FC東京○0−0●レッズ(PK4−2)

04ナビスコカップ決勝

 

 

とにかくFC東京の皆さんお疲れ様でした。

もう、見てて痛々しいほど走り、走り、走り倒したと思います。

 

 

絶対にこのカードからして2,3点入る点取り合いなんてことはありえず、

とにかく1点入るか入らないかの重いゲームになると予想。

FC東京はレッズに分がいいし、

2ndでレッズに唯一黒星をつけたチームではあるが

勝てるかと問われれば相当厳しいゲームになると言い返すでしょう。

 

 

前半から攻めるのはレッズ。

とにかくエメルソン、田中達也、永井、そして長谷部は

前を向かせるだけで恐ろしいプレイヤー。

いかに彼らを止めるか、

いかにギリギリでファールで止めるか、

それにかかってくるわけですが・・・・・・・・・

 

 

 

 

わずか前半29分、信じられますか。

ジャーン、イエロー2枚目で退場・・・・・・・・。

 

 

 

私の見た感じでは、

やはり退場は致し方ないかと・・・・・エメルソンに故意ではないかもしれないが、

確かに足かけてしまったように見えました。

 

ただ、この決勝という大舞台で

守備の要としてここまで頑張ってきて

ベスト8から連続でゴールを決めてきて

東京DFの核でありリーダーであるジャーンが

わずか29分でピッチを去る瞬間・・・・・・

あまりに悲痛な出来事で・・・・・本当に見ててつらかった。

 

 

思えば、前半の早い時間に永井のドリブルへスライディングでひっかけ、

早々とイエローをもらったのが後になって思えばもの凄く痛かったか・・・。

 

 

 

急遽、既に1枚イエローもらってるフミタケを下げ、

今野のワンボランチに変更し、職人・藤山を投入。

これが大当たり・・・・いや、というより

投入された藤山が実に素晴らしかった。

 

この大舞台でエメルソン、田中達也を封じ込める偉業を達成できたのも

茂庭と藤山のおかげ。

 

 

とにかく、ジャーンが退場になった瞬間、

レッズに4−0で虐殺されるのではと

最悪のシーンを思い浮かべました。

 

 

しかし、ガッチリ守りに守って前半をスコアレスで乗り切りました。

この時思ったのは

「10人なのに、死ぬ気で戦えば守りきれるもんなんだな・・・・」

ということ。

 

 

見ててFC東京の選手達は本当に死ぬ気で守り倒していました。

その死ぬ気、気合がわずかなツキを起こしたのか、

全てが終わったと思えるような決定機も

間一髪でクリアするシーン多発。

 

 

 

例えば、前半の長谷部の完璧・かつ美しすぎるスルーパスに抜け出した三都主のシュート。

もし、三都主以外の人間だったら決まっていたのだろうか?

アウトサイドでひっかけたシュートは大きく枠の外へ。

 

長谷部からのパスが渡った瞬間、

99%ゴールが入ると覚悟しただけに絶叫。

 

“三都主ありがとう!”

思わず東京側からそんな声がでる。

 

 

後半10分のエメルソンのドリブルから永井へ高速の展開、ラストパス。

永井がフリーで渾身のシュート放つも土肥がスーパーセーブ。

もうこれは土肥のスイッチが入ったと思うシーン。

これで火がついた。

 

 

後半15分にはエメルソンが爆走。

藤山も茂庭も追いつけず、これも完全に終わったと思ったシーン。

しかし、エメルソンのシュートは大きく枠を外れてしまう。

これも絶叫でした。

 

 

 

後半31分には

啓太のクロスをペナルティエリア内で平川空振り。

こぼれたボールを永井がさわる前に今野間一髪クリア。

そしてエメルソンのクロスを啓太がヘッド。

これもわずかに枠を外れる。

 

 

 

 

もう、とにかく見てて生きた心地がしない

恐ろしいレッズの波状攻撃。

 

何度絶叫し、絶望を覚悟し、泣きそうになったことか。

心臓に持病ある人とか絶対見てらんないゲーム内容。

恐ろしすぎる。

 

 

 

(特に長谷部がボール持った瞬間、

 何かしでかすような、何かヤバい仕事を起こしそうな雰囲気が漂いまくり。

 もう、長谷部を封じるならファールで抑えるしかないな。)

 

 

一方、こういった決定的ピンチが数多くあったのに

全て逃れたことから、

「なんか・・・・・・大丈夫な気がする。」

という、少し暗示みたいな考えが頭の中にでてきました。

 

 

FC東京は攻め手こそ全くなくなってしまい、

得点の気配こそしないものの

失点の気配もどんどん薄れていきました。

 

