更年期障害の東洋医学的養生法-カリカリタイプ

強いストレス・顔のほてり・のぼせ・不眠・胸や脇が張る・動悸・
胃がムカムカする・周囲の人に当りたくなる・嫌いな人が許せない・疲労倦怠

※エンジン(肝)はオイル(腎水)が補給されることにより、心身ともに潤いが保たれ、円滑に働きます。更年期障害になると、オイル(腎水)が円滑に供給されなくなるため、エンジンを冷却できなくなります(肝火の高ぶり)。オイル供給不足により、エンジンは動きに潤い(円滑性)をなくすと、疲労倦怠したり、感情が異常亢進したりします。これが、東洋医学的方向から見た更年期障害のカラクリです。本HPでは、治療よりも養生についてご説明します。

@カリカリタイプ(肝腎陰虚タイプ)の症状

1 感情が高ぶり、神経質になる
怒りは肝が主ります。潤い(腎水)の供給がうまくいかなくなると、エンジンを冷却できなくなり(肝火の高ぶり)、
エンジンが悲鳴をあげます。
エンジン(肝)は常に潤い(腎水)が供給されることにより、円滑に回るようにできています。
更年期障害により、潤い(腎水)を供給できなくなると、エンジン(肝火)が異常亢進します。
その結果、肉体も精神も同時に異常亢進し、神経過敏状態を引き起こします。

            

2 ちょっとのことでもヒステリックになったり、怒りっぽくなる
 これも感情の高ぶりの問題であり、1と同様の理由です。
             

3 夜眠れなかったり、ぐっすり安眠できずに、ウトウトして熟睡できない
 エンジンの異常亢進の問題です。1と同様で潤い枯渇タイプの特徴です。
      


4 のぼせ・ほてり・冷え
 エンジンが異常亢進(肝火の高ぶり)すると、顔や頭がほてります。
人によっては、対照的に下半身が冷えている場合があります。
(不必要な部分に熱が行き、必要な部分に行かない=心腎不交)。

             

5 動悸がしたり、立ちくらみをするようになる
 更年期障害により、肝が高ぶるとその子臓である心(心)にまで悪影響を及ぼします。その結果、動悸がします。肝や心(しん)が亢進すると気が頭に上り、下半身が空虚になるため、のぼせ・ほてり や立ちくらみがすると同時に、下半身が冷えます。


6 胃の辺りが硬く圧迫感があり、脇や胸が張る
 足の厥陰肝経は、胃→左右両脇→胸→頭を通ります。そのため、胸が張ることもあります。

               

7 手のひら・足の裏・胸が熱く、なかなか寝付けない
 手や足の表面が熱くて、足の裏を布団から出して寝ます。これもオイル枯渇により、エンジンを冷却できないための現象です。
両手・両足・胸の5箇所を合わせて、五心煩熱といい、潤い枯渇タイプの特徴のひとつです。

                          

8 頭痛がする。特に側頭部(または頭頂部)が痛む
 側頭部は足の少陽胆経(肝胆相照=かんたんあいてらす)のルートの通り道です。これは、体の側部という意味で、脇が張るのと共通します。
ただし、”肝→脾の相剋現象”になると、前頭部やコメカミ(足の陽明胃経)が痛くなったり、頭全体(足の太陽膀胱経)が痛くなる場合もあります
                        
                     
9 眼がチカチカする。すぐに眼が疲れて涙が出る
 眼は肝が司ります。近視・遠視・眼精疲労などは肝が疲れていることを意味します。

               

10 こむら返りを起こしたり、他の筋肉がひきつる
 肝は筋を司ります。肝が疲れると、筋肉がひきつります。軽い運動をすると、改善されることもあります。

                   
11 疲れて疲れて仕方がない(寝たきり)
潤いを供給できない訳ですから、エンジンは悲鳴をあげます。患者さんの心身も同様の状態に陥ります。

12 腰の外側・太ももの外側が痛い
 これは冷え性タイプの腰痛とは種類が違います。足の厥陰肝経・足の少陽胆経という気血のルートが詰まるために起こる症状です。


Aカリカリタイプ(肝腎陰虚タイプ)の養生法

ア 足を使った運動をする
 足を使うことにより気が動き、更年期障害でうっ積した気血が発散されます。歩くことから始めて、軽いジョギングなどを毎日行いましょう。治療と平行して養生にも励みましょう。
                 

イ カフェインはほどほどに
 コーヒー・紅茶・日本茶などは神経を亢進させます。飲んだ瞬間は楽になりますが、長期的に見ると、低下と亢進の波が大きく安定しなくなります。その結果、いつも飲んでないといられなくなり、切れるとひどいイライラに悩まされるようになります。おいしいけど、ほどほどに・・・・

              

ウ 眼は時々休めましょう   
 眼は肝が司ります。パソコンなどで眼を過使用すると肝を損ないます。外の景色を見るなどして気分転換を図りましょう。
            

エ 脂肪分の摂りすぎに注意
 過度に摂取した脂肪分は、肝の働きで排出されます。その分、肝に負担がかかります。オイル枯渇タイプの人は緑黄色野菜などをおかずの中に加え、低脂肪食に努めましょう。
                  

オ アルコールもほどほどに
 飲みすぎたアルコールも肝の働きで解毒されます。つまり、肝が余計に働かなければなりません。ストレスは運動で発散し、アルコールは控えましょう。治療の前に養生・養生・・・。
                        




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