衝撃の移籍シリーズ 第5弾

田邊伸明 代理人

 

 

衝撃の移籍シリーズなんてものをやってみた。

私の独断と偏見により、数多くの移籍劇の中から

第1弾から順番に衝撃度が増していくという設定で

5つピックアップしてコラムにしたのだが、

その第1弾から第4弾までは以下の通り。

 

 

第1弾 山瀬 功治 マリノスへ移籍

第2弾 佐藤 寿人 サンフレッチェへ移籍

第3弾 ジュビロ、ジェフから3人強奪

第4弾 中田 浩二 マルセイユへ移籍

 

 

で、ついにラスト第5弾・・・・・・

 

 

ケリー退団・・・・・

阿部吉朗、大分へ移籍・・・・・

 

 

どう考えてもこれなんだが、

もう、既にコラムにしてるんですよね。

では、第5弾はなんなのか?

 

 

最後にとりあげる衝撃の移籍劇。

思えば、山瀬移籍のコラムでも、

中田浩二移籍のコラムでも、

わざと全く触れずに、

わざと全く登場させずにいたあの人について。

 

 

 

そう、田邊代理人についてである。

 

 

 

04−05年オフシーズンで

山瀬・中田という2つのビッグな、2つの大騒ぎとなった

移籍劇を行った代理人としてこれ以上衝撃な人物もいまい。

 

 

まず、最初に大騒ぎとなったのは

山瀬移籍か?というニュースが流れた時である。

多くのサポーターにとって寝耳に水の話であり、

いったいなんで移籍なんか考え始めたんだ?

と不思議でしょうがなかった状況で、

山瀬に対する注目と同等に

この田邊代理人についても注目が集まった。

 

 

「山瀬をそそのかした」

 

巷でそう囁かれ、レッズサポの叩きどころとなったのが田邊氏。

「山瀬が移籍を考え始めたのは、田邊がそそのかしたからだ。」

確かに、移籍ニュースがでた当時は

どう考えてもこの人が山瀬を困惑させ・・・・というか、

自らの利益のために移籍劇を無理やり行ったとしか思えなかった。

レッズサポも田邊氏に激怒。

 

 

また、迷っている山瀬に対し、田邊氏は

移籍したほうがいいのか それとも残った方がいいのか

というアドバイスはかけたことだろう。

そのアドバイスも問題である。

 

代理人の立場からすれば

移籍成立によって報酬が入るわけで、

山瀬がマリノスにいって本当にいいのか、

本当に彼のためになるのかという事を度外視してしまい、

無理やり移籍にもっていくアドバイスをした可能性は考えられなくもないだろう。

そういった憶測により、レッズサポは憤慨しているのではないかと推測される。

 

 

しかし、実際には

山瀬は少年期からマリノスを憧れていた。

という事実がでてきた。

おまけに移籍金は満額ともいえる2億円をしっかりととれた。

そのため、レッズサポもある程度は納得したようではあるものの、

それでも田邊氏に対する憤慨の念は消えなかった。

 

 

個人的には、

 

迷ってる山瀬のために

マリノスへと渡る橋をつくってあげ、

さらにその橋まで連れて行き、

背中をポンと押して歩かせた

 

という程度の仕事ぶりだと思う。

(なんだこの例え)

 

 

 

 

あと、こんなギリギリの時点で移籍が決まったというのは問題だろう。

移籍マーケットギリギリでこんな移籍劇。

しかも、トップ下の主力ともいえる選手が抜けたレッズ側は

代わりとなるトップ下の選手の補強などを考えていなかっただけに、

残りの短期間で代わりの選手を補強できるのかは疑問だ。

 

つねづね、レッズ側は

「来シーズンの補強は坪井と山瀬の復帰」

と明言していただけに大ダメージとしかいいようがない。

 

 

いい代理人だったならば、

もっと早く決定してレッズ側への補強期間を

残せてあげたりできたのではないか。

 

これがもしマリノス側の策略だったならば恐ろしいが。

 

というか、そんな移籍決定の時期を代理人側が

自在に動かすことができるとは思えないが・・・・。

 

 

と、いうわけで移籍金の額は問題ないものの

移籍をまとめる時期がここまでずれ込んだという意味では

いい移籍手腕ではなかった。

 

 

 

 

