BEGINNER脱出  
 わたしたち親子もビギナーを脱出したばかり   樹液情報のページで紹介しているポイントは、本当に昆虫採集を始めたばかりで、どこに行けばいいのかサッパリ見当がつかない方のために、案内している場所ばかりです。

昆虫採集の入口におられる方に、とりあえずお気楽に、安全で、楽しく入って頂けるように紹介していますので、成果優先でたくさん採集できるかは、二の次のポイントになっています。

それにしても、ちょっとばかし採集実績が少ないとお感じかも知れません。
実は、私たち親子は、もうこのようなポイントにはほとんど行かなくなってしまったからなのです。
では、どこに行っているのか。

それは私たち親子だけのポイントに行っているのです。
自分たちで推理し、想像し、調べた私たちだけのポイントです。

もちろんその場所で他の方と出会うこともありますが、いつでも落ち着いて、安心して採集出来るポイントを持っていることが、ビギナーと違うところだと思っています。

それはどんなところかって?

それは秘密です。教えません。
なぜか。
そのポイントを探し出すことが、樹液採集の大きな楽しみのひとつなのです。

では、どうすればそんなポイントを見つけだすことができるのか。
少し説明しましょう。
最初のポイント まず、ポイントをひとつ見つけてみましょう。
始めにエリアを絞ります
地図を用意しましょう。
普通の道路地図でかまいません。

北摂という狭い地域の山々とはいえ、大雑把に言っても東西50q、南北30qはありますから、とても全部を調査対象にはできないでしょう。

その中からとりあえず、ターゲットとするエリアを設定しましょう。
何でもいいんです。
車で時々通りかかる国道沿いの山3つとか、以前栗拾いに行った農園の周辺とか、家から一番近い山とか・・・・・何でもよいです。

自分が行ってみたいエリアで、出来ればそこへ行く道順くらいは知っている方がいいかも。

そのエリアに雑木林があるか
さて、エリアが決まったら最初に調べるのは、そこに雑木林があるかどうか、ということです。
北摂の山なら、まず間違いなく雑木林はあると思いますが、土地カンのある場所ならともかく、どこに雑木林があるかまでは、判らないでしょう。そこで登場するのが地形図です。

道路地図では、山地は省略されている場合が多く、役に立ちません。
まずは地形図
地形図は、昔は大きな書店でないと手に入りませんでした。
書店の隅でデカイ引き出し付きの棚を見かけたことがあると思いますが、あの棚に収納されているのが、国土地理院発行の地形図です。

何種類かありますが、主に使用するのは2万5000分の1の地形図です。全国を4300程に区分けして、3色印刷したものです。購入すると1枚270円しますが、今ではネットで無料で閲覧できます。

http://watchizu.gsi.go.jp/right_top.html

必要でしたら、画像として保存できますから、photoshopなどを利用し、加工して使用できます。


広葉樹を探します
地形図を広げると、市販の道路地図などに比べて色分けや強調もされていないので素っ気ないと思われるかも知れませんが、道路地図にはない大事な記号が載っているのです。

それは植生記号です。

どうです、なんとなく見覚えあるでしょう。小学校の社会の時間に習ったような記号ですね。
一般の道路地図では、このような植生までは掲載していないものがほとんどです。

このうち役に立つのが、未耕地の中の広葉樹林の記号です。
何故かと言いますと、目指すカブトムシやクワガタの棲む雑木林はクヌギ、コナラ、アベマキなどの落葉広葉樹林だからなのです。では、怪しげな広葉樹林をマークしていきましょう。

因みに針葉樹林はスギやヒノキの植林地のことが多いですが、この植生記号というのはけっこう大雑把なので実際は針葉樹と広葉樹が入り組んでいたり、良い雑木林があっても記号として表現されていなかったりしますので、地形図の記号だけで判断は出来ません。しかし大きな手がかりであることには間違いありません。

斜面はキビシイ
広葉樹林をマークできましたか。

その次に見るべきは、その広葉樹林がある地形です。
いくらよい雑木林でも激しい斜面や崖っぷちでは、大人はともかく子供連れでは断念せざるを得ない場合があります。そんな場所は、実際行ってみて唖然とするより、地図上で早めに捨ててしまう方が賢明です。



上の地形図ですと、赤丸場所は等高線の積んだ場所にあることが判ります。
スケールと合わせてみると100mで等高線6本あります。1本の等高線は10mの高度を示しますから、この辺は勾配率60%、斜度で約30度の激坂ということになります。
真っ直ぐ立っているのもキビシイ斜度です。

子供を連れてこんなところへはチト行けないでしょう
それに比べて、緑色の丸印は等高線の間隔が緩やかなのが判ると思います。
想像するに、丘状の場所で上部は平らに近い雑木林と思われます。
それになんと道路らしきものが途中まで付いているではありませんか。

どうです。ここなら子供一緒にいってもイイかなと思いませんか。

こういう場所を何カ所か見つけることです。


また、先ほど紹介した国土地理院のサイトでは、閲覧した地形図を擬似的に立体視できるサービスもついていますので、慣れないと判別つきにくい谷や尾根がハッキリ判ります。こういう機能を使うのも、いいと思います。


