFなんかと格が違うあの中澤ね。

日本代表の中澤ね。

 

その中澤がマークにビッチリとついてたわけですよ。

もうね、離そうったって離れないようなしぶとすぎるマーク。

相手の先を読むクレバーな動き。

そしてあの恵まれた体格。

日本最高のDFですよ。

その中澤がかなり引っ張ってたから、まぁ並みのFWだったら

倒されるのは時間の問題なわけですよ。

 

 

でもね、ワシントン倒れないんだこれが。

倒れないんだよ。

え? と思った、いや、

え? え? ええええええええええ!!!? と絶叫だもん。

あの中澤が思いっきり食いついてんのに

普通にゴールに向かってドリブルしてんだもん。

崩れないんだもん。

「うるさいガキが引っ付いてるなぁ」ぐらいの勢いでドリブルしてんだもん。

ありえないんだ。ワシントン。

 

 

え、あのマークついてんの中澤だよね?

と目を疑ったわけですよ。

セレッソの香ばしいザルDFがマークについてるのかと疑ったわけですよ。

 

 

で、中澤マークについてんのに振り切ってシュート。

もうね、これは入らなかったんだけどね。

ヤバイなこいつと。

直感的に嫌な予感がしたわけですよ。

 

 

で、前半ロスタイムね。

パスカットして前向いたわけですよ。

もうね、前向いただけでヤバイんですよ。

で、ゴールに向かってドリブルよ。ドリブル。

 

普通はさ、なんかでっけぇトロイ外国人が

単調に突っ込んできたなと思うわけじゃん。

マッチアップしたマリノスDF栗原もそう思ったわけよ。

したらさ、ワシントン。

 

 

“くにゃっ”

 

とありえないようなテクニックの高さ見せ付けて

マリノスDF2人も振り切っちゃうわけですよ。

 

 

え?

だよ。スタジアム全体が。

え?なにあのデカイ外国人。

ただパワフルマシーンと思ったらテクニックも数値99?みたいな。

なにあのフェイントの切れ味?

と、スタジアム中が疑問系ですよ。

 

 

で、テクニカルなシュート放ったわけですよ。

これは入らなかったんですけど。

もう、完全にヤバイなと。

 

今日、ゼロックスについての試合コラム書く予定だったけど

こりゃワシントンにかなり行数割いて書かなきゃならんなと。

思ったわけですよ。

 

 

したらば後半、ワシントンがゴール決める。

うおおおおお!と僕絶叫。

すげえ!いきなり来日直後ゴールしやがった!

 

で、隣にいた人が

「まぁ、ごっつぁんゴールっぽいですよね」 と。

で、少し冷静になったわけですよ。

 

確かに、セットプレーでちょっとマリノスDFクリアミスしたのをつめただけだよなと。

そこまで大騒ぎするようなゴールじゃないなと。

落ち着いてみたわけですよ。

いや、落ち着いたフリね。

 

 

もうね、このゴールだけで

ゼロックスについてのコラムはやめて

ワシントンについてのコラム書こうと

心に決めたわけですよ。

 

 

マリノスDFを子供扱いするような打点の高さ。

おまけに身体が一回り、いや、二回りほど常人よりデカイ。

そしてこういった重要な舞台でしっかり決めるスター性。

このことについて書き倒す価値があるな。

そう思ったわけですよ。

 

 

で、このワシントンのゴール直後

マリノスが大橋、田中ハユマと立て続けにゴール決めて

2−1と逆転。

 

ああ、これはマリノス勝利か。

でもワシントンは凄かったな。

そんぐらいで終了間際ということもあり思ってたら、

 

 

 

 

ロスタイム、

 

 

 

 

ワシントン、

 

 

 

 

DFぶっちぎって超豪快なゴールをぶち込む。

 

 

 

 

おおおおおおお

ワシントンキタ――――――――――――!!!!!

 

 

絶叫。ただただ絶叫。

凄すぎる。

ボールをもらい、ターンしてまたも日本最強DF中澤

そしてその他大勢をブチブチと音が立つくらい振り切って

ゴールに叩き込んだ。

 

しかも、帰ってからビデオ見直したんだけどさ、

このワシントンのスーパーゴール決まった瞬間の

マリノス・岡田監督の顔・・・・!

