

あの子もこの子もほとけの子 念ずれば花ひらく !
どんな小さな灯でもよいから、一隅を照らす人間に育ってほしいと念
じながらほとけの子37人と共に暮らしています。
1991年 春、和平直前のカンボジアに取材で訪れた時、水環境の余
りの悪さに「水が生命を守る」と乞食坊主が突然浄い水の湧く井戸を
掘って贈りたいと念ずる様になりました。その年の暮れから井戸を掘
り始めると、これが縁となって苛酷な生活環境の中で暮らす村人たち
との交流が深まり、こども医療支援、子ども教育里親支援などをする
ようになり。更に、村人や僧侶に強く頼まれて孤児を預かるようになり
ました。
生きる力がまだ備わっていない幼い子供達は、家族を亡なうと同時
に帰る家も心のふる里も失ってしまいます。その為にも成人となり家
族ができた時に安心して何時でも帰れるように心のふる里になる新し
い孤児院と生かされて生きる力を養う実践学校の建設を念ずるよう
になりました。幸いにも、4年前に孤児院 「だるま愛育園」の建設に着
工し、次々と訪れる試練に耐えながら、日を累ね月を積んで、一歩一
歩牛の如き遅々とした歩みながら本年ようやく完成しました。
「念ずれば花ひらく」ありがたいことです。
カンボジア和平が成立して14年弱、一見平和になったように見えま
すが、まだまだ経済基盤も弱く、内乱の火種が残っています。再燃を
防ぐには、次世代を担うほとけの子どもたちに、平和の尊さと心の教
育を中心とした実学の教育しかありません。日本は昔から百里の道
は九十九里をもって中途とするといわれますがほとけの子と共に歩む
道は遠く、百里の道を百里行っても道なかばであり、二百里、三百里
行き行きても猶道なかばです。私は死ぬまで道なかば歩み続けながら
カンボジアの土となり、こどもたちを見守りたいとカンボジアの
空の下で実感しています。
僧侶 内田弘慈
「カンボジアに心の井戸を」
学研のノンフィクション
カンボジアの平和
の為に尽力された
方からメッセージ
をいただきました

東大寺電話番号 奈良 東大寺-如庵
TEL 0742−27−7233
