CSII(インスリンポンプ)について

2001年 9月
インスリンポンプとは?
実際に使ってみて(1)開始後10日の使用感
2002年2月改訂
実際に使ってみて(2)開始後5ヶ月後の使用感

2002年6月改訂
8月下旬にCSIIを外来でもらってきて9ヶ月余り、インスリンポンプって
こんな感じということがわかっていただけると幸いです。
実際に使ってみて・・・(3) 使用開始9ヶ月後の見解
 (2日目に発生するシリンジ内の気泡について)をupしました。
2003年7月22日up
トップ社の輪液セットとシリンジの改良版が出ました。


CSII(インスリンポンプとは)
 インスリンを持続的に、注入する携帯用ポンプのことです。


娘が使っているのは・・・
 トップ社のトップ シリンジポンプ TOP−8100 というものです。


特徴は・・・(取扱い説明書より)
  • 専用シリンジにより安定した注入が行える。
  • 1回の電池交換(電池は、単4アルカリ電池2本、連続使用で2週間)で、長期間連続運転が可能。 娘は夜間のみ使っているため、実際には2〜3ヶ月使えます。)
  • 1日の基礎注入量を1時間ごとに設定できる。
  • 注入量設定は、単位(40単位、100単位)と(μl マイクロリットル)のどちらでも選択可能。
  • ワンショット注入が行える。
  • キーロック機能により、注入中のキー操作を無効にできます。
  • 注入中は、緑のインジケーターランプの点滅で、動作中であることを知らせる。
  • 電池容量が残り少なくなると、警報で知らせる。
  • 注入中に誤って、ドアが開くと警報で知らせる。


見た目は・・・

csii01

本体重量は、126グラムとちょっと昔の携帯電話くらいです。
前から見ると、カセットケースより一回り小さいくらいです。
csii02
横から見ると、カセットケースよりちょっと厚みがあります。








csii07斜め前からみたところ。
作動中は、
→←マークのところを押さない限り、すべてのキー操作は、無効状態になっています。

使用中は、→←マーク横のインジケータ(●)が規則的に点滅して動作確認できます。
csii06
ドアを開いた状態です。
ここの中に、専用シリンジをセットします。
csii04専用シリンジに専用輪液セットをつけて、CSII本体にセットして使います。

翼状のところをつまんで穿刺します。
csii10インスリンを入れて本体にセットする
専用シリンジ









csii11
現在CSIIに使用している
インスリン
40単位用R
これ1本で約10日分です。
csii08
シリンジに接続して、お腹等、皮膚に穿刺する、専用輪液セットです。
(点滴の針みたいです。)







csii09
裏面

針の太さは27G
チューブ長さは、60cm
他に100cmの仕様の
ものもあります。




csii03
穿刺針の太さは、27G 長さは、13oです。
あらかじめ、穿刺し易いように、チューブに対して30度傾斜がつけられています。
 


使用手順
  1. シリンジの準備
    専用シリンジを取り出し、吸引するインスリン量だけまず空気を引きます。次に、専用針を取り付け、インスリンバイアルに空気を注入、必要インスリンを吸引します。シリンジを上に向け、気泡を上にはじいて集め、ピストンを少し押して空気を外へ出します。最後に、接続部より針をはずし、専用輪液セットにつなぎます。シリンジのピストンを押してインスリンを出し、チューブ内の空気を抜きます。(最初、慣れるまでこれが大変難しかった。)
     
  2. 基礎注入量設定
    本体電源を入れ、主治医の先生に、基礎注入量を計算してもらい、CSIIを装着する午後10時から午前2時、インスリン必要量が増える、午前3時から午前7時の2種類の基礎注入量をセットします。セット後、記憶させ電源を切ります。
    (注)午後10時というのは、正確には午後10時から11時までの1時間の注入量のことです。
  3. 電源オン
    CSII本体の電源を入れます。現在時刻を確認します。”door”の表示が出たら、インスリンを吸引した専用シリンジを本体にセットし、ドアをしめます。本体は待機状態になります。
  4. チューブ内の気泡抜き
    早送りボタンを押して、チューブ内の気泡をさらに抜きます。
  5. アルコール綿で消毒し、反対の手で皮膚をつまみ、穿刺します。針先、翼状のところ、チューブのループを作ったところ(万一引っ張られてもすぐに針が抜けないようにするため)を、3箇所幅広サージカルテープでとめます。
  6. 開始ボタンを押し、輪液を開始します。
  7. 開始後は、下の写真の母お手製専用ケースに入れ、母特製ベルトにマジックテープで付けて、OKです。少々寝相が悪くても今のところはずれません。(この後はずれる事故が起きるとは思ってもみませんでした。)
    csii05
    このCSII特製ベルト?は、3作目です。(;^_^A
    8.翌朝、血糖測定後、朝食分のRを、ワンショット注入してから、穿刺針を抜きます。