(ただ、ルーカスの独力突破は見てて凄かった。

 くねくねと2,3人普通にかわしてて、

 もし11人だったならルーカスが決めていたと思う。)

 

 

 

レッズは攻めて攻めて、また攻めて

なんとか強引にゴールをこじ開けようとし、

東京は守りに守り、また守り

一瞬レッズにかいま見えたスキをついて

カウンターによる得点を狙うという

スコアレスながら全くダレない凄まじい試合内容。

ホントに、あくびしたり物食べたりできない異常なほどのピリピリした空気でした。

 

 

 

ナビスコ決勝という大一番。

レッズは実に3年連続での出場だからわかりますが、

決勝初出場に関わらず、

東京が全く気合が空回りしていなかったのには驚きました。

 

見ているサポ・・・・・というか私は心臓バクバクで

一つ一つのプレーに過剰反応してしまうような失態見せる中、

東京の選手達は固さがでずに気持ちの入ったプレーができていたのは凄い。

 

やはり、ジャーンの退場で気持ちが一つにまとまった。

甘さが完璧に消えうせ、戦場であるということを理解したのでしょうか。

ホント、10人と思えないような内容でした。

 

 

 

あのレッズに対し、

あの恐ろしい強さを誇るレッズに対し、

あの破壊力、総合力、攻撃力がJリーグナンバー1のレッズに対し、

10人で立ち向かっている東京・・・・・

 

 

やはり試合前の下馬評というか予想では

レッズが優位でしょう。

リーグ戦では独走だし、大舞台をかなり踏んでるし、

リーグ戦では首位決戦ガンバ、ジェフを潰し、

相性最悪のグランパス、アントラーズのアウェーゲームすら乗り切った。

おまけに大サポーターによるホームの雰囲気。

 

 

一方東京は

リーグ戦ではいま一つ勝ちきれないし、点取れないし、

10人相手なのに相性最悪のジュビロに勝てなかったし、

スタジアムは6:4いや、7:3のサポーター比率で負けている。

なにより決勝の舞台は今回が初めて。

この圧倒的な差の上に一人少ない10人。

 

 

 

本当にこの日、FC東京のDF陣は素晴らしかった。

 

 

土肥は最後の最後まで完璧にはじき、止め、MVP。

延長1分のエメルソン反転強烈シュートをセーブ、

そして高速でつめてきた田中達也のシュートも神セーブ。

 

まさに神。

 

延長6分の岡野からのクロスにあわせたエメルソンのヘッドも土肥がスーパーセーブ。

もう本当に凄すぎて泣けてきた。

本当に土肥は凄かった。

絶叫するしかない出来だった。

この男を塩田が超える日がくるのだろうか。

 

 

茂庭は今すぐ代表に呼ばれてもおかしくない出来。

MVP茂庭でもおかしくなかった。

 

この試合、120分戦い抜いた代償として

体への負担があまりにもかかり、

試合後に血尿がでたのは もはや伝説。

 

 

 

今野もワンボランチという

過労死が認められるような仕事を押し付けられたに関わらず、

鬼のようなボール奪取と走りぶり。

最後まで走れていたのは今野のみ。

 

足がつり、足がもつれ、足が止まる選手が多い中

今野は本当に最後まで走り続けていた。

信じがたいスタミナと気持ちの強さ。

もし、ワンボランチに浅利、フミタケ、宮沢のどれかが起用されていたならば

FC東京は崩壊していただろう。

今野だからこそ耐えられ、成し遂げられたと思う。

 

 

 

金沢・・・・・FC東京で優勝の経験をしている数少ないプレイヤー。

ジュビロ時代、栄光をつかみとり、プレッシャーを耐え抜いた精神力がここにきて

なんと頼れることだろうか。

 

「金沢なら大丈夫」

 

私の隣で鈴木さんがつぶやいていた。

まさにその通りで、

金沢が抜かれる、金沢がピンチをまねく、なんてシーンは皆無だった。

延長12分のエメルソン爆走を鬼のようなスライディングでクリアし、

ピンチを摘んだ場面なんかもう涙もの。

マジでかっこいいわ浄さん。  最高です。

 

 

 

 

一方、試合展開に話を戻すと、

 

 

アルパイの頭一つ突き出て完璧にとらえたヘッドを戸田がゴール寸前で執念のヘッドクリア。

恐ろしいのは後ろに藤山も控えていたこと。

 

 

戸田のクロスをケリーがスルー。

後ろから石川がシュートも山岸がナイスセーブ。

 

 

コーナーからの茂庭のシュートをゴール寸前で田中達也がクリア。

 

 

90分過ぎたロスタイムにはエメルソンのクロスに田中達也ヘッド。

これが何とポストに弾かれる。

 

 

