師匠・鈴木隆行 その2 (鹿島DFW)

 

 

以前、「師匠・鈴木隆行」というコラムで

師匠はいったいどこが凄いのか。

どう役立っているのか具体例をあげた。

 

 

・ シミュレーション妙技

・ 体だけは変にゴツイ

・ DFと勘違いしてるので必死にプレスをかける

・ 自分がどの程度のレベルか熟知している

・ 運だけはやたらある

 

 

で、新たに追加するのが

 

 

・ 挑発奥義

 

 

05年開幕戦のレッズvsアントラーズ。

ここで放った師匠の奥義、

これにアントラーズサポーターを除いた

5万人の観衆、レッズの選手全員が見事にひっかかる。

 

 

これは目を見張るほどの業でした。

まず、散々相手を挑発したり、削ったり、

相手のフェアプレーを逆手にとったボール奪取などを放ち、

怒りのボルテージを念入りに、丹念に溜める。

 

 

そして、抑えきれず、

導火線に火がついて爆発したのがアルパイ。

トルコ代表、プレミアリーグで活躍し、

ベッカムを挑発した男でも知られる

ファイターが我慢できなかったのはある意味当然で、

鈴木の顔(アゴ)をつかんで倒す。

 

これにより一発レッドで退場。

おまけに師匠、これにあきたらずまたもアルパイへ近寄り

わざわざ今度は空手チョップをくらい、

 

1試合出場停止のみならず

数試合出場停止を目論むというまさに巧みな業。

 

 

 

やはり、04年の2ndの因縁が頭に残っていたのだろう。

 

 

カシマスタジアムで行われた赤の聖戦。

まず、師匠がアルパイに審判の見えないところでケリを入れる。

これで完全にイッたアルパイが、

師匠のロンゲを鷲掴みにし、

髪を思いっきり後ろから引っ張ってなぎ倒すという

極悪報復ファールを犯す。

しかし、これは何故か主審・副審ともに見てなかったようで

結局試合中アルパイにお咎めなし。

 

 

実際に映像で見ると

普通に引いてしまうファールだった。

 

で、やっぱこの事件忘れてなかったんだなぁと

師匠の執念深さに驚いた。

 

 

アルパイを数試合出場停止ものの

退場に追い込んだだけに留まらず、

その後も果敢にレッズのイレブンを挑発しまくる師匠。

 

 

 

「オラ、こいよ!そこの23才のクセに

 もうオデコ後退してる若ハゲ野郎!」

 

 

 

と、トゥーリオに言ったかどうかはわからんが

もう師匠、やりたい放題。

(実際にその後トゥーリオはイエローもらう)

 

 

さらに凄いのは

ベンチスタッフまでに喧嘩売ったこと。

 

 

 

「おい!そこの監督もどき!

 いい加減いさぎよくスキンヘッドにしろやボケ!」

 

 

 

こう言ったのか定かではないが、

ゲルト・エンゲルスコーチがブチ切れる。

 

これは凄かった。

師匠も色んな奴に押さえつけられていたが、

エンゲルスも完全にブチ切れて師匠に殴りかかろうとし、

周りのスタッフに必死に押さえつけられていた。

 

 

エンゲルス、頭頂部の通気性の良さが

ささやかれるものの、まだまだ若い。

 

そんな微笑ましい光景だった。

 

 

 

で、その後も師匠は大活躍で

コーナーキックの際、レッズサポの近くまで行って

わざとサポーターの逆鱗に触れ、

「お前、キッカーじゃねぇだろ!」

と突っ込まんばかりの謎の行動を魅せるなど

完全にスタジアムの雰囲気を切れさせた。

 

 

この試合、私は第3者。

レッズサポーターでもなく、

アントラーズサポーターでもなく、

FC東京サポーターでもなく、

FC東京ファンであるため、

非常に冷静に師匠の技を堪能できた。

 

 

そして思ったのは

冷静に見ると完璧にお芝居だな。 ということ。

 

 

