俳句・短歌作品集            トップページへ

女房の体温感じて冬支度 (2005/11/16 サンデー毎日 題「冬支度」 秀作 塩田丸男選)

冬の海ジェルソミーナの影探す (2006/2/15 神戸新聞 伊丹公子選)

鶯が目白の裏で腹話術 (2006/2/23 サンデー毎日 題「鶯」 冨士真奈美選)

母きれい少し嬉しい入学式 (2006/3/14 サンデー毎日 題「入学」 吉行和子選)

言葉尻いやみ気になる春炬燵 (2006/4/17 サンデー毎日 題「言葉」 みなみらんぼう選)

梅雨空に似た女探すシェルブール (2006/6/6 サンデー毎日 題「梅雨」 みなみらんぼう選)

夏の夜のパソコン閉じる白い腿 (2006/6/13 サンデー毎日 題「パソコン」 浅井慎平選)

影伸びて去っていくのはチャップリン振り返ることもうないだろう (2006/6/18 毎日歌壇 加藤治郎選)

海開き照る照る坊主の無表情 (2006/7/4 サンデー毎日 題「海開き」 水野真紀選)

落下した救援物質のクマゼミに喚声上がる蟻の小国 (2006/9/4 神戸新聞 米口實選)

鈴虫を差し上げますと道の駅 (2006/10/4 毎日新聞 兵庫文芸 和田悟朗選)

冬晴れやまわした腰がやわらかい (2006/11/14 サンデー毎日 題「冬晴れ」 浅井慎平選)

一瞬の夢を抱きてボール追い 駆け抜けていくラガーマンたち (2006/11/15 神戸新聞 米口實選)

枯野からジャン・ギャバンがむくと立ち (2006/11/20 サンデー毎日 題「枯野」 吉行和子選)

宝殿の切り立つ石に冬深し (2007/2/26 神戸新聞 伊丹公子選)

花便りはにかんでいるチャップリン (2007/3/29 サンデー毎日 題「花便」冨士真奈美選 俳句王)

草の芽やままならぬ世にしゃがみこみ (2009/3/20 サンデー毎日 題「草の芽」 富士真奈美選)

負い目など片隅に置き鰻食ふ (2009/6/2 サンデー毎日 題「鰻」 吉行和子選)

俺よりも少し不運と金魚買う (2009/7/22 サンデー毎日 題「金魚」 塩田丸男選)

秋の灯やしょうがないわとつぶやいて (2009/9/2 サンデー毎日 題「秋の灯」 塩田丸男選)

宝殿の石あざやかに秋の雨 (2009/11/16 神戸新聞 伊丹公子選)

若夫婦しあわせそうな干布団 (2009/11/24 サンデー毎日 題「布団」 塩田丸男選 秀作)

ハチドリとオオスカシバは友達か羽を止めると死んでしまうのか (2009/12/16 毎日新聞 真中朋久選)

おっちゃんのおまえアホかに少年の傷ついた心缶をけとばす (2010/1/6 毎日新聞 真中朋久選)

ラグビーや倒され天地さかさまに (2010/1/19 サンデー毎日 題「ラグビー」 冨士真奈美選)

妻入院家の空気が動かないインコもなぜか無機物になる (2010/1/27 毎日新聞 真中朋久選)

高速の追突事故で渋滞か俺の血管も詰まってきそう (2010/2/17 毎日新聞 真中朋久選)

青空の真ん中にいて揚雲雀 (2010/2/24 毎日新聞 和田悟朗選)

スクラムの最前列は後ろから前から押され背骨がきしむ (2010/2/24 毎日新聞 真中朋久選)

時過ぎておたまじゃくしが浮き上がり (2010/3/8 毎日新聞 伊丹公子選)

相談に行った彼女が戻らない1998年7月5日 (2010/3/10 毎日新聞 真中朋久選)

人間が嫌いになって鮑食ふ (2010/4/6 サンデー毎日 題「あわび」 塩田丸男選)

行く末が見えずメガネを拭いてみる自分の死だけ確かに見える(2010/4/7 毎日新聞 真中朋久選)

花筏離れていった女房かな (2010/4/13 サンデー毎日 題「花」 冨士真奈美選)

カーナビがまだついてないマイカーで地図回してる助手席の妻(2010/4/14 毎日新聞 真中朋久選)

天国にひとついったか しゃぼん玉 (2010/4/26 神戸新聞 伊丹公子選)

木蓮や錆びたトタンの上に落ち (2010/4/28 毎日新聞 和田悟朗選)

平城京 遥かなる夢春の鹿 (2010/5/17 神戸新聞 伊丹公子選)

午前4時加古川べりにキツネ見た俺の心をたぶらかす気か (2010/5/18 毎日新聞 真中朋久選)

どうにでもなるもんだなと蟹を食ふ (2010/6/1 サンデー毎日 題「蟹」 冨士真奈美選 秀作)

すんなりといかないなあと殻を剥く薄皮なんてなくていいのに (2010/6/2 毎日新聞 真中朋久選)

シクラメン 無言の妻に振り向いて (2010/6/27 神戸新聞 伊丹公子選)

ホンマ俺カメラ写り悪いなあテープで聞くと声も変やな (2010/7/7 毎日新聞 真中朋久選)

芋虫や夢見しこともあきらめて (2010/8/31 サンデー毎日 題「芋虫」 冨士真奈美選)

