台湾からの奪還




この話は決して作り話ではありません。
全て真実です。


外からの盗難バイクの奪還は、過去に個人で奪還した例はありますが、
今回のように複数のバイクを海外から奪還するのは初の試みでした。

台湾で見つかってCBXのサイトでヒットし、台湾から奪還するバイクは
僕のSP2を含めて3台になりました。

今回の奪還で最も重要な事は

「 絶対に自分のバイクを取り戻してやるんだ!! 」

という強い意志でした、これが無ければ奪還は不可能でしたでしょう。

まず始めに、大勢の協力者の方々との
連絡のやり取りから始まりました。

その中で嬉しいお知らせがありました。
見つかったバイクは
とても綺麗な状態だという事でした。
(右の画像がそのときに送られてきたものです。
後ろのスクーターで台湾だという事が良く分かります。)

画像を見たときは,かなりうれしかったです。

台湾で見つかったSP2

台湾で見つかった直後のSP2
台湾の協力者の方から頂きました。
(台湾にて撮影)


台湾からのバイクの奪還では、
本来なら本人が台湾の警察に赴いて、それが盗難車であることと、
自分が所有者であることを証明して、引き取ることが原則みたいなのですが、
今回複数のバイクであることから、
領事館にあたる日本の「駐日経済文化代表處」(台湾交流協会)で、
代理人を指名をすれば、
その代理人が代表として台湾で引き取ることができるそうなので
お願いすることにしました。

そして、盗難されたバイクが自分のバイクであるという証明が必要になりました。

・住民票(コピー2通)
・免許証(原本 両面コピー2通)
・警察発行の盗難証明書
・廃車証明書
・実印
・委任状

上記の書類で一番困難だったのが、「警察発行の盗難証明書」でした。
(他の書類に関しては簡単に揃いました)

盗難届けをした警察所に証明書が発行できるか電話で問い合わせをしたところ、

「 盗難の証明書は書面では発行していません、
  受理番号で全て対応できるので発行はしていないんですよ。 」


という返答が帰ってきました。( そんなこと言われても〜 )と思いつつ、
すぐに協力者の方々にメールをしました。

協力者の方々にいろいろ調べてもらった結果、
東京・大阪では盗難届の受理番号のみを伝えるという制度になっており
現時点では書類として発行されていないということでした。

じゃあどうするの?という感じでしたが、
代替案としてインターポール
(ルパン三世の銭形のとっつあんが所属している国際刑事警察機構、
実在するとは思いませんでした)
の書類、添付された被害届があるそうなので、
そのコピーを原本として使用する予定でしたが、
それもだめなようで
やはり日本の警察が発行した盗難証明書の原本が必用で、
今後海外でバイクが発見され奪還する際に
盗難証明書が必要になるとの考えもあり
協力者の方が警視庁に掛け合って何とか、
東京・大阪での盗難証明書が発行できるようになりました。
(ちなみに東京・大阪以外では日常的に盗難証明書が発行できるみたいです。
不思議です???)

そして、揃った書類を台湾交流協会に持って行き、書類の認証という手続きをとります。

最初は東京で代理人の方に認証の手続きをしてもらう為、
書類を送り、行っていただきましたが、
免許証の認証は原本を提示しなければ出来ないみたいで、
免許証の原本を送ればいけるそうなのですが、
仕事柄1日でも免許が無いとこまるので,
自分で大阪の台湾交流協会に免許証の認証に行くことにしました。

台湾交流協会 1回目

初めて行く場所なので戸惑いながら窓口へ行くと、
始めに申請用紙に、名前・住所を記入して下さいと用紙をわたされましたが、
ところどころに日本語は書いているのですが、
後は台湾語?みたいで何が書いているのか分かりませんでした。
とりあえず指導されながら記入して免許証のコピーを提出すると、
コピー用紙のサイズが違うみたいで、近くのコンビニでA4用紙でコピーして再提出。
次は免許証のコピーする場所が違うのと、
モノクロでも構わないとの事で再度コンビニでコピーして再々提出。
用紙のサイズと免許証の位置の指定は認証の印鑑が押しやすくする為のようです。
しばらく待って無事もらうことが出来ました。

