千匹に1匹、青いニホンザリガニの繁殖成功 室蘭水族館


2014年10月5日
朝日新聞


市立室蘭水族館で繁殖に成功した青色のニホンザリガニ(上)。下は母親のニホンザリガニ



 希少な青色のニホンザリガニの繁殖に北海道室蘭市立室蘭水族館が成功、1日から体長3センチほどの子どもの展示が始まった。

 ニホンザリガニは飼育が難しく、繁殖はさらに困難といい、中でも青色になるまで子どもを育てた報告例はないという。

 ニホンザリガニは道内と東北の一部で生息しており、絶滅危惧U類に指定されている。通常は赤茶色で、青色は千匹に1匹ほどとされる。

 2012年9月、水族館職員が同市内で青色のザリガニを見つけ、雌雄各1匹を捕獲。繁殖を試み、昨年7月に36匹が生まれた。最初は赤茶色だったが1年余り育て続けたところ、22匹が生き残り、青色が濃くなってきた。

 水槽にわき水を引き込み、生息地の環境を館内に再現。餌は落ち葉やミミズで、日照時間にも気を配った。赤茶のニホンザリガニも同時に繁殖、同じ餌を与えて育てており、青色になるのは餌や水質などではなく遺伝と分かったという。飼育担当の大西勲さん(70)は「2年がかりで遺伝で青くなることを示せた。今年も繁殖に取り組んでおり、さらに遺伝の仕組みを確かめたい」と話した。

 同館は13日まで開館。入館料は大人300円、中学生以下無料。



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