そして、田邊代理人への厳しい視線がさめやらぬ中、

今度はもっと凄いニュース。

ご存知、中田浩二のマルセイユ移籍劇だ。

 

 

 

「また田邊かよ!」

 

 

正直、こう思った。

そして、こうも思った。

 

 

「ああー田邊氏が絡んでいると

 なんかゴタゴタした結果になりそうだな〜」

 

 

 

果たして、この予想はあたり、

移籍金ゼロでマルセイユへの移籍が決定する。

 

 

山瀬の移籍ではそこまで問題なかったものの、

(といっても、普通の移籍よりは色々と問題あったが)

この移籍では田邊氏が完全に悪者というようにニュースでは扱われた。

 

 

まず、移籍金を残さなかった点。

なぜなら、中田浩二がちょうど契約満了のためという理由だったのだが、

 

何故契約延長できなかったのかという問題だ。

 

アントラーズ側は移籍騒動話がでようがでまいが、

是が非でも契約を延長したかったことだろう。

ではなぜできなかったのか?

 

 

まず、経緯を辿るとこうである。

 

 

アントラーズが04年途中に中田へ契約延長をもちかけるも、

怪我の長期離脱後ということもあり中田が拒否。

シーズン終了後の交渉を希望。

 

 

その後、移籍リスト掲載の関係で契約継続の意思を再度確認。

これにより、口約束といえど契約延長合意。

ここでフロントは中田浩二を100%信頼する。

 

 

将来的に中田は海外移籍を希望しているので、

フロントの好意でマルセイユの練習参加を許可。

 

 

そしてその後マルセイユへとゼロ円で移籍が決定する。

 

 

 

 

このマルセイユへの練習参加が結果的に大失敗となり、

今回の悲惨なケースを生み出したので

「練習に行かせたアントラーズが馬鹿だ」

と非難される結果に。

 

鹿島側の「中田の夢に近付けてやりたい」という好意が

プロとしては甘っちょろく仇となった。

しかし、アントラーズフロントをかばうとすれば

大怪我から復帰したばかりで、契約延長の意思があった中田が、

まさかギリギリになって翻意するとは思いもしなかったのだろう。

「練習に行かせたアントラーズが馬鹿だ」

これはあまりにも厳しすぎやしないか。

 

 

練習参加し、海外への気持ちが強くなった中田浩二に対し、

契約更改前に田邊氏が中田浩二へ

 

「契約延長すると移籍金が発生して

 マルセイユへの移籍がしづらくなるよ」

 

という風に入れ知恵したんじゃないかと

巷で囁かれたものだが、

この真偽ばかりはわからない。

 

 

しかし、これからは妄想の域をでないのだが

何故、契約を延長しなかったのかときかれたら、

そりゃあマルセイユに移籍するためだろう。

 

アントラーズと契約延長したのならば

移籍金発生するので、海外クラブは獲得の動きが鈍る。

だから、マルセイユが狙っていると

田邊代理人に聞かされた時点で

どっちから決めたのかはわからないが

 

「アントラーズと契約延長しないで、

 限りなくゼロでマルセイユへ行こう」

 

と、決めた。

 

 

 

契約を延長しなかった理由はこれしかないだろう。

アントラーズへの不満?

それならばなぜ当初は

契約を延長するという方向で話がまとまっていたのだろうか。

 

田邊氏が悪かったのか。

それとも中田浩二が悪かったのか。

どっちかはわからないが、

このオフシーズン、どちらも悪のイメージがこびりついたのは

疑いようのない事実だ。

 

来シーズンは中田浩二を主力どころか

チームの柱として考えていたアントラーズにとっては祝福できない。

それも間違いないだろう。

移籍金ゼロ。

おまけにこの時期。

 

 

「海外移籍は素晴らしいこと」

と一方的にメディアは褒め称えるかと思ったら、

サッカーダイジェストでは全くそんなことはなく、

「これだけ周囲から祝福されない移籍も珍しい」

と、至って冷静かつ冷めた視点だった。

 

 

おまけに、セルジオ越後氏なんかは

 

「まぁ、中田浩二はチームに

 未練も愛情もなかったということなのかもしれないね。」

 

などと書き捨てる始末。

 

 

鈴木チェアマンが

 

「海外移籍は賛成だが、今回は若干問題がある。

 片方が大損では良くない。

 それを調整するのが代理人の仕事。」

 

