ベルガー監督 退任。

納得いかねぇ     (大分監督)

 

 

03年、ギリギリ残留。

本当にギリギリでJ1残留をなしとげた大分トリニータ。

 

内容的にも

「とにかく守って守って、守り倒して勝ち点1ゲット」

という超現実的なやり方でコツコツと勝ち点を積みかさね、

なんとか最終節で残留をきめた。

 

 

そのやり方自体はJ1一年目だし、

戦力の乏しさを考えれば仕方のないことであり、

よくこの戦力で残留できたよな。

そう言われるような残留劇でひそかに私は感動したりした。

 

 

で、J1 2年目の今季。

一番の目標はJ1残留であることにかわりはないが、

やはり03年のようなガチガチぶりは勘弁してほしいな〜

そう思ってたところにオランダのハン・ベルガー監督が就任した。

 

 

最初は

 

「私の名前はハン・バーガーではありません。ハン・ベルガーです」

 

という 全く笑えないトンデモ級の寒いジョーク をとばしてた印象が残ってたが、

調べるとオランダではすでに何百試合も指揮をとった

実力ある指導者だということがわかった。

 

 

で、04年開幕戦。

レイソルに2−1で敗れ、あーまた今年もトリニータは大変そうだな〜

なんて東京ファンの私は見下して見ていたんですが、

2節、ビッグアイでトリニータとFC東京が激突。

 

 

東京はフミタケのミドルで先制するも、

ガンガン攻められまくって同点、

そして木島、マグノという高速アタッカーにブチ破られて逆転負けをきす。

 

 

ここで強烈に04年のトリニータは

今までのガチガチサッカーではない。

破壊力あり、アグレッシブで3段階くらい進化をとげているチームだと思った。

 

 

むしろ、これトリニータだよね?

と、にわかに信じがたいような

見事な逆転劇を見せつけられてショックでした。

 

 

その後もトリニータの凄さはとどまらない。

 

 

永遠の先輩ともいえるサンフレッチェに2−1で勝利。

 

チャンピオンF・マリノスに1−1のドロー。

 

セレッソには容赦ない3−0の圧勝。

 

お得意様ガンバには4−3というド派手なスコアで勝ちきった。

 

エスパルスにアウェーで2−1で地味に勝ち、

 

連敗が続いたと思ったら上海申花に6−1の爆勝。

 

 

セカンドステージは最下位となるが、

結局04年、一度も残留争いに絡まずに終わるという結果で終えた。

 

まずこれだけでも合格点だといえる。

 

だが、なんといっても凄かったのは

充実した内容だった。

 

とにかく攻めの形なんかなく、チャンスの数も少なかった03年に比べると

シュート数、決定機、チャンスの数、攻めの時間帯などが大幅にアップ。

前線でマグノ・アウベスという見事なストライカーがいたのも大きいが、

決して彼だけに頼るような戦いぶりではなく、

全員の動きが明らかに去年とは違って

いきいきと攻撃に参加してて、そりゃーもう見てて楽しかった。

 

単純にゴール数だけでも大幅に増え、

まさかあのトリニータがバカバカ点とるなんてと目を疑うような成長。

 

 

たとえ負けた試合であっても

手も足もでず完敗。

何もできず、やられっぱなしの敗戦。などといったゲームは皆無で、

1stのジュビロ戦やジェフ戦なんかは負けたけれども内容はよかった。

力をだしつくした、サポも納得できるような負けゲームが多かった。

 

03年ガチガチ守りトリニータを

ここまで変えたというベルガー監督の功績はあまりにも大きい。

 

 

さらに見逃せないのが若手選手の成長ぶり。

小森田などは前任の小林監督が

なんとかうまくゲームで使えないだろうかと

ちょっと無理あるような起用をし、

存在感もなく消えているようなプレーをしていたが、

ベルガー監督のもと、かなり存在感がでるプレイヤーとなった。

 

原田にしてもそうだ。

プレースキックが抜群で、フリーキックの精度が鬼高い。

左サイドバックにて定着し、間違いなくトリニータの将来を担う選手だろう。

 

エスパルス戦で初ゴールを決めた時、

原田が真っ先にとびつきに行ったのはベルガー監督だった。

 

 

木島と松橋。

どちらも今まで出番なく、他サポにとっては無名の存在であったが

もはや知らない人の方が少ない。

 

ベルガー監督は木島を積極的に起用し、それに木島がプレーでこたえる。

そういや1st2節のFC東京戦では、

高速ドリブルから素晴らしいクロスでマグノの逆転弾をアシストされたっけ・・・・

 

 

 

若き選手たちが成長し、

ここまで育てあげたのはベルガー監督のもう一つの大きな功績だ。

 

 

パトリックという素晴らしいDFを連れてこられたのも

ベルガーのコネという面もあっただろう。

ビチュヘに関してはレッドカードが多く、途中退団となったが

プレー自体はしっかりしてたし、失敗というレベルでは全くなかった。

 

 

 

さて、こんな素晴らしい監督だったので

まず間違いなく来シーズンも続投で、

トリニータは中位に食い込み、

将来は強敵となる日がくるだろうな・・・・・。

 

 

そんなことを予測していたら、

 

 

なんとトリニータのフロントは

ベルガー監督と契約延長せず、

今季限りでの退任を発表・・・・・・!!!!

