1. 情報とは何か? 

- データではなく、知識でもなく、知性とも違う、情報そのものに関しての定義 -

情報という言葉は、明治になってから合成された比較的若い言葉であり、頻繁に使われるようになったのは、戦後のことである。

つまり、それまでは、情報という概念そのものがこの国にはなかったということであり、そのため、現在でも、情報という言葉の定義は厳密でなくかなりあいまいに使用されている。

したがって、わりと都合よく便利に使用されているし、そもそも情報という言葉自体が高尚な雰囲気を持っているため乱用されてもいる。

(「ここに一か月分の売り上げデータがある」、というのとまったく同じ文脈で
 「ここに一か月分の売り上げ情報がある 」、といっても違和感無く通じてしまうし、情報といった方がよさげに聞こえてしまうのは、もともと情報という言葉がもつ曖昧さと高尚さのおかげである)

一般的にはそれでも良いのかもしれないが、インフォマイスターとして情報そのものを専門に扱うためには、やはり厳密に情報という概念を理解する必要があると考える。

そこで、情報とは何か?である。


図1−1 情報に関する概念図 


まず、図1−1に、我々が通常外界を認識するに際して、頭の中で自動的に行っている処理を意識的に図式化してみた。

左から、カオス→データ→情報→知性→知識→知恵 となっており、右に行くほど情報の価値?が高くなっている。

混沌から収集されたものがデータであり、データを構造化したものが情報であり、情報からある種の刺激を受けたあなたの知性が持てる知識を駆使して、一握りの知識や知恵を得る。

これが、外界を認識するに際して行われているデータ処理や情報処理といわれているものの概略である。

注意したいのは、図1−1はあくまで説明用に定型化したモデルケースであり、現実にこのような左から右へ順番に処理がきちんと行われているというわけではないということである。

(実際は、データから情報を得たり、情報から新たな知識を得たり、はたまた、データから直接知識を得たりと、様々な処理がわりと同時並行的に、しかも自動的、無意識に行われている。)

一般的には、データから知識までの範囲がざっくり情報と呼ばれているが、インフォマイスターとしては、情報とは図1−1の客観と主観をつなぐものであり、かつデータを構造化したもののみを情報と呼ぶこととする。

また、通常使う情報という言葉とこの定義での情報の使い分けが紛らわしいので、これ以降は、あえて森鴎外?に敬意を表して状報という言葉を使うこととする。

では何故、上記(データを構造化したのも)のみを状報と呼ぶのかに関して説明していきたいと思う。

 2.状報と構造

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