<高山蝶>
高山蝶の定義は明確ではなく、資料によって解釈や対象が異なる。
ここでは築地書館「高山蝶」(渡辺康之氏著)の定義の13種に沿う。
(赤文字2種以外は画像あり)

1)真性高山蝶(一生を高山帯で過ごす)4種
本州:タカネヒカゲ
北海道:ダイセツタカネヒカゲウスバキチョウ
アサヒヒョウモン
2)高山分化種(一部の個体群が高山帯に全生活圏をおく)2種
本州:ミヤマモンキチョウ
北海道:
カラフトルリシジミ
3)好高山種(種の生活環境の一部に高山帯が含まれるもの)4種
本州:コヒオドシクモマツマキチョウ、クモマベニヒカゲベニヒカゲ
北海道:クモマベニヒカゲ(本州と別亜種にする説もある)
4)擬高山種(高山帯に似た環境に棲むが生活圏は森林限界より下)3種
本州:オオイチモンジミヤマシロチョウタカネキマダラセセリ

クモマ(雲間)とつく蝶は全て上記の高山蝶の定義に含まれる。
しかしながら、ミヤマ(深山)、タカネ(高嶺)と付く蝶は上記以外に以下の種がいる。
これらは低山等にも棲息し、上の定義の高山蝶には含まれない。
ミヤマカラスアゲハ、ミヤマカラスシジミ、ミヤマシジミ、ミヤマセセリ、ミヤマチャバネセセリ、
カラフトタカネキマダラセセリ

<北海道>
ダイセツタカネヒカゲ(北海道上川町)
大雪山は保護が行き届いており接近は難しい。
アサヒヒョウモンは目撃のみ。
ウスバキチョウ(北海道上川町)
極めて敏感かつ敏捷。
<本州>
タカネヒカゲ(長野県松本市)
飛騨山脈亜種。
コヒオドシ(長野県松本市)
北海道では平地でも見られる。
ミヤマモンキチョウ(長野県松本市)
飛騨山脈亜種。
ミヤマモンキチョウ(長野県東御市)
浅間山亜種。
クモマベニヒカゲ(長野県茅野市)
北海道産と本州産を別亜種にする説もある。
ベニヒカゲ(長野県東御市)

オオイチモンジ(長野県松本市)
大型の蝶。北海道では平地でも見られる。
ミヤマシロチョウ(長野県東御市)
エゾシロチョウに近い種。棲息範囲が減少中。
タカネキマダラセセリ(長野県松本市)
本州の標高2000m付近の限られた範囲に棲息する。
タカネキマダラセセリ(長野県松本市)
左とは別個体。
クモマツマキチョウ飛騨山脈亜種♂(長野県大町市)
本州中部の高地に限定的に棲息する。
クモマツマキチョウ飛騨山脈亜種♂(長野県大町市)
後翅裏側にはツマキチョウ同様に保護色的な斑紋がある。
<高山蝶の様な名前だが高山蝶ではない種>
(参考掲載)
カラフトタカネキマダラセセリ(北海道上川町)北海道特産種
タカネ(高嶺)が付くが高山蝶の範疇ではない。
ミヤマカラスアゲハ(山梨県甲州市)
ミヤマ(深山)が付くが高山蝶の範疇ではない。
ミヤマセセリ(神奈川県相模原市)
ミヤマ(深山)が付くが高山蝶の範疇ではない。
ミヤマチャバネセセリ(神奈川県相模原市)
ミヤマ(深山)が付くが高山蝶の範疇ではない。
ミヤマシジミ(山梨県甲州市)
ミヤマ(深山)が付くが高山蝶の範疇ではない。
ミヤマカラスシジミ(静岡県富士宮市)
ミヤマ(深山)が付くが高山蝶の範疇ではない。

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