研究「声質の適合性」 (女性編)


 ここでは、声優さんの今まで実績に、声質から予想される適合性をレーダーチャートにより分析してみたい。
 グラフの面積が大きい程、多彩な役に対応できると思われるが、面積が小さいからといって、その声優さんがつまらないというのではなく、グラフの偏り方ゆえに強烈な個性の持ち主であるといった見方もできるのが面白いところだ!

グラフについて
 要素は6項目とした。
  「少年」:男の子の声
  「子供」:12歳未満ぐらいの声
  「少女」:12歳以上17歳程度まで
  「お姉」:18歳以上20代半ばまで
  「熟女」:20代後半以上
  「ギャグ」:そのまんまだな…
  ※「少女」「お姉」「熟女」は、役柄により多少の変動はあり。


1)小山 茉美(万能型)

 ニルスの役だけでも、いかに少年の声が素晴らしいかは分かる。そしてモモ(大人の方)で聴かせてくれた甘いお姉声は絶品である。
 モモ(子供の方)、アラレのように、子供〜少女といった役柄もすごく上手くて、聴いていて楽しいし、ギャグもバンバンやってくれる。
 キシリアのような大人の女性も演じていたが、この人の個性が発揮できたかというと疑問であるので「熟女」の項は低めにした。


2)小原 乃梨子(女声変更準万能型)

 ペーター、コナン、のび太等々、少年の役が非常に多い人だが、この人の味は基本的にやっぱり「大人の女性」である。
 ミーメ、クローディア、おユキなど、つぶやくような喋りは独特の雰囲気をもっている。
 なんといってもタイムボカンシリーズの3悪トリオのリーダーは「ギャグ」と「熟女」の味が最大限に発揮されていて、ファンには決して忘れられないものだろう。
 ギャグの点を下げると藤田淑子になる?
 

3)藩 恵子(少女偏向型)

 ベッキー、アンネットなど名作物の少女から、クイン・ベリルまで幅広くこなす人だが、その可愛らしい声ゆえに少年には向かないのは致し方ない。
 ウキエさんや弥生さんでは、いかにも近所のお姉さんといった感じが絶品だった。
 正直言って、ルナを演じるまでこんなにギャグの上手い人とは思わなかったけれど。
 

4)かない みか(準少女偏向型)

 低年齢のやんちゃなガキの上手い人だが、「少年」というよりは「子供」としてである。
 あれだけの個性の持ち主でありながら、ヤダモン、わぴこ、ティファ、ミメットなどさまざまなタイプの少女をガンガンこなす様は、まるで魔法のよう。
 スーチーパイでもなかなか色っぽい声を使っていたが、「お姉」以上はややきつめに評価。
 「ギャグ」に関しては、万人の認めるところでしょう。
 

5)深見 梨加(女声偏向型)

 美奈子役でブレイクした感のある人だが、持ち味はやはり色っぽい大人の女性である。
 洋画の吹き替え、ナレーションなどでも活躍してきた深見さんだけに「熟女」と「お姉」は完璧と言っても良いのでは?
 最近ではミュン、リエ、夏子などで青少年を惑わせて(?)いる。
 「ギャグ」は美奈子も良いが、リエのすっとぼけた味が捨てがたい。
 

6)日高 のり子(思春期型)

 ジャンやしいねちゃん役の実績がある以上「少年」に5を与えるのに異論はあるまい。
 浅倉南、タカヤノリコなどで少女役もバッチリである。
 年齢が高くなると未知数の部分も多いが、「熟女」に向いているとは思えない。
 しかし、結構ギャグもできるんですよね。
 

7)こおろぎ さとみ(子供偏向型 または動物型?)

 小さい男の子役もこなすが、やはり「子供」が絶品である。
 「少女」としては独特の声色であるが、ロリロリしていて何か良いといった感じ?
 最近はミユリ、小泉りな、田中美沙など、ちょっとHなゲームに引っ張りだこ(笑)である。
 この人の場合、「動物」という項目があれば、10点は堅いだろう(笑)。
 

8)林原 めぐみ(万能型)

 この人の場合、いずれの要素も上手くこなしてしまいそう。ただし「熟女」向きではないと思うが…。
 OVA『1月にはCristmas』の瑞希役だけでも「少女」に10点あげたいくらい。
 バカボンやネロで少年役もOK。
 でもこの人はやっぱり楽しい役がいいなぁ。
 この人はこのグラフの範囲じゃ足りないかもしれない。
 

