ジェフ○0−0●ガンバ 前編

05年ナビスコカップ決勝

 

 

今年の決勝はジェフvsガンバ。

チケット発売当日に買いに行ったが、

なんなく自由席を買えて少し拍子抜けしたものである。

 

僕が買ったのはホーム側自由席。

最初ゲートをくぐった時はどこも満席だったが、

進んで行くとバックスタンド上層部に空席発見。

いいところに座ることができた。

そこから見るとメイン席に結構な空席が。

まだこの時間だし、後から来るだろうと思っていたのだが、

結局この日、メインはポツポツと空席が残ったまま。

こんないい試合だっつーのによー。

招待されたスポンサーの人たち、ちゃんと来てよ。

 

 

 

いよいよ選手発表。

まず、ガンバのスタメン発表から。

 

 

・・・・・おお!宮本がベンチに入っている!

 

そう、宮本はちょっと前の大分戦で

右ひざ内側側副じん帯に重傷を負ってしまった。

なんと診断で全治一ヶ月近く。

 

が、大黒から謎の白い粉を借り(たのか?)、

脅威的な回復力でボールを蹴れるまでに復活。

 

もしや、スタメンか?とも言われていたが、この日はベンチ。

さすがにスタメンは厳しい。

03年決勝にも元鹿島・エウレルが微妙な状態で出場し、

前半早々にリタイアしたことを思い出すと

ちょっとスタメン起用はギャンブルすぎる。

 

 

 

そしてもう一つの驚きが二川のスタメン。

 

僕は家長がスタメンだろうと思っていた。

二川自身は今更説明するまでもなく、能力の高い選手だが

ケガ明けだし、この終盤にきてチームにうまく組み込まれていない。

今の流れに沿って考えた場合、

二川はベンチだろうと予想していただけに、この起用に結構驚く。

 

 

 

今度はジェフのスタメン発表へ。

このジェフの選手紹介が面白かった。

 

 

 

「熱き重戦車アァァ・・・・ッッッ!!

 結城ィィッッッ 耕造ゥゥッッッ!!!」

 

 

 

「一撃必殺ッッッッ!

 ブルガリアァァッッッ DFッッッ!!

 ス、ト、ヤノフッッッ!!!」

 

 

 

そしてオシム。

 

 

「あなたに出会えてッッッ・・・・・・!

 あなたに出会えてェェッッッ!!

 本当にッッ よかったッッ!!

 オシムッッッッッッ!!!!」

 

 

板垣恵介ワールドに浸りすぎだろ!

語り口調がユニーク過ぎて爆笑した。

 

 

 

しかし、ひとしきり笑った後、

ふとジェフの今までの流れを思い出す。

 

00年、残留争いを繰り広げていたチームに

ベルデニックが就任し、チームを救い、

 

02年にベングローシュが就任してチームの基礎を固め、

 

03年にオシムが来て、チームをさらなる高みへと押し上げ、

そして、このナビスコファイナルという舞台まで導いた・・・・・。

 

そんな流れを思い出すと、

 

 

「あなたに出会えて・・・・

 あなたに出会えて、本当に、良かった。

 オシム。」

 

 

この言葉はジェフサポーターの気持ちを代弁しているものだ。

チームをこの最高の舞台まで導いた名将への感謝の言葉。

そしてこの3年間の仕事ぶりに対してのリスペクト。

冷静になった後、ふとそんな素直な気持ちに感動してしまい、

思わずぽろぽろと涙がこぼれそうになってしまった。

 

まだ試合始まってないのに一人で

鼻グスグスいいかけてしまい恥ずかしい。

 

 

 

そして次にマッチデーのインタビューをチェック。

 

 

オシム監督

「私達は偶然、ここに来たわけではなくて、

 その中でしっかり勝ってここまで来た。

 もう一つ成長するためには何かが必要なんだと思う。

 その何かを成し遂げるために、選手たちは

 このヤマザキナビスコカップ決勝を戦うわけだ。」

 

 

シジクレイ

「私達は決勝の舞台に立つために国立に来たのではない。

 勝つために、ここに立っているのだ。」

 

 

西野監督

「この力は決してフロックではないと確信しています。

 ただ、決勝の舞台に立っても2位では後世に何も残りません。

 トップに立つからこそ、色んな評価を受け、

 記憶、記録に残っていく。

 だからこそ、決して満足せず、タイトルに対するこだわりをもって

 今日の戦いに挑みたいと思います。」

 

 