そして、認証した免許証を代理人の方に送りました。

数日後、代理人の方に再び認証の手続きしてもらう為、
東京の台湾交流協会に行っていただきましたが、
そこでまた問題が発生、東京の方の分は問題なく完了したのですが、
大阪の分は、どうしても東京での認証ができないという事。
理由は簡単で、手数料収入の区分がきっちり決まっていて、
大阪分を東京が認証すると問題になるというレベルだそうです。

上記の様な理由で、
大阪の台湾交流協会に全ての書類の認証に行くことになりました。 後日
台湾交流協会 2回目

2回目ともなると少しなれていたのですんなり窓口へ書類を提出、
すると、書類が2点ほどたりないみたいで
・印鑑証明
・パスポート
上記の書類が必要らしく、その日は印鑑証明を取りに区役所に行き家に帰りました。

次の日
台湾交流協会 3回目

この日は会社に事情を話し、朝から行きました。
書類は問題なく受理されました。
明日に出来るそうなので、明日も行くとの事を会社に明日行くことにしました。

台湾交流協会 4回目

この日は無事認証が完了した書類をもらい、
急いで代理人の方に送りました。
(参考までに全ての書類の認証費用 ¥18.900− でした)


そして、8月の初旬に代理人・協力者の方が台湾に向かい、引き取りが完了しました。

と簡単に言っても、台湾でも書類の問題などで難航したそうです。
けれど現地協力者の方々のおかげでその他はとても友好的に
スムーズに事が運んだそうです。
(現地協力者の方々
        ありがとうございます。)


台湾での引き取り当日は20名近い報道陣の前での取材もかねて行われました。

(右の画像が引き取り時の画像になります。)

取材陣に囲まれているバイク

取材陣に囲まれているバイクたち
(台湾にて撮影)


SP2はやっと、日本に帰る切符を手に入れました。

そして9月の中旬、SP2を含むバイク3台の船積みが終わり台湾から出港、
9月24日に横浜港に入港しました。

この時バイクが見つかったという連絡があってから、5ヶ月経っていました。

コンテナが開いた

コンテナが開かれたときの画像
「ただいま」と聞こえてきそうな感じです
(横浜港にて撮影)

横浜港に入港後、各関係のの取材陣を前に
コンテナが開かれました。
このときの映像は
ニュースでも放送されました。

当日僕は参加出来ませんでしたが、
画像を見たときは感動しました。

SP2からは
   「 やっと帰ってきたよ。 」
と聞こえてきそうなかんじでした。

そして最後の難関は横浜から大阪までどうして
SP2を持って帰ってくるかが問題でした。

バイクを積む車もないし、すぐに取りに行く時間もない・・・
と困っていると、
奪還した3台のバイクのドカティーのオーナーさんから救いの手がありました。

「 僕は車で取りに行きますので、一緒に積んで帰りましょうか? 」

困っていたので即答で、
  
「 お願いします!! 」

と頼みました。

そして数日後、
僕の手元にSP2が帰ってきました。

恐る恐るエンジンをかけてみると、
懐かしい排気音が聞こえてきました。

もう戻って来ることは無いと思っていたSP2が
戻ってきた実感を全身で感じました。

台湾で売ることを前提に盗難したみたいなので
思っていたよりも状態は良かったです。

帰ってきたSP2

帰ってきたSP2
  (前職場にて撮影)


バイク発見から、奪還で手元に戻ってくるまで
全ていろんな方々に甘えっきりで申し訳ないと思いつつ
感謝、感謝、感謝、感謝、感謝、感謝、感謝
の気持ちでいっぱいです。
関係者の皆様、本当にありがとうございます。

これからが、僕の力の見せ所です。
今まで甘えた分、バイクの整備と登録をしてレポートにして、
今後、どんどん海外から戻ってくるバイクたちの為、バイクのオーナーのために少しでも役に立てばと思い
頑張ろうと決意しました

そしてSP2の整備作業を始めていきました。



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