2001.8. 27      
 
 わたしが台湾に住んでいたころ,毎年5月末ごろに「防空演習」が行われました。もちろん仮想敵国は「中国」です。事前に日本人学校を通して日時を知らされ,その間はどこにも出かけないようにと言われるのです。
 防空演習当日は2時半から3時10分ごろまで交通を一切止め,空から攻撃されたことを想定した訓練が行われました。
 2時半,けたたましいサイレンの音が町じゅうに響き渡ると,道路には通行人や車の影がほとんどなくなりました。わたしたち「外国人」も外には出ずに,家の窓から外の様子をうかがっていました。すると,街角にはところどころに銃を手にした憲兵や警官が立ち,きまりを守らないで走ってくる車や歩行者を止めていました。人々は店や家の中に閉じこもりじっとしています。(実際,ほとんどの家やアパートには,地下に防空壕にあたるスペースがあるのです。)空には空軍のジェット機が飛び,ただならぬ雰囲気が・・・。
 3時10分,再びサイレンの音が鳴ると,街は何事もなかったかのように元のにぎやかさを取り戻しました。日本では決して経験することのない「防空演習」ですが,このことでつくづく日本が平和なことを感じさせられました。考えたくないことですが,「万が一,戦争になったら・・・・?」と真剣に考えてしまいました。
 21世紀の今,台湾でまだ「防空演習」が実施されているのかはわかりません。中台関係には微妙なものがありますので・・・。もう廃止になっていてほしいですね。戦争を想定しての訓練など必要ない世界を築くべく一人一人が努力しなければ・・・。 

   カメムシのにおい?!〜香菜(シャンツァイ)〜        2001. 9. 11 


 別名「中国パセリ」と呼ばれる「香菜」。「コリアンダー」「パクチー」などの名前もあり,聞いたことがある方も今では多いと思います。日本では,お店で売っているのを見たことはないのですが,スパイスなどとして使われ,結構市民権を得ています。でも,わたしが帰国したころは,あまり知られていませんでした。
 この植物は,葉の形がちょうど「ヨモギ」に似ており台湾だと20cmくらいに育ったものを食用にします。独特の強い香りがあり,好きな人と嫌いな人が両極端に分かれます。わたしの家族は大丈夫ですが,友人の中には,どんなに小さくても見つけてよけて食事をしている人もいました。
 帰国した年,台湾の友人のケさんから種をもらって植えてみました。気温が15度くらいになれば発芽するとのことだったので5月に蒔いてみましたが,やはり仙台は香菜にとっては寒いとみえてあまり大きくはなりませんでした。でも,香りはしっかり「香菜」!ラーメンに入れて感激して食べました。
 職場の同僚や教え子たちにも食べてもらったことがあります。どんな反応をするか楽しみにしていたらほとんど全員が複雑な表情・・・・。子どもたちなど「うえ〜っ,カメムシの味!」と言うのです。「カメムシ食べたことあるの?」と意地悪な質問をしたら,「だってカメムシのにおいなんだもの!」という答え。それほど強烈な体験だったのでしょう。(確かに,香菜だけだと食べづらいかも・・・・。)
 人それぞれの反応があった「香菜」ですが,わたしにとっては懐かしい台湾への郷愁を誘う香りです。
  

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