残留争い 天王山

トリニータ○1−0●サンガ (032ndstage)

 

 

残留争い大一番。

それが03年2nd stage 11節、

大分トリニータ vs 京都パープルサンガ戦。

この試合前の勝ち点がこう。

 

13位 ヴィッセル神戸  23

14位 大分トリニータ   20

15位 京都サンガ    20

16位 ベガルタ仙台   19

 

負けた方は 限りなく死に近づく という

すさまじくピリピリしたゲーム。

大分はこのゲームのためになんと練習を非公開。

忘れられないのは、試合前のインタビューでMF寺川が

 

 

“勝つような練習をやりました”

 

と、実に不気味に語ったこのセリフ。

最初は、

「こりゃ、相当な秘策を練ったに違いない・・・・

 なみなみならぬ恐怖を感じる・・・」

なんてビビったのだが、よくよく考えると

「勝つような練習・・・・って

じゃあ今まではどんな練習してたんだよ、

普段から勝つような練習しろよ。」

とツッコミを入れたくなるセリフである。

 

この一戦は、トリニータのホームゲーム。

会場がビッグアイではなかったのが痛恨の極みである。

(熊本の陸上競技場)

場所的にもホームと呼べるところではないし、

サポーターの数もかなり減ってしまう。

なによりあのビッグアイの湿度が常に60%は超えるであろう

地獄の蒸風呂具合を相手にくらわせられないのが痛い。

夏場は罰ゲームと言っていい程の恐ろしいコンディション。

アウェー側選手のスタミナを奪い、精神を疲労させるのは間違いない。

ただ、あまりにもひどい時はホーム・トリニータの選手もグロッキーとなってしまうのだが。

 

 

試合に戻ろう。

このゲーム、トリニータらしく

わずかなスキから生まれたワンチャンスを見事ものにしてトリニータが先制。

ウィルが難しい態勢からゴール前にラストパスを通し、

それを吉田が流し込んだ。

 

ゴール直後ユニを脱いだ吉田、そのシャツには

「俺らのヒーロー吉田。Get Goal!」

と書かれてあった。

関東のトリニータサポが激励で渡した一品らしい。

それをしっかり着て、しっかり決め、しっかり見せる吉田孝。

偉大だ。

 

 

その後、この1点を守りきろうという作戦を展開してたトリニータだが、

後半、悪夢のPK宣告。

 

サンガのキッカーはエース・黒部。

トリニータのキーパーは岡中。

決まれば同点となり、一気に流れは変わる。

何より、残留ライバル相手にドローで勝ち点1に終わるのと

勝利で勝ち点3を奪うのでは天と地ほど違う。

 

そんな緊迫した空気の中、

笛がなり・・・・・

 

 

岡中がセーブ!

 

 

この黒部のシュートを止めた横っ飛びのビッグセーブ、

そして止めた直後の岡中の咆哮、

そして止めた直後、一斉に岡中のもとに集まってきたチームメイト。

 

この一つ一つの光景を今でも忘れることはできない。

もう感動して泣きそうだった。

あまりの岡中の凄さに。

本当に岡中は凄い。

 

この最大のピンチを切り抜けたトリニータが

非公開練習の成果を発揮したのか(?)

1点のリードをキッチリと守りきり、

見事崖っぷち天王山を制した。

 

喜びに沸くトリニータイレブン。

一方、サンガDF角田はむせび泣き、PKを外したエース黒部は

試合後、無言でバスに乗り込んだ。

この勝利の価値はかなり大きく、このシーズンの最終結果をいうと

サンガは降格し、トリニータは残留したのである。

 

 

最後にもう一度言わせてほしい。

岡中は神!!!

 

岡中のコラムはこちらから。

 

(UP日04年8月7日 リニューアル05年11月25日)

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