 

 

 

なんてこった・・・・・!

 

 

FC東京ファンの私がドでかいショックをうけたくらいだ、

トリサポの方々からはとんでもない悲鳴がでてるんじゃ・・・・・・

 

思ったとおり、

 

 

凄いフロントへの反発、

そしてベルガー監督支持の声で一杯だった。

 

 

 

「少なくとも俺は今年一年楽しかった。

 やっと選手がいろんなシステムに慣れはじめたのに・・・

 東のオシム、西のベルガーってくらいいい監督だぞ。 」

 

 

「今年は見ていて楽しいサッカーが多かったです。 

 あと2年は監督やってください!

 お願いします。 」

 

 

「昨年は、J1が大分にある喜びをトリニータが教えてくれました。

 今年は、サッカーのおもしろさをベルガーが教えてくれました。」

 

 

「絶対に続投!

 見に行けないときでも常に結果が楽しみだった。

 来年もベルガーのサッカーを見たい! 」

 

 

「よく大分に来てくれたと思います。

 今年の反省を踏まえ、来年はどんなチームになるか 

 是非見てみたいです。

 監督代えれば更に上位に行けるもんでしょうか?

 監督うんぬんより問題は他にあると思います。 」

 

 

「長期的、かつ今後の発展を考えるなら、もう1年指揮をとってもらうべきだ。

 特に、このオフでは、監督の意向に沿った選手獲得を中心に

 チーム再建を考えるのが妥当だと思う。」

 

 

「99年から見てますが、試合内容については今年が一番面白かった。」

 

 

「大体、戦力外5人を先に発表したならベルガー続投のはず。

 次期監督が決まってない中でなぜ戦力外を含めた来期構想ができるのだ!

 フロントの暴走としか思えん。

 このやり方って背広組が幅を利かせるプロ野球に近いと危惧する。」

 

 

「シーズンチケット購入見送ります。」

 

 

 

 

 

本当に私も同意見のものばかり。

このコラム、退任発表の時点で書くしかねぇっ!

と思ったのですが、

 

 

 

大分かぼすさんより

 

「何卒、コラムをよろしくお願いいたします。

 依然、フロントとの喧嘩の仕方がわからず、手をこまねいております。

 

 フロントは我々が沈静化している、納得していると勘違いしています。

 ただ、喧嘩のやり方がわからなくて、じっとこらえているだけなのに・・・。

 

 こういう時は、レッズサポータがうらやましい限りです。

 どんなことしてるか教えていただければ幸いです。

 お忙しいところ、恐縮ですがお願いいたします。」

 

 

 

という切実なリクエストを頂きました。

私自身、フロントとの喧嘩の仕方もわからないし、

なおかつ私はレッズサポではないし、

あまり力になれなくて申し訳ありませんというしかない非力さなのですが、

せめて一刻も早く、

ケリー退団についてのコラムより

文句なしに優先して書かしていただきました。

 

 

 

冷静に今回のベルガー退任の理由を見れば、

やはりセカンドステージで最下位になったこと。

 

また、

 

去年は 年間14位 勝ち点26で

今年は 年間13位 勝ち点30

 

という数字だけ見れば去年からあまり進歩がないと見られてしまったのが

原因なのだろうか。

 

(数試合だけでもちゃんとゲームを見たならば、

どれだけ去年と内容が違うかはわかると思うんだが。)

 

 

セカンドステージで途中5連敗をしてしまったこともあったし・・・・・。

 

 

他には年棒面でトリニータの財政がかなわなかったのではという見方もできる。

もともと年間予算がすごく少ないトリニータ。

グランパス戦で車が数台水没し、その損害賠償なんて

大ダメージな事件もあった。

 

 

ベルガー監督と契約延長するなら、

今年の素晴らしい結果と内容を考えれば

年棒アップしかありえないだろう。

 

 

だが、トリニータの財政がそこまで払えるほど余裕なかった・・・・・・。

こんなことあるのかなぁ。

多分、やっぱしこういった理由ではないと思う。

 

 

単に、フロントが大失敗選択をしただけではないかと思ってしまう。

 

 

ともかく、来シーズン もし低迷したり、

J2に落ちた場合は間違いなくフロントがものすごい責任を負い、

ファンが愛想をつかして離れていくのではないかと思う。

 

そしていちJリーグファンとしても

あれだけ素晴らしい監督がいなくなってしまうことは残念でならない。

せめてもう1年だけでも見たかった。

 

 

次期監督も含め、05年シーズンのトリニータへ注目は大きい。

 

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