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ストーリー 前半

 

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新春カラーシリーズ第(7)弾!! 堂々オールカラー21ページ!

ブラック.ジャック BLACKJACK

〔第58話〕快楽の座
スチモシーバーを 脳に入れた 少年が狂った!!

’75年も独走!! 日本全国が燃える、 手塚まんがの大傑作!!


自らの研究室(鬼頭研究室)で、鬼頭教授(出演: マヒネス大臣「ノーマン」)は B・Jに スチモシーバーの動物実験を見せていた。
頭部に スチモシーバー(アメリカのエルガド博士が発明した超小型の電子装置)という端末を付けられた 5匹の猿(尻尾が短いので 日本猿系?)たちは、鬼頭教授が操作する 大きなコンピューターの指示通りに行動する。
実験中の猿を襲った 凶暴そうなライオンでさえ、鬼頭教授の指先ひとつで動きを制止され、いとも簡単に眠らされてしまった。
動物たちの行動だけでなく、感情も操ることができるらしい。

この 《おそろしく きみのわるい》 スチモシーバーを、鬼頭教授は 人間の精神病治療に利用するつもりだと B・Jに説明する。
ロバート・ヒース博士が 患者の脳の中にある快楽中枢(快楽の座)を刺激して、不安や憂鬱を消した前例があるのだと言う。
B・Jは 危険だと反対するが、鬼頭教授は ジェンナーの種痘実験を引き合いに出して、万一の心配よりも 《医学の進歩》 のためと 使用を主張した。
鬼頭教授の考え方に賛成できないまま、B・Jは無言で研究室を出ていった。


B・Jが いなくなると、鬼頭教授は すぐに 資産家の磯巻家に電話をかけて、治療の準備ができたと 患者の母親(出演: ヘル夫人「リボンの騎士」)に伝えた。
母親は 息子である三郎(出演: 星真一「W3」)の部屋に入り、医者(鬼頭教授)の元へ連れていくため 服を着替えるように声をかけたが、その時、三郎(サブ)が勉強机の上で トカゲ(出演: ゲルダン人 (?) 「ノーマン」)と遊んでいるのを見つけてしまい、いやらしいと 即座に トカゲを捕まえて捨てようとした。
その母親の行為に反発し 急いで トカゲを奪い返す三郎に、母親は困った表情を見せながらも、お医者さま(鬼頭教授)が治してくれるからいい と、あまり深刻に捉えていないようだった。(本当は この母親の高圧的な態度が 三郎の暗い心の原因らしいのだが…)

鬼頭教授の診療室内で 三郎の病状(?)について会話する 母親と鬼頭教授。
三 四年(三郎が)笑い顔みせないと話す母親(いかにも お金持ちの奥様風 (?) で、モコモコの白っぽい 派手な帽子と服を 全身にまとっている)に、それは鬱病体質で病気であると 鬼頭教授は断言する。
三郎が こっそり持ち込んだトカゲ(三郎の服の中から 突然 出てくる)に驚かされながらも、スチモシーバーを最新で最良の治療法であると 鬼頭教授は母親に説明した。
三郎の脳に うえ込まれたスチモシーバーが、コンピューターに三郎の現在の気持ち(暗い気持ち)を連絡し、コンピューターが自動的に 快楽中枢に刺激を与える電波を送るしかけになっているらしい。
その やや複雑な治療方法について完全に理解できないまま、母親は鬼頭教授に頭を下げて 子供の開頭手術に同意してしまった。


麻酔で眠る三郎の大脳に、スチモシーバー(ピンセットの先で挟めるほど 小さな機械)が取り付けられた。
手術が終了し、ベッドの脇で三郎を見守る母親の目の前で、鬼頭教授はコンピューターを始動させる。
すると、数年間 笑わなかったという三郎の顔に笑みが戻ってきた。
実際は、本当に楽しくて笑っているというよりも、別に笑いたい気分でもないのに 機械に無理やり笑わされているような、苦しみに満ちた とても気味の悪い笑顔なのだが、母親は単純に喜んで 鬼頭教授に感謝し、三郎を病室に残して帰宅する。

病室で ひとりきりになった三郎の枕元に、(手術中は どこかに隠れていたらしい)遊び相手のトカゲが ひょっこり姿を現した。
三郎は 寄ってくるトカゲにも笑顔を向けるが、次の瞬間、トカゲを思いっきり病室の床に叩き付けて、トカゲの体をバラバラにしてしまう。(バラバラ = たぶん即死…)
トカゲを叩き付けた直後、三郎の表情は 非常に辛そうにも見えるが、コンピューターから快楽中枢に送られてくる電波のせいで、やはり(一応)笑顔になってしまっている。
悪いこと(相手を傷つけること)をして 罪の意識に苛まれて暗い気持ちなると、逆に スチモシーバーが 自分に快感を与えてくれることを知ってしまったのだ。
精神的に矛盾しており、憂鬱どころか 理性のほうが消し飛んでしまって、自分の行動を制御できなくなっている 大変 危険な状態なのだが、誰も まだ そのことに気づいていない…。


後半(ようやく B・J先生 大活躍!)に 続く

※ オチを知りたくない方は 要注意!


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