道路は大事よ
さて、どうやらこれで怪しげなポイントを絞ることが出来たのではないかと思います。
後はそのポイントにどうやって近づくかです。

車が通ることが出来る道路が近くまて着ていればラッキーです。
しかし、そんなに甘くはありません。

ここでもう一度地形図を見てください。先ほど緑の丸印をした場所には
2本線で道路が描かれていると思いますが、これは2車線(片側1車線)の道路であることを示しています。
この太さですと一部を除きほぼ舗装路です。これならバンバン突き進んでも大丈夫です。



目指す里山に描かれている記号道路では、整備された2車線道路ではなく、勢い一本線や破線が多くなることと思います。

一本線は、離合できない1車線の道です。
林道の場合トラック通行を前提に作られてあり、離合出来ないとはいえそれなりの巾があります。両側の木の枝で車体をこするなどということはあまりないでしょう。また、どこかに抜けることが出来ないどん突きの道でも、最奥まで行くと必ず転回場所が作ってあります。林道は総じてあまり傾斜はきつくないようですが、舗装はしてありません。

1車線でも問題は農道の場合です。
その山の山主さんが、畑や炭焼き、あるいは苗木の植林などといった農作業をするために作られた道で、
基本的には、その山主さんだけが使用できればよいという前提の道です。

ですから、山によっては迷路のようになっていることも多いので、例えば枝道に入らないと車は転回できないとか、枝分かれがいくつもあって、突然終点になる道がたくさんあったりしますので、注意が必要です。

また、ほぼ100%軽トラック用に作られてあり、1車線とはいえ非常に狭く、普通乗用車だと脱輪したり、枝でサイドを擦ったりする危険性が高いです。
特に登坂用にコンクリート舗装がしてあると、途中からのけぞるような激坂になることもしばしばです。

さらに、途中から柵がしてあって立ち入り禁止になっている場所もあります。

こういったことは何度か経験すると判ってくると思いますが、少しハナを突っ込んでいやな予感がすれば、手前に停めて徒歩で行くのが、経験上概ね賢明だと思います。

また、破線で描かれているのは基本的には人間が徒歩でしか行けない道です。
登山道かハイキングの時に歩くような道で、少しハッキリした踏み跡程度の道と考えた方がよい。
が、この波線はあまり信用してはいけない。

冬枯れの季節ならともかく、夏場にはその道が草に隠れてどうしても見つからない場合があります。また、まったく道などない場合もあり、この道を信じて計画を立てるとエライ目にあうので、破線は現地確認が絶対必要です。

空から見る
さてこれだけの情報があれば、まずまずもうでかけてもよいところですが、もう一歩机上で確認してみましょう。
それは、空から雑木林を見てみるということです。

これらの中には真冬に撮影されたものがあります。
そう、冬でも落葉しない針葉樹などは濃いグリーンに写っていますが、落葉樹は地面に落ちた枯れ葉の色となって写っていますので、落葉樹がある場所は一発で判ります。

また地図や地形図では表現されていない部分まで、実際の画像で見ると一目瞭然です。

現在、様々な空中写真、衛星写真の無料サービスをしてくれるサイトがあります。

1例をご紹介しますので、色々と試してみると良いでしょう。
Google map
  
国土交通省の画像に次ぐ拡大表示が可能です。ドラッグして表示範囲を移動できるのも良い。私もよく利用しますが、フォローしている範囲が狭すぎるのが難点。
北は歌垣山、西は険尾山までしか役に立たない。これを越えると急に粗くなり使えない。範囲の拡充を節に要望したい。


国土地理院 電子国土web
全国をほぼ網羅し、地形図に空中写真を重ね合わせて見ることができます。また400dpiときわめて詳細に見ることが出来、無料でここまで見られるとは最高である。
しかも同じエリアを複数年度に渡って撮影してあり、さすがに国の仕事らしく間違いがない。
こんなデータまでフリーに公開しても良いのかと、かえって心配になるくらいだ。
また、1月という真冬に撮影されたデータもあって落葉樹地帯を探すのは簡単である。
しかし、データとしては古いものが多く、開発スピードの早い北摂では実際には様変わりしていることも多々あります。
しかし、季節感のある画像はとても役に立ちます。






ちなみに先ほど例に出した場所を、Googleの衛星写真で見るとこのようになります。
(もっと拡大できますが、全体を表示するため敢えてこのサイズにしています)
下の方の薄い色の部分は、ゴルフ場です。冬は芝が枯れてこのような色に見えます。

丘の上部はどうも整地されてしまったようです。
何なのかはハッキリとしません。
おそらく、ゲートボールか小さな野球場、建設会社の資材置き場、小規模な宅地開発 のどれかだと
思われます。

そのうち、現地調査してみたいと考えています。結果は後日報告します。
他のHPも参考に
あと、役に立つのは、北摂の山々を愛し、ハイキングなどをされている方たちのサイトです。
文字情報ですが、丹念に拾い読みをしていけば、アタリに出会うかも。

この方たちは、山に登る課程で里山を通過するため、例外なく北摂の里山に詳しいとお見受けいたします。
また里山の風景が好きでなければ、誰も好きこのんで1000m以下ばかりで、さほど展望も良くない北摂の山々に登ろう、などという気にはならないと思います。

かくいう私もその1人です。

かねちゃんのホームページ 玄関

宝塚やまぼうしとハナミズキの山歩き

兵庫県阪神北県民局(山行記ではありませんが参考になります)