これらの言葉に色々と思わされているといつしか時間が経ち、

ついにキックオフという時間に。

 

 

ジェフゴール裏を見るとサポーターがボードを掲げて

見事なラスタカラーができている。

一方、ガンバゴール裏では青と黒の縞模様が

そして中央の弾幕。

“俺達の誇り 魅せろ貫け 大阪スタイル”

サポーターの見せる美しいゴール裏を見つつ、試合開始。

 

 

やはりガンバの前線3人はかなり恐ろしい。

大黒、フェルナンジーニョ、そしてアラウージョ。

少ないタッチ数で素早くゴール前まで突進するかと思えば、

意表をつくパスをつないでじっくり向かうこともあり、変幻自在。

 

そんな中最初のビッグチャンスは右サイドハーフ松下のシュート。

これは惜しかった・・・。

このゴールが決まっていれば、

ド派手な殴り合いになっていたかもしれない。

 

次にシジクレイから

大黒へ絶妙なパスが渡り、豪快なシュート。

が、これもギリギリ枠を外れる。

 

続いてはアラウージョが左サイドを爆走し、

キーパー立石と一対一に。

が、これは立石ナイスセーブでゴールならず。

これは後でビデオ見直すと、

なんと立石、手でキャッチしたのではなく、

ボールをモモで挟んで止めていた。

神ですか。

 

 

前半はガンバペース。

3バックの中央に入ったシジクレイが出色の出来。

つまらない大ポカ一切なく、

高い打点でクロスボールに対しても冷静に対応。

 

一方ジェフだが、

やっぱり予想したことだけど

マリオ・ハースが出場停止なのが痛い。

巻の1トップ、ポペスク・羽生の2シャドーだったが

前線でためが作れず、

中々シュートまで持っていくことが出来ない。

 

そのせいかオシム監督はいきなり

前半だけで羽生を下げ、工藤を投入した。

相変わらず采配の動きが早い。

 

 

そして後半に入って変化が起きる。

じわじわとジェフペースになってきたのだ。

 

後半投入された工藤、林、水野がそこまで効いているというわけでもない。

理由はこの暑さだ。

つい一週間ぐらい前には

「ナビスコ当日は雨」という予報だった。

しかし、実際は見事にカラっと晴れたばかりか、

日差しもかなり強く、実に22,1℃を記録。

この時期にこの暑さ・・・・これは堪える。

 

徐々に選手の身体を蝕み、選手達のパフォーマンスが落ちてくる。

しかし、ジェフの選手は変わらず走り続けているが、

ガンバの方はその疲労がハッキリと表れてくるようになった。

それが足のつり。

 

まず最初は實好だったか。

次にアラウージョ。

 

さらに、フェルナンジーニョ。

この時、交代ボードに「8」が見えた。

おそらく足が限界に来たと判断し交代させようとしたのだろう。

(しかし結局交代せず、フェルナンジーニョはなんとか120分プレーする。)

 

 

そして二川。

左サイドで倒れこみ、

ピッチをでて・・・・スタッフの “×”マーク。

 

アウトか・・・!

 

ここまで足を攣る選手がでてくるとは・・・・なんて激戦、消耗戦だ。

 

 

 

そして延長に入って、

中盤でボール受ける橋本・・・・・

 

あっ・・・!

走れない・・・・!

 

橋本までもが足を攣ってしまった・・・・!

 

 

 

また一人、また一人と次々に足に限界が来る悲惨な状況。

恐ろしい事態。

 

が、ジェフは違った。

そりゃ確かに延長に入って全体的にやや動きが落ちてきたし、

阿部も足を攣っていたのだけれど、ガンバともの凄い差があった。

 

 

これが今まで何シーズンにも渡って

走って走って走りぬいて、身についたものなのか。

こんな終盤でここまで動けるとは、なんて恐ろしい集団だ・・・・。

 

 

 

しかもストヤノフ。

 

 

アンタ、今シーズンに加入したばっかりで

そこまで鍛えられてないはずなのに、

なんでここまで守備の集中切らさないばかりか、

果敢に攻めあがったりしてるんだ・・・・・。

なんて恐ろしいヤツだ・・・・・。

 

 

オシム監督が就任してからリーグ戦、ナビスコで

延長に突入したことはない。

だからここで初めて、90分を超えた後のジェフイレブンを見ることができ、

どれだけタフなのかを目の当たりにする事ができた。

 

ガンバがヤワなんじゃない。

ジェフがタフ過ぎるんだ。

 

 

(以下、後編に続く

(UP日 05年11月8日)

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