と、田邊代理人を批判した。

 

 

一方、アントラーズ関係者は

「向こうはゼロでもいい状況で移籍金を提示している。

 そこは代理人が頑張ったということ。」

とのコメントが。

このコメント聞いて、

アントラーズ関係者甘すぎないかと疑問に思った。

 

 

 

確かに理論上は移籍金ゼロが当然だ。

確かにルール上は全く問題ない。

 

しかし、ルール上問題ないからといって

これからも移籍金ゼロ海外流出が

進んでいく事態はいいことなのだろうか。

 

 

 

今回の移籍劇は田邊代理人が多くの人に迷惑をかける

マトモとはいえない移籍劇だったと感じる。

 

どこまで迷惑だったのか?

長年世話になったチームに大迷惑をかけた。

補強にあてる残り時間も少なく、金も残さない。

また、それによりトリニータへレンタル中の根本も

復帰か残留か微妙な状況になってしまうという玉突き事故のような事態にまで発展。

信頼関係すべてブチ壊れた。

なによりサポーターを全員裏切った。

人間性として中田浩二と田邊代理人にガッカリした人は多いのでは。

 

 

中田浩二はアントラーズに残るようなそぶりだったからこそ、

(現に移籍リストに掲載されず)

アントラーズも安心していたんだし、穴埋めの補強なんて考えていなかっただろう。

それを、田邊代理人によって全てぶち壊しにされてしまったという流れではないか。

 

 

アントラーズ・牛島社長のコメントでも、

 

「彼がウチと契約を更新し、三者(両クラブと本人)が

 同じテーブルについて交渉ができればよかったと思うが、

 代理人は二つしかいすを用意していなかった。

 片一方(鹿島)のイスがない中で

 話しをまとめようとすれば、当然ギクシャクしてしまう」

 

と一方通行の交渉手段に憤りを見せたとの情報。

 

これ、田邊代理人の手腕が非難されて当然なんじゃ。

3者が同じテーブルについていたなら交渉がスムースにいったのかどうかは

わかりませんが。

 

 

 

マルセイユの方がアントラーズ在籍時より、

年俸が上ならばいいが、もし年俸がアントラーズ時より格段に低い提示だったとする。

それでも海外へ移籍したいと選手がいいだしたら、

フロントはどうすればいいのか。

 

代理人はそうゆうときこそ、クラブへの感謝というか今までのお礼を忘れないよう

選手を抑えるのが仕事だと思うのだが。

 

アントラーズにマルセイユがだした提示金額はあまりにも低く、

アントラーズ側が激怒するようなもの。(約2000万円)

それは田邊代理人が

「この金額では交渉は不可能です」

と拒否するなり、スムースに交渉いくよう調整するべきではないのか。

 

今回、中田浩二とアントラーズは喧嘩別れになったのだが、

代理人は双方共になるべく円満となるよう、移籍を交渉するもの。

 

アントラーズはもちろん可哀相だし、

中田浩二だってアントラーズを裏切ってしまい、

引退後フロント入りなどの線はなくなった。

おまけに、サポーターからここまで恨まれていることを考えると、

中立的傍観者からすれば少しは同情してしまう。

そう考えた場合、今回田邊氏の動きは大失敗だったといえる。

 

 

また、タダで強奪したマルセイユが悪いかといえば

別にルール上は全く問題ない。

ただ、日本のクラブを舐めている程度だろう。

(それもそれで問題ではあるのだが)

やはり、今回叩きどころとなるのは田邊代理人ではないかと思う。

 

 

 

東京V・中澤が以前、国内移籍期限ギリギリでマリノスに強奪される

という問題移籍があり、このときも大いに揉めたご様子。

ジェレミーウォーカーなども個別にコラムを書いていた。

で、その時の代理人はもちろん田邊氏。

こういった前例があるからこそ(他にも角田・松井など色々あるのですが)

みんな今回厳しい目で見ているんだろう。

 

 

それに、こういった事件によって田邊代理人のイメージは

残念ながら悪くなってしまったことは否めない。

それによって今後、Jクラブが警戒心を強めてまた問題が起きる可能性は充分ある。

 