実際に使ってみて・・・(1) 使用開始10日後の見解
 夜寝る前、CSIIを装着した姿は、昔点滴をつけて病院内を歩いた、入院時代が思い出され、あまり感じのいいものではありません。
でも、見た目はどうであれ、夜間だけなので、寝てしまえばなんともありません。(^_^;)
 血糖管理は、10Rを打っていた時に比べて、格段にやりやすくなりました。
 夕食を残しても、昼間の運動が多くても、基礎注入量をうまく調整すれば、低血糖を起こす危険性を最小限に抑えつつ、朝の血糖値を低めに持っていくことが可能になったわけです。
 朝、朝食分をワンショット注入する時、いっぺんに12単位分を注入すると、痛いらしく、2回目からは、12単位なら、4回から5回に分けて2.4〜3.2単位ずつワンショット注入しています。

 心配された、サージカルテープを貼ることによる皮膚のかぶれも今のところありません。右と左のお腹を交互に使っています。主治医の先生からは、穿刺する場所を5センチあけるようにと言われています。
 まだ、CSIIを始めて、10日足らずですが、少しずつ、調整のノウハウをつかめてきました。

 細かいことを言えば、インスリンを引く針が、長すぎて使いつらいとか、輪液セットのチューブの先の穿刺針が、27ゲージと娘が9年前に発症した当時のインスリンのシリンジレベルという不満はありますが、まだまだ出たところの製品ゆえ、モニターとしては、製造会社の方へどんどん要望を伝えて行きたいと思っています。
実際に使ってみて・・・(2) 使用開始5ヶ月後の見解
サージカルテープの問題
CSIIを始めた当初は何も問題はなかったのですが、季節が冬へと寒くなるにつれて、当初より針の固定に使用していたサージカルテープ(3M マイクロポア)の粘着力が急激に低下し始めました。とうとう、ある朝、恐れていた”針抜け”事故を起こしてしまいました。
 
このままでは安心して使えないと、母はHPでサージカルテープの会社(3M社)を調べ、クレームのメールを出しました。3M社からは、すぐに返信がきて、代替のテープをすぐに送ってくれました。しかし、このテープも同じように当初のような粘着力を発揮できませんでした。返品した問題のテープの検査結果、テープの粘着力自体が落ちているのではないことが判明しました。クレームを担当してくれた、3M社の人と話しているうちに、粘着力の低下は、テープ側の問題ではなく、季節が変わり気温が下がるにつれて、以前ほど寝汗をかかなくなった娘の体自体が原因だとわかってきました。
 
サージカルテープは、水分が多いほどより強い粘着力が発揮されるとのことでした。夏場は、はがす時、痛いほどよくくっついていたのに、10月に入って、いとも簡単にはがせるようになった原因がようやくわかりました。3M社の担当者は、わざわざ娘に合うと考えられるいろいろな種類のサージカルテープのサンプルを送って下さいました。いろいろ試してみて、寒い季節は、3Mメディポアとトランスポアホワイトというテープが一番合っていることがわかりました。
 
市大の売店では、問題となった種類のテープしか入手できないため、通信販売先を3Mの担当者に紹介してもらいました。これで安心して再びCSIIを使えるようになりました。
 
今回サージカルテープのことではかなり勉強しました。

実際に使ってみて・・・(3) 使用開始9ヶ月後の見解(2日目に発生するシリンジ内の気泡について)
2日目に発生するシリンジ内の気泡の対処
今春から、市大ではCSIIのレンタル制度が本格的に始まりました。それ以前は、シリンジについては、1日1セット使っていましたが、春からは、1セットで2日分使うことになりました。(つまりあらかじめ、1日目に2日分のインスリンをバイアルからシリンジへ引いておいて、2日目はシリンジはそのままで、輪液セット(チューブと針のセット)のみ毎日取り替えるわけです。
 
この方法だと、2日目の晩にシリンジを見ると、シリンジのインスリン液中に、1日目には全くなかった気泡がいくつも発生しているのです。当初、この気泡が気になり、2日目に気泡を可能な限り、輪液チューブから針へと送って取り除いていたのですが、ある晩、この気泡がチューブ内に残っていたのか定かではないのすが、CSII本体は全く正常に動いているにもかかわらず、いっこうにインスリンが注入されない事故が起きてしまいました。
 
その日以降、しばらくはより一層2日目にシリンジ内に発生した気泡抜きに注意を払っていましたが、ある時、気泡をそのままにして、輪液チューブをつないでみたのです。すると・・・翌朝、気泡はそのままの状態でシリンジ内に留まっていました。その日から、2日目に発生した気泡については、”さわらぬ神にたたりなし”ではないですが、そおっとそのままにしておくことにしています。


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