 

笑ってる!!!!

 

笑ってるんだよ。

追いつかれたのに笑ってるんだよ。

もうね、顔に書いてあった。

「なんだアイツ?」 って笑い。

あまりに凄すぎて笑うしかなくなったんだよな。

わかるよ、岡ちゃん。

人は信じられない光景・化け物に出くわすと笑っちゃうことってあるよな。

この岡田監督の思わずこぼれた笑みがワシントンの凄さを物語る。

 

 

 

豪快。

超人。

脅威。

いや、恐怖。

 

 

 

ブラジルではゴールした時、彼は自分の胸を叩いていたそうだ。

「俺は生きている。俺は復活した。」

そう、示すために・・・・・・・。

 

 

 

まさかこの日、ワシントンが胸を叩くシーンを

2回も見せ付けられるとは思わなかった。

 

 

 

もうね、正直僕も胸を叩きたくなったよ。

ロスタイムの劇的な、豪快な一発。

信じがたいスター性。

もうね、このワシントンという怪人には

会場全体がスタンディングオベーション。

 

「ワシントン!ワシントン!」 「ワシントン!ワシントン!」

「ワシントン!ワシントン!」 「ワシントン!ワシントン!」

「ワシントン!ワシントン!」 「ワシントン!ワシントン!」

 

 

 

そうなるかと思ったら

SS指定席という場所柄のせいか、皆座ってるわけですよ。

 

 

お前らアホかと。

お前ら今何見てたんだと。

ちゃんとワシントン見てたのかと。

腰あげろと。

 

いくら招待で来たからといっても

座って良い時と悪い時があるんだよと。

このプレー見て心打たれない奴は今すぐ立ち去れと。

胸叩こうよと。

 

 

そう言いたくなったのだが

言ったところでただの変人として視線を集めるのは必至。

また、警備員に集中治療室に連れて行かれるのも必至。

 

そう悟って我慢したわけですが。

 

 

 

いや、もうね・・・・・・。

ヴェルディ勝った。

 

ヴェルディ勝ったと思っちゃった。

2−2というスコアを忘れて、

もうワシントンの2ゴールという事実だけでヴェルディの完勝だと勘違い。

 

むしろPKやる必要ないよ。

もうヴェルディの勝ちでいいよ。

そんくらいの勢いだった。

 

で、PK戦の末、・・・・ってもう勝敗はどうでもいい。

 

 

 

そう、この05年ゼロックスは

ワシントンの、ワシントンによる、ワシントンのための開幕前座試合。

 

 

ゼロックス、良かったなースポンサーになって。

この先ずっとサッカーファンに話されるよ。

 

「ゼロックスでのワシントン見た?」

「ゼロックスでのワシントン凄すぎじゃね?」

「ゼロックスの話はもう止めようぜ」 (←マリサポ)

 

良かったね。広告効果絶大。

 

 

 

で、ここまで強烈に

いつもと全く違うテンションでお送りしてきた

ワシントンのコラム。

 

中坊さん、落ち着けと。

中坊さん、テンション高すぎと。

そう言われるのは承知のうえで書きました。

 

 

が、

 

 

あんな怪人、生で見た者として

冷静に書けるわきゃねぇ。

 

 

帰って、絶対ワシントンについて

小一時間問い詰めるようなコラム書こうと思ったんです。

で、パソコン立ち上げてメールチェックしたわけです。

 

したらば、やっぱ予想通りのメール、掲示板や日記へのカキコが。

 

 

2005/2/26 (Sat) 15:42:41

[お名前] : トントン

[コメント] : すぐにワシントン書いてくれ。化物か!?

 

 

 

掲示板

名前 / ルイコスタふぁん

 

「2005ゼロックススーパーカップでいきなりワシントン2得点。

 周囲との連携もまだ不十分な状態で、これだから本物。

 

 後は以前問題となった心臓だが

 これが再発しなければいきなり得点王争いになりそう。

 これは中坊さんも挙げられていたように

 ヴェルディは今シーズン台風の目となりそうですね。」

 

 

 

ごん  『ワシントンは凄いね、森本はJ2にレンタル移籍した方がよいのでは?