三四郎駆け抜けていくすすきかな (2010/9/14 サンデー毎日 題「すすき」 みなみらんぼう選)

寝返りを悟られぬよう秋の夜 (2010/9/21 サンデー毎日 題「秋の夜」 浅井慎平選)

何回も忘れては聞くジギタリス (2010/9/27 神戸新聞 伊丹公子選)

酒のない病院のメシ流しこむ美女出てこないミステリーのよう(2010/10/9 毎日新聞 真中朋久選)

無花果や妻には言わぬこともあり (2010/10/12 サンデー毎日 題「無花果」 冨士真奈美選)

途中下車しようか迷う野菊かな (2010/10/19 サンデー毎日 題「野菊」 高橋章子選)

キューバの前列3人2メートル180センチ天井に打つ (2010/11/17 毎日新聞 真中朋久選)

短日や嫉妬ばかりに費やして (2010/11/23 サンデー毎日 題「短日」 冨士真奈美選)

輪を残し別の宇宙にかいつぶり (2011/1/17 神戸新聞 伊丹公子選)

竹馬やプラスチックにふしはなし (2011/1/18 サンデー毎日 題「竹馬」 高橋章子選)

1点差いやに長いなロスタイム逃げる心に隙間出てくる (2011/1/19  毎日新聞 真中朋久選)

臆病に時は流れて春の雨 (2011/2/22 サンデー毎日 題「春の雨」 冨士真奈美選)

ポインセチア弱音をほろりつぶやいて (2011/3/21 神戸新聞 伊丹公子選)

耕すとジョウビタキやってくる放ったミミズくわえ飛び去った (2011/3/23 毎日新聞 真中朋久選)

泣くぐらいいいじゃないのとわさび漬 (2011/3/30 サンデー毎日 題「わさび」 塩田丸男選)

痛いのは肩甲骨の内側や電気マッサージ届かないなあ (2011/4/27 毎日新聞 真中朋久選)

釣堀やなるようにしかならなくて (2011/6/14 サンデー毎日 題「釣堀」 浅井慎平選)

屋根裏にあるレコードが暑すぎてフニャフニャなんかになっているかな (2011/6/22 毎日新聞 真中朋久選)

終電のブレーキあたり雷匂ふ (2011/7/5 サンデー毎日 題「雷」 冨士真奈美選 秀作)

文月や恋の行方も影が差し (2011/8/2 サンデー毎日 題「文月」 吉行和子選)

暑い夏打ち水がわりボサノバを部屋に流してぼんやりしてる (2011/8/10 毎日新聞 真中朋久選)

色恋を少しは思い林檎剥く (2011/10/18 サンデー毎日 題「りんご」 みなみらんぼう選)

半眼のままに過ごして木菟の森 (2011/11/20 サンデー毎日 題「みみずく」 高橋章子選)

青春と言えば言えるがラグビーのあの合宿の狂気の夏に (2011/11/23 毎日新聞 真中朋久選)

残雪や忘れたきこと夢に出て (2012/1/24 サンデー毎日 題「残雪」 浅井愼平選)

詫び状を書いては破り猫柳 (2012/1/31 サンデー毎日 題「猫柳」 吉行和子選)

北風がプラットフォームに吹いてくるデ・ニーロ風に顔をしかめて (2012/2/1 毎日新聞 真中朋久選)

返答はしどろもどろになっていく五十を過ぎても賢くはならぬ (2012/7/18 毎日新聞 真中朋久選)

ふたつほど心に掛かることがありビールが少し苦く感じて (2012/8/20 神戸新聞 尾崎まゆみ選) 

布団から足出なくなり夏終わる天敵の蚊も姿を消した (2012/10/3 毎日新聞 真中朋久選)

あれやこれしょうがないやとつぶやいて立ち位置などを確かめてみる (2012/10/8 神戸新聞 尾崎まゆみ選)

振り向くとオクラの花が咲いていたネバネバの実は酒によく合う (2012/10/24 毎日新聞 真中朋久選)

宝殿のそびえる山に秋深し石切唄はもう聞こえない (2012/11/7 毎日新聞 真中朋久選)

終電のブレーキあたり雷匂ふ酔ってた人ぞろぞろ起きて (2012/11/19 神戸新聞 尾崎まゆみ選)

電話口心が動く音がして別れがそうは遠くはないと (2012/12/3 神戸新聞 尾崎まゆみ選)

神様がいじわるな地図置いていく右往左往もおもしろきかな(2013/1/23 毎日新聞 真中朋久選)

冬の海ジェルソミーナの影探すその男には波音だけが (2013/1/23 神戸新聞 尾崎まゆみ選)

病み上がり祭囃子が終わっても身体の奥でトトントトンと (2013/2/18 神戸新聞 尾崎まゆみ選)

悪いのはすべて私という声に聴き耳立てている喫茶店 (2013/2/20 毎日新聞 真中朋久選)

道標の左高砂右姫路やや傾いて雨に濡れけり (2013/4/17 神戸新聞 尾崎まゆみ選)

入道雲好かんあいつの顔になり (2013/7/9 サンデー毎日 題「入道雲」 川上弘美選)

結界を乗り越えからすうりの花 (2013/7/10 毎日新聞 和田悟朗選)

絶頂期 短かかったと蛍狩り (2013/7/24 毎日新聞 和田悟朗選)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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