余談だが、サカマガの「サカつく」インタビューで以前、田邊氏が登場したことがあった。

その時、

「代理人という職業に悪いイメージをもたせないために

 今日はスーツじゃなくてラフな格好できました」

というコメントがあった。

そこまで気を使ったというのに、

今回の事件で灰色のイメージが憑いたのは残念な話であろう。

 

 

 

 

・・・・・今更な感じがするが一応フォロー。・・・・

 

 

 

田邊代理人のサイトがあるのだが、

日記がブログになっていて、コメントがつけられるようになっている。

 

で、山瀬と中田浩二の移籍の際に

凄まじいまでのアクセスとコメントが寄せられ、

実に山瀬の移籍話より

 

462件のコメントが。

 

 

これは尋常な数ではない。

ご存知の通りうちのサイト、中坊コラムはよく荒れることがあるのだが、

それでも日記や掲示板のコメントでここまでの書き込みがあったことはない。

せいぜい30〜60件程度の荒れ具合である。

 

 

もちろん、このコメントは冷静な人の意見もあれば、

ただの心ない誹謗中傷・嫌がらせ・荒らしのような書き捨てコメントなどと様々だ。

 

 

そういった莫大な量のコメントに対し、

応えられる範囲で田邊氏はきちんと返信を行っている。

 

 

これには感動した。

ハッキリいって、代理人にとってはサイト運営が仕事ではない。

むしろ、サイト運営しててこういった意見に応えるということは

仕事の障害でしかないだろう。

にも関わらず貴重な時間を割いて丁寧に返信を行っているのを見て、

(まぁこうゆうのを見て共感してしまった部分もあるのだが)

 

「田邊さん、アンタ かなりマジメですなあ」

と感心してしまったのである。

 

 

 

 

 

そして、最後に今後の海外流出への

ネガティブな予想をしてみようと思う。

 

 

 

必要な選手なら以前から

どんな方法を使ってでも契約延長すべきなのがフロントの仕事。

そういって今回アントラーズフロントを批判しようとも、

選手が海外へ挑戦したいという気持ちが溢れているというのに

それをどうやって契約延長させたらいいのだろう。

 

フロントに落ち度があると言いたい気持ちはわかるが、

今回ばかりは同情するしかないだろう。

もちろん、海外側から見れば甘く、

プロとはいえない失策だったことは否めない。

 

プロに徹するならば、

中田浩二に対して強引な手法を使って契約延長をするだろう。

 

「契約延長しねーなら、

 今シーズンはもちろん、来シーズン以降も

 絶対に試合出場させねぇぞ。」

 

などの脅しをかけたり。

(エルゴラではタッディやダービッツの例が挙げられていました)

 

 

で、もちろん契約延長する前にマルセイユなんかにはいかせない。

契約をしっかり延長してから練習に参加させる。

もちろん、中田浩二がいかに契約延長の意思があるとか、

契約延長のそぶり見せたところで絶対に信用なんかせず、

 

「口だけ言っても信用するわけねぇだろ。

 ハンコ押さないかぎりこっちは認めねぇ。」

 

そう脅してさっさと契約結ばせる。

これがプロのフロント。

(なんでこんな悪どい口調になってるのか不明)

厳しい目で見れば今回はアントラーズフロントに甘さがあった。

 

 

 

選手だって、海外移籍希望しているのならば

複数年契約を結ぼうとはしないだろう。

クラブ側だって、そんな長期契約おいそれとできるほど

経済的余裕があるとは思えない。

 

将来、このケースを悪例として、

30ヶ月ルールはどうでもよく、

海外移籍したいがためにクラブが複数年契約もちかけても

代理人・選手が拒み通したらどうするのか。

 

 

金もいらない。

複数年契約もいらない。

サポーター、フロントを裏切ってもいい。

それでも海外に行きたい。

 

 

そう思い、非常識と言われようとも海外へ行こうとする選手が、

田邊代理人と契約したならばいったいどうなるのか。

次々とゼロ円で主力選手が流出すれば間違いなくJリーグは破綻する。

 

今回、中田浩二と田邊代理人は

世間から非常に叩かれたが、それでもまたこういったケースは起こりうるだろう。

他サポにとっても他人事ではない。

 

 

 

また、最後に

なんでもかんでも海外へ行くことは素晴らしいと賛美する

事情しらない・事情知ろうともしない人には本当に頭にきた。

 

 

クラブは慈善事業やってるんじゃないんですよ。

 

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