     エメルソンといいワシントンといいブラジルはFWの宝庫だな』

 

 

緑   『スター性のオーラ満点のワシントン。

     さすがにこの言葉だけで済まされる選手じゃないね・・・』

 

 

94   『私も横国に見に行って今帰ってきました。

     コラムお願いします。ワシントン中心で』

 

 

 

2005/2/26 (Sat) 16:54

[お名前] : ββ。

[コメント] : YAHOOニュースでかなり凄い情報が流れて来てますし

       コ ラ ム 期 待 し て ま す !

 

 

 

 

 

だよなぁ。だよなぁ。

やっぱそうだよなぁ。

 

みんなビビッたよな。

衝撃受けすぎて震えたよな。

 

 

 

というわけで、こんな濃厚なバカコラム書いてみました。

正直、ここまで書いたけれどもワシントンの凄さを100%伝えることはできていません。

というか、どんな媒体、どんな文章でも

ワシントンの凄さを表現するのは不可能。

絶対不可能。

 

もうこれは実際にスタジアムへ行くしかないよ。

TVでもいいけど、生で一度は見といた方がいいよ。

チケットはローソンとかで買えるからさ。

ヴェルディもそんなにチケット代高くないからさ。

とりあえず行きなさい。

 

 

ネットで流れた

ワシントンのゴールシーン、見直したんだが

思わず笑っちゃう。

あまりにも凄すぎて笑っちゃう。

 

 

そしてやはり各地で話題を独占。

以下、面白かったコメントを列挙。

 

 

「はじめて見た

 空中戦とボディコンタクトで中澤が歯が立たない シーン。

 いや、あんたすごいね。」

 

 

「中澤に勝ったぐらいだから、セレッソ相手だと5点ぐらい取れそう」

 

「5点ってことはないだろ7点はいくな」

 

 

「あのデカさとポストであのフェイントできるってのはもうDNAの違いかな・・

 つーか当たりにいって逆にはじき飛ばされる中澤なんて 初めてみた。」

 

 

「コイツがヴェルディで本当に助かった

 マリノスかレッズに来てたらJがつまらなくなるとこだった」

 

 

「こいつJでは反則だろ。さっさと欧州行け」

 

 

「他サポだが、ワシントンマジ勘弁。

 ウチとやるときは累積とかで欠場してくれないかなぁ」

 

 

(レッズサポ)

「全盛期のギドだったらワシントンなんか子供扱いだぜ」

 

 

(ジュビロサポ)

「ワシントン対策は、試合前にこっそり西野と入れ替える」

 

 

(サンフレッチェサポ)

「今でこそワシントンが話題をかっさらってるが、

 いざ開幕すれば俺らのガウボンが皆の度肝を抜くんだよな。」

 

 

 

「決定力抜群でテクニックもかなりあって

 全く倒れない師匠だね。」

 

 > 決定力抜群でテクニックもかなりあって

  > 全く倒れない師匠だね。

 師匠の面影ねえええええ」

 

 

 

「でかくなって決定力のついた師匠だね。」

 

 > でかくなって決定力のついた師匠だね。

 やっぱり師匠の面影ねぇぇぇぇ」

 

 

 

こんな時でも師匠は大人気ですな。

(師匠コラムはこちら

 

 

そして、ここで読者のTAXI−Dさんという本スレコテハンの方が、

仕事で横国からヴェルディGK高木を乗せ、

ワシントンの2点目についてのコメントが取れたという

素晴らしいお仕事ぶり報告。

ありがたく、掲載させていただきます。

 

 

高木

「マジヤバ過ぎっすよ、

後ろから見てても有り得ねぇっすよ、アレ。

味方で良かったっす。」

 

味方からも怪物扱い確定のようです。

 

 

いやぁ高木正直だなぁ。

また笑っちゃった。

ワシントンを“アレ”呼ばわりかよ。最高だな。

確かにワシントンは後ろから見てても有り得ないと思っただろうなー。

 

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