数々の得点シーンと思われる場面で、

ミラクルクリア、ミラクルなポストが連発される。

異常としか言いようがない展開。

やはり決勝だからなんだろうか・・・・。

 

 

 

エメルソンは何度も何度も決定的なシーンを演出したり、

チャンスに絡むのにことごとくシュートミスや土肥のスーパーセーブに阻まれたり・・・・・。

今日のエメルソンはダメだったというのは違う気がする。

なんと言えばいいのか・・・・・・・

運が少し足りなかったんだろうか・・・・・・。

 

 

 

レッズの掲示板でこんな書き込みがありました。

 

 

「エメの成長は頼もしい。

 だけどな、こんな試合で決められるのは

 悪童だった頃のエメかも知れない。

 ちょっとそんな事を思ったりもした。 」

 

 

 

 

サポーターも凄まじい応援を繰り広げる。

私はホーム、ファミリー席に座っていたからかもしれないが

東京サポーターの声援も、

レッズサポーターの応援も双方共に凄かった。

 

 

やはり、「We are Reds!!!」 のコールは凄い。

テレビでも充分に凄さは伝わったと思う。

東京サポも絶えずずっと応援を繰り広げていた。

 

ユルネバなんか

選手入場時、延長戦突入時、PK戦突入時と

実に3度も唄いました。

 

3度ユルネバ唄う試合なんてこの先これが最初で最後でしょう。

 

 

この日の国立はヨーロッパにまったく劣らず、ヨーロッパに匹敵するというか

日本が、Jリーグが誇れる素晴らしい雰囲気だった。

 

 

こういった素晴らしいゲーム内容、

そしてこういった素晴らしいスタジアム雰囲気の中に入れたことは

本当にいい経験ができたと思うし、

ずっとこの先忘れられない印象となって残ると思う。

チケットくださった鈴木さんに大感謝。

 

 

 

 

 

そして激闘の末ついに勝負は延長戦へ。

 

 

 

 

 

まずFC東京一番手はルーカス。

 

試合後、

「もう何をやっていたかも思い出せないほど走り回ったよ」

そう語っていたが見てて心から納得するような動きだった。

それだけにPK蹴る前に足がもつれて倒れちゃうんじゃないかと心配。

 

しかし、キッチリ決めた。

 

 

 

 

レッズ1番手トゥーリオ。

 

 

「FC東京は腐ったサッカーだ。」

 

そう多少の捏造も入って報道されたことから

FC東京サポーターの怒りを一番くらい、

FC東京サポーターのヤジ・怒り・怒号の対象となっていたのがトゥーリオ。

 

もう聞いてて凄かった。

トゥーリオがミスキックなんかした時には鬼の首をとったような盛り上がりでした。

 

トゥーリオ、PKしっかり沈めて1−1。

 

 

 

 

東京2番手 馬場憂太。

 

 

戸田があれだけ精魂尽き果て、

真っ白な灰になったまで走り倒し、自己犠牲したのと対照的に、

 

憂太全く競らないし走らんし、守備しないので

FC東京サポーターの怒りを一番くらっていた。

FC東京サポーターのヤジ・怒り・怒号の対象となっていた味方選手が憂太。

 

逆に考えればこんな大舞台なのに関わらず

ここまで自分のスタイルを通すのも凄い。

図太いのだろうか大物なんだろうか。

 

 

この図太さはPKの時には比類なき強さとなる。

憂太、助走ほとんどなしで簡単にPKを決める。

すげー。

頼もしい。

 

 

 

 

レッズ2番手 長谷部。

 

 

このゲームでの終始レッズ好調・押せ押せムードからすれば

PK戦突入なんて夢にも思わなかっただろう。

そんな攻撃陣の核となっていた長谷部。

 

シュートをポストに当てるもゴールに吸い込まれて2−2。

 

 

 

 

東京3番手 今野。

 

 

ルーカスといい、今野といい、もうちょっと疲れてない奴をキッカーに選べよ・・・・。

そう思いたくなったが、

よく考えれば東京イレブンで疲れてない、限界超えてない奴なんていなかった。

気持ちの強さで選んだんだろう。

 

レッズGK山岸、コース読んで手にふれるんだがゴール。

危なかった。

 

 

 

 

レッズ3番手 田中達也。

 

 

ふと東京ゴール裏見ると、タオルマフラーを全員グルグル振り回してて、

 

 

 

 

 

 

「外せっ・・・・・・!外せっ・・・・・・!」

 

 

 

 

という怨念が混じり入った恐ろしい光景。

やばかった。数分見ただけで耐えられなくなるような光景。

これを見ながらPKを蹴るレッズの選手はさぞ苦痛だろう。

慌てて私もタオルマフラーをガンガン振り回す。

 

(バックスタンドだから意味ないんだけど、気持ちです)

 

 

そして田中達也シュート。

 

 

 

 

クロスバー!!!!!

