網膜と硝子体
飛蚊症
 飛蚊症とは目の前に黒い虫や糸くずのようなものが見え目を動かすと一緒に動いて見えるものです。多くの場合は心配ない場合も多いのですが中には網膜剥離や硝子体出血など重大な病気が隠れている場合もございます。飛蚊症を自覚して来院された患者さんの約4から5%に何らかの異常が認められたとの報告があります。是非、飛蚊症の自覚のある方は一度精密眼底検査をお受けになることをおすすめします。(初期に網膜裂孔を見つけることで網膜剥離を予防できる場合もございます。お早い受診をおすすめします。)
※精密眼底検査とは全く痛くない検査です。散瞳薬といって瞳を開ける目薬をつけ20〜30分後に眼底検査するものです。散瞳後約4〜5時間物が見づらくなりますので必ずお車での来院はお控え下さい。
黄斑前膜症・黄斑円孔
 近年、硝子体手術にはめざましい進歩がございます。特に黄斑前膜症や黄斑円孔は、術後視力改善率が非常に向上しています。近年はICGという色素を使用することで、内境界膜という膜を安全に除去することが可能になり(非常にデリケートな手技ですが)手術成績も向上し合併症も少なくなっています。以前は、経過をみるしかなかった疾患も治療可能な疾患もございます。お気軽にご相談下さい。                                                    

糖尿病網膜症
 糖尿病網膜症は国内の失明原因のトップであり、進行すると怖い疾患です。初期は自覚症状も少なく、知らない間に進行している場合も多い疾患です。視力低下が出現した時には、すでに病状が進行して治療しても視力回復が困難な場合もございます。一番大切なのは糖尿病の患者さんは定期的に眼底検査し、早期に適切な治療を受けることが大切です。もし、進行し増殖性糖尿病網膜症になった場合、網膜光凝固術を行いますが、網膜光凝固術にも限界があり、場合により硝子体手術にて対応します。硝子体手術により、網膜が腫れている状態がかなり改善します。ただ網膜の働きがかなり弱ってしまっていると腫れは改善しても、視力改善が難しくなりますので、手術のタイミングも大切です。
眼底(右眼)を正面からみたところ