師匠、相手に切れて果敢に挑発してたが

これは完全に “切れたフリ” だなと思った。

アルパイの鷲掴みに対しても自分から思いっきり倒れたし、

エンゲルスに「かかってこいよ」とアピールするあたりなど

 

「ようやるわい」

 

と苦笑してしまった。

 

 

だが、冷静な第3者だからこそ

笑って、師匠が挑発奥義やってるなーと見られたが

当のレッズサポ、レッズの選手たちは完全に惑わされた。

 

トゥーリオあたりなんか見てて

こりゃ、退場間近だな なんて思ったし、

レッズサポ5万人の大ブーイング、それはそれは凄い爆音でした。

おとなしい方々が観戦してると思われる指定席ですら、

「鈴木ふざけんな!」

とヤジがとびまくり。

 

 

もうこのスタジアムの大ブーイングを聞いてて、

私は密かに

「師匠の壮大な釣りにみんな見事ひっかかったな・・・・・」

と、思っていた。

 

 

(それにしてもこういった挑発奥義、昔からあったっけ?

 代表の試合全く見てないからわからんのだが、

 Jではこんなのあまり見たことがない。)

 

 

実際、サッカー選手として

こういった汚いプレーやるのどうなの?というところや、

相変わらずドフリーでシュート思いっきり外して

FWとしての能力がゼロであることを再確認させられたが、

 

こういった挑発奥義は彼なりに

サッカーで飯を食っていくため、編み出したものなんだろうなぁ。

 

と、しみじみ思った。

 

 

 

シュートセンスもないし、

パスのセンスもないし、足も速くない。

 

FWとしてのセンスがないが、

それでもFWとして、サッカー選手として生きていく。

そのためにはどうすればいいのか。

 

 

審判にシミュレーションとられないよう、

うまいこと転ぶ術も身につけた。

 

体もバカみたいにガッチリ鍛えた。

 

守備が好きになるように意識改革もした。

 

自分がどれだけの力量か把握した。

 

日常生活で運をムダ遣いしないよう心がけた。

 

 

 

しかし、これでもまだ

FWとして絶対的な強さが足りない。

 

 

これだけではDFWと揶揄されて終わりだ。

そう苦悶した末、

第6の必殺技ともいえる、挑発奥義をあみだしたのだ。

 

 

 

涙流さずにはいられませんよ。

もうね、スタメンの座あと数年は固いね。

 

 

 

5万人の大ブーイング。

ネットやメディアでの果てしない中傷。

それこそが師匠の望んでいたものですよ。

 

 

ああ、俺の釣りに皆引っかかった。

もうこれで相手は完全に冷静さを失ったと。

スタジアムの雰囲気も最悪になって冷静な試合運びはなくなったと。

 

だから、埼スタの大ブーイング。

私はレッズサポが師匠の思うがまま、

師匠の手の上で踊らされてるなぁと眺めていました。

 

 

最後に、師匠の今後について。

 

こういった挑発劇に選手、

もしくは観客がのらなかったらヤバい。

 

 

単なるダーティープレイヤーとしてバカにされるだけだし、

主審も厳しくカードだしてくるだろう。

 

この日、双眼鏡で

レッズゴール裏の超イカツイ面々をチェックしたのだが

(スキンヘッドにグラサンでゴツイおっさん達)

彼らはなんと意外にも冷静に押し黙って見ていた。

周りのレッズサポは大ブーイングしているのに。である。

 

おそらく、師匠のひっかけを見抜き、

自分達だけでも釣られないぞという・・・・・

もしくは、周りの観客が全員イッてしまって、

もうこれはダメだと悟ったのだろうか。

 

 

このイカツイ面々が冷静に黙っていたのを見て、

こりゃ師匠、次からは結構厳しいんじゃ・・・・と、思った。

まだまだブチ切れる観客はいるだろうし、

当分は大丈夫かなとも思ったけれど。

 

 

実際、「切れたら負け」ですからね。

しかし、FC東京戦でやられて

果たして冷静に見ることができるのかは疑問である。

 

戻る