9)三石 琴乃(準女声偏向型・ギャグ和え)

 うさぎ役が超有名な人だが、やはり一番の本命は、ミサトさんである。緊迫したシーンからギャグ、そして・・・な声(思わずドキドキしてしまった)までしっかり楽しませてくれました。ミサト役がなければ「お姉」は1点下がったでしょうね。
 基本的に男の子には向かない声だとは思うが、それを補ってありあまる、可愛い少女の声と、ノリノリのギャグがある限り、この人は不滅です。
 

10)久川 綾(準女声偏向型)

 三石さんとは声質は違うが、適合タイプは結構似ている。ただ久川さんの声は知的でクールな分、子供には向かないし、ギャグの三石さんに劣る。
 どんなにミーハーと言われようが、亜美は絶品だし、亜梨美のクールな味わいも忘れられない。
 そして、忘れてはならないのがアリサのぶっ飛んだ演技である。
 

11)緒方 恵美(思春期型)

 この人は本当ならば「少年」に10点あげたい。他の女性声優さんは、せいぜい思春期までの少年が限界だが、この人は青年にさしかかるまで演じられる人なのだ。
 かと思えばエメロード姫まで演じてしまう、何ともすごい人だ。
 「ギャグ」の点をきつーくつけたのは、あくまでシリアスが魅力だから。はるかの場合でも、シリアスに喋るから面白いんだし。
 

12)川田 妙子(子供偏向型)

 グラフが思いっきり右に片寄る、ちょっと特殊なタイプ。
 あまりにもナチュラルな子供声は、10点をつけたい!
 PSのゲームソフト『新・フォーチュンクエスト』で幼児と少女の2役をこなしているが、少女の方は意外な健闘。
 あの声質で「熟女」はきついでしょう。やっぱり、かおるちゃんがハマリ役か…。


13)井上 喜久子(女声偏向型)

 お姉ちゃんの真骨頂は、やはり「お姉」、ベルダンディーよりもかすみお姉ちゃん(笑)。
 聖良も役柄は中学生だが、声は「お姉」でバッチリ雰囲気を出している。
 しかしこの人、洋画系の声もけっこうハマるのである。『ポリスノーツ』のカレンなど、普段のほんわか〜を忘れてしまう。
 しかし、ただ喋ってるだけでギャグになるって結構すごいね。
 ギャグを除けば、島本須美が結構近いかも。


14)高山 みなみ(準万能型)

 この人は「少年」役が素晴らしいだけでなく、子供も少女もなんでもこなしてしまう万能型の人である。
 「一人二役」という要素があれば、10点をあげたいテクニシャンだし、歌も歌える。
 本当にマルチな人。
 ただぢ「熟女」の項はあくまで予想です。けっこうハマると思うけど。


15)國府田 マリ子(少女偏向型)

 マリ姉とは呼ばれるものの、持ち味は「お姉」ではなく、「少女」である。
 「少年」や「熟女」などはどうでも良い。あの可愛い声で美少女さえ演じていれば、マリ姉は良いのである(おいおい)。
 ちなみに、美希のようにあまり叫ぶのよりは、舞のような、おしとやかなほうが良い。
 ちなみにギャグを1点プラスすれば、白鳥由里のグラフになるだろう。


16)丹下 桜(少女偏向型)

 いわゆる「ロリ声」であり、甘えた感じの少女が最もハマリ役。こおろぎさとみを少し少女寄りにした感じである。
 あの声質ならば、小さい男の子の役も十分いけるはずだが、未知数なので「少年」は辛くした。


17)皆口 裕子(女声偏向型)

 甘いが、どこか艶っぽい声は、子供には向かないが、少女役には絶品という珍しいタイプ。
 上記の特徴ゆえ、女性はオールラウンドに合いそう。
 私がローソンを愛用しているのは、彼女の『ホットステーション』を聴きたいから(笑)。
 白鳥由里もそうだが、どこか儚げな声色が良いのである。


18)鈴木 真仁(チャチャ型)

 別に馬鹿にしているわけではない。
 だってこうするしかないじゃないか!
 ほとんど分析不能……(笑)。


参考文献:1)アニメ声優ハンドブック〜アニメージュ96年7月号付録(徳間書店)
     2)キャラクターボイスコレクション[女性編1](角川書店)
     3)電撃PlayStationG2(メディアワークス/主婦の友社)
     4)マリ姉に体当たり!(同人誌)
     5)みやむーに地獄突き!!(同人誌)



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