<似た蝶の区別>
お尋ね頂いた、似た蝶の区別を記載します。

アゲハモドキ
蛾の仲間。
見かけだけでなく、昼に飛んだり吸水したりと、アゲハチョウ
に行動も似る。しかし2回りくらい小さい。
体内に毒を持つジャコウアゲハに擬態しているとされる。
ジャコウアゲハ(八重山産)
毒成分を含むウマノスズクサ科の植物を幼虫が食べ、
体内に毒成分を保持したまま成虫になるので、鳥から
襲われ難いという。マダラチョウの仲間と同じ戦略。
オナガアゲハ
これもジャコウアゲハ♂に擬態しているとも言われる。
クロアゲハ
オナガアゲハに似るが、前翅が太い。
ナミアゲハ
前翅の中室部分に明確な黒筋がある。
キアゲハ
ナミアゲハに似ているが、中室の黒筋は無い。
ギフチョウ
前翅の最も外側の黄線の一番上だけがずれる。
ヒメギフチョウ
やや小さい。前翅の最も外側の黄線はずれない。
ウスバシロチョウ
首周りの毛は黄色。
ヒメウスバシロチョウ
やや小さい。北海道特産種。首周りの毛は灰色。
ミヤマモンキチョウ♀
翅裏の翅縁に沿う黒い点々の斑紋は無い。
前翅表の先端の黒斑に白い部分は無い。
モンキチョウ♀
翅裏の翅縁に沿って黒い点々の斑紋がある。
前翅表の先端の黒斑に白い部分がある。
   
 ヤマキチョウ
・後翅裏の第7翅脈が目立って太い
・スジボソヤマキチョウに比べ前翅頂端が張出さない
・前翅外縁に赤い縁取りがある
・スジボソヤマキチョウに比べ前後翅中央の小斑点が
大きい
 スジボソヤマキチョウ
・ヤマキチョウに比べ後翅裏の第7翅脈が細い
・ヤマキチョウに比べ前翅頂端が前翅外縁から張出す
・前翅外縁に赤い縁取りがない
・ヤマキチョウに比べ前後翅中央の小斑点が小さい

ルリシジミ
翅裏が全体的に白い。
スギタニルリシジミ
翅裏が全体的に灰色。黒点の周囲だけ白い。毛深い。
ヤマトシジミ
後翅裏の黒点が曲線を描く。
シルビアシジミ
後翅裏の上から2つ目の黒点○が曲線から内側にズレる。
ルーミスシジミ
ムラサキシジミより小さく、後翅の裏は白っぽい。
ムラサキシジミ
近似3種の中では最も普通に見られる。
ムラサキシジミ♀
前翅の斑紋はムラサキツバメ♀やルーミスシジミに似る。
ムラサキツバメ
ムラサキシジミより大きく、尾状突起がある。
キタテハ
比較的、平地に産する。
翅に紫の斑紋がある。
シータテハ
比較的、標高の高い所に産する。
紫の斑紋は無い。
アカタテハ
後翅は茶色が基調。
ヒメアカタテハ
後翅もオレンジ。
ツマグロヒョウモン♀
名前の通り、♀の前翅の先が黒い。
これは毒を持つカバマダラの仲間に擬態しているらしい。
ヒメアカタテハ(右)に求愛するツマグロヒョウモン♂(左)
同種の♂ですら間違えるのは滑稽。
ヒメアカタテハもカバマダラに擬態しているのかもしれない。
ヒョウモンチョウ
前翅縁が直線的
a部の斑は左右の中間に位置する
b部の2つの斑紋は融合していない
c部の斑紋は外側の斑紋と離れている
コヒョウモン
前翅縁がやや曲線的
a部の斑は翅の基部寄り斑紋に近い
b部の2つの斑紋は融合することが多い
c部の斑紋は外側の斑紋と接近しつながることが多い
ギンボシヒョウモン
後翅裏にウラギンヒョウモンの様な茶系の斑紋はない。
ウラギンヒョウモン
後翅裏の印の部分に茶系の斑紋がある。
クロヒカゲ
前翅の中室に2本線が入る。
後翅の外線は大きく外側に曲がる。薄い色の個体もいる。
ナミヒカゲ
前翅の中室の線は1本。
後翅の外線の曲がりは浅い。黒っぽい色の個体もいる。
クロヒカゲモドキ
前翅裏の眼状紋○が下にいくほど大きくなる。
ナミヒカゲ(左)とクロヒカゲ(右)
前翅裏の眼状紋は下にいくほど小さくなる。
ヒメジャノメ
翅裏の縦線は乳白色か淡黄色で、ほとんど湾曲しない。
後翅裏の上の小型眼状紋は3つ。
コジャノメ
翅裏の縦線が青白く、前翅裏の大型眼状紋付近で湾曲する
ことが多い。また、後翅裏の上の小型眼状紋は4つ。
ヒメウラナミジャノメ
後翅裏の目状紋が通常5つあり、後翅表は2つ以上ある。
北海道から九州まで広く分布する。
ウラナミジャノメ
後翅裏の目状紋が通常3つで、後翅表は1つ。
西日本に局所的に分布し少ない。環境省の絶滅危惧U類。
イチモンジチョウ
a部は白紋がほとんど無い場合が多い。
b部の白紋が小さい為、前翅の白帯が途切れて見える。
c部に白紋が出易い。
アサマイチモンジ
a部には白紋が出るのが普通。
b部の白紋は大きく、前羽の白帯が連続して見える。
c部に白紋はほとんど出ない。

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