

野の窯だより バックナンバー |
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| 陶の里益子では、その昔あちこちに登り窯を焼く煙が上がり、日常雑器を営々と生産してきま した。私は師匠が大事に持っていた陶工によるそのころの山水土瓶を見せてもらったことがあり ます。その豊かさ、健やかさ、品性に心打たれ、私の作陶もそのようでありたいと強く願いました。 生活の術として、親方の下で恐らくはそう豊かな暮らしはできない陶工たちの作ったものがなぜ そのような品性を持ちえたのか、豊かでありえたのか、その思いは李朝の陶の仕事に触れた ときにもありました。私の仕事の原点は、したがってその思いの答えを模索し続けることにありま す。 大らかに逞しく 優しくも静かに流れる健やかな暮らし 私の仕事は そんな時間に 太くつながっていたい うまく言葉にできませんが、そんな仕事のために私の原点である益子からこの山麓に移って きた気がします。「野の窯」とは、ひたすら野に在ることを目指すという思いから名づけました。 |
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