 

 

 

クロスバー、クロスバーに当たってゴールならず!!!

東京サポ、東京選手大歓喜!

 

ゴール裏うずまき光景が効いたんだろうか。

 

 

 

 

そして、さらに異様なテンションとなった雰囲気の中、

 

 

東京4番手 梶山。

 

 

 

 

途中投入、まだ18歳ながら恐ろしいほど堂々とプレー。

このゲーム中でも驚異的なボールキープ能力は発動され、

見ているものに感動を。

そして、末恐ろしさを感じさせた。

 

 

決めてくれ・・・・・・

 

 

 

山岸、スーパーセーブでゴール止める!!!!

 

 

 

梶山もいいコース狙ったんだが

右上に飛び、この大一番で大仕事を成し遂げた山岸が凄かった。

これは凄かった。ホントに。

 

今度はレッズサポが吠える。

一気に顔色ぶり返した。

そして頭を抱える東京サポ。

 

 

 

レッズ4番手、キャプテン山田。

 

 

特に重圧のある4番手で山田がきた。

 

 

 

 

山田が蹴っ・・・

 

 

土肥、セーブ!!!!

 

 

 

土肥 神 !!!

 

ど真ん中に蹴った山田のシュートを土肥がセーブ!

土肥が叫ぶ!吠える!

 

この土肥が叫ぶシーン

まるで98フランスW杯準決勝ブラジルvsオランダのPK戦での、

ドゥンガの雄叫びのようだった。

 

 

そして、頭を少し抱え、なんとも形容しがたい表情を浮かべていた山田。

 

これもレッズの掲示板での書き込みなんですが、こんなのが。

 

 

「山田のPK外した目はなぁ・・・

 J2陥落した広島戦で延長突入した時に

 「だめ?もうだめ?」

 って言ってる時の目、そのままだった。

 山田のあの目を見たのは二回目だ。 」

 

 

 

 

ラスト・FC東京 5番手・・・・・加地。

 

 

決めれば初タイトル。

頼む・・・・・・・。

 

 

 

加地、しっかり決めてPK戦勝利!

 

 

 

優勝!

FC東京初タイトル!

 

 

 

あーもうこの瞬間、忘れられない。

ホントに嬉しかった。

 

 

次々にピッチにスタッフやベンチメンバーが飛び出し、抱き合い、喜び合っていた。

その中にはジャーンの姿も・・・・・・。

 

 

 

FC東京のあきらめない姿勢、

耐え抜いた結果が優勝という素晴らしい内容で戻ってきた。

本当に素晴らしいゲーム内容だったと思います。

 

 

0−0ながら痺れる様な、感動を味わえる最高の内容でした。

帰ってきてからはてなダイアリーで他のJリーグ興味なさそうな人のブログを見て回りましたが、

 

「いい試合だった」

 

とか、

 

「凄かった」

 

とか、このナビスコ決勝の内容を褒め称えるような、

素直に感動しているような、

Jのレベルを見直しているような感想が沢山あって、凄く嬉しかった。

 

 

 

最高でした。

 

 

 

 

おまけ。

FC東京ナビスコ優勝報告会 簡易内容

 

 

社長挨拶:

シュート打ったら全部入るよう練習させます。

優勝、優勝、優勝で。

 

 

ヒロミ挨拶:

PK練習は、してました。五番目が加地だったときは目をつぶりました。

シュート練習します。まだ自分の方が決まる。

 

 

選手一言

 

阿部: やったぞー(片手突き上げ)

 

梶山: PK外してどうしようだったけど優勝できてよかったです。

 

藤山: ジャーンのおかげで出れました(笑)

 

宮沢: 試合出れるよう頑張ります(笑)

 

戸田: 数日禁酒してたので今日は焼酎飲みます。

 

石川: 途中で足つってました。

 

茂庭: 疲れたのか血尿が出ました

 

ジャーン: ごめんなさいありがとうおめでとう。 やったぞー(突き上げ)

 

金沢: PK6番目僕でした。誰よりも加地が外さないよう祈ってたのは僕です。

    加地くんありがとう。

 

土肥: おいしいとこ取りの土肥です。

   1試合なのにMVPもらえたのは日頃の行いがいいかなと。

 

塩田: 土肥さんがいない間出てた塩田です。賞金でおごってもらいます。

 

遠藤: 土肥さんがいない間ベンチにいた遠藤です。代表ふたりがおいしかったです

 

 

 

 

 

個人的に藤山マジでよかった!

(藤山とジャーンの退場劇のコラムはこちら)

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