インドでエステ

日本のセレブ雑誌、「ヴァンサンカン」にも登場したことがあるシャナーズ・フセイン女史のサロンに行った。
ここはデリーで最も有名とのこと。
コンノートプレイスからオートリキシャで30〜40分ほど南下した南デリーの高級住宅街の一角にある。
サロンは普通の家といったたたずまいで、看板が出ていなかったらわからないかもしれない。

家の脇の外側についている階段で2階に上がる。
入るとそう広くはない事務所のような所に机とテーブルが置かれてある。
少し待つとドクターが入ってきた。
メニューを見せられ、どのコースにするかと尋ねられる。
いくつかのコースがあったが、せっかくなのでフルコースを頼むことにする。

まずはその人の体質をみるために手首で脈を測る。
20〜30秒くらい測ったところで私の体質は「ヴァータ」だと言われた。
アーユルヴェーダでは人の体質を大きく3つにわけられており、脈でそれがわかるとされている。
細かく言えば、それら3つがいろいろと混ざり合うらしい。
ヴァータとはその体質の一つ。自分では違う体質だと思っていたのだが、ドクターがそう言うのだからそうなのだろう。
このあたりの細かい解説については私は詳しくないので他に譲る。

ドクターが隣の部屋の女性に声をかける。
中から二人の女性が出てきて中に入るように言われる。
8畳ほどの大きさの部屋は両端にベッドと棚が置かれた簡素なもの。
エステといってイメージするようなゴージャス感はない。
むしろ診療所のベッドといった感じ。

その部屋の奥には広めのトイレとバスルームがある。
そこで全裸になるように言われる。
下着もつけないあられもない姿になり、部屋に戻りベッドに腰掛ける。
渡してくれたタオルで一応体を隠す。

私の体質に合ったオイルを用意してくれたのかは定かではない。
女性エステティシャンが二人がかりでオイルマッサージを始める。
頭の先から上半身をくまなくマッサージする。
ベッドに横たわり、今度は背中、お腹、手の先、足の裏までマッサージ。
ゆっくり、やわらかなマッサージではない。はっきり言ってかなりイタイ。
途中で何度も「もう少し優しく・・・」と頼もうとしたが、
「これが本場のインド式マッサージなのかもしれない」と我慢した。
ツボっぽいところをポイントにしているところは、日本と似ている。

二人の女性のうち一人は若くてスリムな美人。
彼女のか細い手では力が入っても痛いということはなかった。
もう一人のベテランねえさんの方は、毎日チャパティをこねているために、
手が肉厚になり、力がついたのだと勝手に想像した。
私の体もまるでチャパティの生地を練り上げるごとく揉みしごかれた。
その時の私は特段どこもこっていなかったのでその強さはやや苦痛だったが、コリ症の人なら大丈夫かもしれない。

20分くらいマッサージのあと、楽しみにしていたシローダーラーに入る。
シローダーラーとは器に温められらた油を入れて、少しずつ額にたらすというものである。(上のベッドの写真参照)
目の上にタオルを置き、準備が整うと、温かい油が少しずつたれてきた。
油が額の右・左にいくように、女性が器をゆっくりとゆらす。
生温かくぬらぬらとした感触にとまどうのも最初のうちだけ。
だんだんと気持ちがよくなってきて、ぼんやりと眠気が襲ってくる。
これは15分位だったろうか。

そのあと、反対側のベッドに行くように促される。
そのベッドは覆いがついたスチームになっていて、首だけが出るようになっている。
覆いの中はサウナのような感じで結構熱い。
たまに女性が汗を拭いてくれる。
よもぎのようなハーブの香りは青臭さを感じるが、慣れると心地よい。
ここに15分くらい入ってコースは終了。

その後バスルームでシャワーを浴びる。
ボディーとヘアシャンプーは置いてある。
温かく、勢いよく出てくるお湯に少し感動する。
シャワーを浴び終えると、女性がドライヤーで髪をかわかして、くしでとかしてくれた。

料金はコース1400ルピー+ドクターの診察料が100ルピーで合計1500ルピー。
加えて、相場がよくわからなかったのだが二人の女性に50ルピーずつのチップを渡した。

所要時間は準備や待ち時間も含めてトータルで1時間半〜2時間弱といったところ。
痛かったのをのぞけば、まあまあ面白い体験だった。
もし日本で同じコースをやろうと思ったら、おそらく2万円くらいかかるのではないだろうか?
そもそもシローダーラーなどやってくれるところはそう多くはないはずだ。
デリー在住の友人に言わせると、他にもいろいろあるがここが一番駐在員マダムからは人気があるそうだ。
他と比べたわけではないので相場というものがよくわからないが、少なくともホテルなどでやるよりははるかに安くできると思う。
お時間のある方は是非本場のインドエステをお試しあれ。
要予約。

Shahnaz Husain's Ayurvedic Panchkarma, Dhara And Kerala Massage Center
M-106 Greater Kailashi-T, New Delhi-110048
Phone:91-11-29234574 (6464574, 6474338, 6465079)
Fax:91-11-6463903


ちなみにシャナーズの化粧品は日本でも売っている。
ファッションビルなどにある各メーカーのコスメティックが棚ごとに並んでいるような所にあった。
まずは試供品をゲット

せっかくここまで来たならもう少し足を延ばして

そこからオートリキシャで5分程の所にNブロック・マーケット(N-Block Market)という場所がある。
ファブ・インディア」というお店を中心にテーブルクロスなどのファブリック類や洋服などを扱ったお店が並び、ちょっとリッチな家族や外国人が買い物をしている。
どこに行ってもインド人男性でごった返す中、このエリアは比較的女性がゆったりと買い物できる。
いわゆるインドらしい生地や柄が多いので、おみやげなどを探すのにいいかもしれない。
きちんとした素材のものは案外街中では見つけづらかったりするので。
ただし値段もそれなりではある。